桜木紫乃のレビュー一覧

  • 裸の華

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    厚さにしては要素が多く感じられた。
    描き尽くされてない部分が多いような。
    JIN周辺と瑞穂の扱いがちょっと雑?

    でもすきな作品。読みやすい。
    自分は文章から匂いがしてくる作品がすきな傾向にあるが、たらこバターもチーズわかめも、「ダンスシアターNORIKA」の酒やタバコや香水の匂いも、小屋の黴の匂いも自然な生々しさで描かれていて好ましい。

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    2019年08月26日
  • 裸の華

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    舞台上の骨折で引退を決意したストリッパーのノリカ。心機一転、故郷札幌で開く店で雇う、訳ありバーテンダーと二人の女性ダンサーとの出会いにより、再び彼女の表現者としての気持ちが昂る。踊り子たちの鮮烈な生きざまを描く長編小説。
    解説で紹介された桜木さんのコメントがいい。ストリップという文化に深い畏敬の念を抱き、舞台と小説の世界の共通性を語る内容に共感を覚える。何事でも突き詰める者だけで分かち合える空気が心地好い。

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    2019年08月17日
  • 氷平線

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    この人の小説は大分読んだので、パターンが読めるようになってきたけど、この感じ、好きな世界観なんだなぁ。

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    2019年05月29日
  • 裸の華

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    素直に書かれいてる人間臭さが好きだ。
    いつまでもこの状況が続けば良いと思いながら、バラバラになってしまう登場人物に最後はエールを送る気持ちになる。
    「誰にも約束された明日なんかなかった。だからこそ信じられる未来があった。」(p238)などの味のある文が散りばめられているところも魅力だ。

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    2019年05月28日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    ひきこもりGWの読書その1
    この人の作品を初めて読んだけど、すごく面白かった。ミステリーとしてだけでなく、北海道の空気感や登場する人物(とくに女)がどんどんイメージできて、ページをめくる手が止まらなかった。
    同じ作者の直木賞受賞作「無垢の領域」をさっそく予約してみた。GW後半に読みたい。

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    2019年04月29日
  • 裸の華

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    桜木紫乃『裸の華』集英社文庫。

    桜木紫乃の描く女性の多くは逞しい。この物語の主人公であるノリカもまた強く、逞しい。しかし、若さと老い、栄光と挫折、何故か残酷さばかりが際立つ作品だった。

    舞台で足を骨折し、引退を決めたストリッパーのノリカは故郷の札幌でダンスショーを売りにした店を開き、店も軌道に乗り始めたのだが……

    僅かに光を感じる結末ではあるが、ハッピーエンドでは終わらないところが、正に人生そのものか。解ってはいるが、出来ればノリカには平穏な人生を歩んでもらいたかった。

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    2023年09月22日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    再読。、結末を知ってるから、この部分は主人公はこういう気持ちだったんだなと思いつつ読む事が出来た。主人公の一見ひょうひょうとしながら内面にくすぶっている激しさが色々な行動に結びついてるのかなと思う。

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    2019年02月24日
  • ブルース

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    霧がたちこめる釧路で生まれた六本指の男・影山博人。貧しく苛烈な少年時代を経て夜の支配者にのしあがった男は、女たちに何を残したのか。謎の男をめぐる八人の女たちの物語。
    とにかく影山の存在感が圧倒的。冷酷で感情がないように見えて、何故か一部の女たちの心を救っていく。そのルーツは母に対する憎しみから生まれたコンプレックスなのか。それとも、一種の罪滅ぼしなのか。

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    2019年02月11日
  • 無垢の領域

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    本のタイトルにピッタリの話。無垢の領域がひたひたと広がり周りを侵食していく。桜木紫乃さんの人の心の動きを丁寧に書いてるところが好き。しかし呆けてる事を装いながら生活するほどの念、欲望って末恐ろしいわ。。

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    2018年11月29日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 誰もいない夜に咲く

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    初めて読む桜木紫乃。7編を収録した短編集。収録作にない書題がついている短編集は珍しい。
    7編の舞台はいずれも北海道。主人公は女性、ちょっと不幸だったり迷ってたり人生がうまくいってなかったり。最後にはちょっとそんな日常がいい方向に変わるような予感を誘う。でもそれはささやかなもの。きっと彼女たちはこの後も、何ども不幸に見舞われたり迷ったりすることだろう。でも、普通の人の人生もそういうことの繰り返しだ。そんな当たり前だけど、あまり小説読んでは思わなかったことを感じた。
    自分が住んでいないせいか、北海道はこういう物語の舞台になるなあ。

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    2018年10月27日
  • 誰もいない夜に咲く

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    それぞれが独立した短編集。
    北海道の風土と物悲しさしくもあるけど強い女性が一貫したテーマで描かれる。
    一時はこの裏悲しさや暗さが苦手で気持ちが滅入ってしまうこともあったが
    今回はまた違った目線で読めた。ひとりで生きる女性のやるせなさとある意味の諦めにフォーカスをあてると男たちが悲しい生き物にみえてくる(笑)
    やはり女性は強い。

    ただ、それぞれの物語の設定が良すぎてここでお話がおわってしまうことがすごく残念。それぞれの続編もあればいいのにと。

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    2018年07月05日
  • 氷平線

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    桜木さん作品も未読があと数冊、というところで初期作品にしてみた。ここれまで読んできた作品の原点がここにあった、という感じ。

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    2018年06月26日
  • それを愛とは呼ばず

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    行き場を失った二人の男女が、偶然邂逅した東京のキャバレー。北海道で再会したことで運命の指針は意外な舵をとる。驚愕の結末を迎える愛の行方を描く異色サスペンス。
    ラストで知るタイトルの意味に、大きな打撃を心に受ける。思い返せば、彼女のその異常さはずっと表面化していたはずなのに、亮介と同様、そこが男の甘いところ。してやられた感一杯の読後感である。

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    2018年06月17日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初の1頁から桜木さんの世界に引き込まれる。ヒンヤリした体感。どこか乾いた淡々とした文体が肌に合う。
    道東のさびれた飲み屋街の火災から始まるミステリーは途中はミステリーであることを忘れる展開。
    それは、諦めと閉塞感の漂う叙情の世界。主人公節子は桜木作品に多く登場する女性にもれず、どんなことが起ころうとも、生きることに潔い。
    読み進めて冒頭の事故へと時系列が追い付いたとき、思いもしなかった形でこの作品がミステリーだということを突き付けられる。
    そして、ラストは節子の強さに感動すら覚え、澤木と共に「このまま、このまま」と静かに祈った。

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    2018年05月15日
  • それを愛とは呼ばず

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    この前ブルースを読んだとき 桜木紫乃ちょっと変わったと思ったケド これもまたブルースとは違う方向で 桜木紫乃変わったと思った。ブルースほど明確にどこが変わったとは言えないけど 桜木紫乃の描く世界の色が変わった気がする。これって新たなステージに移行したってことなのかな?
    それにしても紗希って こんなコワイひとだったとは 迂闊にもエンディングまで気がつかなかった。この最後には驚かされたわ。途中ちょっとイかれた女性くらいのイメージだったけど。いきなりホラーになったね。
    ホラーといえば 小木田もね 笑。

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    2018年05月13日
  • それを愛とは呼ばず

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    愛しいと書いて「かなしい」と読ませるのには訳があって、最後に一気に謎が判明する。ホントびっくりの展開だった。
    桜木紫乃さんの作品は暗くて苦手だったが、これもかなり暗さが際立つが最初から引きこまれて衝撃のラストに呆然。
    途中腑に落ちない点が一気に線で繋がって、女の怖さが倍増。彼らは幸せだったのだろうか。
    とても心に突き刺さるお話。

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    2018年04月21日
  • 誰もいない夜に咲く

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    またお話しの数だけ、哀しいがたくましく強い女性たちが居た。自分は北海道ではないが、生まれ育った土地が厳しい季節を乗り越えなくてはならない所だから?私はこんなにも彼女たちに惹かれるのだろうか。力をもらっているのだと思う。だから読みたくなるのだ。

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    2018年04月09日
  • 風葬

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    認知症の母が呟いた、耳慣れない地名「ルイカミサキ」。偶然、新聞の短歌に見つけた夏紀は、投稿者の元教師に会いに行く。オホーツクで封印された過去が蘇る、桜木ノワールの原点的作品。
    設定だけみると、安っぽい二時間ドラマになりそうだが、流石の桜木さんである。重い雲が光を遮るような雰囲気が終始立ち込め、私たちに結末を予測させない。現代文学界を代表する筆力の持ち主だと思う。

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    2018年03月04日
  • ブルース

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    同じ桜木紫乃さんの小説で、似たようなつくりの作品を読んだことがある。
    軸にあるのは1人の人物で、主役を変えつつその1人の人物について語るような内容の短編集なのだけど、最後までその人物が語る場面は出てこないから、その人物が実際は何を思っていたのかは分からないまま…という実に謎めいたつくり。

    前読んだ作品は女性がその“軸”だったけれど、今回の“軸”は男性。
    生まれつき手足の指が6本あり、恵まれない家庭で育った影山博人。彼はとても人の目を惹く容姿をしていて、そして女を抱くのがとてつもなく巧い。
    影のある少年だった影山は、男娼を経て、裏社会を牛耳る大物となる。
    その影山と関わった女たちが語り部となり

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    2018年02月28日