桜木紫乃のレビュー一覧

  • ホテルローヤル

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    ラブホテルを取り巻く人たちの短編集。
    廃墟になった「ホテルローヤル」から始まり、時代を遡っていく構成。

    釧路という地域、ラブホテルという空間、どうしようもない人間性、その他様々な要素が組み合わさって唯一無二な空気感を作り上げている。ひとつの短編だけホテルローヤルでてこないなって思ったけど、みなさんの感想を眺めてて、そういうことか!ってなった。2周目は最初とは違った味わい方ができそうだ。

    個人的に、「セイコーマート」や「中島公園」という北海道な言葉があって嬉しかった~

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    2026年09月11日
  • ヒロイン

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    厳しい母親の下で育てられた啓美の逃亡=母親の呪縛、教団の曖昧さ、覚えなきテロの指名手配そして、自らの人生を。
    名前と生活の場を変えながら生きる啓美の思いがリアルに迫る。ヒロインと言う題名がプリンシパルを目指した啓美の幼少期の名残の様で切なかった。

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    2026年09月01日
  • ホテルローヤル

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    『ラブレス』に圧倒されて即借りた、直木賞受賞作。ラブレスほどではなかったけど、釧路の潰れたラブホテルにまつわる群像劇ということでしみじみ読めました。

    短編集となっており、その中に先生と女子高生の話が一篇あった。この二人の話には一切ローヤルが出てこないためふんふんと読み飛ばしてしまい後からはっ!?と気付いたんだけれど、他の話のどこかでローヤルが潰れるきっかけになった心中事件、というのが出てきていて、1回だけ教師と生徒、という表現があったためこの二人か!!と。先生は尊敬する校長と妻に20年不倫をかまされており、JKは家がめちゃくちゃで一家離散から行くところがなくなり、、、という話。その短編自体は、釧路行きの切符を買って2人で遠くに言っちまおうぜ的に終わって、次の話にすっと移るので一瞬流してしまっていたけれど、まさか心中していたとは。。。『ラブレス』でも奪われた子が演歌歌手として大成するという、なかなかなサプライズがオチとして待っていたけれど、今回もおうぅう、となりました。気付いてよかった、巧いねまったく。

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    2026年09月01日
  • ラブレス

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    一番最初に受ける百合江さんの印象は、読み進めると180度くらい変わる。すごくたくましいと思った。
    辛いこと、やりきれない思いもたくさんしているけど、悲しいだけの物語ではなかった。分からないけど私には、百合江さんは自分の人生を生ききったように思えた。

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    2026年08月27日
  • ヒロイン

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    特別指名手配された岡本啓美の十七年にもわたる逃亡劇が描かれています。そのもとになった事件が、地下鉄サリン事件を思い起こす事件でした。

    罪という罪はないのだから、はじめから自首すればよかった話ではあるのかもしれません。それでも、自分の置かれた状況がさっぱりわからないままでは、逃げられるうちは逃げて、そのままになってしまう気持ちもわからなくはなかったです。

    現実にも、有名な指名手配犯は何人もいます。彼らは、どんな気持ちで、どんな逃亡劇を繰り広げているのでしょう。

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    2026年08月27日
  • 人生劇場

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    何かを成し遂げたわけではないけど懸命に生きている人生が描かれた話。
    昭和の北海道。次男に生まれただけで長男とはちがう扱いを受ける。伯母の旅館で育つ。憧れの職業を目指し家を出て修行。挫折。また弟子入り。
    上手くいきそうでいかない。それでも自分の感情に素直に生きて進んでいく。
    家族には理解されないし本人の考えも浅い。周りに助けられてなんとか生きていく様に目が離せない。

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    2026年08月24日
  • ワン・モア

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    人生を振り返ると、

    「あの時、ああしてなかったら。」
    「あの時、あと少しだけ辛抱してたら。」

    まさに“ワンモア” を願ってしまったが故の後悔は山ほどあるけど。

    でも、
    それを「起こるべくして起こってしまったこと」として前を向ける強さを持っている人が、
    きっと自分も、自分の大切な人をも幸せにできる人なんだと思いました。

    欲張りな後悔マンには響きまくる一冊でした。

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    2026年08月23日
  • 情熱

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    最後の作品からとっただけなのだろうか?なぜこの作品が[情熱]なのかがよくわからない。
    [らっきょうとクロッカス]が好きかなぁ⁇あとはあまりピンと来なかった。

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    2026年08月23日
  • ホテルローヤル

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    ホテルローヤルというラブホテルにまつわる短編集。全て繋がっていて解説を読んでわかることもありました。

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    2026年08月13日
  • 異常に非ず

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    桜木紫乃本は好きなんですけど、この本読んでいても、何か自分にとって重い感じがする、母親の苦悩そして元カノの話。息子は警察に打たれ死んだ。新聞記者 警察などで取材を受け、母親は「お互いにたった1人の味方」と言った 母親と言うものは最後まで息子の味方で有ることに考えは変わらない。何を書かれようと親にとって息子を信じると言うか子供産むのは女 男も女も産むのは女である。いろいろ考えさせる本であるが、奥は深く難しい。

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    2026年08月11日
  • 異常に非ず

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    昭和の銀行立てこもり殺人事件の、犯人とその周辺の人間をドキュメント的に書いている。
    記者の取材力と作家の文章力で出来上がった大作で読みごたえある。ただし、ちょっと疲れた。

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    2026年08月09日
  • 蛇行する月

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    面白かったです、一気読みです。ホテルローヤルの桜木紫乃さんだったんですね。知らなかったのですが作風は共通してます。
    登場人物達のそれぞれの人生。みんなが必死に生きている。順子なりに贖罪してる話しにはグッときました。向こう見ずでも全て受け入れている姿勢は立派で潔さを感じます。

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    2026年08月02日
  • 孤蝶の城(新潮文庫)

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    モロッコで性転換手術を受け壮絶な痛みを経験しながらも、男でも女でもなく自分は自分、という生き方を貫くカルーセル麻紀の物語。

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    2026年08月02日
  • 家族じまい

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    読み始めてすぐ、これは他人の話じゃ済まされないな、と身構えました。
    親の老い、介護、夫婦やきょうだいの距離感が、特別な事件ではなく「よくある現実」として静かに迫ってきます。
    自分は男ですが、やはり妻や娘など、女性への負担が多いと感じ、ゆかえない夫、息子になってはいけないと、気が引き締まるおもいでした。
    誰も極端に悪くないのに、少しずつ噛み合わなくなる感じがリアルで、読んでいて何度も息をつきました。
    淡々としすぎて盛り上がりに欠ける章もあり、もう一歩踏み込んでほしいと思う場面もありましたが、それでも読み終えると、「家族をどう畳むか」という問いが自分の問題として残ります。

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    2026年07月28日
  • 蛇行する月

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    順子という光を受けて、自分の幸せとは何かを考える女性たちの話
    年齢も境遇も様々な各話主人公たちだけど、彼女たちの感じる鬱屈にはどこかしら共感できるところがあった。
    順子については、最後まで誰かから語られる情報だけで、内面を描写されることがなかったのもよかった。自分も各話の主人公たちのように、順子の人生を思いながら自分の人生や幸せについて考えてしまう。

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    2026年07月27日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    読み始めは、
    貧乏な夫婦が日々鬱々と暮らし、お互いのことももうあんまり好きじゃなくて、諦めの境地でただ惰性で生きている・・・みたいな話なのだろうと思った。
    でも読み進めていくとそうでもなくて、紗弓は信好のことが大好きだし、信好も食事の支度を率先してやる良い夫。
    ハツラツとした部分が表に出にくい二人ではあるけど、紗弓の父のような良き理解者にも恵まれ、なんとかここから明るい方向(信好の収入アップや、できれば子どもができたら嬉しい)へ行けるかな?

    友近の解説がとてもよかった。

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    2026年07月26日
  • 異常に非ず

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    世間の受け止め方と本人の思いには天と地ほどの開きが。それを関係者を深掘りして浮き彫りにできるものだろうか。
    「最後の欲や見栄は納得するように死ねること」今際の際に、そんなこと考えるゆとりがあるとは思えないが。なんだか切ない。

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    2026年07月26日
  • ヒロイン

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    ネタバレ

    はからずも追われる身となった女性の半生を描いた作品。
    オウム真理教と地下鉄サリン事件をモデルにしているようでした。
    新興宗教や技能実習生、中国残留孤児、家庭内暴力など、いろいろな問題が盛り込まれていました。
    スナックで働き始める頃までは、みどり・すみれ母娘との出会いなど面白く読んだのですが、ワンウェイが出てきたぐらいから、彼のどこがいいのか理解できず、読むのがスローペースになりました。
    ただ、おそらくワンウェイが自分の意思で啓美のもとに戻らなかったのではないみたいだったのはよかったです。

    貴島解体の場面は酷くて少し読み飛ばしてしまいました。ここで、まことが触れていた小説は桐野夏生氏著作の『OUT』だと思いますが、そちらも同じく解体のシーンは読み飛ばしたので、またか⋯感がありました。

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    2026年07月22日
  • 異常に非ず

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    昭和54年に起きた実際の事件を題材にした長編

    銀行に立て籠り5人を殺害した犯人の30年とはなんだったのか。母親や恋人との関係、当時の社会の貧富の差、貧しさからか屈折した考えや行動を取り続ける犯人自身の人生を追いかけ記事にしていく。
    暗く、重い。結末もスッキリとはならないが、生きる事に我慢と苦悩を強いられてきた母と娘の間に生まれた絆だけが唯一の救いの場面だった様に感じる。

    章立てがないので、時代や場面の切替わりを整理しながら読み進めねばならなかったが、文体自体は読みやすかった。

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    2026年07月20日
  • 俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

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    これは舞台(根室?釧路?)に行ったことがあって、土地勘があればもっと楽しめたんだろうなあ〜と思う。かけがえのない刹那的な時間って感じでいいね

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    2026年07月17日