桜木紫乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み始めてすぐ、これは他人の話じゃ済まされないな、と身構えました。
親の老い、介護、夫婦やきょうだいの距離感が、特別な事件ではなく「よくある現実」として静かに迫ってきます。
自分は男ですが、やはり妻や娘など、女性への負担が多いと感じ、ゆかえない夫、息子になってはいけないと、気が引き締まるおもいでした。
誰も極端に悪くないのに、少しずつ噛み合わなくなる感じがリアルで、読んでいて何度も息をつきました。
淡々としすぎて盛り上がりに欠ける章もあり、もう一歩踏み込んでほしいと思う場面もありましたが、それでも読み終えると、「家族をどう畳むか」という問いが自分の問題として残ります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレはからずも追われる身となった女性の半生を描いた作品。
オウム真理教と地下鉄サリン事件をモデルにしているようでした。
新興宗教や技能実習生、中国残留孤児、家庭内暴力など、いろいろな問題が盛り込まれていました。
スナックで働き始める頃までは、みどり・すみれ母娘との出会いなど面白く読んだのですが、ワンウェイが出てきたぐらいから、彼のどこがいいのか理解できず、読むのがスローペースになりました。
ただ、おそらくワンウェイが自分の意思で啓美のもとに戻らなかったのではないみたいだったのはよかったです。
貴島解体の場面は酷くて少し読み飛ばしてしまいました。ここで、まことが触れていた小説は桐野夏生氏著作の『O