桜木紫乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同じ桜木紫乃さんの小説で、似たようなつくりの作品を読んだことがある。
軸にあるのは1人の人物で、主役を変えつつその1人の人物について語るような内容の短編集なのだけど、最後までその人物が語る場面は出てこないから、その人物が実際は何を思っていたのかは分からないまま…という実に謎めいたつくり。
前読んだ作品は女性がその“軸”だったけれど、今回の“軸”は男性。
生まれつき手足の指が6本あり、恵まれない家庭で育った影山博人。彼はとても人の目を惹く容姿をしていて、そして女を抱くのがとてつもなく巧い。
影のある少年だった影山は、男娼を経て、裏社会を牛耳る大物となる。
その影山と関わった女たちが語り部となり