桜木紫乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「オレは精神異常やない。道徳と善悪をわきまえんだけや。」
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1979年(昭和54年)
大阪の阪央銀行北畠支店に1月26日、猟銃を持った男が押し入り、支店長ら2人を射殺したうえ、客と行員多数を人質にして立てこもった。通報で駆け付けた警察官2人も射殺された。男は二昼夜にわたって立てこもり、香川から出てきた母親の説得にも応じない。28日午前8時41分、機動隊員が現場に突入して犯人を射殺し事件は解決する。
犯人は無職、花川清史、三十歳。
その後 人質となった行員たちの証言から、犯行の残虐さと異常さが明らかになる。しかし、花川の死亡により犯行の目的や動機は謎のままとなる。
「オレは精神異常やない」
そのひと言を残して花川は死んだ。
たった三十年で五人(花川が十五歳で強盗殺人を犯し捕まっている)の命を奪った男。
この男の三十年とは どんな人生だったのか-。
毎報新聞の遊軍記者である海原将志は、花川の短い生涯を掘り起こす記事を書くよう指示を受ける。
「あいつは異常やない。事件の芽になるもんを突き止めへんかったら、ブンヤの看板が泣くで」
花川と同世代の将志は、自身の三十年と重ね合わせながら、何が花川を犯罪者にさせたのか。花川母への取材と、過去に関係のあった人物からの証言を元に筆を執る。ドキュメント本のタイトルは『異常に非ず』。
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この作品のモチーフとなった「三菱銀行人質事件」を知らず、Wikipediaで調べました。なるほど。酷い。
人質に遺体となった行員の耳を切らせる。女性に服を脱がせ盾にする…。
小説の中では、事件の内容をここまで詳細には語られていないけど、同棲していたホステスに卑劣な暴行を繰り返していた花川も酷い男でした。
さて、花川を非道な犯罪者にした要因とは何なのか…。
わからん。
息子の説得のため呼び出された際、「郵便局へ行く」と嘘をつき、美容院で髪をセットしてくるという謎の行為に出た花川の母親のカヨは、高齢で花川を出産し とことん甘やかして育てた。
父親は女癖の悪い最低な男だった。
八年もの間 生活を共にしていたホステスの亜紀には、暴力のかぎりを尽くした果てに捨てられ自暴自棄になっていた。
親か、女か、逃れられない貧困か、劣等感か、はたまた時代のせいか…。
わからん。
わからんよ。
ただ、同じ女性として、また母親として
花川と自身の半生を語るカヨと亜紀の物語の方がズーーンと重く 興味を持って読めました。
さすが桜木紫乃さんの作品。カヨの人生ってなんて過酷なんだって…。産まれた時から底辺で生きることが決まっていたような。そんでもって 人生の終盤に犯罪者の母になるって…。
とにかく暗い!重い!そんな作品でした!!
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Posted by ブクログ
ネタバレこれはダブル不倫ものか?
秋津が母に対して床に物を投げつける動作を見せるところがこいつ妻の収入に頼る生活しといてクズやなと思ってヒリヒリしたけど、自分も同じ生活になったら同じことするわ多分
秋津をクズと思って一歩引いたつもりで嘲笑いたかったけど自分にも起こり得ることだし一瞬嘲笑ったの卑しいな自分
無垢の領域って本当に深い意味なんだろうな
上手いなこの人
姑お前…
心理サスペンスって書いてあるから殺されちゃうのか?
え、姑が亡くなったおばあちゃんに会わせてあげるからすごいもの書きなって純香に言ってまんまと息子はそれを提出したってこと?やば
純香は好きな物書けって言われて母の模倣を書いたのか
里奈もなんも悪くないけど里奈の一言で純香は家を出てしまったんだよな
そしてやっぱりちょっと林原も里奈も純香の存在が煩わしかったんだよな
橋から突き落とされる所もさ、やっぱりな感がすごいというか、私の男っぽいんだよな、ていうか中学生ってこのくらい危ういんだよな、この時期にきちんと愛情もらって育たないと将来が
北海道の果てってそんな雰囲気なのかなあ…
桜木紫乃さん自身の思いを知りたいな -
Posted by ブクログ
ネタバレ"ふたりを単位にして始まった家族は、子供を産んで巣立ちを迎え、またふたりに戻る。そして、最後はひとりになって記憶も散り、家族としての役割を終える。"
"結婚は、できるなら何度でもしたらいいのさ。いろんなものが見られて面白いじゃないか。"
"嫌なら別れる。一回も二回もたいして変わらないし、こういうことは三回目からは楽になっちゃうもんよ。"
"いいね、こういう静けさ。仕事場にはいつも同じようなBGMが流れてるから、家に帰ってきて静かだと、すごく贅沢な気がする。僕たちはけっこういろんな音に囲まれながらやってるんだよね"
音楽がないと生きていけないけど、確かに静けさの贅沢もあると気づかされる
歳と共に記憶の容量や一度に酷使できる脳の使用時間が少なくなっているのを感じる。考えることは好きだけれど、一方で考えすぎてめんどくさい考え方になっていたこともあるからやっと丁度良い領域に来た気分。これ以上考えたら他の大事なこと忘れるな、とか疲れすぎてしまうと思ったら一旦リセットする気持ちよさ。