桜木紫乃のレビュー一覧

  • 人生劇場

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    猛夫みたいな人が身近にいたら、ほんとにもうどうしようもない奴だと思ってしまうんだろう。
    妻子を得ても、理容師としての腕や店を得ても、どうやっても満たされなかった猛夫の飢えみたいなものは、もし駒子と結ばれていたとしても満たされることはないんだろう。
    絶対叶わないものを求め続ける姿に人間の業を感じた。

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    2026年04月08日
  • 彼女たち

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    美しい写真と
    優しく、切ない言葉。

    短い文章の中に、ぎゅっと込められた想いがあり、
    それを風のように伝えてくれる写真。

    ページを繰るときに、
    涙が出そうになる。

    心の中の言葉。
    耳を傾けるように読み、
    胸あたためられる。

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    2026年04月07日
  • ラブレス

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    文庫カバーには表題がふたつ
    ラブレス と Love less
    愛がない? 愛を失った? 愛を感じない?

    人と人が心から理解し合うのはとても難しい
    言葉を尽くしても
    口から出ない言葉は聞こえないし
    思ってもいないことを言ってしまうこともある

    祖母と母と娘
    時代と個々の経歴が
    お互いをわかりにくくしているかもしれない
    けれど………
    それぞれが自分の判断で生きてきた道を
    誰にも否定はできないと思う


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    2026年04月02日
  • 情熱

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    ネタバレ

    物語の始めは設定や背景の説明が多くなりがちだが、この短編集はスパッと本筋入ってくる感じがする。余計な説明がなく読者の想像力に委ねられるところがいい。 「スチール」とか「寸借詐欺」とか想像でカバーできないところはググって調べる。
     『「挫折」という独りよがりなど及ばないかなしみを抜けようとしている』という表現は琴線に触れた。

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    2026年04月01日
  • ラブレス

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    北海道の貧しい開拓村で生まれ育ち、その境遇から自ら人生を切り拓こうと流浪の生活に身を捧げる姉の百合江と同じ境遇でも常に先を見据え堅実に進もうとする妹の里美。百合江の人生は幸せだったのか不幸だったのか、その様な事はどうでも良くなる、その時、その時を懸命に、自分の気持ちに正直に生きただけ、
    最後に妹の里美が流す涙に百合江の人生が家族全員に肯定された気がする…

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    2026年03月30日
  • 蛇行する月

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    月が蛇行。。。あまりに秀逸なタイトルに鳥肌が立つ。
    女神が降りてきそうなイメージの輝く存在とは真逆の、地を這うようにして土着的に生きる女性たちが主人公の連作短編集。なるほど、みんな蛇行して生きている。泥まみれだけど、どこかなんだか格好いい。そして輝く瞬間が周期的にやってくる。光はまたなりを潜めるけど、またも輝く時がくる。なるほどやはり彼女たちは月なのか。

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    2026年02月23日
  • 二周目の恋

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    全部の話が読みやすく、おもしろかった

    特に、綿矢リサさんの「深夜のスパチュラ」は、バレンタイン前夜の片想いする女の子の焦る心情の文章が共感すると共に引き込まれてた。

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    2026年02月23日
  • 情熱

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    説明めいた記述が全くなく、ただ情景が描かれているだけなのに、そこから登場人物の状況や関係性や思いが鮮やかに見えてくる。
    著者の、「いい歳をした」大人に対する暖かい眼差しがうれしい。

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    2026年02月20日
  • ラブレス

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    真冬の寒い時期に読んでほしい。
    1人の女性の人生を描く。
    凄い。としか言いようがなく読み応えがあったかな。
    他の小説もきっと素晴らしいだろうと思わせる語りだったと思います。

    生きることについて考えさせられる。
    様々なことがある。
    それでも生き抜いた人たちの姿は、どうこうとかじゃなくて、それでも生きることを前向きに捉える事に繋がるんじゃないかな。
    他の作品を読むのも楽しみな作家さんです。

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    2026年02月05日
  • 星々たち 新装版

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    audible⭐︎
    良かった〜。
    物語は暗い、けどその先に光がみえるような…そんな想像ができた。
    千春が常に9篇に登場するも、千春の話が濃いく描かれているわけでもない。
    千春の歩んでいる背景を想像しながら…
    星々たちが照らしてくれるであろう♡
    そんな気持ちになった。

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    2026年01月22日
  • 氷平線

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    なかなか面白かった。

    僕の今のメンタルでは、短編集がちょうどいい。

    集中力がもたない。

    処女作とは思えない良作だ。

    北海道が舞台だということにも、

    とても親近感を覚える。

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    2026年01月20日
  • それを愛とは呼ばず

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    ネタバレ

    単行本で10年前にも読んでいる。亮介と紗季の出逢いは必然だった、なんてステキなんだろう。ドレスでなく普通の服を着ていても目立つほどの見飽きるほどの美人の紗季、特筆されてないけどきっと男前の亮介、実写なら誰かな…など思いながら。恐ろしいほどストイックな紗季の選択はどれも納得。殺人を容認する訳ではないが他人軸でなく自分の芯のある紗季のように生きたい。寒々とした北海道と歪みのある男女、まさに桜木紫乃!

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    2026年01月05日
  • ホテルローヤル

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    とても良かった
    ホテルローヤルを取り巻く人物たちの30ページ✖️7の短編
    時代を少しづつ遡っていき話が繋がる構成、1話あたりが短いながらも各人物の生き様や感情が絵に浮かぶ圧倒的な表現力、という感じでしょうか
    読みやすいが、1話1話が重たい、そんな本です

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    2025年12月29日
  • 氷平線

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    やっぱり好きだ!
    この曇天のような灰色で息苦しい、そして覗き見しているような生々しい背徳感。そんな桜木紫乃作品を無性に読みたくなった。

    6話短篇集は全部、北海道が舞台。
    ご出身の釧路だけでなく、十勝やオホーツク海の入江の町など。『雪虫』がデビュー作。

    閉鎖的な場所に留まる人、土地を捨てる人、行き場のない人。どの作品も完成度高い。哀しいけど逞しくもある男女の物語に、溺れそうになった。
    今年の上位に入る!

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    2025年12月12日
  • ホテルローヤル

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    ホテルローヤル・‥それぞれの短編が過去に遡ってゆく‥
    不思議で目が離せないそれぞれの人々。
    せんせぇ・・・の二人がここで‥‥
    不思議な穏やかさでそのまま静かに終わりました。

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    2025年12月10日
  • 人生劇場

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    桜木柴乃の小説には、不思議と引かれて読み進めてしまう魔力がある。猛夫、里美、駒子。猛夫を中心とした三人の生きざまに最後にはホロリとさせられる。

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    2025年12月09日
  • ホテルローヤル

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    初読み作家さん。Instagramで広告で出てきて気になったので読んでみました。
    時系列が現在~過去なので、次は章を逆にして読んでみたいな。
    静かな寂しい感じの本でした。人間ドラマで読みやすかったです。

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    2025年12月04日
  • 二周目の恋

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    ネタバレ

    かなりおもしろかった。個人的に好きだったのは最初のバーの男との話、お母さんに食べ物は残すなと言われて大食いを強制されてた女性の話、最後の海の同性愛の話でした。

    短編ものなので面白い話と面白くない話と私には共感できないな、と感じる話もありましたが、どれも楽しく読むことが出来ました。
    読みやすくわかりやすい読み物でとても良かったです。読み終わったあと、好きな人に会いたくなりました。

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    2025年11月30日
  • 氷の轍

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    面白かった。釧路を含め北海道を舞台にしたミステリー第2作目。

    シンジツ一人は堪へガタシ

    自分にも染みる。

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    2025年11月23日
  • 彼女たち

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    写真と絡み合う言葉がエモく切なく、孤独を溶かしてくれる。
    そんな本でした。


    コーヒーミルクに、ほんの少しの塩。
    きっと甘さだけでは人は慣れてしまうから、
    ほんの少しのアクセントを足すことで甘さが引き立つ。
    その時に、私は今幸せなんだと感じられるのかもしれない。

    女だからとか若いからとか、そんな簡単な言葉では片付けられない想いを、抱え人はきっと生きているから。
    たまには、自分をしっかり甘やかし自分と、会話しながら生きていきたい。

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    2025年11月15日