桜木紫乃のレビュー一覧

  • ワン・モア

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    安楽死事件を起こして離島に飛ばされた女医の美和と、友人で開業医の鈴音。二人の女性を中心に、孤独な人生を過ごす人々の絆と再生の物語。
    連作短篇集なので、主人公がバトンタッチするように変わっていく。個人的に、『おでん』のトキワ書店店長・亮太の恋の行方が心配で心配で。強く相手を想うことってやっぱり大切だと思った。ちゃんと『サトウ シオ』になって安心した。

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    2015年11月01日
  • 誰もいない夜に咲く

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    桜木さんの作品には
    いつも北海道の荒涼とした景色があります。

    そしてその景色の一部となる
    登場人物たちは
    あまりにリアルでウェットで
    物悲しいです。

    人の深淵さ、なんて私には
    到底分からないし語れない。
    でもこの短編集には
    潮風をまとったような
    人たちの孤独が見えます。

    中国人の妻を迎えた
    牧場の男の話が一番好みでした。

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    2015年09月14日
  • 硝子の葦(新潮文庫)

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    ひとの繋がりの空虚さと尊さ。節子は強い。拒まず受け入れ、でも芯は失わない強さ。
    ホテル経営者の男性と、母子二代で彼と関わる女性と。かなしい強さ。

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    2015年07月25日
  • 誰もいない夜に咲く

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    ネタバレ

    桜木紫乃作品2冊目。
    「ホテルローヤル」を読み、桜木紫乃作品を毒破してみようかなっと思い、夏カドフェスにも取り上げらた、この本をチョイス。
    ホテルローヤルより、湿気を帯びた暗さがある作品。
    特に最後の話は、主人公の父親と母親との夫婦の愛情が理解できない。
    父親が友人(というか、仕事関係の人)に、妻を抱くことをお願いするのは、いくらお金が絡んだとはいえ、わからない。
    私の思考がまだまだ、餓鬼なのかな?

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    2015年10月04日
  • 誰もいない夜に咲く

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    寂寥を北海道の風景に重ねて暗くもからっと描いた作品。寂しさに胸を締め付けられつつ、女たちの強さと欠落に引き込まれた。

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    2015年06月28日
  • 誰もいない夜に咲く

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    著者作品も順不同にて数冊目。悲しみを心の奥底に秘めながらも、強い意思の女性力を描ききる各短編。行き詰まりとさまよいの、、このゾクゾク感が堪らない!。解説がこりゃまた絶品♪。

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    2014年08月11日
  • 誰もいない夜に咲く

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    ダメな男の話ばかりで、「世の中に、普通の男はいないのか?」と叫びたくなる。
    女性の方が、ずいぶんまともでしっかりしている。

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    2014年04月09日
  • ワン・モア

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    人生を振り返ると、

    「あの時、ああしてなかったら。」
    「あの時、あと少しだけ辛抱してたら。」

    まさに“ワンモア” を願ってしまったが故の後悔は山ほどあるけど。

    でも、
    それを「起こるべくして起こってしまったこと」として前を向ける強さを持っている人が、
    きっと自分も、自分の大切な人をも幸せにできる人なんだと思いました。

    欲張りな後悔マンには響きまくる一冊でした。

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    2026年08月23日
  • 情熱

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    最後の作品からとっただけなのだろうか?なぜこの作品が[情熱]なのかがよくわからない。
    [らっきょうとクロッカス]が好きかなぁ⁇あとはあまりピンと来なかった。

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    2026年08月23日
  • ホテルローヤル

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    ホテルローヤルというラブホテルにまつわる短編集。全て繋がっていて解説を読んでわかることもありました。

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    2026年08月13日
  • 異常に非ず

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    桜木紫乃本は好きなんですけど、この本読んでいても、何か自分にとって重い感じがする、母親の苦悩そして元カノの話。息子は警察に打たれ死んだ。新聞記者 警察などで取材を受け、母親は「お互いにたった1人の味方」と言った 母親と言うものは最後まで息子の味方で有ることに考えは変わらない。何を書かれようと親にとって息子を信じると言うか子供産むのは女 男も女も産むのは女である。いろいろ考えさせる本であるが、奥は深く難しい。

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    2026年08月11日
  • 異常に非ず

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    昭和の銀行立てこもり殺人事件の、犯人とその周辺の人間をドキュメント的に書いている。
    記者の取材力と作家の文章力で出来上がった大作で読みごたえある。ただし、ちょっと疲れた。

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    2026年08月09日
  • 蛇行する月

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    面白かったです、一気読みです。ホテルローヤルの桜木紫乃さんだったんですね。知らなかったのですが作風は共通してます。
    登場人物達のそれぞれの人生。みんなが必死に生きている。順子なりに贖罪してる話しにはグッときました。向こう見ずでも全て受け入れている姿勢は立派で潔さを感じます。

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    2026年08月02日
  • 孤蝶の城(新潮文庫)

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    モロッコで性転換手術を受け壮絶な痛みを経験しながらも、男でも女でもなく自分は自分、という生き方を貫くカルーセル麻紀の物語。

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    2026年08月02日
  • 家族じまい

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    読み始めてすぐ、これは他人の話じゃ済まされないな、と身構えました。
    親の老い、介護、夫婦やきょうだいの距離感が、特別な事件ではなく「よくある現実」として静かに迫ってきます。
    自分は男ですが、やはり妻や娘など、女性への負担が多いと感じ、ゆかえない夫、息子になってはいけないと、気が引き締まるおもいでした。
    誰も極端に悪くないのに、少しずつ噛み合わなくなる感じがリアルで、読んでいて何度も息をつきました。
    淡々としすぎて盛り上がりに欠ける章もあり、もう一歩踏み込んでほしいと思う場面もありましたが、それでも読み終えると、「家族をどう畳むか」という問いが自分の問題として残ります。

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    2026年07月28日
  • 蛇行する月

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    順子という光を受けて、自分の幸せとは何かを考える女性たちの話
    年齢も境遇も様々な各話主人公たちだけど、彼女たちの感じる鬱屈にはどこかしら共感できるところがあった。
    順子については、最後まで誰かから語られる情報だけで、内面を描写されることがなかったのもよかった。自分も各話の主人公たちのように、順子の人生を思いながら自分の人生や幸せについて考えてしまう。

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    2026年07月27日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    読み始めは、
    貧乏な夫婦が日々鬱々と暮らし、お互いのことももうあんまり好きじゃなくて、諦めの境地でただ惰性で生きている・・・みたいな話なのだろうと思った。
    でも読み進めていくとそうでもなくて、紗弓は信好のことが大好きだし、信好も食事の支度を率先してやる良い夫。
    ハツラツとした部分が表に出にくい二人ではあるけど、紗弓の父のような良き理解者にも恵まれ、なんとかここから明るい方向(信好の収入アップや、できれば子どもができたら嬉しい)へ行けるかな?

    友近の解説がとてもよかった。

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    2026年07月26日
  • 異常に非ず

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    世間の受け止め方と本人の思いには天と地ほどの開きが。それを関係者を深掘りして浮き彫りにできるものだろうか。
    「最後の欲や見栄は納得するように死ねること」今際の際に、そんなこと考えるゆとりがあるとは思えないが。なんだか切ない。

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    2026年07月26日
  • ヒロイン

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    ネタバレ

    はからずも追われる身となった女性の半生を描いた作品。
    オウム真理教と地下鉄サリン事件をモデルにしているようでした。
    新興宗教や技能実習生、中国残留孤児、家庭内暴力など、いろいろな問題が盛り込まれていました。
    スナックで働き始める頃までは、みどり・すみれ母娘との出会いなど面白く読んだのですが、ワンウェイが出てきたぐらいから、彼のどこがいいのか理解できず、読むのがスローペースになりました。
    ただ、おそらくワンウェイが自分の意思で啓美のもとに戻らなかったのではないみたいだったのはよかったです。

    貴島解体の場面は酷くて少し読み飛ばしてしまいました。ここで、まことが触れていた小説は桐野夏生氏著作の『O

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    2026年07月22日
  • 異常に非ず

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    昭和54年に起きた実際の事件を題材にした長編

    銀行に立て籠り5人を殺害した犯人の30年とはなんだったのか。母親や恋人との関係、当時の社会の貧富の差、貧しさからか屈折した考えや行動を取り続ける犯人自身の人生を追いかけ記事にしていく。
    暗く、重い。結末もスッキリとはならないが、生きる事に我慢と苦悩を強いられてきた母と娘の間に生まれた絆だけが唯一の救いの場面だった様に感じる。

    章立てがないので、時代や場面の切替わりを整理しながら読み進めねばならなかったが、文体自体は読みやすかった。

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    2026年07月20日