桜木紫乃のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
贅沢な列車に、贅沢な名前の並ぶ小説
それぞれの物語がとてもあたたかい気持ちになる
そこに乗車するそれぞれが
何らかの思いを一緒に乗せて旅に出る
誰かを大切に思って
大切な人を誘って
願い叶わなかった列車の旅になっても
「その人を思い出すこと」が供養にもなる
1話目の
さよなら、波瑠/井上荒野
一見、芯もあって強くて…こういう人の気持ちが
苦しくて苦しくてね
思わず感情移入、涙が出た
糸井重里さんの
「帰るところがあるから、旅人になれる」
当たり前なんだけど
そんなふうに考えたことなかったからね
さすがだな、
糸井さんの言葉だな、って思った
静かな気持ちで読めるキレイな本でした -
Posted by ブクログ
アイヌの血を引く孤高のデザイナー赤城ミワ。
人嫌いではないのに、どこか人とは一線ひいているような雰囲気。ひけらかす訳ではないけど、溢れ出してしまう才能。唯一無二の存在であるミワという人物の今、昔…色々な時代が描かれている。
物語は静かに進んでいくのに、奥底に熱い血が流れているような不思議な感覚がした。
「無事に、生きなさい」はアンソロジーで既読。
ミワのモデルとなったのは実在のデザイナー貝澤珠美さん。インタビューを拝見すると、ミワより柔らかな雰囲気で自然体の素敵な方。
アイヌ文化は全然詳しくないけど、単純に作品を見て素敵だなと興味を持った。 -
-
Posted by ブクログ
アイヌの出自をもつアイヌ紋様デザイナー 赤城ミワ。
彼女と繋がりのあった人たちの視点からの連作短編集。
1人の女性を、他者目線で断片的書いた桜木さんの連作短編というと、「蛇行する月」や「星々たち」などもあって、桜木さん、こういうのが好きなんだろうな・・って思う。
ただ、ワタシの読解力がないせいか、結局どんな人物なのかよく分からないんだよね。今回も、なんだかよく分かんなかったなぁ。もともとこれまでアイヌ関係の方に出会ったこともないし、アイヌの知識も全くないしなぁ。ピンとこないんだよね。
それから、桜木さんの表現が文学すぎるというか美しすぎまして、ワタシの脳内ではうまく思い浮かべられません。1か