ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
13pt
昭和54年大阪、猟銃を持って銀行に侵入し、四人を殺害して立て籠もった花川清史は香川からヘリで駆け付けた母の説得を拒絶し、射殺された。事件解決後、新聞記者は犯人の生涯を掘り起こし、母は問い直し、愛人は振り返る。『ホテルローヤル』『家族じまい』などで親子、愛憎を描いてきた著者がその究極に迫る長篇小説。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
さすが直木賞作家 うまい!の一言 随所に散りばめられる心に沁みる感情表現 そう来たか! 読みながら 筋書きを追いながら ついメモをしたくなる箇所あり 社会の底辺に生きる人々たち どうやっても這い上がれないと悟った時 人はどう生きるのだろうか 深く考えさせられた本だ
銀行人質立て籠り事件の詳細が描かれているものと思っていたが、事件そのものについては全くと言っていいほど触れられておらず、犯人、その母、その愛人、事件の背景を追う記者達とその家族が複合的かつ丹念に描かれた力作。 章立てがなされていないのは、若干読みにくい。
読み終わったあとでこれが実際に起こった事件をモチーフにしていると知った。 事件自体よりも、清史の生きにくさがすごく痛々しかった。遅くに生み目の中に入れても痛くないほど可愛がった母親の苦悩や、8年一緒に過ごした亜紀の追い詰められた感じが、読後もどんよりと頭の中に残る。
実際に起きた三菱銀行人質事件の犯人梅川昭美を題材にしているので、小説というよりも脚色あるノンフィクションの趣のある小説だった。 「他人の痛みに無頓着で、いま自分がどう見えるかばかり気にしている」という花川清史を表す言葉が犯人像として印象に強く残る。 直接的に犯人を描かず、母親と愛人から犯人清史の渇...続きを読む望や焦燥感を浮かび上がらせ、それぞれに息詰まった厳しさに逃げ道を失わせる。 桜木紫乃作品としてはかなりハードな内容ではあるが、犯罪者の母親と愛人という女性の描き方が秀逸である。 また、新聞記者の近藤も良かった。
文中の近藤こと近藤勝重さん。懐かしい名前が巻末の著書の献辞にあった。いまは無い名物番組TBSラジオ「荒川強啓デイ・キァッチ!」のコメンテーターや川柳選者として大好きな人物であった。あの近藤さんの大阪時代がいきいきと活写されていて、主題と合わせて感慨深く読んだ。
義弟は良い人だろー。悪いひととは書かれてないけど。人殺しのお葬式仕切ってくれただけでも偉いぞ。感想そこ?
実話をベースにした461頁の長編を3日掛けてじっくり読み終えた。 昭和54年の『三菱銀行人質事件』を元に描かれた本作。 銀行に立て籠もった犯人は当時30歳。 4人を殺害し説得に駆けつけた母との対話を拒んだまま射殺された男は、なぜ凶行へと向かったのか。 母と元恋人、二人の証言から少しずつ浮かび上...続きを読むがるのは、無学な母、絶えずつきまとう貧困、逃れようのない生育環境の影。 時代のせいだけでは片づけられないが、その歪みはあまりに深い。 理不尽を憎み続けた末に破滅へ向かった彼の人生を追いかけても、胸に残るのはただ虚しさだけだった。
事件そのものではなく ひとりの男を 凶悪犯罪へ駆り立てたものは いったい何だったのか その背景を地道にたどっていく 新聞記者たちが静かに熱かった。 そして 時代や社会や生まれなど 自分ではどうしようもないことを 言い訳にしなければ 生きられなかった犯人とその母親の いたたまれなさ、苛立ち、怒り 他人...続きを読むに己を見せられない弱さ… そんなものを感じた。
タイトルだけ見たらどんな本なのか全く分からず。この事件を知らなかったが、実際に起きた事件がもとになっているようだ。花川という男とその母の生涯。主人公はむしろ母親かな。こういう史実に基づいた話は好きなので面白かったです。分厚いです、一週間毎晩少しずつ読んで読み終えました。
昭和54年、銀行で起こった立てこもり事件で4人を殺したのち射殺された男は、自分は異常ではないという言葉を残した。犯人死亡によりその動機も何もわからない事件を掘り下げる取材を行う新聞記者の海原は、犯人の花川と同い年。その世代独特の生きづらさに共感しつつも、なぜ花川が凶行に至ったのかを追求するため、花川...続きを読むの半生を深掘りしていく。重厚な読み心地の作品です。 実際にあった事件を題材にした物語ですが、大きな事件であるにもかかわらず事件自体についてはほぼ語られていません。あくまでも主題は花川の人生であり、しかし彼の動機がいったい何だったのかということも謎のまま。読者の想像に委ねられている印象が強いです。 戦後ベビーブームで、世の中は平和に向かってはいたものの競争が激しかった時代。貧しい家庭環境と怠惰な父、無学の母に怒りを募らせていく花川の人生には、しかし希望がまったくなかったわけでもなく、本当になぜこうなるに至ったのかは理解できないし、また理解したくない気もしました。ただし彼に「異常」のレッテルを貼って終わりにする気にもなりません。何かのきっかけで人はこのように転落してしまう可能性があるのだろうか、という恐ろしさも感じます。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
異常に非ず
新刊情報をお知らせします。
桜木紫乃
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
ブルース
氷の轍
凍原
青い絵本
エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014
家族じまい
硝子の葦(新潮文庫)
霧
「桜木紫乃」のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲異常に非ず ページトップヘ