桜木紫乃のレビュー一覧

  • ヒロイン

    Posted by ブクログ

    意図せず犯罪の共犯者にさせられていた主人公の、17年間にわたる逃亡生活の物語。出会う人は、様々な事情で世間から身を潜めているような人達。自分が日々忙しく充実した生活を送る今も、どこかで身を潜めたり、何かに怯えたりしながら生きている人がいるのかもしれないと思うと、やり切れなくなる。

    意図せず犯罪の現場に同行していたことで意図せず逃亡生活に突入し、辻褄を合わせ身を隠すために自動的に次の行動が決まり、死体遺棄をも厭わなくなってしまう。このような状況下で「出頭」に舵を切ることができなかったのも、自然な流れのように感じた。

    一体何が罪だったのか。主人公は罪人なのか。自殺者を死体遺棄したことくらいしか

    0
    2025年04月26日
  • 青い絵本

    Posted by ブクログ

    ブルーの装丁に いつも惹かれてしまう
    自分の心の持ちようで ブルーの色が
    爽やかで清々しく感じるときもあれば
    仄かに暗くどんよりと映るときもある…

    この作品は 静謐な空気が感じられて
    どの物語も深く
    どこまで広がっていくような印象でした



    どの短編も絵本に影響を受け
    絵本が大切な人生の伴奏者として描かれていて…
    絵本好きには たまらない作品でした♡

    特にお気に入りな短編は
    ★青い絵本
    ★卒婚旅行

    読み終わる頃には 私の心も
    涼しげで爽やかなアイスブルーの
    景色が広がりました

    0
    2025年04月24日
  • 青い絵本

    Posted by ブクログ

    絵本に関わる熟年の大人の本かな。
    今の私が読むには早すぎたかと思う。
    義母のことを想ってしまう。
    あと10年後20年後かにまた読んでもいいかな。

    0
    2025年04月23日
  • 谷から来た女

    Posted by ブクログ

    強そうだと思うのに、それは他人から見た姿にすぎないのかもしれない。何かに対峙しているから強いと感じられるのだろうか?

    0
    2025年04月11日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

    Posted by ブクログ

    ななつ星にまつわる小説やエッセイ集。ななつ星乗ってみたいけど、一緒に行く人を選びそう。
    糸井重里の”帰るところがあるから旅人になれる”というのは私も昔から思っていたことだから共感できた。

    0
    2025年04月06日
  • ヒロイン

    Posted by ブクログ

    逃げるぜ。
    逃げるぜ。

    なんか、時間潰しのような、他人になりすます人生。

    巻き込まれた?
    いや、運命だった?

    0
    2025年04月06日
  • 孤蝶の城(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    桜木紫乃『孤蝶の城』新潮文庫。

    『緋の河』の続編。カルーセル麻紀をモデルにした小説である。主人公の秀男の芸名がカーニバル真子とは良く思い付いたものだ。

    自分は、最近流行りのLGBTQなるものには、どうしても抵抗を感じる昭和世代である。昭和の時代にもゲイとかオカマと呼ばれる人たちが存在したが、今ほど権利や何だと騒ぐことも無く、一般人にその存在を容認しろと強要することは無かった。

    今や一般企業の管理職向け教育などでLGBTQを容認しろと強要してくるものだから呆れてしまう。そういう存在や生き方を嫌うのも自由であるはずだ。そういう今流行りの立派な教育を行う企業もLGBTQの皆様のために多くの種類

    0
    2025年04月05日
  • 人生劇場

    Posted by ブクログ

    「ホテルローヤル」「ラブレス」に連なる、作者の家族を描いた作品。

    作者の父親がモデルだという主人公の猛夫。卑屈で身勝手で、怒りに任せて女子供に手を挙げる、どこまでも自分本位で身勝手で、山気があって、堪え性がない。
    読んでいて本当に不快になるけれど、こういう親父昭和初期生まれにはザラにいたな〜とも思う。

    「男だもん仕方ないんだ」と我慢し、受け入れ、甘やかせてきた女がこういう男たちを育ててきた時代だったと思う。
    カツ、駒子、里見といった女たちは皆、強かでたくましい。そして作者自身投影した春生も。

    「親を肯定することは自己肯定に直結する」という作者が、この小説を書いて親の生き方を肯定できたと言

    0
    2025年04月03日
  • 家族じまい

    Posted by ブクログ

    「ママがボケちゃったみたい」
    高齢の両親を抱える苦悩
    娘たちには世話にならないという老人の意地

    誰しも訪れるであろう話に身をつまされる

    0
    2025年03月27日
  • 青い絵本

    Posted by ブクログ

    絵本にまつわる5つのお話し。
    「絵本」だし「短編」だしと、
    うっかり気楽に読み始めてしまったのだけれど
    深い。後半の二つは特に。
    じっくりと、じんわりと主人公たちの人生が心に沁みてくる。
    小説なのに、絵本を読んだ後のように
    光り輝く様々な碧い色が
    いつまでも脳裏に浮かんで来るのでした。

    0
    2025年03月27日
  • 青い絵本

    Posted by ブクログ

    表紙の青色に惹かれて手にとった。

    絵本は、子どもの頃読んでもらって幸せな想いや楽しい思い出があったり。
    大人になり、読み聞かせしての思い出が出来たり。
    子どもの頃に受けた印象と大人になり読んだ後とでは、感想などが違ったり。
    絵本といえば、子どもが対象のような感じも受けますが、大人も十分楽しめると思う。

    5編からなる話の中で、私が良かったなと思ったのは、“鍵key”と“青い絵本”。
    青い絵本の中の作品『あお』、実際手に取って読んでみたいと思った。読んでいて、色々なあおを想像した。
    表紙は、美弥子と好子が見た支笏湖の碧なのでは??と思った。
    皆さんがみた “あお”は、どんなあおですか?

    0
    2025年03月23日
  • 青い絵本

    Posted by ブクログ

    桜木紫乃さんの五編の短編集。

    表題作の「青い絵本」では、一時期親子だった2人の来し方行く末が描かれていました。

    絵本作家と漫画の背景を描くアシスタントの2人の合作の絵本は、どんな青色で表現されたのか、とても興味深くて見てみたいなと思わせてくれました。言わなくてもわかってしまった悲しい事実と向き合って懸命に作られた絵本。親子として過ごす時間は少なかった2人だけれど、この絵本がずっと2人の繋がりを残してくれることになったのが、とても印象的でした。

    もうひとつ印象的だった短編は「卒婚旅行」です。定年後の夫婦の生活は、お互いの思いがすれ違うとよく聞きます。この短編もまさしくそのとおりでした。

    0
    2025年03月22日
  • 青い絵本

    Posted by ブクログ

    湖面と同じ目線で楽しんだ支笏湖温泉に樽前山登山。青い絵本にピッタリの懐かしいさまざまな“あお”の情景目に浮かぶ。絵本も見たくなった。
    「あなたは しっていた 
    こころと こころの まじりあう
    こうふくな しゅんかんをー」
    青い絵本は⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

    0
    2025年03月17日
  • 家族じまい

    Posted by ブクログ

    核家族などと言われて久しいけれど、もはや核家族どころかおひとり様世帯の時代と言っても過言ではない。

    「ママがね、ボケちゃったみたいなのよ。」
    長女である智代の元へ届いた、妹乃理からの一本の電話。
    身勝手でワンマンな父について行けず、実家とは疎遠となった智代に「これはお姉ちゃんにも関係あることなの!親は親でしょ。」と妹の言葉が重くのしかかる。

    28歳バツイチの陽紅は、農協の窓口業務について間もなく、3日に1回は訪れる80歳過ぎのおばあちゃんから「ウチの嫁にきてくれ」と迫られていた。
    55歳未婚。
    結婚離婚を5回も繰り返した母は、悩む娘に「ありだね」と言った。

    とうとうテレビも映らなくなって

    0
    2025年03月13日
  • 彼女たち

    Posted by ブクログ

    柴崎友香さんの『つかのまのこと』と同じような感じの写真×小説の本。(『つかのまのこと』は東出昌大の写真集みたいな感じだが)こちらはどこかにいそうな彼女たちの話。

    0
    2025年03月11日
  • 光まで5分

    Posted by ブクログ

    ずっと暖かい海の底に漂っているようなお話だった。綺麗ではない影の部分、見たこともない世界がとても魅力的に感じた。

    0
    2025年03月08日
  • ヒロイン

    Posted by ブクログ

    逃げなくてもどうにかなったのでは? 逃げるから、マズいことになっていくような気がする。余りにも考えがないというか周囲に流されすぎるというか。

    0
    2025年03月02日
  • 青い絵本

    Posted by ブクログ

    人生をどのように締めくくるか。

    絵本に纏わる5つの短編集です。
    小さい時にはもちろん絵本は読みましたが、自分が好きな絵本はなんだったろうと思いました。

    各短編は短い言葉(絵本の内容)をどのように捉えるか。
    哲学的でもあり深い内容だった気がします。

    個人的には、やはりタイトルの「青い絵本」でしょうか。
    青って色々な青がありますが、いろいろな感情の青があると思うと深いです。

    心にそっと触れられた気がする小説でした。

    0
    2025年02月12日
  • 青い絵本

    Posted by ブクログ

    絵本に纏わる5つの短編集。

    さまざまな形で絵本に関わる人々が、絵本を通じて過去と対話し再生する姿を描いている。

    絵本は、短いことばでいちばん伝えたいことを表現していると思う。
    その1行に込められた思いが、今の自分の心に届いたときに感動し何度も読み返す一冊となる。
    そんな絵本を誰もが持っているのだろう。


    卒婚旅行〜大人のための絵本読み聞かせに出会ってから絵本セラピストの資格を取得していた妻に読んでもらったのは『ほら、みて』。

    なにもない一日〜やや子が朗読する短編小説の話から義母が昔、夫に読んであげた記憶があった絵本が『だいすき だいすき』。

    鍵key〜小説家の夫を亡くし、閉店するまで

    0
    2025年02月02日
  • 氷の轍

    Posted by ブクログ

    生きていく場所、生きることの難しさ、言葉にするまで時間がかかる事 人間の一生の仕事は生きて死ぬこと。そんな感じの物語の気がした。

    0
    2025年01月30日