【感想・ネタバレ】孤蝶の城(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

カーニバル真子としてクラブや芸能界で活躍する秀男は、モロッコで手術を受け、念願だった「女の体」を手に入れた! 帰国後の凱旋ショーは大成功をおさめるが、気まぐれな世間の注目を集め続けることは難しい。歌手デビューや地方回り、話題づくりのための結婚などあの手この手で奮闘するが、その先に待っていたのは!? 出会い、別れ、新たな始まり――。読んだ人の運命を変える圧倒的な物語。(解説・内藤麻里子)

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Posted by ブクログ

桜木さんの文庫の新刊。前作は読んでなくても大丈夫。ただ、表現が若干キツイので、覚悟して購入を。カルーセル麻紀さんをモデルに、性転換して芸能界で生きる苦悩と家族愛。最後まで冴えるミステリーも見事。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

桜木紫乃『孤蝶の城』新潮文庫。

『緋の河』の続編。カルーセル麻紀をモデルにした小説である。主人公の秀男の芸名がカーニバル真子とは良く思い付いたものだ。

自分は、最近流行りのLGBTQなるものには、どうしても抵抗を感じる昭和世代である。昭和の時代にもゲイとかオカマと呼ばれる人たちが存在したが、今ほど権利や何だと騒ぐことも無く、一般人にその存在を容認しろと強要することは無かった。

今や一般企業の管理職向け教育などでLGBTQを容認しろと強要してくるものだから呆れてしまう。そういう存在や生き方を嫌うのも自由であるはずだ。そういう今流行りの立派な教育を行う企業もLGBTQの皆様のために多くの種類のトイレや更衣室、制服を用意していないのだから、きっと口先だけの綺麗事なのだろう。

人それぞれ様々な生き方があろう。それは理解出来るし、様々な生き方がある分、それぞれが大小に関わらず悩みを抱え、それでも必死に生きているのも当たり前のことだと思っている。


主人公の秀男はカーニバル真子という芸名で芸能界で活躍する中、モロッコで陰茎切除と造膣手術を受け、念願の女の体を手に入れる。しかし、手術後の苦しみは並大抵のことではなかった。

帰国後の凱旋ショーは大成功を納めるが、世間の注目を集め続けるために秀男は、歌手デビューや地方回り、話題づくりのための結婚などあの手この手で奮闘する。

出会いと別れを繰り返しながら、必死に芸能界にしがみつく秀男だったが、次第に心と体のバランスが崩れ始める。

本体価格950円
★★★

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2025年04月05日

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