中野信子のレビュー一覧

  • シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感

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    シャーデンフロイデには愛を深める脳内物質オキシトシンが深くかかわっている。
    人間は社会的生物であるため、社会的ルールを破る相手を攻撃することで自分の所属する社会への愛を感じ、同じようにオキシトシンを分泌してしまう。オキシトシンは性行為にも匹敵する快感をもたらすのだ。これにより社会的である人ほど正しくない行為を行う人を攻撃したくなる。ネット上でのサンクション、不寛容が増えている原因もこれである。また日本人は特に社会のルールから逸脱した人に対する不寛容な遺伝を持っている。とのこと。
    さて、内容的には非常に面白かったのだが、文字数がかなりスカスカ(まぁこれは良いだろう)。また、先天的な遺伝が原因であ

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    2023年09月04日
  • まんがでわかる正義中毒 人は、なぜ他人を許せないのか?

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    マンガと解説により、30分くらいでさくっと読めて、「正義中毒」の要点をつかめる本。

    提示されているエピソードがイメージしやすいものであることも、読みやすさにつながっているように感じました。

    なぜ「正義」を振りかざして他者を罰したくなるのか。
    そうすることによって、発信した人の身に何が起きているのか。
    防ぐためにはどうしたらよいのか。

    脳の仕組みを理解し、自分を含め、誰にでも起こり得ることだと気づいておくことの大切さを学ぶことができました。

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    2023年08月29日
  • 賢くしなやかに生きる脳の使い方100

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    若干ありきたりな感じのある内容ではありつつ、マインドをポジティブに切り替えるには良い一冊。100の項目に分けられていて、一つ一つはそこまで長くないのでその時々の悩みに合わせてサクッと読むにはとってもいい。

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    2023年08月17日
  • なんで家族を続けるの?

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    破天荒な父親をもち、これまた普通じゃない家庭生活を続けた母親。内田裕也と樹木希林の娘なんて、辛かっただろうなと想像に固い。アイドルもっくんとの結婚は、さぞかし素晴らしいとおもいきや、普通だなと思う。人間、どんな環境でも、対応するものだと、納得。対談する内田也哉子と中野信子のやりとりが、非常に面白かった。脳科学をもっと知りたいと思った。

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    2023年08月14日
  • 生贄探し 暴走する脳

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    よっぽど気をつけて生きていない限り、いつの間にか自分と違う考え方の人と出会った時に自分を正当化してしまうと思います。この本を読んでそれは良くも悪くも横並びが好きな日本人ならではなのかなと思いました。
    出る杭は打たれるという内容のことわざが他国にはないというのも印象的。いくつになっても他者との違いを面白がって受け入れられるような自分でいたいなと思いました。

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    2023年08月06日
  • 「バイアス社会」を生き延びる(小学館YouthBooks)

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    脳科学者がバイアスという視点から社会心理学を説いた本。
    権威者が書くと説得力を増すのもバイアスですよね。なんだか悲しいですね。

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    2023年08月03日
  • 脳から見るミュージアム アートは人を耕す

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     脳科学者と美術史家のお二人の対談形式の本です。

     ミュージアムの誕生史から陰の面まで、
    鑑賞の楽しみ方から体験することの意味まで語られています。

     沢山のアーティスト名が出てきて、ネットで作品を検索しながら楽しく読めました。

    ライトな本♪

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    2023年07月25日
  • 「一人で生きる」が当たり前になる社会

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     生涯独身を決めた結婚願望なしの30歳のわたし。周りは既婚者や結婚願望バリバリの人ばかりで、同じ考えの人が居ない...そんな中タイトルに惹かれて購入。

     頭のいい学者の対談ということもあり、難しそうな印象があったが2人の柔らかい口調でスラスラ読めた。途中でグラフや図があるのも助かる。

     1番興味深かったのは「エセソロ、ガチソロ、ノンソロ、カゲソロ」を4パターンに分けた図。改めて自分はガチソロなのだと自覚した。ノンソロの人とは絶対合わないだろうなぁ。これからは色んな人に会うたびにどのパターンの人か考えるのも面白そう。

     この本を読んだおかげで、今後は独身者が多数派になることを知り勇気を持て

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    2023年07月15日
  • ペルソナ 脳に潜む闇

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    著者について、著者が思っていることについてが書かれていた。そこに私の知らない情報や知識があったり、「生きづらさ」について共感したり、そんな表現の方法があるのかと思った。

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    2023年07月09日
  • 不倫と正義(新潮新書)

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    対話形式なのでさらさらと読みやすく、同じ女性として非常に興味深い話もあったが、私が知りたかったことはあまり知ることができなかった。少し難しかった。最後の「おわりに」が1番読み応えがあったように感じる。

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    2023年07月03日
  • 賢くしなやかに生きる脳の使い方100

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    中野信子さんの著書は、
    ほぼ全て読んでおります。

    彼女が示す膨大な脳科学データが導く
    「人間の構造」は
    説得力のあり、ストンと腑に落ちる。
     

    ある現象に対して、
    彼女は、
    (一般人は使わないような難しい)
    だけど至極適切な
    言葉の言い回しをする。

    そこも好きである。
    難しいので、辞書片手に読みます。


    また、彼女の文章の特徴として、
    「結論」や「どう考えるか」を、
    読者に委ねるという方式がとられている
    ことが多い。

    本書は、
    短く、易しく、誰にでも読める形の
    ライフハック本である。

    本書で彼女は、
    「こうした方がよい」
    という言い回しもする。

    彼女のスタンスを、
    多少崩す方で書

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    2023年07月01日
  • 「一人で生きる」が当たり前になる社会

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    荒川さんの研究に基づくソロ社会の考察を中野さんが脳科学の視点で受けて答えていくのが目新しくなかなか刺激的でした。
    ソロ=孤独=よくないことと結びつけられがちな
    価値観から離れ、まずは現実を受け入れるところから初めてはどうですかという提議の本だったのかな。

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    2023年06月30日
  • 悪の脳科学

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    人は誰しも心にスキマを持っている。自分は完全だと自信をもって言える人などそう多くはなく、寧ろ少しぐらい怠け者で嘘や冗談に翻弄され、月曜がブルーになる方が人間的だ。誰しもそんな自分を認めて曝け出そうとはしないから、周囲から見るとあの人は自制心があり立派な人だ、と思われる人もいるだろう。実際にその様な人間でも、面倒くさがりな一面や他人の不幸にほくそ笑む様な瞬間があるのではないか。人は完全では無い。虫や草と違って人には心があるから、心も完全では無い。
    本書は昔懐かしい藤子・F・不二雄先生の「笑ゥせぇるすまん」を題材に、その様な不完全な人間の心理を例に挙げ、それに陥る心の構造を紐解いていく内容だ。

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    2023年06月25日
  • ペルソナ 脳に潜む闇

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    脳科学者の中野信子の自伝的エッセイ。

    彼女が幼いころから生きづらかったというのがよくわかった。

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    2023年06月20日
  • 人は、なぜ他人を許せないのか?

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    大人になると許せないことが増えるよねー
    許せないって顔で怒ってる大人、よく見かけるようになったよねー。たぶん自分含め。
    自分の常識から外れてたりすると、怒るだよね。
    人間って厄介だな
    コロナ禍のマスク警官とかもそれだよね。。

    数年後には滑稽に映ってるのにさ。。

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    2023年06月18日
  • パンデミックの文明論

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    ヨーロッパと日本の、疫病に対するスタンスの話が面白かった。
    ヨーロッパは、疫病は戦うもので、打ち勝つもの。日本は、避けるものと捉えている。らしい。

    読み物として面白いと思った。

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    2023年06月18日
  • サイコパス

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    サイコパスとは映画や小説などからシリアルキラーなど異常な凶悪殺人犯をイメージするが、そこまではいかなくても、私達の周りに普通に生息してるみたいである。あの人、ちょっと変わってるな〜⁈はたまた魅力的な人だな〜と、思った人が実はサイコパスだったかもしれない…!!100人に一人の割合なら今まで生きてきた中で何人かは会っているだろう…作者の言うように上手く付き合っていかなければいけない存在かもしれない。

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    2023年06月05日
  • 空気を読む脳

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    中野さんの本は読みやすく、人間という生き物としての脳の進化や日本人としての民族の特徴(不安を覚えやすい、など)が分かる。この特徴を理解して、例えばDXのような新しいものに挑戦しやすい環境・文化をどのように作っていくか、などを考えてみたい。

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    2023年06月05日
  • 「一人で生きる」が当たり前になる社会

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    気づき
    ・もやもやした感情を的確に言語化できる人は好かれる。
    ・独身の人は40代で不幸度マックスを迎える。
    ・結婚はお互いを信頼して尊敬し合えると良い関係を築ける。
    ・感情に理屈をつけて言語化するのが共感。
     〜だからこういう気持ちなんですね。

    ToDo
    ・言語化について勉強する。
    ・自己開示できるようになるために新しい環境に飛び込む。
    ・人を見た目や言動で決めつけない。

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    2023年06月01日
  • サイコパス

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    脳科学から、サイコパスの特徴を説く。

    うーん、どうしてもクレッチマーの悪い印象があって、安易には肯首しづらい。データも、どれくらいの有益性があるのかよく分からないところはある。
    が、現実として十分以上にあり得る話で、慎重に、かつ、広域に研究は進めてほしいと思う。

    サイコパスの気質を、同犯罪に結びつけずに社会に組み込んでいける研究が、最終目的地だろうと思う。

    しかし。

    サイコパスにとって善良な人々はただのカモ、的な記述があったと思うが、国際社会における、我が国にダブったのは、変かね。

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    2023年05月10日