桜木紫乃のレビュー一覧
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ネタバレ1984 清美
高校卒業後、ホテルに就職。須賀順子とは同級生で同じ図書部。
札幌の和菓子屋に就職後、20以上年上の旦那と駆け落ちすると知らされる。
1990 桃子
フェリー乗務員、同じ乗務員と船上のみの不倫関係。順子は東京でラーメン屋「宝食堂」を旦那と営む。自分の関係より大変なのに幸せだった。
1993 弥生
福吉弥生は札幌で「幸福堂」営む。職人だった婿の恭一郎は順子と駆け落ちした。失踪届を出した旦那に東京まで会いに行く。
2000 美菜恵
順子が高校時に教職員住宅まで押しかけて告白した谷川先生。その彼を密かに思い同じ教職の道へ、職場で再開した美菜恵は谷川と結婚することに。
2005 静江
順 -
Posted by ブクログ
シリアスな人間ドラマでありミステリであり、素直に面白い小説だった。
とある事情により幼い頃から知っている、父親ほどの年齢のラブホテル経営者・喜一郎と結婚した女・節子。彼女は元上司である澤木と結婚前から交際していて、結婚後も途切れてはいなかった。
夏のある日喜一郎が交通事故に遭い昏睡状態に陥る。看病が続く日々の中、節子は短歌会の仲間である倫子が抱える家庭の事情に巻き込まれる。
そして喜一郎の事故から数日後、節子の実家であるスナックで爆発事件が起き、一体の女性の遺体が発見される。
“身体は繋がっても、心が繋がることはない”そういう孤独が漂う小説。
節子はその生い立ちから気が強く男に頼ることはな -
Posted by ブクログ
北海道を舞台にした7編の短編を集めた作品。デビュー作を含む単行本『氷平線』と通じる設定のものが多く、いい意味でトーンも似ていた。
静かに運命を受け入れる諦めと、ひっそりと生きながらも芯の強さをもつ女性。対する男性は、女性に寄生しすることしかできない意気地なしがしばしば登場する。
タイトルは演歌のようで、これにはちょっと苦笑い。桜木紫乃じゃなかったら買わないな。でも、不幸を乗り越えてさらりと進んでいく女性の底力に支えられて、中身には演歌ほどの湿り気はない。
耐え忍ぶ姿を、涙ながらにじくじく描いていたら、自分とは考え方も生き方も異なる人たちの登場する作品に、こんなにも強くひきつけられることはな