【感想・ネタバレ】悩脳(のうのう)と生きる 脳科学で答える人生相談のレビュー

あらすじ

ままならない悩みを、脳科学者がときほぐす

なぜ苦しみや葛藤を抱えて生きるのか
悩みを根源から解明する

失敗が怖い、恋ができない、人間関係の拗れ、SNS疲れ……。ままならない悩みに科学目線で答える「週刊文春WOMAN」の人気連載を書籍化。読者と有名人のお悩みに回答するほか、俳優、アナウンサーら6人との対面相談も収録。

\有名人のみなさんからの相談も/
内田也哉子 海野つなみ 大久保佳代子 大下容子 加藤一二三 要潤 木村多江 小杉竜一 坂本美雨 高見沢俊彦 武田真一 俵万智 つづ井 デーブ・スペクター 中村うさぎ 二階堂ふみ 松重豊 南果歩 森山未來 山口真由(50音順)

<目次>
はじめに “悩むこと”は美しい
第1章 不安を味方につける
第2章 ままならない自分を科学的に理解する
第3章 人間関係に効く脳科学
第4章 身体と脳のふしぎについて
第5章 インターネット、世間へのモヤモヤをほぐす
第6章 年齢と記憶の疑問に答える
おわりに 「業」の肯定

《人間は不安や苦しみや葛藤があるから生き延びられた》
《「悩むこと」は、脳に生まれながらに備わる必要な機能》
著者初の人生相談本!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

脳科学者・中野信子さんが、一般の方や芸能人からの悩みに答えていく一冊です。単なるお悩み相談ではなく、脳科学の視点からユニークに切り込むため、思いがけない答えに出会えるのがとても興味深く感じました。また、どのような相談にも優しく、肯定的に返していく姿勢にも魅力を感じました。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

中野信子らしい視点から悩みを解決する。ふむふむ、そういう視点もあるか。とか、脳科学的にはこういうことが言われてるからこうなんだ!など新しい発見や物の見方を与えてくれる名著!

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

理系の中野信子さんが語る言葉は、的確で情緒豊かでウィットに富み、説明の構成が素晴らしく、才能豊かな人ってこんな人のことを言うんだろうなぁとしみじみ思う。どの回答にも、科学的な面と情緒的な面でアプローチしてあり、一方向しか見ていなかった自分に「こんなものの見方もありますよ」と示唆してくれる。よく、「何のために勉強するの?」と子供たちに問われるが、その答えがまさにコレ。ものごとを点ではなく線で見られるように、それができるようになったら面で見られるように、それもできるようになったら立体で。そんなふうに、自分の生き方や考え方をラクにしたり、楽しくしたりするために勉強するんじゃないかなぁと思った。

○ 知性は母親から、情動の部分は父親から受け継ぐ。コレを知って軽いショック(笑)!母親のおおらかさ(鈍感力!)と父親の知的好奇心と鵜の目鷹の目で物事をとらえる鋭さを受け継ぎたかったのにぃ。
○「方向感覚と詩のセンスとはトレードオフなのでしょうか」の言い方のセンス!
○ユートピアを用意したはずが、ぞっとするようなディストピアに(1960から70年代にかけて、アメリカの動物行動学者が行った。ユートピア実験)

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 中野信子さんの著書「人はなぜさみしさに苦しむのか」を読んで、当時抱いていたさみしさ、不安の感情がやわらぎ、元気づけられた。、その後、彼女の著書を何冊か立て続けに読んで、自分の、特に負の感情が沸き上がってきたとき、メタ認知し、自分の脳の思考の癖を思い出し、それ以上、その負の感情の深みにはまらないように努力している。

 そして、この本は、実際に相談された内容に対して、脳科学者である中野さんからのアドバイスが書かれた本である。また、ここに書かれてある相談事って、実は誰もが、一つや二つ抱えているのではないだろうか。

 私の場合、俵万智さんの「方向音痴」に対しての相談。俵さんの相談を読んで、私も俵万智さんと同じぐらいひどい方向音痴。
脳のどこかが壊れているのではないかとずっと不安を抱いていた。しかし、方向音痴の脳の仕組みと、また方向音痴を治すための訓練方法が書かれてあり、さっそく試してみようと思った。成果が出ればいいなと思う。

 そして、いつからかはっきりしないが、漠然とした将来への不安があり、でもそれを上手に表現できなかった。しかし、フリーアナウンサーの武田真一さんの相談内容の文を読んで、これだと思った。
 子供たちを見ていても、若い人たちを見ていても、もちろん、自由に生きているように見えるけど、様々な情報の波に翻弄され、とても窮屈そうな中にいるように思ってしまう。物理的には便利がよくなったのに。しかし、個人の快適さを求めた結果、他者に対しての寛容さがなくなってしまって、・・・・。
 そういった社会を作っていってしまったのは、今の私たち、親世代・・・。中野さんが例に挙げていた、「ユートピア実験」の結果を聞いて、自分たちの現状に当てはめてみると・・・、現実となりそうで、怖くなった。
それでも、そのことに気がつくことで、違う未来の可能性を言われていて、選択肢は一つではないと、少し楽になったかな。
 ここに紹介されている相談は、日常の誰にでも起こりえる内容ばかり。そして、その悩みを解決していくための、思考の変え方、あるいは対処の仕方がとても参考になると思った。
 

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

すごく面白い本だった。のだけどとても残念だったのは、p89南果歩さんの相談回で、問いとなっているタイトルの答えが書かれずに終わっていること。「分かる!」と思う問いだったから、すごく残念!だった。いつかどこかでこの問いに対する中野信子さんの答えを聞きたいです。

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2025年08月16日

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