桜木紫乃のレビュー一覧

  • 氷の轍

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    面白かった。釧路を含め北海道を舞台にしたミステリー第2作目。

    シンジツ一人は堪へガタシ

    自分にも染みる。

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    2025年11月23日
  • 彼女たち

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    写真と絡み合う言葉がエモく切なく、孤独を溶かしてくれる。
    そんな本でした。


    コーヒーミルクに、ほんの少しの塩。
    きっと甘さだけでは人は慣れてしまうから、
    ほんの少しのアクセントを足すことで甘さが引き立つ。
    その時に、私は今幸せなんだと感じられるのかもしれない。

    女だからとか若いからとか、そんな簡単な言葉では片付けられない想いを、抱え人はきっと生きているから。
    たまには、自分をしっかり甘やかし自分と、会話しながら生きていきたい。

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    2025年11月15日
  • ヒロイン

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    渋谷毒ガス散布事件。指名手配された岡本啓美。名を変え他人を演じ続ける。
    心情を訴えかけるような書き味。共感できるかはさておき心を動かされる場面が多くあった。

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    2025年09月16日
  • 人生劇場

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    身勝手過ぎる猛夫の生き方に、巻き添えを食った妻娘らが痛ましい。また駒子も昔の情に絆され、波乱万丈の生涯を余儀なくされる。理容師の腕を磨き、家族を扶養し、弟子を育成し、師匠の恩に報いることが重荷だったのだろうか。いずれにせよ、暴力的な長兄一郎に近い、無謀な人生劇場に幕を下ろした猛夫。行間から哀しみが立ち昇るほどの素晴らしい筆致だった。

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    2025年09月06日
  • 情熱

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    沁みる、沁みる。
    それぞれ独立した6つの短編、「兎に角」「スターダスト」「ひも」「グレーでいいじゃない」「らっきょうとクロッカス」「情熱」。一つの短編を読み終えるたびに、しばらく余韻に浸りたくなり、次の短編へとページをめくる手が止まります。
    桜木作品には『ホテルローヤル』をはじめ、「血」「業(ごう)」「因縁」「宿命」といったキーワードが思い浮ぶものが多いですが、主に60代前後、熟年から老境にさしかかる男女を扱ったせいでしょうか、この作品では、そういったドロドロとした関係性は少なく。もちろん全体を通して暗調で、突き抜けるような解放感はありませんが、柔らかな感じの作品集です。
    特に気に入ったのは「

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    2025年08月27日
  • 青い絵本

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    絵本が介在するとても素敵な短編集。
    ひとつひとつ優しく描かれていました。
    「卒婚旅行」「いつもどおり」「青い絵本」がとても良かった。

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    2025年08月26日
  • 情熱

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    ネタバレ

    2025/05/17予約1
    「グレーでいいじゃない」過去の作品に出てたあの人に再開できて、嬉しくなる。白黒つけないグレーをあえて選ぶことができるのがおとな。目指しているけど、なかなかできないな…
    「らっきょうとクロッカス」これも白黒つけたい、100点満点しか選べない裁判所勤務の女性が初めて挫折感を味わう。
    人生そんなことばっかり、そこでどちらを見て進んでいくか、年齢とともに損得だけでは動けなくなってくる、それがよくわかる短編集。

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    2025年07月27日
  • 青い絵本

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    もう若さはないが1日1日をただ出来る事をしてきた女性達がこの本の主人公 そしてそこには一冊の絵本が出てくる 表題になっている「青い絵本」文と絵が重なっていく様子に涙がでた 

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    2025年07月13日
  • 青い絵本

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    絵本がつなぐ人の思いを描いた短編集。
    桜木さんの文章は、読者の想像の余地をちょうどよい具合に残してくれていて、なんというか絵画みたいだな(美術のことは全く分からないけど)と常々思っていたけど、それをより強く感じた。
    親との関係や家族の死や、いろんなことが理由で立ち止まらざるを得なかった人たちが、時間をかけて自分を足止めさせていたことに向き合い、再び歩き出していく。
    そんなストーリーになんだか励まされているような気持ちになれた。

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    2025年07月10日
  • ホテルローヤル

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    7篇のショート短編集。
    最初の話で、舞台であるホテルローヤルはすでに廃業し、廃墟となっていることが示される。時代が逆戻りする構成で、読み進むにつれて、ホテルローヤルに関わってきた人たちのドラマがひとつずつ語られる。

    自分は一人旅が好きで、旅先ではよくホテルの廃墟を見てまわる。
    当たり前だが、どの廃墟にも、人が住み、人が訪れ、毎日さまざまな出来事があったはず。今は誰もおらず、建物も朽ち果てている。そんな事を考えながら廃墟を見ると、何もかも終わってしまうのだなあ、でも、その時々でそれぞれの物語があったのだなあ、と考える。それぞれの物語の中では、それぞれの人が主人公だったのだろう。

    この作品でも

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    2025年07月09日
  • ヒロイン

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    すごく良かった。
    良かったという表現は不適切かもしれないが、すごく素晴らしい作品だった。
    地下鉄サリン事件がモデルになっている作品であり、かなりセンシティブなテーマを取り上げている。
    読む人によっては不快感を抱くかもしれない。
    また、無実であるにも関わらず何故逃げ続けるのか不思議に思う人もいるかもしれない。
    さっさと出頭すればいいじゃん、と。
    いやいやいや...そんなこと冷静に考えられる精神状態なら最初からカルトに心酔しないんだわ...
    逃亡生活の中で出会う多くの人々のバックグラウンドを丁寧に描いていて読み応え抜群だった。
    この作品の心理描写の表現、とても好き。
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    2025年06月24日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    この小説を読んで、YouTubeで動画見ました!
    素敵な寝台列車でした!
    私もいつか未来の旦那さんと泊まってみたいなと思いました!

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    2025年06月13日
  • 緋の河(新潮文庫)

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    「孤蝶の城」の後に読みました
    カーニバル真子が真子になる前からのお話
    ほろ苦い初恋や母、姉の愛情やノブヨとの友情
    マヤと言う師匠があって秀男は強くなれたのね

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    2025年06月09日
  • 孤蝶の城(新潮文庫)

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    カーニバル真子、とても強く美しい人のお話
    そしてそのモデルとなったのはカルーセル麻紀さん
    フィクションではあるらしいがこの方ならこれくらい、いやもっとドラマティックだったのでは?とも思う…カルーセル麻紀さんを知らない世代の人にも読んでもらいたいな、と感じました

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    2025年06月11日
  • 緋の河(新潮文庫)

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    おそらく、もっともっともっと壮絶で刺激的で、振り切った人生なのではないかと思います。
    作中にある「本物の男も、偽物の男もないように、女にだって本物も偽物もない。マメコはマメコなんだ」…という言葉。
    あの時代に、「自分」で勝負するってすごいです。
    カルーセル麻紀さん、かっこいい〜
    マメコが出会う人たちが、これまた良い味でした。
    これから孤蝶の城を読みます

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    2025年06月07日
  • 青い絵本

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    絵本が登場する5編からなる短編集。
    卒婚を心に決めた主婦が
    夫婦で出かけた豪華列車ななつ星の旅で
    感じた気持ちは?(卒婚旅行)
    ほんの数年、育ての母と娘だった2人が
    支笏湖を眺めるホテルで過ごし、
    言葉にせずとも想いを伝え合う。
    それはあおい絵本となって完成した。
    (青い絵本)

    桜木紫乃さんの文章が好きだ。
    一文が短く、リズムが心地よい。
    響きが美しい。
    景色や色や香りや空気を
    感じさせてくれる。

    例えば「卒婚旅行」の
    カタタン、カタタンという音。
    一緒に列車に揺られているような
    気持ちになる。
    カタタン、カタタンと気持ちも揺れる。

    「青い絵本」では、あお、青、藍、紺、赤、黒、白、水色、

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    2025年06月03日
  • ヒロイン

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    1995年頃の、地下鉄サリン事件、阪神大震災などがあった時代がベース。

    バレエ教室を営む毒親の母から逃げるため宗教団体に飛び込んだ主人公。
    本人が知らないうちに犯罪者にされ、17年間の逃亡生活を送ることに。
    ストーリーの展開が、次はどうなるのかと、ワクワクしながらどんどん読み進んだ。

    この作家さんはいつも、女性の底力、たくましさを表現するのがとてもうまいと思う。

    守るもの、愛するものができたときの、女性は実に強い!
    とくに、みどりが一番、したたかだったのでは。

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    2025年05月25日
  • 青い絵本

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    5編それぞれがとてもいいです。
    そして最後の青い絵本がいちばん好きです。
    この作家さんはこれで二冊目の本。
    ちょっとすべて読みたくなりました…

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    2025年05月10日
  • ワン・モア

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    処分する前にもう一回読んでおこうと思って読み始めたら一気に引き込まれた。前回読んだ時はそこまで感じた記憶がないが、歳をとったせいか?
    逆境の中で自分の気持ちに正直に生きようとする、キャラクターたちの心の動きが鮮やかに描かれていて素晴らしかった。
    売るのやめた。

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    2025年05月05日
  • ヒロイン

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    純愛だった。

    プロローグが結末の話がすごく好きだから
    冒頭から引き込まれた。

    表現の仕方もすごく軽やかで展開もサクサクだから読みやすくて
    17年間の彼女の生き様に夢中になった。

    自分を隠して、他人として生きてきた彼女だけど
    紛れもなく彼女の人生で
    歪だけどまっすぐな愛の物語だと思う。

    みどり、すみれ、まこと、梅乃、ジョー、ワンウェイ...
    父親も母親も
    みんなが彼女の人生をつくったんだと思うと
    なんというか感慨深い。

    自分の人生を考えさせられてしまう。
    みんなにもみんなの人生があるんだなと。
    それは紛れもなく自分のものなのだ。

    最後まで読んだらプロローグに戻る。
    これでこの物語は完

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    2025年05月02日