桜木紫乃のレビュー一覧

  • ワン・モア
    桜木柴乃らしい作品だけど、全体的に明るいストーリーだった。
    島流しにされた女医の、世間の噂に流されずに自分を貫く姿勢、
    余命わずかながら、自分の本当の幸せに気付き最愛の男性と過ごす女医、
    5年間の空白を経て結ばれた独身の看護師、
    登場人物それぞれの「幸せ」にフォーカスされた、素敵な作品。
  • ワン・モア
    桜木紫乃さんの小説を読むといつも感じる
    狭い世界、土地に生きる人たちの閉塞感は
    やはり、今作でも同じように感じながら
    やるせなく、悲しく、寂しいけれど
    人間らしく、そして再生していくさまに
    心がじんわりとあたたかくなってきた
    いい時間を過ごせたな
  • 誰もいない夜に咲く
    著者作品も順不同にて数冊目。悲しみを心の奥底に秘めながらも、強い意思の女性力を描ききる各短編。行き詰まりとさまよいの、、このゾクゾク感が堪らない!。解説がこりゃまた絶品♪。
  • 誰もいない夜に咲く
    ダメな男の話ばかりで、「世の中に、普通の男はいないのか?」と叫びたくなる。
    女性の方が、ずいぶんまともでしっかりしている。
  • ヒロイン
    オウム真理教の凄惨な事件思い出し、途中で断念。中にいた人間には、それぞれの事情があったのだろうけど、それではすまない。
  • それを愛とは呼ばず
    〈そこにあったものは「愛」だったのか? 驚愕の結末が話題を呼んだ傑作サスペンス長編。〉

    読書会課題図書
    皆さんの感想など伺いたかったけれど、体調不良で欠席。
    残念

    それにしてもこのラストは!?
    えー!
    なに?

    沙希はこれでよかったの?
    これからどうして生きていくの?

    ラスト
    「花の下に埋もれ...続きを読む
  • ヒロイン
    「桜木紫乃が描くオウム事件逃亡女性犯」ということで、もっとダークでノンフィクション的な内容を勝手に予想していたが、やはりそうではなかったです。
    家族の愛情に恵まれず、逃げるように出家した女性が、意図せず逃亡犯となる。他人の名前で、血のつながりや縁のつながりの細い糸を紡ぎながら生きて行く。いつも冷え冷...続きを読む
  • 家族じまい
    桜木紫乃さんの恐ろしさは、その土地の空気感を文章に落とし込む所だ。長女は江別、次女は函館、実家は釧路。その土地ならではの人柄や風習・慣習は確実にある。それを言葉にするのは難しい。中にいれば気が付けない。外からの目線なのに、ナチュラル。親の老後と子供の巣立ちと、おそらく更年期だって入ってくる年頃で、そ...続きを読む
  • 裸の華
    ざっくりいうと元ストリッパーがすすきのに店を出す話。
    情景や人の姿が思い浮かぶようなわかりやすい文章で読みやすい。
    夜の世界はもっと生々しい感じもするけど、なんだか綺麗にまとまった感。
  • 俺と師匠とブルーボーイとストリッパー
    辛い経験、苦労した経験が多いと人は優しくなれる。
    章介は腐る前にほんとにいい人たちに出会えたな。
    周りにもハチャメチャでわがままなのにちっとも嫌じゃない人いるなあ。
    色んな空気を読み取ってる繊細で優しい人なんだとこの本読んで思いました。
  • ヒロイン
    また親ガチャ失敗の話かとうんざりしながら読み出したが、オウムと『八日目の蝉』を合わせたような話だった。
    人気本なので人物もよく書けてるし、展開も面白かった。
    あっさり読めた。
  • 二周目の恋
    普段は読まない恋愛小説。
    人気作家さん7人の短編集で大人の恋愛小説。
    もちろん初めての作家さんたちでした。
    二周目の恋とは何ぞや?と思いながら読み進めて、色々な恋愛がありました。
    「最悪より平凡」が1番好きでした。

    たまには恋愛小説も良いですね。
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から
    私にしては珍しく良かった

    休日午前の緩やかな時間帯の読書タイム。本書は、ギラギラしないシルバー夫婦等のななつ星とか言う高級電車旅をテーマにしたアンソロジーだ。

    冒頭の井上荒野作品、初めて良かったと感じた。苦手だったんだが、このふんわりした幽霊ものは良いな。本書一番作品かな。

    さらに、アイデアと...続きを読む
  • ホテルローヤル
    廃業から開業へと遡りながら人間ドラマを繰り広げていく。十人十色のラブホテルでのストーリー。結局は世の中は男と女ですな。
  • ホテルローヤル
    現在から過去へ時系列を遡り、ホテルローヤルに関わった人たちの人間ドラマが描かれていて、読み進めるほどになるほど、そういうこと。っという感じ。
  • 誰もいない夜に咲く
    自分が住む田舎町の身近な日常のすぐ隣に
    男と女の様々なドラマがひっそりと存在する
    田舎の狭いコミュニティで噂されながらも
    その土地を生きる「近所の人たち」が脳裏に浮かぶ
  • ヒロイン
    読み応えのある一冊。
    誰にも共感できないし、心のうちを理解することもできないけど、興味深く面白かった。

    ただ個人的にグロい系が苦手なので一部そんな描写が出てくると印象が強すぎて本半分のイメージがそこに持ってかれてしまう。こういう内容は年に数冊しか読めないなぁと再認識。
  • 氷平線
    北海道、雪と氷に閉ざされた薄暗い中で繰り広げられる男女のドラマを6編収録。恋愛モノと言えばそうなのだが、心ときめく話は無い。恋愛と言うより、性愛である。しかしエロくはない。純文学のような読後感。
  • ワン・モア
    人間の生と死とそして性は繋がっている
    登場人物それぞれのドラマの中で綴られて繋がる
    後悔するような出来事があっても
    人はそこからもう一度歩き出すことができる
    人間は意外と強い生き物
  • 二周目の恋
    大人な恋だったり、
    同性愛だったり、
    どうしようもない恋だったり。
    7人の先生の作品だったので
    ゆっくりゆっくり読みました。