中野信子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シャーデンフロイデには愛を深める脳内物質オキシトシンが深くかかわっている。
人間は社会的生物であるため、社会的ルールを破る相手を攻撃することで自分の所属する社会への愛を感じ、同じようにオキシトシンを分泌してしまう。オキシトシンは性行為にも匹敵する快感をもたらすのだ。これにより社会的である人ほど正しくない行為を行う人を攻撃したくなる。ネット上でのサンクション、不寛容が増えている原因もこれである。また日本人は特に社会のルールから逸脱した人に対する不寛容な遺伝を持っている。とのこと。
さて、内容的には非常に面白かったのだが、文字数がかなりスカスカ(まぁこれは良いだろう)。また、先天的な遺伝が原因であ -
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Posted by ブクログ
生涯独身を決めた結婚願望なしの30歳のわたし。周りは既婚者や結婚願望バリバリの人ばかりで、同じ考えの人が居ない...そんな中タイトルに惹かれて購入。
頭のいい学者の対談ということもあり、難しそうな印象があったが2人の柔らかい口調でスラスラ読めた。途中でグラフや図があるのも助かる。
1番興味深かったのは「エセソロ、ガチソロ、ノンソロ、カゲソロ」を4パターンに分けた図。改めて自分はガチソロなのだと自覚した。ノンソロの人とは絶対合わないだろうなぁ。これからは色んな人に会うたびにどのパターンの人か考えるのも面白そう。
この本を読んだおかげで、今後は独身者が多数派になることを知り勇気を持て -
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Posted by ブクログ
中野信子さんの著書は、
ほぼ全て読んでおります。
彼女が示す膨大な脳科学データが導く
「人間の構造」は
説得力のあり、ストンと腑に落ちる。
ある現象に対して、
彼女は、
(一般人は使わないような難しい)
だけど至極適切な
言葉の言い回しをする。
そこも好きである。
難しいので、辞書片手に読みます。
また、彼女の文章の特徴として、
「結論」や「どう考えるか」を、
読者に委ねるという方式がとられている
ことが多い。
本書は、
短く、易しく、誰にでも読める形の
ライフハック本である。
本書で彼女は、
「こうした方がよい」
という言い回しもする。
彼女のスタンスを、
多少崩す方で書 -
Posted by ブクログ
人は誰しも心にスキマを持っている。自分は完全だと自信をもって言える人などそう多くはなく、寧ろ少しぐらい怠け者で嘘や冗談に翻弄され、月曜がブルーになる方が人間的だ。誰しもそんな自分を認めて曝け出そうとはしないから、周囲から見るとあの人は自制心があり立派な人だ、と思われる人もいるだろう。実際にその様な人間でも、面倒くさがりな一面や他人の不幸にほくそ笑む様な瞬間があるのではないか。人は完全では無い。虫や草と違って人には心があるから、心も完全では無い。
本書は昔懐かしい藤子・F・不二雄先生の「笑ゥせぇるすまん」を題材に、その様な不完全な人間の心理を例に挙げ、それに陥る心の構造を紐解いていく内容だ。
私