桜木紫乃のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
※
読み終えて小説を書くってことは、ある真実に
たくさんの嘘を装飾して限りなく現実にみえる
虚構を作り上げることなのかなと思いました。
作家さん全てがこの方法で小説を書いている
訳ではないだろうけれど、少なくとも『砂上』の
作者である桜木紫乃さんは、話を生み出す際に
こんなふうに話を構築していく手法を取ることが
あるんじゃないかと感じました。
話の中で主人公に感情の薄さが武器になると
告げた編集者との出会いは主人公にとって
運命的に感じましたが、編集者には別の意図が
あって、主人公が自分に利する人間かどうかを
様子見するために網を張られただけと考えるのは
穿ちすぎでしょうか。
物語の中の -
-
Posted by ブクログ
家族という構成内での自分の立ち位置や役割。
長男だから。
次男だから。
長女だから。
次女だから。
父だから。
母だから。
祖父だから。
祖母だから。
若いから。
高齢だから。
未婚だから。
既婚だから。
夫だから。
妻だから。
… 。
全ての人が上記のような "何か" にカテゴライズされ、
それぞれが必要とされる役割と向き合う。
「○○だからこうであるべき」という役割を果たす事が人としての "正" と考える人もいれば、
その役割に疑問を持つ人もいる。
その考え方の分岐は、この世に生を受けてから現在に至るまで家族とどう生活してきたかに寄って大きく変 -
Posted by ブクログ
本を開くと
細い枯れ枝の向こうに広がる青空
そして”そで”には力強くて優しい言葉。
『だいじょうぶ。
あななたちにはいまを乗り越える力があること、
わたしは知っているの』
「写真絵本」というのがぴったりな一冊。
軟らかい日差し、温もりを感じる写真と
桜木さんのことば。
優しく背中を撫でてくれているようで
そっと背中を押してくれているようで…
こころに残るフレーズを2つ。
今しかできないことー、いいえ。
今したたいことは、なに?
つよく生きる彼女が、思い出と連れそう日々と
上手に手をつなげますように。
いつか「つよく」から「つ」が抜けて、
「よく生きる」になります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「二度目の恋」でらなく、「二周目の恋」って何? と思いながら手にとった。
恋愛小説のアンソロジー。
同じ人にもう一度恋をする、というより、過去の恋の色んなものを乗り越えて、振り出しに戻って新しい恋をスタートさせる、というイメージかな。だからといって、すべての話がそうとは決まっていない。
もうすでに「付き合ってる」ような感じだけど、明確にするために頑張る女子大生や、結婚を経験したのちに自分らしい恋愛をする女性。脱皮して一回り大きくなった人たちが出てくることは間違いない。
昔は居心地が良かったけど、新しい世界で生きていると、なんだか昔のことを違う視点から見られるようになっている、なんてことはよく -
-