中野信子のレビュー一覧
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この人の本は面白い。
人の行動特性を脳科学をベースに解説してくれる。
脳科学ベースの説明だと、いじめがあるということも、「よくない」とかの規範意識で批判するのではなく、構造的に発生しうるのだな、という理解ができるので、そこから合理的な対策が取りやすくなる。
この構造理解ができないと、こうあるべき、といったあるべき論・精神論が支配的になるため、ソリューションが実行的ではなくなる。
愛情ホルモンであるオキシトシンが実はいじめの原因になるという話は非常に面白い。
確かに個人の生存という文脈と集団の存続という文脈、両方をホモサピエンスは持ち合わせており、特に集団の存続において、オキシトシンが関わ -
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Posted by ブクログ
日本の「空気」は返報性の原理っていう本。
あっさり書いてあったけど、「はじめに」の空気の定義が一番刺さった。
【女性の容姿への「残酷な心理実験」が映し出す現実社会】
外見の良い男性では性的類型化が起これば「男性的」に見られるのです。すなわち、力強く、職務遂行能力が高く、決断力がある、などとみなされるので、仕事上の評価には外見の良さが有利に働きます。
一方、女性はそうではありません。「女性的」である事は少なからず消極的であり、堂々としておらず、意欲や決断力に欠け、セクシーすぎる、と偏見を持たれてしまいます。
【ブラック企業の「やりがい搾取」】と【おわりに】の項も面白かった。
あと「 -
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本で述べられている今後のソロ社会化は、どちらかというと私の性格には合っていて、むしろそのような社会になることが楽しみだと思った。
ただソロ社会化により、〝自分”を今まで以上に強く持っていなければいけないと思った。(好き嫌い、得意不得意etcを明確にしたり、自分をもっともっと理解しておく必要がある)
また、「所属するコミュニティ」から「接続するコミュニティ」へ変化することにより、逆に今までよりもコミュニティ能力が必要になるのではないかと思った。
◆◆◆メモ◆◆◆
p70孤独には「選択的孤独」と「排除による孤独」の2つがある
p74荒川:「周りに友だちを置けばそれで解決する」という -
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国が違えば、文化・思想・経済・社会制度・生活常識なども異なり、日本とイタリアで同じコロナ対策はあり得ない。
自国基準を善として他国の批判をしてしまいがちだが、その国の事情を理解して考えなくてはいけない。
2020年8月発行なので、ちょうど1年前のコロナの状況をふまえての対談です。
緩いコロナ対応なのに感染が低く抑え込まれていた日本を、欧州の国々は「ミラクルジャパン」と不思議がっていた。
入浴や手洗いなど清潔な習慣ができている。
握手やハグやキスなどの習慣がなく、ソーシャルディスタンスが保たれている。
普通にマスクも受け入れるし、大声でしゃべったりしないので飛沫感染も防いでいる。
未知の「フ