桜木紫乃のレビュー一覧

  • 風葬

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    自分の出生を知りたくて、認知症になった母が呟いた岬の名前を頼りに、新聞の投稿短歌にその岬を使った作者に連絡を取った夏紀。
    その出会いが彼女の出生にまつわる事実を掘り起こす。
    そこには様々な悲しみや恐怖等が入り雑じった過去があった。

    今までの桜木作品では一番面白かった。

    2018.2.27

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    2018年02月27日
  • 氷平線

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    霧繭と氷平線が好き。
    冬の常に薄曇りの道東の風景が蘇ってくるよう。
    桜木作品は、その湿っぽさが癖になる感じだ。

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    2017年12月25日
  • ブルース

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    北の大地に生まれた指を6本持つ男の奇妙な物語。バラックで生まれ異常な環境で育った影山博人が、出会う女たちを虜にしていく。各エピソードに出てくる博人だが、毎回時代が違うので、雰囲気もだいぶ違う。あるときは寡黙な青年、あるときはヤクザ、あるときは実業家として現れる。短編をまとめたようなので、物語のリンクが薄く物足りなさもある。1話の冒頭で博人が死ぬことを予告される。最期は意外な形だった。桜木が描く北の大地はいつも悲しい。

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    2017年12月22日
  • ブルース

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    指が六本あった男を柱とした女たちの物語。そして、舞台は釧路。もうどっぷり桜木さんの世界。ウラルの相羽と霧を思い出す。影山の魅力と道東の空気、女、充分味わえました。

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    2017年11月16日
  • ブルース

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    桜木紫乃『ブルース』文春文庫。

    極貧の中から這い上がる影山博人という孤独な男と、彼に溺れる女たちの姿を描いた連作短編集。

    霧の立ち込める釧路で極貧の中、六本の指を持って産まれた影山博人。自ら六本目の指を切り落とし、夜の支配者としてのしあがる。物語は影山の人生の外堀しか描いておらず、物足りなさを感じる。こういうテーマを選択したのであれば、もっと泥々したドラマにしても良かったのではないかと思う。

    8編の中で『影のない街』だけは『エロスの記憶』に収録された短編であり、既読だった。

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    2017年11月11日
  • 風葬

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    美しい文体で流れるような風景を感じる作品 内容はめずらしくはないが、清らかな読後感を久々に感じた。大切にしたい本

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    2017年09月26日
  • 風葬

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    一気読みせず、数日空いて読んだりしたので、あれどうだっけ?とひっくり返したりしてしまったせいか、いろんな人物の視点だからか、落ち着かない感じだった。
    全体的にドラマか映画を観ているように読んだ。
    そうつながるのね、となるまでに、人間関係を考えながら読むのが面白かった。
    物悲しい空気が流れているお話ではあるが、最後は救われる終わり方であろうか。

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    2017年06月28日
  • ワン・モア

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    短編集なようだけど、登場人物を介して全てが繋がっている構成。桜木紫乃、やっぱいいわぁ。世界観が好き。

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    2017年06月25日
  • 風葬

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    最高である・・・・・・
    シリアスでありグイグイと引き込まれていく。
    この感覚はなんなんだ・・・・

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    2017年05月16日
  • 風葬

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    はじめての桜木紫乃。自分が北海道在住ということもあり、北海道の道東を舞台にしているところに興味が湧き手に取りました。
    人間関係が少し入り組んでおり、どの登場人物も何というか、さらさらとした感触で、最初は人物像や世界観をつかむのに戸惑いましたが、文章も同じくさらさらと、綺麗に爽快に流れて行くので、自然にストレス無く読めました。
    展開は途中である程度はわかってしまうのですが、ラストはとても良く、全体的に淡く綺麗な物語でした。

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    2017年02月04日
  • 氷平線

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    「雪虫」田舎から出て夢破れて舞い戻り昔の女とズルズルと…
    「霧繭」和裁師と呉服問屋の顧客部長と。
    「夏の稜線」東京から嫁に来て女しか産めなかった末。
    「海に帰る」田舎の理容店を継ぐ圭介とキャバレーの女、絹子。
    [水の棺」田舎の歯科医師と僻地へと勤務を移す元カノ。
    「氷平線」田舎の漁村から東大へ行った男と売春婦。

    彼女の小説は、描写や背景。男と女の深い闇みたいなものが面白すぎる。

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    2020年01月08日
  • 誰もいない夜に咲く

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    私は寒い土地を描いた物語が物凄く好きです。

    母が北海道出身で、小さい頃に冬の北海道の幻想的な話を良くしてくれていました。
    そのイメージが頭にこびり付いていて、冬は母を思い浮かべる季節。

    本書は北海道を舞台にした短編集。
    北海道の情景が頭に浮かび、懐かしい気持ちになりました。
    淡々と男女のアレコレを描いているのに
    何だか生々しくて、実にウマいなぁと。

    一番初めの、波に咲くがお気に入り。

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    2017年01月16日
  • 風葬

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    桜木紫乃の文章はどこか優しく、悲劇であっても後を引かず読後感がとてもいい。男女の恋沙汰の物語かと思いきや、サスペンスのように展開していきハラハラとさせられる。北の大地の物悲しさをベースに登場人物たちが謎を紐解いてゆく。物語は意外な結末を迎え、それまで鉛色だった空が青空に変わるように感じた。涙香岬を一目見てみたくなった。

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    2017年01月07日
  • 風葬

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    桜木ノワールの原点ともいうべき作品、らしい。確かに独特の雰囲気があるノワールで、物悲しさの漂うラストは桜木紫乃にしか描けないように思う。

    この作品も舞台は北海道。釧路で書道教室を営む篠塚夏紀が認知症を発症した母親の春江の呟きを発端に自分のルーツに触れていく。最初は夏紀を主人公にストーリーが展開するが、短歌をきっかけに、夏紀と関わる元教師の沢井徳一と息子の優作に主役の座が移ると一気にノワールは加速する。

    少し人間関係や背景が複雑なせいか、ストーリーの筋が読み取りにくい。

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    2016年12月03日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    一気に読み終わった。凄い。淡々と続く男女のこじれたストーリーを、淡々と流しあるく主人公。
    ラストに巡るまさかの展開までの伏線がとにかく凄い。

    淡々と進みすぎて驚く場所を見失うほどです。

    黙々と読み続け、読み終わってホッとしたあとに、


    ひっ!!!!!!

    となるなんとも言えない読後感。新しい。油断させまくります。まさか、サスペンスだったなんて!!!!!!!!!の、ホテルローヤルで有名な作者の一冊。かなりオススメです!!!

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    2016年09月29日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    直木賞受賞作「ホテルローヤル」の番外編かと思って購入したのだが、全くの別物。舞台となるホテルの名前が同じだけ。想像以上のハードボイルド。主婦の逸脱を描いた「OUT」を思い出させる。宇都木とし子さんがいい味だしてる。

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    2016年09月24日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    ミステリーとしては
    突っ込みどころ満載だが
    ストーリーとしては
    入り込みやすかった。

    全体的にスルスル
    読めてしまったが、
    中でも継母節子と継子梢との
    会話は自然で個人的には
    好きだった。

    感想としては・・・
    澤木のような都合の良い男性がいるもんなのか?
    少なくとも私の周囲には・・・・いない・・・。

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    2016年08月09日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    シリアスな人間ドラマでありミステリであり、素直に面白い小説だった。

    とある事情により幼い頃から知っている、父親ほどの年齢のラブホテル経営者・喜一郎と結婚した女・節子。彼女は元上司である澤木と結婚前から交際していて、結婚後も途切れてはいなかった。
    夏のある日喜一郎が交通事故に遭い昏睡状態に陥る。看病が続く日々の中、節子は短歌会の仲間である倫子が抱える家庭の事情に巻き込まれる。
    そして喜一郎の事故から数日後、節子の実家であるスナックで爆発事件が起き、一体の女性の遺体が発見される。

    “身体は繋がっても、心が繋がることはない”そういう孤独が漂う小説。
    節子はその生い立ちから気が強く男に頼ることはな

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    2016年07月17日
  • 無垢の領域

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    桜木さんらしい抑えた筆致は林原兄妹と秋津夫妻が出会ったことで、何かしら不幸なことが起こることを最初から予感させる。信輝、伶子、龍生の悩み揺れる心理描写に、いつ不幸が起こるのかと身構えながら読んでいる部分がありました。若干引っ張りすぎで冗長かなとも思えますが、1か所だけ純香の視点を入れたのは効果的だったと思う。彼女の才能が明らかになった時点でオチは予測できたけど、これから先、どうするのかなと余韻を持たせる終わり方だった。

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    2016年05月31日
  • 誰もいない夜に咲く

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    北海道を舞台にした7編の短編を集めた作品。デビュー作を含む単行本『氷平線』と通じる設定のものが多く、いい意味でトーンも似ていた。

    静かに運命を受け入れる諦めと、ひっそりと生きながらも芯の強さをもつ女性。対する男性は、女性に寄生しすることしかできない意気地なしがしばしば登場する。

    タイトルは演歌のようで、これにはちょっと苦笑い。桜木紫乃じゃなかったら買わないな。でも、不幸を乗り越えてさらりと進んでいく女性の底力に支えられて、中身には演歌ほどの湿り気はない。
    耐え忍ぶ姿を、涙ながらにじくじく描いていたら、自分とは考え方も生き方も異なる人たちの登場する作品に、こんなにも強くひきつけられることはな

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    2016年05月17日