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「あんた、葬式来る?」博打うちだった父の訃報を聞いても、キャバレーの下働きで糊口をしのぎ、廃屋のような寮に帰って寝るだけの章介の生活は何も変わらなかった。しかしこの年末は、キャバレーに出演する3人の芸人が、1か月共に寮で暮らすという。手品ができないマジシャンに女言葉の男性歌手、年齢不詳の踊り子。苦労の多い人生を送りながらも毎夜フロアを沸かせる3人に囲まれ、やがて章介は「淋しい」という感情を思い出していく――。舞台で出会った4人の共同生活が、1人の青年の人生を変えてゆく。
『家族じまい』『ホテルローヤル』の桜木紫乃が贈る、著者史上一番笑って泣ける”家族”小説。
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Posted by ブクログ
桜木紫乃『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』角川文庫。
ちょっと変わったタイトルの1人の青年の再生の物語。ラストの余韻が素晴らしい。
人生というのは山あり谷あり。すんなりと山を登り切れないのが人生だ。静かに暮らそうとしても波風は必ず起きる。それが家族のことだったり、家庭のことだったり、仕事のことだったりと。しかし、何があっても家族の支えがあれば、大概のことは乗り切れるものだ。そして、そういう困難を乗り切る度に人は強くなれる。
昭和という古き善き時代の北海道が舞台。
母親から博打打ちの父親の訃報を聞いても、キャバレーの下働きで糊口を凌ぎながら、廃屋のような寮に帰って寝るだけという名倉章介の生活は一つも変わることはなかった。
しかし、年末に師匠と名乗るマジシャンのチャーリー片西、女言葉の男性シャンソン歌手のソコ・シャネル、ストリッパーのフラワーひとみの3人がキャバレーに出演し、章介が暮らす寮で奇妙な共同生活が始まる。
苦労の多い人生を送りながらも、毎夜キャバレーのステージを沸かす3人と触れ合ううちに章介の中で何かが少しずつ変わっていく。
時代は平成に変わり、章介は東京で働いていた……
本体価格740円
★★★★★
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