あらすじ
18万部のベストセラー『人は、なぜ他人を許せないのか?』が待望のまんが化!
SNSいじめ、炎上、ハラスメント、誹謗中傷-。話題の「正義中毒」が起きる仕組みを最新の脳科学で解き明かす!
人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人など、わかりやすい攻撃対象を見つけ、
罰することに快感を覚えるようにできています。この快楽にはまってしまうと、簡単には抜け出せなくなり、罰する対象を常に探し求め、決して人を許せないようになってしまいます。
この状態は正義に溺れてしまった中毒状態、いわば「正義中毒」です。
これは、脳に備わっている仕組みであるため、誰しもが陥ってしまう可能性があるのです。
【あらすじ】
とある文具メーカーの広報部に勤務する伊藤真澄は、業務の一環で自社SNSの「中の人」を担当することに。試行錯誤しながらも順調にフォロワーを増やしていき絶好調に思えた矢先、ある出来事をきっかけにアカウントが炎上してしまう。同じ部署の頼れる先輩・高柳や、現在はバー「TRUST」を経営しているが、かつては脳科学の研究者だったというマスターなど、仲間たちにアドバイスをしてもらいながら、「正義中毒」とは何か?を学び、乗り越える術を探していく—。
漫画のストーリーに沿って読み進めていくうちに、許せない感情が生まれる理由や、人を許せなくなる脳の仕組み、そして「正義中毒」を乗り越えるヒントを分かりやすく学ぶことができます。怒りや憎しみなど負の感情に振り回されず、心穏やかに生きるコツを見つけられる1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
相手に対して共感的に振る舞い、尊重し、認めていくという高度な機能は、相応の刺激(教育)のもと成熟するまでに25〜30年くらいかかる一方で、加齢、アルコール摂取、寝不足等で簡単に機能が低下(前頭前野が萎縮)してしまう。
加齢による前頭前野の萎縮を遅らせるには、小さくていいので常に新しい体験をすること、心身の余裕を持つことなどが効果的。
自分や他人に「一貫性」を求め(すぎ)ない、自分とは違う考えをすぐに拒絶するのではなくいったん受け止める。
「正義中毒」に陥らないようにするためには、
人を許せない自分や他者を、人間なのだから仕方がないと認める一方で、自分の言動を客観的に見る習慣を身につけることが大切。
なぜなら、他人を「許せない」のは自分自身にとってもくるしいことなのだから。
Posted by ブクログ
ヤフコメは見ないことで回避できても、Twitterはタイムラインに炎上コメントが不意打ちでのってくることも多い。
大抵は「またかい」と心がザワザワゲンナリして引きぎみのまま流せるけれど、たまに「そりゃこれくらい言われてもしゃーないよ」と思ってしまうこともあって、その事実にハッとなって落ち込むことも。
なんとなく自分のなかで感情の処理をしてきたつもりだけど、この本を読むことで原因と対処法がしっかり言葉として明確化されてスッキリ整理ができました。
「自分にも他人にも一貫性を求めない」
「何事も並列で処理する」
しっかりと肝に銘じます。
Posted by ブクログ
漫画なので読みやすく、伝えたいことがシンプルでわかりやすい。
脳科学の超導入版みたいな感じで気軽に読めるのが良いと思います。
「人間には一貫性がなくて当たり前」わかっているようで、わかっていなかったかもと気付かされました。
Posted by ブクログ
マンガと解説により、30分くらいでさくっと読めて、「正義中毒」の要点をつかめる本。
提示されているエピソードがイメージしやすいものであることも、読みやすさにつながっているように感じました。
なぜ「正義」を振りかざして他者を罰したくなるのか。
そうすることによって、発信した人の身に何が起きているのか。
防ぐためにはどうしたらよいのか。
脳の仕組みを理解し、自分を含め、誰にでも起こり得ることだと気づいておくことの大切さを学ぶことができました。
Posted by ブクログ
炎上や誹謗中傷など、他人を許せず攻撃してしまうのはなぜなのか、マンガも交えた説明でわかりやすかったです。
こんな情勢なもので、筆者が戦争を『究極の正義中毒』と表現していたのが印象的でした。
Posted by ブクログ
30分もかからずサクッと読めるので概要を知りたい場合は漫画がおすすめ。
・人間の脳はもともと対立するようにできている
・正義中毒(自分が正しい。間違ったことは全て厳しく取り締まるべき、などの偏った考え方)を乗り越える鍵はメタ認知
・加齢に伴い脳が保守化する