桜木紫乃のレビュー一覧

  • 孤蝶の城(新潮文庫)

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    桜木さんの文庫の新刊。前作は読んでなくても大丈夫。ただ、表現が若干キツイので、覚悟して購入を。カルーセル麻紀さんをモデルに、性転換して芸能界で生きる苦悩と家族愛。最後まで冴えるミステリーも見事。

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    2025年05月11日
  • ホテルローヤル

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    ラブホテルを舞台に様々な背景の男女を描いたオムニバス作品。

    章ごとに時間が逆行していく形式で、廃墟に至った経過が少しずつ明かされてくる作品。
    1冊を通して”ホテル”という生き物の一生を見ているかのようだった。

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    2025年05月11日
  • 裸の華

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    ケガで引退していた元ストリッパー、ノリカ。日影の職業だと思うのだが誇りを持っている。ケガが治りダンサーがスカウトされたとは言え、軌道に乗っていた店をたたみストリッパーに戻っていく。ちょっとわたしには理解できなかった。

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    2025年05月09日
  • 青い絵本

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    決して明るいストーリーではないのに、読んでいて穏やかで心地よさを感じました。
    お気に入りは、「卒婚旅行」と「青い絵本」。

    「卒婚旅行」
    卒婚を描いた作品なのに殺伐とした空気とは程遠い、穏やかで優しい雰囲気が良かった。
    夫の願いが沁みた。その願いに相手への愛情が透けていて切なくなった。
    好きな人の声が愛おしい気持ちに、懐かしさを覚えてしまいました。

    「青い絵本」
    血の繋がらない、切れてもおかしくない「母」と「娘」。二人の距離感が心地よく、それぞれが歩んできた人生を思う。
    タイトルと表紙に繋がるストーリーがいい。

    桜木紫乃さんの文章を、今度は長編を読んでみたい。

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    2025年04月30日
  • 人生劇場

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     感情表現がすごいね❢❢

     読んでるときはやるせなさ、歯がゆさ、空しさ、憤りを感じたのに〜〜読後感は爽やかな気持ちです。

     桜木紫乃の凄さがこの本でわかります。

     感動しました❢

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    2025年04月28日
  • ヒロイン

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    意図せず犯罪の共犯者にさせられていた主人公の、17年間にわたる逃亡生活の物語。出会う人は、様々な事情で世間から身を潜めているような人達。自分が日々忙しく充実した生活を送る今も、どこかで身を潜めたり、何かに怯えたりしながら生きている人がいるのかもしれないと思うと、やり切れなくなる。

    意図せず犯罪の現場に同行していたことで意図せず逃亡生活に突入し、辻褄を合わせ身を隠すために自動的に次の行動が決まり、死体遺棄をも厭わなくなってしまう。このような状況下で「出頭」に舵を切ることができなかったのも、自然な流れのように感じた。

    一体何が罪だったのか。主人公は罪人なのか。自殺者を死体遺棄したことくらいしか

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    2025年04月26日
  • 青い絵本

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    ブルーの装丁に いつも惹かれてしまう
    自分の心の持ちようで ブルーの色が
    爽やかで清々しく感じるときもあれば
    仄かに暗くどんよりと映るときもある…

    この作品は 静謐な空気が感じられて
    どの物語も深く
    どこまで広がっていくような印象でした



    どの短編も絵本に影響を受け
    絵本が大切な人生の伴奏者として描かれていて…
    絵本好きには たまらない作品でした♡

    特にお気に入りな短編は
    ★青い絵本
    ★卒婚旅行

    読み終わる頃には 私の心も
    涼しげで爽やかなアイスブルーの
    景色が広がりました

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    2025年04月24日
  • 青い絵本

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    絵本に関わる熟年の大人の本かな。
    今の私が読むには早すぎたかと思う。
    義母のことを想ってしまう。
    あと10年後20年後かにまた読んでもいいかな。

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    2025年04月23日
  • 谷から来た女

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    強そうだと思うのに、それは他人から見た姿にすぎないのかもしれない。何かに対峙しているから強いと感じられるのだろうか?

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    2025年04月11日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    ななつ星にまつわる小説やエッセイ集。ななつ星乗ってみたいけど、一緒に行く人を選びそう。
    糸井重里の”帰るところがあるから旅人になれる”というのは私も昔から思っていたことだから共感できた。

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    2025年04月06日
  • ヒロイン

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    逃げるぜ。
    逃げるぜ。

    なんか、時間潰しのような、他人になりすます人生。

    巻き込まれた?
    いや、運命だった?

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    2025年04月06日
  • 孤蝶の城(新潮文庫)

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    桜木紫乃『孤蝶の城』新潮文庫。

    『緋の河』の続編。カルーセル麻紀をモデルにした小説である。主人公の秀男の芸名がカーニバル真子とは良く思い付いたものだ。

    自分は、最近流行りのLGBTQなるものには、どうしても抵抗を感じる昭和世代である。昭和の時代にもゲイとかオカマと呼ばれる人たちが存在したが、今ほど権利や何だと騒ぐことも無く、一般人にその存在を容認しろと強要することは無かった。

    今や一般企業の管理職向け教育などでLGBTQを容認しろと強要してくるものだから呆れてしまう。そういう存在や生き方を嫌うのも自由であるはずだ。そういう今流行りの立派な教育を行う企業もLGBTQの皆様のために多くの種類

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    2025年04月05日
  • 人生劇場

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    「ホテルローヤル」「ラブレス」に連なる、作者の家族を描いた作品。

    作者の父親がモデルだという主人公の猛夫。卑屈で身勝手で、怒りに任せて女子供に手を挙げる、どこまでも自分本位で身勝手で、山気があって、堪え性がない。
    読んでいて本当に不快になるけれど、こういう親父昭和初期生まれにはザラにいたな〜とも思う。

    「男だもん仕方ないんだ」と我慢し、受け入れ、甘やかせてきた女がこういう男たちを育ててきた時代だったと思う。
    カツ、駒子、里見といった女たちは皆、強かでたくましい。そして作者自身投影した春生も。

    「親を肯定することは自己肯定に直結する」という作者が、この小説を書いて親の生き方を肯定できたと言

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    2025年04月03日
  • 家族じまい

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    「ママがボケちゃったみたい」
    高齢の両親を抱える苦悩
    娘たちには世話にならないという老人の意地

    誰しも訪れるであろう話に身をつまされる

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    2025年03月27日
  • 青い絵本

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    絵本にまつわる5つのお話し。
    「絵本」だし「短編」だしと、
    うっかり気楽に読み始めてしまったのだけれど
    深い。後半の二つは特に。
    じっくりと、じんわりと主人公たちの人生が心に沁みてくる。
    小説なのに、絵本を読んだ後のように
    光り輝く様々な碧い色が
    いつまでも脳裏に浮かんで来るのでした。

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    2025年03月27日
  • 青い絵本

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    表紙の青色に惹かれて手にとった。

    絵本は、子どもの頃読んでもらって幸せな想いや楽しい思い出があったり。
    大人になり、読み聞かせしての思い出が出来たり。
    子どもの頃に受けた印象と大人になり読んだ後とでは、感想などが違ったり。
    絵本といえば、子どもが対象のような感じも受けますが、大人も十分楽しめると思う。

    5編からなる話の中で、私が良かったなと思ったのは、“鍵key”と“青い絵本”。
    青い絵本の中の作品『あお』、実際手に取って読んでみたいと思った。読んでいて、色々なあおを想像した。
    表紙は、美弥子と好子が見た支笏湖の碧なのでは??と思った。
    皆さんがみた “あお”は、どんなあおですか?

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    2025年03月23日
  • 青い絵本

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    桜木紫乃さんの五編の短編集。

    表題作の「青い絵本」では、一時期親子だった2人の来し方行く末が描かれていました。

    絵本作家と漫画の背景を描くアシスタントの2人の合作の絵本は、どんな青色で表現されたのか、とても興味深くて見てみたいなと思わせてくれました。言わなくてもわかってしまった悲しい事実と向き合って懸命に作られた絵本。親子として過ごす時間は少なかった2人だけれど、この絵本がずっと2人の繋がりを残してくれることになったのが、とても印象的でした。

    もうひとつ印象的だった短編は「卒婚旅行」です。定年後の夫婦の生活は、お互いの思いがすれ違うとよく聞きます。この短編もまさしくそのとおりでした。

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    2025年03月22日
  • 青い絵本

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    湖面と同じ目線で楽しんだ支笏湖温泉に樽前山登山。青い絵本にピッタリの懐かしいさまざまな“あお”の情景目に浮かぶ。絵本も見たくなった。
    「あなたは しっていた 
    こころと こころの まじりあう
    こうふくな しゅんかんをー」
    青い絵本は⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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    2025年03月17日
  • 家族じまい

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    核家族などと言われて久しいけれど、もはや核家族どころかおひとり様世帯の時代と言っても過言ではない。

    「ママがね、ボケちゃったみたいなのよ。」
    長女である智代の元へ届いた、妹乃理からの一本の電話。
    身勝手でワンマンな父について行けず、実家とは疎遠となった智代に「これはお姉ちゃんにも関係あることなの!親は親でしょ。」と妹の言葉が重くのしかかる。

    28歳バツイチの陽紅は、農協の窓口業務について間もなく、3日に1回は訪れる80歳過ぎのおばあちゃんから「ウチの嫁にきてくれ」と迫られていた。
    55歳未婚。
    結婚離婚を5回も繰り返した母は、悩む娘に「ありだね」と言った。

    とうとうテレビも映らなくなって

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    2025年03月13日
  • 彼女たち

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    柴崎友香さんの『つかのまのこと』と同じような感じの写真×小説の本。(『つかのまのこと』は東出昌大の写真集みたいな感じだが)こちらはどこかにいそうな彼女たちの話。

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    2025年03月11日