中野信子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
社会的によくないとわかっていながらそれでもなくならない、やめられない不倫。そして過剰なほどにバッシングする人たち。本書は、そんな不倫をしたり不倫バッシングをしたりするのはなぜなのか、脳科学の観点から解き明かしている。
人が不倫にはしってしまう理由を脳科学の観点から考えると主に3つ。
・先天的な特定の遺伝子の働き
・後天的に形作られた愛着スタイル
・周期的、反応的な男女の性ホルモンの働き
遺伝子レベルで組み込まれてたら、あらがえないじゃん!って思わず笑ってしまいましたが、科学的知見があるらしいから驚き!なんとなく不倫ってその人の意志の問題だと思ってるところがあったから、やめられないのには本人にはどうそいようもない理由があるのかもって思ったら、不倫に対する見方が変わりました。
あとよく聞くホルモンの働き。セロトニン、オキシトシン、ドーパミンなど脳の様々な部分に影響を与えるホルモンも不倫に関係しているんじゃないかということで、これもまたどうしようもないのかという考えに。
そもそも不倫がよくないっていうのも社会が作り上げた価値観なんじゃないか、生存戦略的にむしろいいこともあるんじゃないかという点にも気づかされました。
まあこれからも不倫はなくならないし、不倫バッシングもやまないだろうけど、なんかスッキリしました。 -
Posted by ブクログ
不倫はなくならないし、不倫に対するバッシングもなくならないことを科学的に説明した本。論理的でわかりやすい。面白く読めた。
「日本はおそらく世界の中では不倫率が高い部類の国だろうことが予想できます。日本社会はとくに近年、不倫が発覚した著名人に対するバッシングが凄まじいわりには、実際には社会のそこかしこで不倫が行われているという、まことに不思議な状態にあると言えます」p23
「特定のパートナー以外との性行為をすることは、生物界では普通のことです。むしろ一夫一婦型のほうが珍しい変わり者と言えます」p35
「富や地位の格差が大きく、それらが子供に受け継がれる社会は女性の貞操に厳しい傾向がある(ステファニー・クーンツ)」p44
「実は男性にとって、一夫多妻は一夫一婦よりもはるかに面倒でストレスフルな制度なのです。多くの女性を心理的にも肉体的にも満足させ、些細な面倒事にも嫌がらずに対応し、妻たちの信頼を勝ち得なければならない。そもそも多くの妻や子供を養えるだけの経済力がなければ、一夫多妻型の家を維持するのは不可能です」p47
「不倫は、現代日本人の心情からすると許しがたい逸脱に見えるかもしれません。しかし、人類だけでなくすべての生物の婚姻の形態が「生存・繁殖のために適応的」であるかどうかの1点だけで決まってきたのです」p50
「「一夫一婦が正しい結婚」「不倫は悪」といった倫理観は、後付で人間社会の中に生じたものであり、もともと人類が持ち合わせていた観念とは言いにくいでしょう」p54
「(遺伝子解析)不倫型と貞淑型の割合については研究者によって多少のバラつきはありますが、おおむね5:5だろうと推測されています。つまり、あなたの周囲の2人に1人は、本質的には一夫一婦制には向いていないのです」p65
「恋愛中に上昇したドーパミンと低下したセロトニン濃度は1年から2年ほどで通常レベルに戻り、恋愛特有の高揚感は失われていきます」p120
「(フリーライダーの検出)私たちは子供の頃から「利己的に振る舞ってはいけない」と教育されます。自分を犠牲とし、コミュニティ全体の利益となる行為が推奨されるのです」p137
「日本は歴史的に長い間、けっしてリソースの豊かな環境ではありませんでした。台風や地震などの自然災害が多く、四季の変化が大きい風土の中で農耕を続けるのは、相当な困難を伴ったはずです。その結果、日本人はアクティブで冒険好きな遺伝子が淘汰され、共同体内の作業に向いた遺伝子をもつ個体が生き延びてきたのだと推測されます」p141
「不倫を撲滅するとか、逆に結婚制度をなくすといったことは、非現実的です。人間も生物である以上、こうした矛盾や課題がもたらす苦しみを抱えながら生きる以外ないのです」p183 -
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怒り、妬み、恐れ、不安などのネガティブな感情を持つと、ストレス物質であるコルチゾールが分泌される。コルチゾールは血糖値を維持したり、免疫反応に影響を与える役割があるが(医者も知らないアドレナル・ファティーグ)、過剰に分泌されると海馬が委縮することがわかっている。前向きな心を持ち、笑顔や感謝の気持ちを持つと、βエンドルフィンやオキシトシンなどの脳内快楽物質が分泌される。
朝には、なりたい自分、成し遂げたい目標を祈り、夜には、今日何ができたか、翌日できることを祈る。
アルツハイマー型認知症の原因物質は誰でもたまってくるが、友人との会話などで絶えず刺激を受けると、認知症にかかるリスクが低くなる。
心の奥底で何に焦点を当てているかによって、その人の運の良し悪しが決まってくる(藤井聡)。どのくらい遠くの人、遠くの未来まで配慮できるかの範囲が広い利他的な人は、よい人間関係を築くことができ、盤石なネットワークをつくることができる。
フランクルの「夜と霧」によると、ナチス・ドイツの強制収容所から生還した人は、生きる意味を持っていた人だった。
脳は、達成感を感じた時に報酬系が活性化し、脳内快楽物質が盛んに分泌される。困難な目標を達成した時に、たくさんの脳内快楽物質が分泌されて、大きな喜びを感じる。平穏無事な人生より、様々な困難が次々と襲ってくる人生の方が、それを乗り越えるたびに深い幸福感を感じることができる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2度目の読書。
タイトルの祈りという文字を見て、まず宗教的?仏教?ヨガ?と連想しましたが、内容は全然非科学的な曖昧なものではありませんでした。ちゃんと、脳科学、でした。
以下、なるほどー!と改めて思った箇所。
・見返りなど必要ないくらい、大きな快感があるのが本来の利他行動です。そして自ら進んでやろうとする利他行動こそ、最も大きく、持続的な幸福感に結びつくのです。(脳科学からみた祈り)
・人は、自分は価値のある人間だ、自分は誰かにとって必要だと感じてこそ、自分を肯定できます。そして、自己肯定感・自己評価は、幸福感に直結しているのです。
また、忘れた頃に読みたいと思います。 -
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最近、何かとお見かけする脳科学者 中野信子先生が「運の良い人」について、脳科学的に説明されています。
ミラーニューロン、セロトニン、ドーパミンなどの専門的な言葉もたくさん出てくるのですが
事例が身近で、読みやすく、自分事に落とし込みやすい本だと思います。
運の良い人に関する本はたくさんあるのですが、やっぱり「自分は運が良い」と信じて
毎日を過ごすということが大切なんだと思います。
では、「自分が運が良い」というのは、どうやって信じられるのか。
この辺りのポイントも書かれています。
私が共感したのは、このくだり。
「脳は戦ってだれかを蹴落とすことより、共生をめざすことの方が高いパフォーマンスを発揮できるのです。」
そのためにも共に上昇していく仲間が大切ですね。 -
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ネタバレ人目に付く場所の方が集中力が上がる。
AKBの大島優子は、ファンの人の話題などを覚えていて、次の握手会で話をしている。エピソード記憶として覚えているのでは?
新しいアイデアは、すでにこの世の中にあるが、知らないだけ。遠い世界のアイデアを仕入れて、新しいアイデアとして発信すれば、そのエリアでは新しいアイデアである。あとは実行できるかどうか。
アイデアをすぐに引き出すには、仕入れた話を人に話すことで、アイデアを引っ張り出しやすくなる。
エジソンの名言は誤解して伝わっている。「天才は99%の努力と1%のひらめきである」ではなく、「99%の努力をしても、1%のひらめきがなければムダである」ということを言いたかったらしい。意味のある努力をしましょう。
努力は、ゲーム化することで、努力と感じないで楽しんで継続することができる。受験も、全国の高校生で競い合うゲーム。どのスキルが高いのか低いのか(科目ごとの成績)も出るし、攻略本(参考書)もある。
教養があれば、ゲームに勝つことができる。早押しクイズの押しボタンが、押した時に反応するのか、手を離した時に反応するのかがわかれば、押し方で反応が変わる。