中野信子のレビュー一覧
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日本人はセロトニン(安心になる物質)トランスポーターが少ないため、遺伝子レベルで不安感がつよく、まじめで自己犠牲をいとわない。、、まさに自分!嫌だ〜。南欧に生まれたかった。
ある意味、遺伝子で脳が決まってくるわけだから、人生、努力より遺伝子で決まってくるんですね?という話なのだが、一方で、人を育てるなら、「頭がいいね」はご法度で「努力したね」なんだそうだ。これは、他の本でも見たし、褒め方には注意。
個人的に興味深かったのは同性愛の科学。生産性、という生々しい話になったとき、生産性がいいから同性愛があるという研究結果がある。
また、あとがきが秀逸。 -
Posted by ブクログ
自分の生き方をどう見直していくか考える人におすすめ。
【概要】
●セロトニンの役割とその影響。日本人はセロトニントランスポーターの量が少ない。
●オキシトシンの役割とその影響
●「褒める」ことの危険さと有意義な方法
●幸福度に関する研究
【感想】
●脳内物質に関して勉強になった。特に、オキシトシンの副作用とも言うべき心理現象には興味が湧いた。オキシトシンは重要な脳内物質であり避けられないため、反作用的な一面を理解したうえで付き合いたい。
●単に「褒める」だけではよくないことが理解できた。注意して「褒める」ことに取り組んでいこうと思った。
●自分の人生は自分が決めていくことなので、少しでも悔 -
Posted by ブクログ
「いじめ」は子供だけではなく、大人の世界にも、そして程度は違いますが、あらゆる生物の集団内で存在します。
子供のいじめを防止するために、大人は「相手の気持ちを考えなさい」と論したり、命の大切さを語りますが、効果はほとんどありません。
この対策として、私たちの脳のメカニズムをよく知ることが大切だと中野さんは言っています。恐ろしいことに、私たちは誰かをいじめると脳内でドーパミンが分泌され、かなりの快感を感じるのです。そして一部の子供たちの脳は未発達のため、いじめる対象者を容赦なく攻撃してしまいます。恐ろしいです。
こう考えると「出ている杭にはならないよう、無難に生きていく方がいいのでは」と思ってし -
Posted by ブクログ
脳科学者・中野信子さんの本。
どうやら私は、この手の分野が苦手なのかもしれない。先日読んだ「認知バイアス」も、なんとなくよくわからなかったし…。
うん、面白い話題がたくさん載っていました。
でも、なんとなく、全体像が掴みきれていないので、本書で語られている色々なエピソードが、上手くパズルとして組み上がらない感覚がしています。
興味がありそうだと思って読んだのに、なんだか悔しい。
心理学や哲学が苦手なのは分かっていたけれど、脳科学も苦手だったとは…。もう少し色々な書籍を読んでみようかと思ってます。
メモもいっぱい取ったし、面白いと思える話もいっぱい載っていたのに、あー、なんか悔しい -
人間関係の基本にあるのが親子関係。
(生後6ヶ月〜1歳半までの間に、対人関係の基礎となる型を親との関係の中で身につけるんだと!)
その親子関係が歪な家庭も珍しくなくて、勉強したいなと思って購入した本。
もうすごいの。内容盛りだくさん。
毒親を非難・攻撃する内容ではなくて、どうしてそうなってしまうのか、脳の作りと共に解説もあったり、それから毒親に育てられた人へのメッセージもあり、とっても素敵な本です。
知らなかったことがたくさん知れて大満足です。 -
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