無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
\「泣いてしまった!」と共感の声が続々/
直木賞作家と人気写真家が贈る
心に寄り添うフォトストーリー
・みんなさまざまな「いま」を乗り越え、「よく生きる」道を歩んでいるのです。五十代の私もそんな『彼女たち』のひとりなんだ。今日を楽しみ、笑って明日を迎えたらいい―。(おーちゃん)
・今、入院生活を送っています。天井を見上げる日々のなか、何気ない日常の匂いを思い出し、優しい気持ちになりました。元気をくれたこの本を、誰かにプレゼントしたい。そんな優しさの連鎖が続くといいな。(あおい)
人間関係につまずき、ひとりぼっちを選んだイチコ。「自分のために、納得ゆくまでやってごらんよ」のことばに背中を押されて生き方の舵を切り直した彼女は、一匹の猫との出会いで新たな感情を手に入れる。イチコ、モネ、ケイ。年齢も生い立ちも異なる三人の女性の物語。それぞれやっかいごとを抱える彼女たちの人生は、とある喫茶店でかすかに交わる。店でひととき過ごしたあと訪れる、ささやかだけれどたしかな変化とは。 ひたむきに、今を生きるあなたに届けたい。読んだあと誰かに贈りたくなる一冊。
*
中川さんの作品集をはじめて開いたとき、「きれいな空をもった人だな」と感じました。空に誘われ、大切な友人を想いながら書いていたら、贈りたい人の顔がたくさん浮かぶ一冊になりました。私も光を求めて生きる「彼女」のひとりでした。
(桜木紫乃)
紫乃さんの切り取る「彼女たち」の日々。それぞれの目に映る色や光を思いました。今日も赤く暮れていく空の下、彼女たちは自分の歩幅で進んでいるのでしょう。わたしは、どんなふうに歩いていこうか。今日をどう、始めようか。気づけばわたしも「マサコ」として、この物語の中で息をしていました。
(中川正子)
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
これは、とても丁寧な作り方をされている本だなと感じられ、単行本サイズの広々とスペースを取った写真と、メッセージとも受け取れる、一ページ毎に間隔を空けた、少ない文体で手軽に読める短篇小説とのバランスも絶妙な、桜木紫乃さんにとって、『Our Stories』な物語は、今を精一杯生きている、そんな『彼女たち』に贈る、新たな視点をそっと教えてくれるフォトストーリーです。
『なつかしいものなんて、ひとつもないの』
『だまって言うことをきいていたら、胸が苦しくなってくる。
本音と建前が透けて見えるのは、つらいんだ』
三つある内の、一つ目の物語は、誰も彼女の心の中に興味の無い環境で暮らしてきた、ひとりぼっちの彼女が、そんな彼女に目を留めた人のアドバイスにより、『なんのために?』でも『誰のために?』でもなく『自分のために』生きる自由を手に入れ、その後、同じくひとりぼっちの猫と出会うことで、彼女の心の内に芽生えたのは、果たして・・・。
『どんなでこぼこ道も、ひとりで歩く。
喜びも失敗も、ぜんぶ自分のものだ』
二つ目の物語は、『今しかできないこと』に囚われた彼女の物語。
『楽しいことを考えるのが苦手になったのは、子育てのせいじゃない。
わかってる』
『仕事も恋も結婚も、
今しかできないことを選びつづけてきたのに。
どうしてこんなに疲れているんだろう』
『「助けて」なんて言えない』
何年間も、ただ通り過ぎるだけだったお店にふと入ってみたくなった。
そして、いつもと違うことをやってみることで、心にちょっとした余裕が芽生え、これまでに無かった別の見方が頭の中に浮かび上がってきた。
『今しかできないこと──いいえ』
『今したいことは、なに?』
最後の物語は、七十歳の誕生日を迎え、最愛の人に先立たれた彼女は、現実の過酷さに必死なあまり、甘えられない彼女たちにささやかな、言葉は無くとも確かに伝わる、心の休息をそっと与え続けてゆく。まるで、それが彼女自身の心にも与え続けていることを、彼女自身、実感しているかのように。
『だいじょうぶよ。
あなたたちにはいまを乗り越える力があること、
わたしは知っているの』
中川正子さんの写真は、まるで温度が手に伝わってくるような、ほのかに差し込む光の温かさが心地好く、普段、目にしている光景よりも抑えた色調には、思わずハッとさせられるものがあり、それは、あなたが普段見ている変わらない景色も、その時の心境によって、変わって見えることもあるんだよと言われているようで、そこには、心に余裕を持ちたくても、とてもじゃないが、そんな余裕なんか持てないと感じている、『彼女たち』に向けて、そっと差し出して共に寄り添ってくれるような、これまで閉じかけていた視界がパーッと開けていく、そんな新たな世界を写真から感じさせられた、ありふれた日常の光景は、こんなにも美しかったのだということであり、それは、『彼女たち』も同様だという素晴らしさへと変わってゆく。
そして、最後の『Our Stories Continue』に込めた桜木さんの思い、彼女たちの物語は、当然、これから先もずっと続いていくということであり、ものの見方に正解なんてないということを、心に留めて、これから先もずっと生きていってほしい。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。