桜木紫乃のレビュー一覧

  • ラブレス

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    百合江と里実の姉妹二人の生い立ちから人生の終焉までを描く。
    姉妹、母娘の名前(名付け)がバラバラなのがちょっと違和感があったが、なるほどそういう経緯で…と思わせる。
    しかし波乱万丈の人生だな…

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    2026年06月28日
  • それを愛とは呼ばず

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    最後そうきたかー
    まあでもあのままだといつか捕まってしまうかもしれなかったから、幸せなうちにというのも良かったのかな…なんて思ったりもしてしまったが。
    うーんでも難しかった。愛ってなんだ、とかよく分からなかった。

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    2026年06月28日
  • ホテルローヤル

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    すっかり廃墟と化した現在から開業直前の過去に遡るように、北海道のラブホテル「ホテルローヤル」での人間模様を描いた連作短篇集。

    ラブホテルを舞台としながらもホテル自体や性の営みではなく、そこに出入りし、また来ては去る人々が物語の中心。それぞれ緩やかな繋がりがある各篇での、生きていくうらめしさ・生々しさと一時の快楽との対比がいい。

    収録7篇のうち、日々の生活に追われている主婦 恵がふとしたきっかけで「ローヤル」にて夫と愉しむ「バブルバス」が好き。「五千円」という金額の描写がいい。

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    2026年06月25日
  • 家族じまい

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    訳ありな登場人物たち、それぞれの視点で家族を捉えていく。それぞれの人生、生き方が大きく変わっていて家族内の結びつきが変化して亀裂が入ることも…

    自分も老後とかこれから先の家族との関わり方がどんなふうになるのだろうかと考えた。

    少しでもお互いに楽しく仲の良い家族で居続けたいなと感じた。

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    2026年06月03日
  • 異常に非ず

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    昭和54年に大阪で実際に起きた「三菱銀行人質事件」をモデルにした小説。

    5人が亡くなり、立てこもり中は裸にした女性行員を自らの前に置いて人間の盾にしたというなかなかショッキングな事件のことはうっすらと覚えているが、この作品は事件そのものではなくその背後にあるものを描き出す。

    なぜ男はこんな事件を起こしたのか?事件の本質に迫ろうとする犯人と同年代の新聞記者、息子の説得の前に美容院へ行ったという犯人の母親、そして八年間男と共にいた元同棲相手、それぞれの目線で描かれる犯人の男の三十年の生涯。

    男を犯行に駆り立てたものはなんだったのか。
    「異常」という理由をつければ私たちは安心できる。だが、異常

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    2026年06月03日
  • 無垢の領域

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    ネタバレ

    これはダブル不倫ものか?
    秋津が母に対して床に物を投げつける動作を見せるところがこいつ妻の収入に頼る生活しといてクズやなと思ってヒリヒリしたけど、自分も同じ生活になったら同じことするわ多分
    秋津をクズと思って一歩引いたつもりで嘲笑いたかったけど自分にも起こり得ることだし一瞬嘲笑ったの卑しいな自分

    無垢の領域って本当に深い意味なんだろうな
    上手いなこの人
    姑お前…
    心理サスペンスって書いてあるから殺されちゃうのか?
    え、姑が亡くなったおばあちゃんに会わせてあげるからすごいもの書きなって純香に言ってまんまと息子はそれを提出したってこと?やば
    純香は好きな物書けって言われて母の模倣を書いたのか

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    2026年06月02日
  • 氷平線

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    ネタバレ

    短編集だった。一番最後の水平線が面白かった。
    短編集のためか、なぜ長編にできなかったのか理解が出来る内容だった。
    情景の描写が少しだるかった。もう少し巧みだと読んでいても面白い。

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    2026年05月29日
  • 家族じまい

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    ネタバレ

    "ふたりを単位にして始まった家族は、子供を産んで巣立ちを迎え、またふたりに戻る。そして、最後はひとりになって記憶も散り、家族としての役割を終える。"

    "結婚は、できるなら何度でもしたらいいのさ。いろんなものが見られて面白いじゃないか。"
    "嫌なら別れる。一回も二回もたいして変わらないし、こういうことは三回目からは楽になっちゃうもんよ。"

    "いいね、こういう静けさ。仕事場にはいつも同じようなBGMが流れてるから、家に帰ってきて静かだと、すごく贅沢な気がする。僕たちはけっこういろんな音に囲まれながらやってるんだよね"

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    2026年05月21日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2人と2匹で暮らしているのでタイトルに惹かれて読んでみた。
    大きな事件は起こらないけど、日常の年齢とともに変化する環境中で『2人』というフィルターを通して自分の内面を見つめていく。
    視点が章ごとに夫から妻と変わるんだけど、いまいち夫の妻への愛情が感じられなかった。
    そこがまたリアルかも。
    この2人はいつか子供ができたとき、夫はもっと妻への愛情が深くなりそうな気がする。

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    2026年05月15日
  • 異常に非ず

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    昭和54年、大阪の銀行内で4人を殺して立てこもった事件を題材に彼を駆り立てたのは何だったのか?を当時の記者目線で、フィクションとして描いたもの。

    どこまでが、実際に遭ったことなのかがあやふやになってしまったのだが、確かにその時代に事件はあり、薄っすらと覚えている。
    だが、当時はまだ学生であり、四国に住んでいたせいで土地感がなかったのだが、今大阪に住んでいるとその場所がはっきりとわかるので、恐ろしくなってくる。

    『破滅ー梅川昭美の三十年』毎日新聞社会部編では、ノンフィクションとして出版されているが未読である。

    この小説では、銀行立て籠り犯である花川清史が、何故、このような事件を起こしたのか

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    2026年05月12日
  • 異常に非ず

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    なんというか フィクションとノンフィクションがごっちゃで 何を読んでいるんだろう?というモヤモヤを抱えながら読み終えた。どの人物も救われないなぁ〜は 桜木紫乃さんなら ありだけど なんか ほんとにもやっとしたまま 終わった感じ。タバコの煙 男たちの汗 夜の女の矜持.......昭和感あふれてた。

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    2026年05月09日
  • 人生劇場

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    昭和初期の北海道。次男坊として生まれた猛夫。家族から離れて叔母のカツの元で育つ。理容師の修行を積み理容師として生きていくものの、大きな夢をもちそれを追いかけていく。
    猛夫の人生を描いた作品。傍目からだとバカだなーって感じなのだが、自分を客観的に見るのは難しいものだからなぁって感じ。このまま破滅の人生なのかと思いきや、1発逆転するでもなく、ちょっと幸せ?な感じで終わった。

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    2026年05月04日
  • 谷から来た女

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    もともとアイヌ民族の迫害が理解できていないため、理解が難しかった。人はそれぞれ色々な背景を背負っている。隠せることと隠せないこと。主人公は敢えて背中にアイヌ民族の証を彫り込んで立ち向かっていく。現代でもそんな偏見が存在しているのか?アイヌ民族というバックボーンが主人公に必要なのか分からなかった。

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    2026年05月02日
  • 谷から来た女

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    ネタバレ

    アイヌの血をひく女性デザイナーを題材(モデルとなった方がいるそう)とした小説。桜木さん『ラブレス』のころ~直木賞前くらいまでは結構好きだったけど、ここ最近は感性が変わったか合わなくなってきてしまっている。しばらく作品を追うのをやめるかもしれない。

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    2026年04月23日
  • 人生劇場

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    生きている充実感が欲しくて好き勝手して、妻子を殴ったり借金をこしらえたりして家族を苦しめる。1ミリも共感出来ない。充実感が欲しいだとお〜それが全ての免罪符になるのか。ただの飽き性、欲望に流されてるだけやろ。全部自分の責任やのに、周りが理解してくれないと暴力を振るう。なんなんコイツ。ちょっとでも他人を理解しようとは思わなかったのか。へんこな男の一生を読まされた感じでした。
    あんまり感動出来なかったな。

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    2026年04月20日
  • 二周目の恋

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    恋愛小説アンソロジー
    一穂ミチさんが好きだから買ったやつ。やっぱり一穂ミチさんのカーマンライン最高だった。辛い…。
    遠田潤子さんのやつが恋愛というか、まぁ恋愛なんだけどトラウマ刺激系で顔を顰めながら読んだ。どれも良かった

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    2026年04月06日
  • 青い絵本

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    絵本と言うと子供とおとなの関係での話しと思いきや、ほぼ人生の終盤の哀歌を絵本と共に語る、みたいな感じでした。ややことか美弥子とか桜木紫乃さんの作品、よく出てくるなあみたいな。

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    2026年04月02日
  • 蛇行する月

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    女のグループは本当に不思議なもので、
    嫉妬と妬みと憧れと同調と愛情で 形作られてる。

    高く、どこまでも高くペラペラなプライドだったかと思えば、 低く果てしない分厚いプライドだったり…
    とにかく 女は難しい&面白い。

    そして本文の男の頼りなさといったら!もう。

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    2026年04月01日
  • ラブレス

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    人生が交差していくタイプは読みなれなかったけれど、序盤の百合江の生い立ちから引き込まれた。百合江の人生は暗いことばかしなのに、重たくならずに読めた不思議。ただ目の前の1日をやることをやって過ごす。生きるとはこういうことなのかな。

    個人的にはハギの弱さ、隠すことも上手くなさそうな純朴さがいちばん胸が苦しくなった。

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    2026年03月29日
  • 誰もいない夜に咲く

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    ネタバレ

    すうっと心に溶かされていくように読んだ。良い作品だったと思うけれど、あまり印象に残らない。あとあと、ふとしたときに思い出しそうな、どこか諦めの混じった薄暗いお話でした。女一人で着付師として自立を決意する「絹日和」が一番好きです。

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    2026年03月23日