中野信子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ何かを成し遂げ、社会的に評価されて喜びを感じるとき、友人や家族や恋人から感謝やお祝いの言葉を聞いて幸福感に包まれるとき、私たちの脳の中では、快楽をもたらす物質「ドーパミン」が大量に分泌されています。
だとしたら、習慣にしたいことを行ったとき、ドーパミンがでるように工夫することによって、幸福感に包まれたいために、その行動を繰り返すように、自分自身を仕向けることができるのではないか?という、しょうもないことを考えて、この本を手に取った。さて、私は、自分自身の脳を操作して、に報酬を与えることができるのか?
「人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体」というサブタイトルや、美しい中野信子博士が、あなたは「気持ち良さ」について何も知らない。と呟いているように見える帯のデザインから、編集者の悪意?を感じないでもなかったが、まんまとその罠?に嵌ってあげました。しかし、内容は、まったくもって真面目で、脳内回路、薬物依存、依存症、社会的報酬という順序で、脳内物質だけではなく、脳に影響を与える薬物が発見され、それが依存症をもたらすことだけではなく、それが国家を脅かした歴史についても言及されている。地味だが良書。
最近、電車やバスに乗っていると、スマフォやタブレットでオンラインゲームの興じる人を見かけることが多くなった。中野先生は「実はゲームは、巧妙に報酬系を刺激し、ドーパミンを分泌させるように設計されているのです。」と書かれている。私も17年ぐらい前、RPGに嵌り、寝る間を惜しんで没頭していたが、ゲームに投入した推定1000時間は、本当にもったいなかったと思う。時間を生産性のあることに費やすことだけが幸せに繋がるとは思わないが、ゲームに嵌っている人が、その時間を経済活動に投じれば、世の中が変わると思う。
私は、自分にとって良い習慣を身につけるために、脳内麻薬のことを知りたいと思ったのだが、前述のように、私たちが、自分の時間を浪費したり、健康を損なうようなことを止められないのも、脳内麻薬の作用によるものなのだ。RPGに嵌っていたときの私は、カナダのマギル大学でジェイムズ・オールズとピーター・ミルナー という2人の研究者が実験で使っていたラットのように、空腹でも食べ物に目もくれず、レバーを押し続けていたのだ。
他人に褒められたときに反応する脳の部位と、金銭をもらったときに反応する部位は、まったく同じ部分(線条体)であることがわかりました。つまり「社会的報酬」とは言葉の上の遊びではなく、脳にとってはまさしく「報酬」そのものであることを示しています。≫ 私は「他人に褒められたい」人でした。今は、いくらか鎮静化しているかもしれませんが、こうしてコメントを投稿しているのも、誰かから「良いところに気がついたね」と褒めてもらいたいからだと思います。まあ、依存症といえるほど重篤ではないので、脳がおもむくままに…
お金をかけて幸福度・満足度を上げようとすると限界がないので、いつまでたっても幸福度・満足度は満たされないかもしれない。時間をかけないってのは、難しいだろうが、ゲームの依存性を模倣して、簡単に達成感を得られることから徐々に難易度を上げて行くような課題に取り組むのが良いかもしれまない。可能ならば、気の合う仲間たちを集めて、お互いに褒め合いながら実行すれば、成果もついてくるので、一石二鳥を得られる可能性がある。 -
Posted by ブクログ
我々は自分が認識することをもとに判断し行動する。しかし、認識のもとになる脳は妄想し、錯覚し、認知バイアスをもつ。やすやすとまわりの状況に影響を受けてしまう。また能力や性格は遺伝だけでなく、育った環境の影響を受ける。そういった人間の脳の持つ特性を認識した上で、よりよい生き方をしなさいと著者は説いているように思える。しかし、脳を取り巻く環境等は理解できても、なかなかよい生き方はできにくいものだと感じた。一方、脳が若いうちに生長を完結するのではなく、歳をとってからも一部の脳は新生しているという研究は、高齢の我々にとって重視すべき情報だと思った。
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Posted by ブクログ
正しいことが書いてあるお勧めの良書。
僕は、いつの頃からか、多分小学校低学年の頃から、真剣に幸せになることだけを考えてきた。
何年も考え、悩み、経験し、本を読み、実践して来て、ここ数年はやっと幸せを感じることが出来る様になった。
その幸せになるためのエッセンスがこの一冊の本に詰まっている。
もし自分を不幸だと、運がない、と思っている方がいるなら、この本を読み、そして実践することをお勧めする。数年後には自分の人生が良い方向に変化していることに気づくと思う。
(著者を創価学会だとか、創価高校出身だとか批判して、この本を読まないのは勿体無い。)
なお、この方なら既に出版されているご自分の本の数冊分を一冊にまとめられるのでないか、と思う。 -
Posted by ブクログ
この本は、生き方指南書が指し示すものについて科学的な見地でその理由を述べようとしたものである。セロトニン、オキシトシンなどの記載もある。存念ながらそれはやはり難しいのだと思う。
最近感じていること、この本が述べていることは大方あっている。むしろかなりしっくりきている。しかし本書はそれを科学的に証明している訳ではない。
とはいえ、少ない私の人生経験と整合しているし、今やっていることばかりである。
進化において生き残るとは、相撲で言うところの徳俵に足がかかった時にどう踏ん張るか、最後まで諦めない根性、そもそも最初の立会いで相手を圧倒するための練習と作戦、そのリスクをとる度量、みなで協力しながら食事、練習、休息のための部屋を守ること。エコシステムでのダイナミズムでのちょっとした行動変化が生き残りを決めているということか。
そうなれば少しでもその確率を上げるために行動を変えることは理にかなっている。問題なのはマイナス要素に感じる事象が発生した場合である。
一見マイナス要素だとおぼしきものを発見する力はとても大事だ。死の危険の場合は特にクリティカルだ。うつ病などの原因にもなることから無いのに越したことは無いと思うが、適度なストレスにいるからこそ発揮される力なのだと思う。
なにごとも過剰は適用を阻害する。アレルギーもそうだときく。われわれに必要なのは、いい(良い)加減に生きることである。