桜木紫乃のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
帯は、
-------------------------
あなたなら、
この旅に誰と出かけますかーー?
豪華寝台列車「ななつ星」をテーマに
7人の人気作家が紡ぐ「旅と人生」
-------------------------
小説5編と随想2編が収められています。
表紙の暗闇のなかの流れ星と、
車窓から漏れる灯りが素敵で。
以前、文学YouTuberの寝台列車のなかでひたすら読書する動画を見たことがありますが、列車とか旅は非日常感があってドキドキワクワクしますね。
列車をテーマにしても、オーソドックス(私の中では熟年夫婦やカップル)な物語だけでなく、友情や幽霊が出たり、感染症の流行で乗 -
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「ケチは生き方、せこさは性分」
「屈託とか葛藤とか、簡単な二次熟語でおさまらない話が読みたいんですよね」
舞台が江別 珍しいな~とおもいつつホテルローヤルに続いて手に取った一冊。本当は前回書店に行ったときも気になったんだけど、読むのを延期しておいた作品でした。小説を書く40歳女性、柊令央を取り巻く関係が母親の死をきっかけに大きく変化していくお話。彼女が16歳で産んだ娘を、妹として育てる母親。彼女の人生を小説として表すために、令央はミオ(母親)の人生を追っていく。
「一人称じゃなく三人称で書く」自分の人生も嘘で覆い、作家に作品を描かせる編集者、小川乙三がなかなかインパクトがある。言語力堪能な