桜木紫乃のレビュー一覧

  • 誰もいない夜に咲く

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    北海道を舞台にした7編の短編を集めた作品。デビュー作を含む単行本『氷平線』と通じる設定のものが多く、いい意味でトーンも似ていた。

    静かに運命を受け入れる諦めと、ひっそりと生きながらも芯の強さをもつ女性。対する男性は、女性に寄生しすることしかできない意気地なしがしばしば登場する。

    タイトルは演歌のようで、これにはちょっと苦笑い。桜木紫乃じゃなかったら買わないな。でも、不幸を乗り越えてさらりと進んでいく女性の底力に支えられて、中身には演歌ほどの湿り気はない。
    耐え忍ぶ姿を、涙ながらにじくじく描いていたら、自分とは考え方も生き方も異なる人たちの登場する作品に、こんなにも強くひきつけられることはな

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    2016年05月17日
  • 無垢の領域

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    大人の男と女、ある時は自ら共鳴し、そしてある時はすれ違う。そんなどうしようもない、滑稽ですらある交わりが一人の純粋無垢な女性を媒介にして饒舌に語られる。ちょっとした心の揺らぎや迷いを掬い上げる言葉の数々が鋭く迫ってくる。

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    2016年04月17日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    かなりよい。好き。
    しかし、旦那殺しって、あんなに簡単に行くものなのかな?w
    子供から大人まで・・・女はコワいね、ってお話w

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    2016年04月09日
  • ワン・モア

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    安楽死事件を起こして離島に飛ばされた女医の美和と、友人で開業医の鈴音。二人の女性を中心に、孤独な人生を過ごす人々の絆と再生の物語。
    連作短篇集なので、主人公がバトンタッチするように変わっていく。個人的に、『おでん』のトキワ書店店長・亮太の恋の行方が心配で心配で。強く相手を想うことってやっぱり大切だと思った。ちゃんと『サトウ シオ』になって安心した。

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    2015年11月01日
  • 誰もいない夜に咲く

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    桜木さんの作品には
    いつも北海道の荒涼とした景色があります。

    そしてその景色の一部となる
    登場人物たちは
    あまりにリアルでウェットで
    物悲しいです。

    人の深淵さ、なんて私には
    到底分からないし語れない。
    でもこの短編集には
    潮風をまとったような
    人たちの孤独が見えます。

    中国人の妻を迎えた
    牧場の男の話が一番好みでした。

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    2015年09月14日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    ひとの繋がりの空虚さと尊さ。節子は強い。拒まず受け入れ、でも芯は失わない強さ。
    ホテル経営者の男性と、母子二代で彼と関わる女性と。かなしい強さ。

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    2015年07月25日
  • 誰もいない夜に咲く

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    ネタバレ

    桜木紫乃作品2冊目。
    「ホテルローヤル」を読み、桜木紫乃作品を毒破してみようかなっと思い、夏カドフェスにも取り上げらた、この本をチョイス。
    ホテルローヤルより、湿気を帯びた暗さがある作品。
    特に最後の話は、主人公の父親と母親との夫婦の愛情が理解できない。
    父親が友人(というか、仕事関係の人)に、妻を抱くことをお願いするのは、いくらお金が絡んだとはいえ、わからない。
    私の思考がまだまだ、餓鬼なのかな?

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    2015年10月04日
  • 誰もいない夜に咲く

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    寂寥を北海道の風景に重ねて暗くもからっと描いた作品。寂しさに胸を締め付けられつつ、女たちの強さと欠落に引き込まれた。

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    2015年06月28日
  • 誰もいない夜に咲く

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    著者作品も順不同にて数冊目。悲しみを心の奥底に秘めながらも、強い意思の女性力を描ききる各短編。行き詰まりとさまよいの、、このゾクゾク感が堪らない!。解説がこりゃまた絶品♪。

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    2014年08月11日
  • 誰もいない夜に咲く

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    ダメな男の話ばかりで、「世の中に、普通の男はいないのか?」と叫びたくなる。
    女性の方が、ずいぶんまともでしっかりしている。

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    2014年04月09日
  • 家族じまい

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    訳ありな登場人物たち、それぞれの視点で家族を捉えていく。それぞれの人生、生き方が大きく変わっていて家族内の結びつきが変化して亀裂が入ることも…

    自分も老後とかこれから先の家族との関わり方がどんなふうになるのだろうかと考えた。

    少しでもお互いに楽しく仲の良い家族で居続けたいなと感じた。

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    2026年06月03日
  • 異常に非ず

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    昭和54年に大阪で実際に起きた「三菱銀行人質事件」をモデルにした小説。

    5人が亡くなり、立てこもり中は裸にした女性行員を自らの前に置いて人間の盾にしたというなかなかショッキングな事件のことはうっすらと覚えているが、この作品は事件そのものではなくその背後にあるものを描き出す。

    なぜ男はこんな事件を起こしたのか?事件の本質に迫ろうとする犯人と同年代の新聞記者、息子の説得の前に美容院へ行ったという犯人の母親、そして八年間男と共にいた元同棲相手、それぞれの目線で描かれる犯人の男の三十年の生涯。

    男を犯行に駆り立てたものはなんだったのか。
    「異常」という理由をつければ私たちは安心できる。だが、異常

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    2026年06月03日
  • 無垢の領域

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    ネタバレ

    これはダブル不倫ものか?
    秋津が母に対して床に物を投げつける動作を見せるところがこいつ妻の収入に頼る生活しといてクズやなと思ってヒリヒリしたけど、自分も同じ生活になったら同じことするわ多分
    秋津をクズと思って一歩引いたつもりで嘲笑いたかったけど自分にも起こり得ることだし一瞬嘲笑ったの卑しいな自分

    無垢の領域って本当に深い意味なんだろうな
    上手いなこの人
    姑お前…
    心理サスペンスって書いてあるから殺されちゃうのか?
    え、姑が亡くなったおばあちゃんに会わせてあげるからすごいもの書きなって純香に言ってまんまと息子はそれを提出したってこと?やば
    純香は好きな物書けって言われて母の模倣を書いたのか

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    2026年06月02日
  • 氷平線

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    ネタバレ

    短編集だった。一番最後の水平線が面白かった。
    短編集のためか、なぜ長編にできなかったのか理解が出来る内容だった。
    情景の描写が少しだるかった。もう少し巧みだと読んでいても面白い。

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    2026年05月29日
  • 家族じまい

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    ネタバレ

    "ふたりを単位にして始まった家族は、子供を産んで巣立ちを迎え、またふたりに戻る。そして、最後はひとりになって記憶も散り、家族としての役割を終える。"

    "結婚は、できるなら何度でもしたらいいのさ。いろんなものが見られて面白いじゃないか。"
    "嫌なら別れる。一回も二回もたいして変わらないし、こういうことは三回目からは楽になっちゃうもんよ。"

    "いいね、こういう静けさ。仕事場にはいつも同じようなBGMが流れてるから、家に帰ってきて静かだと、すごく贅沢な気がする。僕たちはけっこういろんな音に囲まれながらやってるんだよね"

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    2026年05月21日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2人と2匹で暮らしているのでタイトルに惹かれて読んでみた。
    大きな事件は起こらないけど、日常の年齢とともに変化する環境中で『2人』というフィルターを通して自分の内面を見つめていく。
    視点が章ごとに夫から妻と変わるんだけど、いまいち夫の妻への愛情が感じられなかった。
    そこがまたリアルかも。
    この2人はいつか子供ができたとき、夫はもっと妻への愛情が深くなりそうな気がする。

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    2026年05月15日
  • 異常に非ず

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    昭和54年、大阪の銀行内で4人を殺して立てこもった事件を題材に彼を駆り立てたのは何だったのか?を当時の記者目線で、フィクションとして描いたもの。

    どこまでが、実際に遭ったことなのかがあやふやになってしまったのだが、確かにその時代に事件はあり、薄っすらと覚えている。
    だが、当時はまだ学生であり、四国に住んでいたせいで土地感がなかったのだが、今大阪に住んでいるとその場所がはっきりとわかるので、恐ろしくなってくる。

    『破滅ー梅川昭美の三十年』毎日新聞社会部編では、ノンフィクションとして出版されているが未読である。

    この小説では、銀行立て籠り犯である花川清史が、何故、このような事件を起こしたのか

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    2026年05月12日
  • 異常に非ず

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    なんというか フィクションとノンフィクションがごっちゃで 何を読んでいるんだろう?というモヤモヤを抱えながら読み終えた。どの人物も救われないなぁ〜は 桜木紫乃さんなら ありだけど なんか ほんとにもやっとしたまま 終わった感じ。タバコの煙 男たちの汗 夜の女の矜持.......昭和感あふれてた。

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    2026年05月09日
  • 人生劇場

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    昭和初期の北海道。次男坊として生まれた猛夫。家族から離れて叔母のカツの元で育つ。理容師の修行を積み理容師として生きていくものの、大きな夢をもちそれを追いかけていく。
    猛夫の人生を描いた作品。傍目からだとバカだなーって感じなのだが、自分を客観的に見るのは難しいものだからなぁって感じ。このまま破滅の人生なのかと思いきや、1発逆転するでもなく、ちょっと幸せ?な感じで終わった。

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    2026年05月04日
  • 谷から来た女

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    もともとアイヌ民族の迫害が理解できていないため、理解が難しかった。人はそれぞれ色々な背景を背負っている。隠せることと隠せないこと。主人公は敢えて背中にアイヌ民族の証を彫り込んで立ち向かっていく。現代でもそんな偏見が存在しているのか?アイヌ民族というバックボーンが主人公に必要なのか分からなかった。

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    2026年05月02日