あらすじ
炎上、不謹慎狩り、不倫叩き、ハラスメント…
世の中に渦巻く「許せない」感情の暴走は、
脳の構造が引き起こしていた!
人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人など、わかりやすい攻撃対象を見つけ、
罰することに快感を覚えるようにできています。
この快楽にはまってしまうと、簡単には抜け出せなくなり、罰する対象を常に探し求め、
決して人を許せないようになってしまいます。
著者は、この状態を正義に溺れてしまった中毒状態、「正義中毒」と呼んでいます。
これは、脳に備わっている仕組みであるため、誰しもが陥ってしまう可能性があるのです。
他人の過ちを糾弾し、ひとときの快楽を得られたとしても、日々誰かの言動にイライラし、必要以上の怒りや憎しみを感じながら生きるのは、苦しいことです。
本書では、「人を許せない」という感情がどのように生まれるのか、その発露の仕組みを脳科学の観点から解き明かしていきます。
「なぜ私は、私の脳は、許せないと思ってしまうのか」を知ることにより、自分や自分と異なる他者を理解し、心穏やかに生きるヒントを探っていきます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
脳ってさ、律しないと 暴走するものなのね、そういうものなのね、と受け入れて 自分は気をつけたいなと思わされる本。
他人叩きやブチギレ、悪質クレーム行為にブレーキ効かないのは、脳の老化ってのが
「そういう人を見る目が変わるよね、なんか、可哀想な老人って思ったら 溜飲も下がるわ」って思った。笑
その点だけでも、読んで良かったと思える。
もちろん、脳のブレーキ機能を低下防止したり、鍛える方法も載ってました。それは救いですね。
Posted by ブクログ
仕事でどうしても他人に厳しくなってしまう自分をどうにかしたいと思い、いろいろ検索していたら、「正義中毒」という言葉に遭い、手に取って読んでみた。
日本人を取り巻く歴史的な観点の話や、脳科学の観点など、いろいろな話があり、いちいち納得できた。本当に、「もっともです」という結論に至った。
解決策はないけれど、自分なりの答えを見つけていきたいと、前向きになれた。
Posted by ブクログ
人を許せない=正義の押し付け→正しいことをしているつもり+エスカレート→ドーパミン噴出=高揚感・中毒症状=薬物依存と変わらない!
同調圧力が生まれてしまう背景にも納得。
いつものことながら淡々と良い悪いを判断しない文章(好き)。
自分も容易に他者批判してしまう可能性があり、それを正当化する可能性すらあるということを自覚した。気をつけます。自問自答します。
Posted by ブクログ
会社やプライベート、ネット社会でも存在する正義中毒。
生きづらさを感じる世の中が、なぜ形成されるのか?
その人たちはどんな理由で正義中毒に陥るのかを心理学、脳科学的なメカニズムから解説されています。
Posted by ブクログ
そもそも人間の脳は対立するようにできている らしい。
正義中毒のエクスタシー
だから、冷静に、客観的に、判断しましょうよ、と。
脳の老化をくいとめるには?ということも書かれていて、これは、わりとほかの本にも書いてあることと同じ。
Posted by ブクログ
一貫性を人に求めたり、相手を自分と対極的に見る事により自らの正義を相手に強要しようとしてしまう。前頭前野を鍛え働かせる事により、寛容性と他人と強調しようとする心が芽生える。人は元来自己の正義を振りかざすことに快感を覚える様に出来ており、解決策がない中にも、解決しようと努力事が重要である。
Posted by ブクログ
・惹かれ合う理由も憎しみ合う理由も【不一致】にある
→人も国も、距離や親密度のバランスにより一変する
・前頭前野の老化を防止して、しなやかに生きていきたい
・脳科学の本は難しくて読破できるか不安があったが、とてもよみやすかった
Posted by ブクログ
他人の言動に対しモヤモヤした感情を持っている人にオススメ。
【概要】
●正義中毒は、人間である以上どうしようもないこと
●自分を最適化させるためにはどうすればメリットが大きいかを知ること
●人間の脳は誰かと対立することが自然
●正義中毒から自分を解放することが必要
【感想】
●正義中毒に自分はなっていないだろうか、なっているなら解放させる必要がある。なぜならば自分が損するだけだから。
●どのような感覚を持ち始めたら注意を要するか、どうすれば正義中毒から解放できるか、脳科学の観点からいろいろと勉強になる内容であった。
Posted by ブクログ
「人は、なぜ他人を許せないのか?」
SNS社会の誹謗中傷。中野先生が脳科学の視点で切り込む!
✅正義の制裁はドーパミンがバンバン出る
✅人間の脳は対立するように出来ている
✅韓国人は皆同じに見える(外集団同質性バイアス)
✅バイアスは脳の手抜き(考えなくて済む)
Posted by ブクログ
自分とは違う考えを持った人に反発するのではなく、そういう考えもあると俯瞰してみることの大切さが理解できた。
人間である以上、言動に矛盾があるのは当たり前。自分も他人も、誰もがみんなそう。
大らかな気持ちを持って、日々生活していきたい。
Posted by ブクログ
・自分にも他人にも一貫性を求めない
・自分も未熟で至らない点があることを分かっていると正義中毒に陥りにくくなる
家族や友達など、本当は大切な人だというのが分かってるのに、些細な言動にイラッムカッとしてしまうのを治したいと思って読み始めた。
終盤まで、そう思って読み始めたのにSNSの話とか脳の話とか政治の話ばかりで思ってたのと違う、、となってしまったが、SNSでの正義中毒を治す(緩和する?)方法と結局一緒だと気づけたので良かった
脳の話とか一般常識とか色々なことが知れていい1冊だった
Posted by ブクログ
日本人ならではの社会的特性からくる思考回路がわかり、自分の行動が「脳の働きに基づいた合理的な選択」だと知ることができてとても勉強になりました。
前頭前野の発達と老化の話は特に興味深く、私はちゃんと発達できたか心配。
前頭前野を鍛えるための毎日の生活での心がけや食事は今すぐ実行します。
脳科学、おもしろい!
Posted by ブクログ
・メタ認知→自分を客観視する能力的。その手法の一つにマインドフルネスがある。
・前頭葉が衰える→新しい価値観を受け入れられなくなる→許せない対象が増えていく。前頭葉を活性化するには新しいことへのチャレンジから刺激を得る。
★異なる価値観を楽しむ。そうすれば前頭葉にも良い刺激となるし、許せないことも少なくなるだろう。
★怒りを覚えた時は正義中毒にかかっていないか?と自問する。自分や大切な存在に直接の被害がないのであれば、それは正義中毒に過ぎない。
★まずは受け入れる。直ぐに判断してしまうクセを直す。老害の棺桶に片足を突っ込んでいるような気がする。
Posted by ブクログ
本書の内容とは関係ないですが表紙の中野先生が美しいです。
本書を読んでも他人を許せるようにはなりませんが、昨今散見する正義中毒についての考察・解説が興味深いです。
「実は人間である以上正義中毒はどうしようもない」そうですよ。でもそれを激しく表明する人とあんまり表明しない人と全く何しない人は結構分かれる。
本書を読んだほうがいいだろう人ほどこういう本は手に取らないですよね多分。そこが残念w
脳の成人年齢は30歳、脳を吹けさせないためにできることは、など他にも興味深い話題が盛り込まれています。
Posted by ブクログ
大好きな脳科学者、中野信子さんのご著書。
低IQの私にも読みやすい、分かりやすい本でした。
脳の仕組みが理解できると
世の中の事象、人間の心理と繋がり興味深かったです。
正義中毒にならないために、
人は人、自分は自分を意識し、自分の生活に満足する、
自分に自信を持つことが必要なのではと感じました。
(日本人が世界の中でも幸福度が低い所以かもしれません。)
⭐️老けない脳をつくるトレーニング
慣れていることをやめて新しい体験をする
オメガ3脂肪酸を摂取
十分な睡眠、お昼寝
Posted by ブクログ
最近また悲しいニュースを見たので、再読しました。
会ったこともない人の人格まで否定して、その言葉が本人にそのまま届いてしまう世の中。
自分の鬱憤の捌け口にして他人を傷つけても幸せにはなれない。
その発言は、誰かを傷つける刃物になっていないか
ちょっと立ち止まって考えるきっかけになる本です。
Posted by ブクログ
具体的な解決策と言うよりも、自身の経験や環境要因からなる心理学的な面からの対応策が提案されているが、具体的な内容でないことを著者も述べている
基本的な心理学を知っている人は、読みやすく、納得いく内容だと感じる(私自身がそうである)
人の正義感が行き過ぎることの不幸がよく分かる
Posted by ブクログ
タイムリーな話題 SNSの中傷で自殺者まで出てくる現代の状況について、人間の心理をわかりやすく書いていて、興味深い。論理的ありながらだれでも読みやすい。
Posted by ブクログ
「正義」を振りかざし他者を攻撃するとドーパミンが放出し快楽を感じる。
その快楽に浸ってしまわないためには自己を客観視するメタ認知が重要である。
メタ認知能力は脳の前頭前野の機能であり、その機能は30歳をピークに劣化するので、いかに劣化させないかが課題。
前頭前野トレーニングには、新しい要素のインプットとフィードバックが有効なので心がけよう、そのためには余裕が必要なので、タイムマネジメントや心身の管理を怠らないこと。
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自分を省みても、余裕が無い時にはついイライラしてしまうことがあったので、本当に余裕は大事だなと痛感。
過去の自分の感情に「あのとき自分は傷ついていたんだ/怒っていたんだ」などと遅れて気づくことがあったが、なるだけリアルタイムあるいはそれに近い形で自覚できるにこしたことはない。
メタ認知は意識的に訓練していかないと育たないので心がけよう。
年齢を重ねるほどに保守的になりがちだが、新しい要素を意図的に取り入れて行くようにしよう、と思った。とはいえ「しなければ!」ではなく、自分の好奇心や気分をのぞき込みつつ楽しんでいきたい。
また、本書で得た知識により、
ネガティブな感情を不当に周囲にばら撒く他人のことを「好きで怒ってるんだなあ」
と俯瞰して見ることができる、というのはストレス回避策として有用かも。
落語でいうと「小言幸兵衛」「かんしゃく」など。
説教、小言、愚痴、批判が趣味や楽しみになってしまっている人っているよね。
そうならないように気をつけようっと。
<箇条書きメモ>
・人の脳はそもそも他者と対立するようにできている
・「正義」を振りかざして他者を攻撃する時ドーパミンが放出=快楽
・自分は正しい(確証バイアス)の危うさ(自分のバイアスを疑おう)
・自己の感情コントロールには「メタ認知(前頭前野の機能)」が重要
└客観視することから始まる制御
・自分にも他人にも「一貫性」を求めない
・安易にカテゴライズやレッテル貼りをしない(理解が止まる)
・前頭前野は30歳をピークに老化が始まる
・前頭前野のトレーニングには「新しい要素のインプット」と「フィードバック」が有効
・余裕(時間、体力、睡眠)が大事
・マインドフルネスも有効
Posted by ブクログ
解決策を期待して読むと肩すかしをくらいそうだけど、他人を許せない構造に【正義中毒】がありそうだ。
私はちゃんとしてるのあの人はちゃんとしてない!といった気持ち。
日本が先進国として成熟してきたのも理由の1つかもしれない。
それまで集団で何かを成し遂げる形だったのが個人で成し遂げる形が増えてきた。
老化により前頭前野の動きが衰えると、新しいものを受け入れにくくなる。(リベラルと保守の食い違い)
じゃあ、何をすればいいのか?
日常的に合理的思考、客観的思考ができるようなクセをつけておく。
他人に一貫性を求めること自体をやめる。
これにつきる。
Posted by ブクログ
解決方法を知りたいなら、この本では直接的には、得られない。
ただ、最後のまとめや、あとがきまで読むと、色々合点がいく。
人間の習性、日本人の国民性、それゆえの社会。
脳のメカニズムからそれらを紐解いていく。
人それぞれ…自分の考えや世間の常識を振りかざさず、生きていけたらいいよね。
Posted by ブクログ
他人を否定してしまうこと、自分が正しいと思っていること、それらは人間の本能で働いている。
こういった現象が老いとともに脳が衰え、より強くなるということが科学的に判明している。
このことを理解し、自分を客観的に見るメタ認知を行うことや、「いつも」の行動から逸脱したことを心掛けることで脳の衰えを遅くすることができる。
Posted by ブクログ
そもそも脳の構造として他人を罰することは快楽になるドーパミンが発生する。
逆に相手を許せない自分を許せない自己矛盾も抱える。
【日本における正義】
・正義は国により異なる。
欧州のように人や文化が往来してきた国では、対等な人として意見を議論させてきた。
→一方日本は単一民族であるからこそ、和を乱す事を極端に避ける文化があり、「優秀な愚か者」の国と言える。
【なぜ人は他人を許せないのか】
★結論をいえば、脳の構造がそうだから
・脳のドーパミン受容体により異なるものの、基本的には安心安全な現状維持を好むもの。
→よってリベラルは保守に勝つ事が難しい。
★他人を受け入れるのは、前頭葉の一部が発達する25〜30歳でなければ難しく、また衰えも早い。
★脳は白黒ハッキリつけたがる
・物事の良し悪しをハッキリさせることは、脳の省力化に繋がる(逆に言えば、脳がズルをしている)
→しかも、相手を罰すればドーパミンが出て一石二鳥!
★イングループバイアス
自分が所属する集団に好意的・協力的になること。
→逆に所属するしない集団に非協力的になることも。
→外集団からの批判を攻撃と見做して、内集団の結束を高めることもできる。
※「一貫性の原理」の罠
人間は今までの自分と同じように振る舞わなければならないという「根拠なき思い込み」に無意識に縛られる。
→★人間自身、本当は一貫した生き物ではない。
→矛盾を抱え、自己嫌悪するくらいなら割り切ろう。
【正義中毒への対処法】
★まず、自分が中毒状態にあるかを把握する。
→どのような場面で怒りを感じるか列挙しておく?
→気づいたらひと呼吸置く。
→他人に構えるだけの余裕があると理解する。
★自己批判は不要。そもそもヒトはそういう生き物。
→「自分にはこの傾向があるから、今後こうしよう」という肯定的な反応をする。
★新しいこと良さを知る。チャレンジをする。
→「昔は良かった」は脳が衰えてきたサイン。
【正義中毒からの開放】
・正義中毒からの開放においては、30歳前後をピークとする前頭前野の成長が不可欠。
→それには相応の刺激が重要であり、また衰退も早いことからも成長・老化防止のためのトレーニングが必要。
(脳を老けさせないトレーニング)
①新しい体験をする
道、店、食べ物、本などなんでもOK!
※マインドフルネスもメタ認知に繋がる
②不安定・過酷な環境に身を置く
安定した環境では「維持」が目的となってしまう。
※致命的でない失敗をどれだけできるか?
③安易にレッテル貼りしない
→「自分の偏見(判断)だけどね」を口癖に?
④余裕を大切にする
理性的になるにはそもそも余裕が必要。
→時間、睡眠、心身の余裕、選択のメリハリなど
※通勤時間は短いほど良い
(生活習慣)
①食事:オメガ3脂肪酸を積極的に摂る
→前頭前野の髄鞘化に欠かせない!
②睡眠 :✗睡眠不足、スキマ時間に昼寝を
→年を取るとメラトニンの分解が効率的にできる
→元となるセロトニンを増やすため日光浴や運動を!
③考え方(メタ認知)
★まずは「人を許せない、馬鹿にする自分や他者はヒトという構造上仕方ない」と認める!
★自分も他人も一貫性はない。
★結局人間は不完全で、永遠に完成することはない。
→遺伝的要因よりも、実は環境要因の方が大きい。
→白黒ハッキリつけず多くの人と共存。
→★答えよりも他人と思考するプロセスが大事。
★その人にあまり関心がない人が、スキャンダル等あった瞬間に憎悪を向けるのは正義中毒の典型!!
→「どうでもいい」が他人との最適な距離?
Posted by ブクログ
人間とは愚かで仕方ない生き物だなぁと、ある意味諦めと達観をくれる本。解決策は無いが、人間の脳の愚かさや特性、自分や他人が「正義中毒」に陥る際のメカニズムを知っておく事は、一歩引いてその状況を眺めることができる為、意味があると思う。
Posted by ブクログ
題目
なぜ他人を許せないのか?
人間はイングループとアウトグループとに分かれる。
イングループからすれば、
自分たちと違う思想の人間はアウトグループに属され、
その人たちを敵対する感情を持つ。
例えばサッカーの日韓戦、野球の巨人阪神、トランプ大統領の賛成派反対派と言ったように分けられる。
これは敵対をする相手に対して敵意を持ち向かう事で、
ドーパミンが多量分泌し、快楽を求めている言わば一種の麻薬的なものである。
ここで題目の『なぜ他人を許せないのか?』の一つの回答として、
許せないのではなく、敢えて許さないのである
と、自分は思った。
他人を許せないことの真相は一冊を通して解決策がないと結論づけられたが、
上記自分の感想のように、
人間は敢えて相手を許さない特性を持つと分かった上で、
まずは相手の事を一旦許容してみるのも1つ解決策ではないかなと思いました。
その中で、いい部分は咀嚼し吸収し、それでも飲み込めないものについては許さず対立をすれば良い。
それくらいの割り切りが必要なのかなと考えさせられました。
Posted by ブクログ
著者も述べているように「解決策の記載はない」
人間の怒り、正義中毒がどのようなメカニズムで起こっているか、を理解するにはよかった
田中みな実のあったかタイムを聞いているので、ジェーンスーさんなどお馴染みメンバーの名前が出てきて嬉しい気持ちになった
Posted by ブクログ
脳の性質上、ある意味で他人を許せない感情が生まれるのは仕方ないらしい。
ただし、そのような感情で自分が不幸になってしまうことももちろんある。
だから
対立ではなく並列
一貫性を求めすぎない
この辺りが鍵となりそうです。
Posted by ブクログ
印象に残ったこと。
脳の仕組みを知ること、人間はそういう風にできているのだと知ること、自分にも他人にも一貫性を求めないこと。
中野さんの著作には解決策が無い、とはまさに私も思った。解決策が欲しいとすぐに考えてしまう自分がいる。単純化し、一元化し、議論ではなく論破する人々を嫌悪しているつもりが、実は私も同列にいるのかもしれない。自戒を込めて本を閉じた。