桜木紫乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
10年ほど前、心身といった気風での桜木さん作品は欠かさず読んでいた。
とある時期から、今一つからを抜け出ない「曖昧模糊とした空気感」に中途半端を感じ、単なる読み物の域を出ない感もあって離れた。
3年ぶりに読んだ今回のこの作品。
モチーフ、題材ともに「アイヌの気高いリネンと歴史に培われた人格と心象風景」は、私の読み方が悪いのかもしれないが、やはりあいまいだった。
伝わってくるものがこういった風情なのだろうか。
ほかの作家さんの目線で見たアイヌの方々との出会いの作品とは一味違ったものがあるかと思ったが、「寝ただけの男」と三輪の間に流れた情感はてんでんばらばらで
何か突き放した感が強すぎた。 -
Posted by ブクログ
アイヌの出自をもつアイヌ紋様デザイナー 赤城ミワ。
彼女と繋がりのあった人たちの視点からの連作短編集。
1人の女性を、他者目線で断片的書いた桜木さんの連作短編というと、「蛇行する月」や「星々たち」などもあって、桜木さん、こういうのが好きなんだろうな・・って思う。
ただ、ワタシの読解力がないせいか、結局どんな人物なのかよく分からないんだよね。今回も、なんだかよく分かんなかったなぁ。もともとこれまでアイヌ関係の方に出会ったこともないし、アイヌの知識も全くないしなぁ。ピンとこないんだよね。
それから、桜木さんの表現が文学すぎるというか美しすぎまして、ワタシの脳内ではうまく思い浮かべられません。1か -
Posted by ブクログ
ネタバレ桜木紫乃さんはホテルローヤルを読んでから気になる著者の一人です。淡いカラーの表紙デザインと女の戦場と書かれた帯に惹かれて、書店で購入しました
主人公は北海道の裕福な家の3人姉妹 次女の珠生
珠生は息が詰まる実家を出てその暮らしを捨て、芸者になりそこで出会った相葉との恋に落ち結婚します。
しかし相葉は稼ぎ出しますが、世の中の裏の仕事をする男でした また沢山の妾までいて、、、
珠生とは対象に姉は政略結婚のように議員を目指す好きでもない男に嫁ぎます 妹も、、、
とのお話です。
珠生みたいな女性のストーリー好きです
女には色々な人生があるなあと感じさせられました
どの生き方が正解でも不正