中野信子のレビュー一覧
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ネタバレ「女らしく」と言われることに抵抗がある女子校出身者のわたし。
やはり「らしさ」とは、社会が与えた役割と権力の差。
さらに最近感じていた、「女同士で悩みを共有する方が難しい」ということについて。
既婚未婚、仕事のあるなし、子の有無、妊活…ライフステージの分かれ道にいると、女だからこそ共感し合えないのだ。
そもそも性別が同じ=生活がほぼ同じ、という時代ではないし、そうなる必要はない。
■引用
・私が女に生まれてよかったなと思えることの筆頭は、皮肉なことに社会からあまり期待されないで生きてこられたことなんです。
・男女問わずみんなに好かれる「いい子」になろうとすると、自己決定権を手放しがちになるんだよ。自分の意思より親や社会の期待を優先して、職場では同僚から嫌われないように、上司の機嫌を損ねないように振る舞う。割を食っても、頑張る。
・女は一枚岩じゃない。でも、それでいい」という認識が広まるのは、多様性のある社会を目指すのに必須。ただし、注意も必要
・性差と言われている「らしさ」の正体は、役割と権力の差が生むものがほとんど。立場が人の発言や行動を作る
・結婚して夫のために生きることも、子どもを産んで子どものために生きることも選べなくて、そんな自分は利己的だと思ってずっと苦しんでいた。そんな自分が生きていていいのかなみたいな自信のなさがあったんですね。でもあれも今思えば、女らしさが解約できなかったからであって、私のせいではなかった。 -
Posted by ブクログ
私には内容が難しかった.脳の機能については平易な言葉で書かれているが内容が盛りだくさんでそれ以外が話題の切り替わりが早くそこを読み取ることが難しいこと、言葉自体も難しいこともあり何度か読み直してみたが自分なりに噛み砕くことができない.
自分なりに感じたことを書いていこうと思う.
1承認欲求について
ひとならば誰にでもある承認欲求.成長すれば感情ともうまく付き合わなければならなくなる.感情をコントロールしようとすれば自分の理想と本質が乖離してしまい焦りやコンプレックスとなる.コントロールしなければ自身の愚かさを感じることがあるが生きやすい.欲求が満たされない時は不安と戦わないという方法がある.人間は誘惑に弱くよく深く愚かで忘れっぽい.そのほうが生き延びる力が高いから.これは解決される性質のものではない.それならばそれを利用したほうがいい.忘れたり勘違いをしたり、幻想を抱くとか.そう行った幸せに生きることなのかもしれない.
読んでいるうちに涙が出てきた.私は先が不安で仕方がない.この不安を解決するにはどうしたら良いのか.自分が悪いのではないか.いつも自分を責めていた.よく深い自分が情けない.そう感じていた.著者のエピーソードにもあった「私が何か気に触ることをしてしまったのだろうか」罪悪感、期待、見放された感じ、承認欲求が満たされる快感.これらは解決されるものではないのだ.それを変えられないものと捉え、忘れたり、今ある幸せを見つけていくことが大事なのかもしれない.
8言語と時間いついて
言語は人のみが持っている.生物学的にも脆弱であったため集団で生活せざるをえなくなりその時に会話が必要だったからだ.ではコミュニケーション能力とはなんだろう.言語の運用能力ではないか.学校では教えてくれるものではなく、これがなければ相手の意図を理解できなかったり、相手を笑わせたり空気を和ませたりできない.言語は時間軸を移動できる.これも会話の中で過去と未来という概念が必要だったからだ.この過去とみらいのことを考えるタイプは生き残りやすいが未来を想像推し精神的負担が大きくなる傾向がある.
ひとは新しいものを選好し一定の刺激がなければ健全に生きられないようになっている.奏して生き残った子孫が私たちだ。
読んでいると良いことも悪いことも全て先祖が生き残るために必要だったし、色々あった中を生き延びてきたおかげで私たちがいるのだ.一見無駄なようにみえること必要だっからなのかもしれない.未来を想像し色々と思い悩むこともある.しかし、それは生存する上で必要だったし、これがなくなることはないのだろう.それを踏まえ時には今という時を生きていくことが幸せだったりするのかもしれない.
好きな章だけ読むなど、一章を読むだけでも十分楽しめる一冊. -
Posted by ブクログ
・メタ認知→自分を客観視する能力的。その手法の一つにマインドフルネスがある。
・前頭葉が衰える→新しい価値観を受け入れられなくなる→許せない対象が増えていく。前頭葉を活性化するには新しいことへのチャレンジから刺激を得る。
★異なる価値観を楽しむ。そうすれば前頭葉にも良い刺激となるし、許せないことも少なくなるだろう。
★怒りを覚えた時は正義中毒にかかっていないか?と自問する。自分や大切な存在に直接の被害がないのであれば、それは正義中毒に過ぎない。
★まずは受け入れる。直ぐに判断してしまうクセを直す。老害の棺桶に片足を突っ込んでいるような気がする。 -
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人格に問題のある者の見極め方と、それへの対処法が解説されている一冊。
ナルシストやソシオパス・サイコパスに類する人物には、人の上に立って然るべきと周りに信じさせる魅力や話術を持つ者がいます。
しかしながら大衆を陶酔させるには似た手法があり、それを扱う人間へ警戒するよう促しているのが本書になります。
出し惜しみせず早々に結論と対処法が紹介され、その後は政治家をサンプルに実際を炙り出しています。
特に印象に残ったものは架空の三段論法についてで、“架空の危機”“架空の悪者”“架空のヒーロー”を作り上げて伝え続けることによる刷り込みをそのように呼びます。
本当に危機なのか、本当にあの人が悪者なのか、本当にこの人がヒーローなのか、を自分で考えることが重要であると理解しました。 -
Posted by ブクログ
ガチガチの脳の話というよりも、身近な例を用いて読みやすく、心理学の視点としても紹介されています。
脳は勘違いしやすいよということが多く紹介されています。
話題としては、
ゲシュタルト知覚(無意識に1つの塊として捉えてしまう)
知識の錯覚(分かった気になる)
速いシステムと遅いシステムの意思決定回路
同調圧力
相関関係と因果関係
クラスター錯覚(関係ない出来事を意味があるように誤認する)
認知バイアス
バンドワゴン効果(周りの評判を信じて自己決定してしまうこと。「10万部突破」という宣伝文句につられて買ってしまうなど。)
サンクコストの錯覚(コンコルド効果)(それまでに費やした費用や時間の影響で、合理的な意思決定ができなくなること)
ハロー効果(肩書きや経歴など一部分の評価によって全体の評価をしてしまうこと。本を出版しているのだから頭がいいのだろう。)
ラベリング効果(レッテルを先に貼ることで自分や相手の行動を意図した方向へ向かわせること。田中さんって几帳面ですよね。)
ウィンザー効果(第三者を介した方が直接伝えるよりも効果が大きくなること)
プラシーボ効果(偽物でも本物、効果があると信じることで有効な結果がでること。反対をノーシーボ効果)
エミール クーエの法則(努力逆転の法則。意志の力で努力するほど、正反対の結果がでてしまうこと。)
バーナム効果(誰にでも当てはまることをあたかも、自分に当てはまることだと感じてしまう。)
などが普段の生活でも起こり得るような例を用いていくつも紹介されています。
他にも、
妄想することの効果
男女の脳の違い
セロトニンとドーパミン
など興味深い内容があります。
「ふむふむ。なるほど。」「あっ、これ知ってる。」で終わるだけでなく、
「これはこんな時に活かせるな。」と活用できそうな場面を想像してみるとより効果的かと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレ学んだこと
「怒り」や「イライラ」はヒトであれば、誰でも感じる自然な感情。自分を守るためにすでに脳に組み込まれたメカニズム。
自分が我慢すれば丸く収まるは間違い。相手に悪意がある場合は、相手のいいように利用されてしまう。
キレるという行為は、上手に使うことで、人間関係において自分の居場所をつくり、成功するためには欠かせないコミュニケーションのスキルになる。
得するキレ方は、自分の前感情を素直に受け止め、できるだけストレスが小さくなるようなタイミンを逃さずキレる。伝えたいことを伝えたいタイミングで、過不足ない熱量で表現。
キレやすい人はできるだけ多く近づかないが難しい場合、キレに対応、ナゲられたボールに投げ返す練習も必要。
正当な怒りを持ち、そこで自分を守れるかどうかは、とても重要。「自分に対して不当なことを言ってくるのはおかしい」
「理不尽なことには黙ってない」というところを見せる。社会や組織においても、闘うときは闘い、いうべきときには言う人であることを見せる!
確かに相手の言う通りであっても言い換えす。「確かにその通りだけど、お前に言われる筋合はねーよ」と言えるかが大事。
キレるが自分に向かわないよう、まだ心が元気なうちに、暴言に゙ひとこと!出合い始めはとても肝心。その時に言い返せるか、言い返せないかがその後のカンケイに大きく影響。
「頑固な性格がさらに頑固になる」のは、相手の話が聞けない人は恥ずかしいという意識が薄まる(人の話を聞く機能がおとろえている)
攻撃で快感を覚えるのは、間違った行動をした人をたたすという正義感を持って制裁行動を行っているため、自分は正しいことをしているという承認欲求が充足する。
セロトニンは脳に多くの影響をあたえている。セロトニンが多く分泌されているとリラックスして、満ち足りた気持ちになる。
支配力の強い人は、相手が引いたら、引いただけその領域を奪っていいと思う。
相手に「おっ、こいつはちょっと支配するのはムズカシそうだ」と思わせる。「ここからははいらないてください」という線引をする。
恥をかかせる嫌みには「は?」という余裕の態度を見せっつ、「おっしゃりたいことはそれだけですか?そろそろいいでしょうか?」などといい、相手に不快感を表す。卑劣な行為に屈しない。サッと切り上げる。
悪意のある人の場合は、切り替えした後、距離的をとり、できるだけ拘らない!
ドーパミン放出状態の相手は理性の効かない猿。逃げるのが一番大事。
自分を大事にする習慣をもつ。体だけでなく心も含めて大事にする。
事例:「そんな仕事場しかできないの?」→「そんな仕事ってどういう意味ですか?」「何と比べてそんな仕事なのですか?』(私は仕事ができないかも知れませんが、あなたの立場でそれ言いますか?貴女のような立場の人が、そういうい方しかできないんですか?」
「なにを言ってもいいんだ」と思わせないため、キレて、きちんと言い返す。
すぐには反撃できない状況でも、下をむかず、じっとその人を見つめ、「無能な人材を採ったのは、この会社」「無能をいつまでも教育できない上司のあなたも無能なのでは」「この人は無能という言葉でしか指導ができない人」と心の中でいうだけでも違う。
気持ちでキレてもコトバではキレない。
「そこまで言い切りますか?リスクの高いいい方を◯◯さんがわざわざ選んでいらっしゃるのは不思議です。パワパラが問題にされやすいこのご時世になぜですか?」
「わたしはちゃんといいかえしますよ」と示す。
正当な指摘ではなく、単なる個人攻撃だと思ったら、そこからの非難は聞き流してよし!
「確かにこちらにも非がありましたけど、そう云う言い方はないんじゃないんですかね」
「そこまでいうってのは、どういうおつもりですか」
言葉を声に出して練習しようと思う。 -
Posted by ブクログ
ヤマザキマリと中野信子の対談形式の文章
コロナ禍で会話した内容を文字起こししたようになっている
発売されたのは2020年8月20日
確かにあの頃は真っ最中でもあり、徐々に何かが分かりかけてきた時期でもありましたねぇ
パンデミックが歴史的にどう影響を与えてきたのかという縦軸と、洋の東西を横軸に語られる影響
文化的な背景、国民性による対策の違いなど
こういう軸で語られる知識人の対談は面白いですよね
目次
第1章 コロナでわかった世界各国「パンツの色」
第2章 パンデミックが変えた人類の歴史
第3章 古代ローマの女性と日本の女性
第4章 「新しい日常」への高いハードル
第5章 私たちのルネッサンス計画
ヨーロッパはハンカチで鼻をかむ文化なので感染しやすかった?
マスクとは、病気に負けた証拠のイメージなので拒否反応を示す
各国の指導者の演説の違い
「平時には隠れていた世界各国の『本性』が明らかになった気がする。下世話な表現を使うと、コロナが『お前はどんなパンツをはいているのか、脱いで見せてみろ』とそれぞれの国に迫ったような感があった」
スペイン風邪のときにように、危機的状況に陥るとポピュリズムが蔓延し、独裁者がもてはやされてファシズムが台頭しやすくなる
民主主義のもつ脆弱性やセキュリティホールのようなもの
日本は普段から身体的な接触が少なく、ソーシャルディスタンスが取られている
疫病に対する文化的な比較
ヨーロッパは疫病を敵と考えて「戦い」「打ち勝つもの」
日本は耐えてやり過ごすもの
または下位の立場から交渉して共存するもの
観光に依存しているイタリアでロックダウンをしたら経済が死んでしまうという意見に対し
経済は生き延びている人間がいればなんとかなる
お金よりも人命が優先
日本の場合はリーマンショックでの自殺者増加した事実があるが
自殺を罪とするキリスト教圏では、貧困が原因で自殺するという事にリアリティが感じられない
必然、対策が同じにはならない
危機管理の優先順位が各国で異なるので、対策を比較する事は無意味
黒死病ではユダヤ人がスケープゴートにされた
貴賤貧富の関係なく襲ってくる恐怖
それを利用してキリスト教が広がる要因になった
疫病が流行れば、キリスト教会は疫病や凶作は不信心な者どものせいだというプロパガンダをくりひろげて信者を増やしてきた
メディチ家はパンデミック成金
魔女狩りの起源
現代日本でも同様の密告や私刑が横行してるなぁ
ヨーロッパ世界最悪のパンデミックであるペストがルネサンスや宗教改革をもたらした
今回のパンデミックはどのような世界の変容をもたらすのか?
共同体に貢献をせず、利益だけを得て「ただ乗り」するフリーライダー
フリーライダーが増えてしまうと、ルールは死文化し、共同体は成り立たなくなってしまう
そこで、フリーライダーを見つけて、その人を罰することに快感を覚える仕組みが備えつけられている
「正義中毒」という快感
「自粛警察」は不倫カップルのことも許せないのと同様の心理が働く
知識のある人達の変わった切り口からの意見や分析は面白く読める
ただ、対談を文字起こししたようなものなので、情報の出典や根拠となる文献があればもっとよかった
ま、中には参考資料が示されたとて怪しげな意見も述べられているけどね