桜木紫乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
純愛だった。
プロローグが結末の話がすごく好きだから
冒頭から引き込まれた。
表現の仕方もすごく軽やかで展開もサクサクだから読みやすくて
17年間の彼女の生き様に夢中になった。
自分を隠して、他人として生きてきた彼女だけど
紛れもなく彼女の人生で
歪だけどまっすぐな愛の物語だと思う。
みどり、すみれ、まこと、梅乃、ジョー、ワンウェイ...
父親も母親も
みんなが彼女の人生をつくったんだと思うと
なんというか感慨深い。
自分の人生を考えさせられてしまう。
みんなにもみんなの人生があるんだなと。
それは紛れもなく自分のものなのだ。
最後まで読んだらプロローグに戻る。
これでこの物語は完 -
Posted by ブクログ
昭和の北海道で生まれた次男の猛夫は、男兄弟に挟まれ両親の愛情の薄いなか、ただひとり伯母のカツだけが優しくしてくれ、そこで中学卒業まで育つ。
理容の道へと進みカツの元を離れるのだが、心身を滅ぼし戻ってくる…という始まりから理髪店を持ち家族をつくり、そしてホテル事業を始めるという、かなりの波瀾万丈の人生である。
幼い頃のひ弱で物静かなイメージから大人になるにつれて、こうまで変わってしまうのか…と思うほど感情が激しく抑えが効かない、欲しいものが目の前に現れるといてもたってもいられない性格に落ち着くことはないのかと思ってしまう。
伯母のカツが亡くなれば、駒子が心の拠り所となってはいたが、最後まで -
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Posted by ブクログ
ネタバレ好きが詰まった盛り合わせ!めっちゃ良かった!
最悪よりは平凡 (岛本理生)
魔美のしんどさがしんどくて、それでも好きな人ができてこれから始まっていく感じに、人生捨てたもんじゃないよねと思えた。
深夜のスパチュラ (綿谷りさ)
ひとりで買物行く時のグルグルハイテンション感にめちゃくちゃ共感。スパチュラに泣けちゃう気持ちもわかりみしかなかった。
カーマンライン (一穂ミチ)
回想から始まるストーリー展開に安心感。「ホテル・ニューハンプシャー」読んでみようと思った。
無事に、行きなさい (桜木紫乃)
「アプンノ パイエ」の言葉の意味と2本の線のデザインがそのまま主人公へのメッセージになっていて良か -
Posted by ブクログ
オーディブルで聴きました。
久々に心にずっしりと来る小説でした。
毒母に逆らえず、逃げるように入った宗教団体。知らないうちに全国指名手配犯になってしまう。
母の呪縛が解かれ、宗教の教えもなくなり、初めて自分の意思で生きることになる。人を助けたり、人から慕われたり、友人ができたり、本気の恋をしたり、自分でない人間として生きた時間のなんと濃密なこと。
最後に写真を撮るところからエンディングまでは、薄皮一枚で繋がっているからか、圧倒的な幸福感がある。圧巻、と言っていいと思う。
最後までいって、プロローグに戻った。笑顔でよかった。それにしても、女性の心の描写が上手くて素晴らしい。
ドラマ化されるとした -
Posted by ブクログ
(2023年12月21日の感想。帰りのバスで書く。)
アンソロジーっていいよね。宝箱みたい。いろんな作家さんたちが一度に会していて豪華。
この本を買った頃は丁度自分のなかで島本理生、窪美澄、一穂ミチのブームが来ていた。だからウッキウキで買って、そのあと暫く読めずにいたのを今になってようやっと読めた。
面白かったのは綿矢りさ「スパチェラ」
綿矢りさは、中学生の頃に『蹴りたい背中』、大学二年の秋に『勝手にふるえてろ』を読んだ。両方とも、それから今回の「スパチェラ」にも当てはまることだけど、今を生きる若い女の子を描くのが本当に上手。綿矢りささん自身は歳を重ねているのに、寧ろ作品のなかではより若く