桜木紫乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北海道を舞台にした7編の短編を集めた作品。デビュー作を含む単行本『氷平線』と通じる設定のものが多く、いい意味でトーンも似ていた。
静かに運命を受け入れる諦めと、ひっそりと生きながらも芯の強さをもつ女性。対する男性は、女性に寄生しすることしかできない意気地なしがしばしば登場する。
タイトルは演歌のようで、これにはちょっと苦笑い。桜木紫乃じゃなかったら買わないな。でも、不幸を乗り越えてさらりと進んでいく女性の底力に支えられて、中身には演歌ほどの湿り気はない。
耐え忍ぶ姿を、涙ながらにじくじく描いていたら、自分とは考え方も生き方も異なる人たちの登場する作品に、こんなにも強くひきつけられることはな -
Posted by ブクログ
昭和54年に大阪で実際に起きた「三菱銀行人質事件」をモデルにした小説。
5人が亡くなり、立てこもり中は裸にした女性行員を自らの前に置いて人間の盾にしたというなかなかショッキングな事件のことはうっすらと覚えているが、この作品は事件そのものではなくその背後にあるものを描き出す。
なぜ男はこんな事件を起こしたのか?事件の本質に迫ろうとする犯人と同年代の新聞記者、息子の説得の前に美容院へ行ったという犯人の母親、そして八年間男と共にいた元同棲相手、それぞれの目線で描かれる犯人の男の三十年の生涯。
男を犯行に駆り立てたものはなんだったのか。
「異常」という理由をつければ私たちは安心できる。だが、異常 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれはダブル不倫ものか?
秋津が母に対して床に物を投げつける動作を見せるところがこいつ妻の収入に頼る生活しといてクズやなと思ってヒリヒリしたけど、自分も同じ生活になったら同じことするわ多分
秋津をクズと思って一歩引いたつもりで嘲笑いたかったけど自分にも起こり得ることだし一瞬嘲笑ったの卑しいな自分
無垢の領域って本当に深い意味なんだろうな
上手いなこの人
姑お前…
心理サスペンスって書いてあるから殺されちゃうのか?
え、姑が亡くなったおばあちゃんに会わせてあげるからすごいもの書きなって純香に言ってまんまと息子はそれを提出したってこと?やば
純香は好きな物書けって言われて母の模倣を書いたのか
里 -
Posted by ブクログ
昭和54年、大阪の銀行内で4人を殺して立てこもった事件を題材に彼を駆り立てたのは何だったのか?を当時の記者目線で、フィクションとして描いたもの。
どこまでが、実際に遭ったことなのかがあやふやになってしまったのだが、確かにその時代に事件はあり、薄っすらと覚えている。
だが、当時はまだ学生であり、四国に住んでいたせいで土地感がなかったのだが、今大阪に住んでいるとその場所がはっきりとわかるので、恐ろしくなってくる。
『破滅ー梅川昭美の三十年』毎日新聞社会部編では、ノンフィクションとして出版されているが未読である。
この小説では、銀行立て籠り犯である花川清史が、何故、このような事件を起こしたのか