中野信子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人は誰しも心にスキマを持っている。自分は完全だと自信をもって言える人などそう多くはなく、寧ろ少しぐらい怠け者で嘘や冗談に翻弄され、月曜がブルーになる方が人間的だ。誰しもそんな自分を認めて曝け出そうとはしないから、周囲から見るとあの人は自制心があり立派な人だ、と思われる人もいるだろう。実際にその様な人間でも、面倒くさがりな一面や他人の不幸にほくそ笑む様な瞬間があるのではないか。人は完全では無い。虫や草と違って人には心があるから、心も完全では無い。
本書は昔懐かしい藤子・F・不二雄先生の「笑ゥせぇるすまん」を題材に、その様な不完全な人間の心理を例に挙げ、それに陥る心の構造を紐解いていく内容だ。
私 -
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Posted by ブクログ
中野さんの本にしては珍しく、後半パッとしなかった印象。前半はおもしろく読んだのですが。
努力は、正しい努力をすべきですね。自分の良さに気づいて、自分の良さを伸ばす努力をする。大谷翔平選手とかは、それに長けているんだと思いました。
学校教育でひととおりいろいろなことをしてみるというのは、自分の得手不得手を知る上でまだそんなに捨てたもんではないかなと思いました。(現場は破綻寸前ですが・・・)
中野さんが言いたかったという、子育てに寛容な社会になって欲しいというのはすごく共感しました。私は独身未婚中年ですが、お子さん連れの人たちには優しくしようと努めています。もっとも、子どもへの声かけなどは不審 -
Posted by ブクログ
いじめをなくそうというスローガンを立ち上げても当たり前だがいじめはなくならない。
人間に備わった機能である事を充分理解し、誰だって加害者にも被害者にもなりうる危険を認識する。
小学校へ入学するわが子。学校生活は楽しい事もあるけど、もしかすると悲しく、つらい経験をする事だってある。田舎のほぼ固定された人間関係、周りがみんな顔見知りというメリットとデメリット(村八分)。
学校や教育委員会の対応には申し訳ないけど期待できそうもないので、もし子供が標的になったら親としてどう動くべきか、考えておかないといけないなと思う。
コミュニケーション能力は今後を生き抜く大事な力。しかしその力を身につける場は学校生 -
Posted by ブクログ
博学のお二人が現在の日本、日本人の状況について縦横無尽に語り合われた内容。
対談の部分については正義、生贄、世間体、個性を失う教育といったことに対して容赦ない分析が会話の中で行われていく。その知識のバックグラウンドは半端ではない。
対談の章では「なるほど」と思わされるところが多々あった。ただ、「で、どうしたら良い?」という問いに対する答えのようなものが見えてこなかった。
「自分は自分が大事、相手も自分が大事、それを尊重し認め合うこと」という言葉が最後の方で出てきた。まさしくその通りだと思う。
最後の章のヤマザキマリさんのお考えは、とても納得のいく内容だったと思う。