俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

814円 (税込)

4pt

「あんた、葬式来る?」博打うちだった父の訃報を聞いても、キャバレーの下働きで糊口をしのぎ、廃屋のような寮に帰って寝るだけの章介の生活は何も変わらなかった。しかしこの年末は、キャバレーに出演する3人の芸人が、1か月共に寮で暮らすという。手品ができないマジシャンに女言葉の男性歌手、年齢不詳の踊り子。苦労の多い人生を送りながらも毎夜フロアを沸かせる3人に囲まれ、やがて章介は「淋しい」という感情を思い出していく――。舞台で出会った4人の共同生活が、1人の青年の人生を変えてゆく。
『家族じまい』『ホテルローヤル』の桜木紫乃が贈る、著者史上一番笑って泣ける”家族”小説。

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俺と師匠とブルーボーイとストリッパー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月04日

    今年のベスト10ランクイン候補!
    この、物哀しいのに明るい、そして前に進んでいく話、大好きだ♡
    桜木紫乃作品は3冊目、初の明るい作品。

    舞台は作者出身地の釧路のキャバレー『パラダイス』 
    主人公はそこで下働きをしている青年:章介。
    パラダイスに年末年始のショータレント3人がやって来る。

    北東の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月25日

    久しぶりの桜木紫乃に、あぁやっぱり私が読みたい作家だと思っていたのに、しばらく進むと桜木紫乃を読んでいるということを忘れてしまいました。まるで高殿円の『グランドシャトー』を読んだときと同じ高揚感に駆られる。

    博打のためなら女房も売るような人でなしの父親が死に、母親とも離れてキャバレーに勤める章介。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月07日

    「ボンと師匠とソコ•シャネルとひとみさん」
    ギャンブル好きの父親 苦労させられる母親の姿を見て育った章介。幼少期家族との思い出も…。
    言われるがまま人情薄く気がつけばヒモと思われても仕方がない生活。そんな彼がパラダイスに雇われたタレント個性豊かな3人と出会い賑やかな生活で人との出会い、別れが近づく寂...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月01日

    自分の中の色々な感情が重なるし交差するし、
    とにかくパラダイスに関わりたい気持ちになる。
    長くもないのに濃すぎる思い出。

    ふと気になって、まぁ買ってみるかくらいで買ったのに、こんなに良いとは、、、、

    結末は寝る前の時間に読んでほしい。

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    Posted by ブクログ 2024年01月23日

    昭和の日本。
    激しいのに何の規制もない日々。
    人は一人ではないと。なんだか温かい気持ちになる。三島さんの後書きに企画があったように映画化を楽しみに、一人配役を妄想(笑)

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    Posted by ブクログ 2024年01月07日

    最高です!いやホントおもしろかった!
    切なくて幸せで悲しくてほっこりする間合いが秀逸
    久しぶりに本を読んで笑い声と涙が出た
    スパイスの効いたロックでシャンソンなブルース

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    Posted by ブクログ 2023年12月29日

    身を切るような北の地の寒さの中、諦観と無自覚な寂しさを抱えて日々を過ごす主人公。
    マジシャンとブルーボーイにストリッパーという、個性の強い面々との出会いと、思いがけず始まった共同生活が、少しずつ冷えた日常をあたためていく。見守るような気持ちで読んだ。

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    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    初めての作家さんです。登場人物のキャラクターがどれも個性的で、物語に立体感がありました。北の地、夜の世界のお話なのに、しんみりし過ぎることも無く軽やかに進んで読みやすい。心に影を抱えた者同士の、程良い距離を保ったまま心を開いていく様子…ありのままの姿で繋がる温もりを、感じさせてもらえた気がします。

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    Posted by ブクログ 2024年03月04日

    カバーに惹かれて読みました。
    桜木紫乃さんの作品は「ホテルローヤル」以来。
    「ホテルローヤル」があまり私にはフィットしなかったので、この作品はどうかな?と思っていたけど、良かったです!
    読み始めてすぐは章介の暮らしぶりの描写から湿っぽいお話かな?と思っていたけど、ショーに出演する3人が登場して章介と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    題名に惹かれて読み始めた、初・桜木紫乃さん。読み終わりに「師匠〜」と章介の視線と重なって涙が出てしまった。

    昭和の終わり、極寒の地、道東の港町にあるキャバレー「パラダイス」が舞台。
    博打うちの父が亡くなりようやく解放された母から骨つぼを押し付けられ、綺麗好きなひとなら気絶しそうな寮で寝起きしている...続きを読む

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