桜木紫乃のレビュー一覧

  • 蛇行する月

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    何が幸せかは、
    自分自身で決めるものなんだなと思った。

    出来事だけに目を向けると
    幸せとは言い難い人生をだけれど、
    無理にプラス思考になろうとせず
    純粋に今を楽しみ生きている順子だからこそ
    みんなの忘れられない人になっているのだろうと思う。

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    2022年10月22日
  • 砂上

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    ネタバレ

    面白くて苦しくて、読んでも読んでも読み終われなかった。

    女3人のうち、ミオは令央の再構築した虚構からしか探れない。他人への興味が薄い令央のである。

    ただ、最後の令央と美利の実際のやりとりで、息をつける。

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    2022年09月09日
  • 無垢の領域

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    ネタバレ

    生活能力には欠けるけれど書道の天才である林原純香が、民間に運営を委託されその館長となっている兄の元にやってきて起こす、周りへの人々の心のさざ波をえぐり出した問題作。書道家の秋津龍生はなかなか書道界で力を認められず、妻であり養護教員の怜子に経済的に支えられていたが、純香の件で林原館長に相談を受けてから男女の関係を持つ。秋津は純香の天才さに衝撃を受けつつ、そばに置くことを望んで自分の書道教室の教師として迎え入れる。林原館長には純香も馴染んでいる里奈という彼女がいるが結婚までは考えていない。秋津の母は、もうろくしているのか正気なのか定かではない状況。こうした人たちが抱える静かな嫉妬と羨望を、林原純香

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    2022年07月24日
  • ブルース

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    『ラブレス』(新潮文庫、2013)が面白かったので立て続けに同じ著者の小説を読んだ。こちらもなかなか。
    影山博人という両手両足の指が6本ある男の人生が、人生のそこここでかかわりのあった数人の女たちの視点を当てながら描かれる。顔がよくてセックスもうまかったみたいだけど、悲しい生い立ちを背負ってダークな仕事に身を染めてという人生は決して魅力的には思えない。北海道内でほぼ話がまとまっているのでスケール感もそんなに大きくない。でも、北海道が舞台というのが効いていると思う。自分にとっては現実離れした奇譚があたかもあり得そうで、ちょっと幻想的な気分を伴いながら読んだ。

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    2022年07月10日
  • 光まで5分

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    底の底まできてしまうと
    ある意味安心してしまうのだろうか
    怖いものなしって
    なんだか憧れてしまう自分もいる。

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    2022年06月22日
  • 裸の華

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    桜木紫乃のいい。
    ストリッパーのノリカ、なんと気風がいいのか。
    ジャンレノのレオンと何故か重なった。

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    2022年06月21日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    ふたりの日常を覗いているようで我に返った時隣をふと見てしまいたくなる。
    色んなふたりがあってそれを解ってもらえなくともふたりが分かり合っていければ到底問題はない。とそう思わされた。

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    2022年06月13日
  • ブルース

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    私の期待してた終わり方ではなかったけど、1人の男が年齢を重ねて色んな女性と関わっていくという書き方は好きだった。影山博人さんという1人の人生を見ているのに、視線がその時々の女性たちなのが面白い。ちょっと影がある人がモテるってほんとだよなーと思った。笑
    私の中で影山博人という人物像が出来上がりすぎているので、実写化はして欲しくないタイプだ。笑

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    2022年05月20日
  • それを愛とは呼ばず

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    恋愛小説かと思ったら
    やはり、そこは桜木紫乃っぽい

    簡単な恋愛じゃなく、サスペンスも孕む展開に
    引き込まれて読み進めたラストがまた驚きː̗̀(☉_☉)ː̖́

    やっぱり好きな作家さんです

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    2022年03月29日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    ドラマ仕立てで色んなことが次々と起こります。ゾクゾクしたい時におすすめ。冒頭に事件が起こり、そこから遡って節子を主人公とした物語が始まり、ラストまた現在に戻ります。いつも冷静で賢く、無感情にも見えるが思いやりも見え隠れする。恐ろしいけど魅力的な節子さん。果たして真相はいかに。

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    2022年02月01日
  • 氷平線

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    オホーツク海。流氷。
    どこまでも広くて、冷たい大地。

    デビュー作「水平線」を含む作品集。

    孤独を抱えた人々の、くっつきそうでくっつかない、くっつけない、
    苦しい切ない哀しい思い。

    どうして、って思うけれど、
    どうにもならないこともある。

    北海道には一度しか行ったことがないけれど、
    そこで暮らしたことのある人にしか分からない、
    重く張り詰めた空気が描かれているのだろうと思った。

    「雪虫」が好き。
    ”青白い時間は、苦く美しく変化する。”

    あと「水の棺」。
    愛と憎しみと。

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    2022年01月31日
  • ブルース

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    出会った女性、出会った女性に忘れられない感覚だけ残して、次の場所へ消えていく。欲からする行為っていうより、相手に図らずも記憶させてしまう行為。

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    2022年01月22日
  • 氷平線

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    大人の恋愛短編小説。
    不思議な読後感。
    北海道の風景描写と、登場人物の鬱屈とした気持ちを内に抱えている心理描写が印象的。

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    2022年01月17日
  • 蛇行する月

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    北海道・釧路、妻を持つ20歳も年上の和菓子職人と駆け落ちした順子。彼女の4人の道立高校時代の同級生、そして和菓子職人の妻、順子の母。6人の女性を主人公にした6つの連作短編集です。
    ブラック企業、不倫、マリッジブルー、彼女たちが持つ悩みや挫折が、重苦しいのだけど沈む事もなく、ただ粘性の高い夜の海を漂うかのように描かれます。その中で、極貧だけど「幸せ」と言い切る順子の存在が、決して解決策にはならないけれど、彼女たちが静々と一歩前に進むための力になっているようです。
    一切弾むことは無いけれど、どこかに希望の光が見えるかもしれない。そんな感じが桜木さんらしい見事な表現力と構成で伝わってくるな短編集でし

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    2022年01月13日
  • 光まで5分

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    桜木紫乃『光まで5分』光文社文庫。

    珍しく沖縄が舞台。夏の太陽に温められた秋の海に浸かっている感じの小説である。時折、冷たい水に驚きながら浮かんでいる温かい秋口の海という感じだ。

    那覇市の非合法店で身体を売る主人公のツキヨに女で失敗し、東京から沖縄に流れて来た元歯科医の万次郎、万次郎に思いを寄せるヒロキとまともな人間は登場しない。

    主人公のツキヨに何か大きな変化がある訳でもなく、ただ海の中をクラゲのように漂うばかりの不思議な味わいの小説であった。

    北海道の東部の街から沖縄に流れ着いた28歳のツキヨは那覇市の路地裏の竜宮城という非合法店で身体を売っていた。ある日、ツキヨは奥歯が痛みから彫

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    2021年12月18日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    著者の本、11冊目だった.エピソードがほんのりとした味わいの短編が10.信好と紗弓夫婦にそれぞれの親が絡み、日常に出てくる様々なトピックがうまく描写されている.紗弓が両親と定山渓に行った時の、彼女と父の会話が素晴らしい.父の思いと彼女の心がうまく溶け合った感じだ.登場人物も多彩で甲田桃子、大浦美鈴、岡田慎吾、森佳乃子、大村百合、泉タキ等々、キャラクターの捉え方が面白かった.

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    2021年12月16日
  • ブルース

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    1人の男性を女性からみた視点で次々と繋がっていくストーリー。
    北海道での話し。
    たばこ、酒、欲望、女、男、雪、夜
    桜木さんの本を読むといつもこんなキーワードが出てくる。
    頭の中に私の知らない夜の街が次々と浮かんできて読み進めていくのが楽しい。
    最後は身体の関係ではなく、心で繋がっていたような関係だったけれど、何も刺されなくても〜!と思ってしまった。ハッピーエンド好きな私は。
    でもそれもまた良い終わり方でした。
    自分とはあまりにもかけ離れた話のようであるけれど、心がの根底は繋がっている話しであるようでいつも桜木さんの本はすいすいと読めてしまいます。

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    2021年11月29日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    桜木紫乃節と言いたい、きらりと光る文が、りばめられた連続短編集。
    言葉のあや(とり)に心地よくくすぐられるような、あやされるような、うまいんですね。

    主人公たちの「ふたり」夫婦も、その親たちの「ふたり」夫婦も、ご近所の、職場の夫婦の「ふたり」も日常はいろいろ事情が様々なんですよ。そこから教訓を得ようが、等身大と思おうが、何気なく安心してしまおうがいいんです。

    どちら様もおなじ、夫婦は所詮他人と思えば、大概のことは過ぎていく。突き放しているわけではなく、「ひとりぐらし」も「自立心をもって、頑張って、大丈夫!」と自信満々大きな声で言えないときがあるでしょう。

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    2021年11月26日
  • ブルース

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    影山博人と八人の女たちの物語。それぞれの物語が救いようのないくらい暗いけれど、小さな幸せを感じられる。壇蜜さんの解説も素敵。

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    2021年11月16日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    再読。 ストーリーをすっかり忘れていたため、世界観に酔いながら没頭しました。 前回は途中でネタバレを踏んでしまうという失態を犯し、楽しみの半分を奪われたような感じで読み終えましたが、今回は大丈夫。 ネタバレを踏んだ記憶だけあったので、注意してました。 著者の描く道東の様子、主人公の謎めいた暗い風情、嫌いじゃありません。 ただ、これが続くと自分も飲まれてしまうので、気をつけています。 著者のつむぐ言葉の美しさに魅了されました。

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    2021年11月02日