桜木紫乃のレビュー一覧

  • 緋の河(新潮文庫)

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    「孤蝶の城」の後に読みました
    カーニバル真子が真子になる前からのお話
    ほろ苦い初恋や母、姉の愛情やノブヨとの友情
    マヤと言う師匠があって秀男は強くなれたのね

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    2025年06月09日
  • 孤蝶の城(新潮文庫)

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    カーニバル真子、とても強く美しい人のお話
    そしてそのモデルとなったのはカルーセル麻紀さん
    フィクションではあるらしいがこの方ならこれくらい、いやもっとドラマティックだったのでは?とも思う…カルーセル麻紀さんを知らない世代の人にも読んでもらいたいな、と感じました

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    2025年06月11日
  • 緋の河(新潮文庫)

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    おそらく、もっともっともっと壮絶で刺激的で、振り切った人生なのではないかと思います。
    作中にある「本物の男も、偽物の男もないように、女にだって本物も偽物もない。マメコはマメコなんだ」…という言葉。
    そんな時代に、「自分」で勝負するってすごいです。
    カルーセル麻紀さん、かっこいい〜
    マメコが出会う人たちが、これまた良い味でした。
    これから孤蝶の城を読みます

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    2025年06月07日
  • 青い絵本

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    絵本が登場する5編からなる短編集。
    卒婚を心に決めた主婦が
    夫婦で出かけた豪華列車ななつ星の旅で
    感じた気持ちは?(卒婚旅行)
    ほんの数年、育ての母と娘だった2人が
    支笏湖を眺めるホテルで過ごし、
    言葉にせずとも想いを伝え合う。
    それはあおい絵本となって完成した。
    (青い絵本)

    桜木紫乃さんの文章が好きだ。
    一文が短く、リズムが心地よい。
    響きが美しい。
    景色や色や香りや空気を
    感じさせてくれる。

    例えば「卒婚旅行」の
    カタタン、カタタンという音。
    一緒に列車に揺られているような
    気持ちになる。
    カタタン、カタタンと気持ちも揺れる。

    「青い絵本」では、あお、青、藍、紺、赤、黒、白、水色、

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    2025年06月03日
  • ヒロイン

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    1995年頃の、地下鉄サリン事件、阪神大震災などがあった時代がベース。

    バレエ教室を営む毒親の母から逃げるため宗教団体に飛び込んだ主人公。
    本人が知らないうちに犯罪者にされ、17年間の逃亡生活を送ることに。
    ストーリーの展開が、次はどうなるのかと、ワクワクしながらどんどん読み進んだ。

    この作家さんはいつも、女性の底力、たくましさを表現するのがとてもうまいと思う。

    守るもの、愛するものができたときの、女性は実に強い!
    とくに、みどりが一番、したたかだったのでは。

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    2025年05月25日
  • 青い絵本

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    5編それぞれがとてもいいです。
    そして最後の青い絵本がいちばん好きです。
    この作家さんはこれで二冊目の本。
    ちょっとすべて読みたくなりました…

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    2025年05月10日
  • ワン・モア

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    処分する前にもう一回読んでおこうと思って読み始めたら一気に引き込まれた。前回読んだ時はそこまで感じた記憶がないが、歳をとったせいか?
    逆境の中で自分の気持ちに正直に生きようとする、キャラクターたちの心の動きが鮮やかに描かれていて素晴らしかった。
    売るのやめた。

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    2025年05月05日
  • ヒロイン

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    純愛だった。

    プロローグが結末の話がすごく好きだから
    冒頭から引き込まれた。

    表現の仕方もすごく軽やかで展開もサクサクだから読みやすくて
    17年間の彼女の生き様に夢中になった。

    自分を隠して、他人として生きてきた彼女だけど
    紛れもなく彼女の人生で
    歪だけどまっすぐな愛の物語だと思う。

    みどり、すみれ、まこと、梅乃、ジョー、ワンウェイ...
    父親も母親も
    みんなが彼女の人生をつくったんだと思うと
    なんというか感慨深い。

    自分の人生を考えさせられてしまう。
    みんなにもみんなの人生があるんだなと。
    それは紛れもなく自分のものなのだ。

    最後まで読んだらプロローグに戻る。
    これでこの物語は完

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    2025年05月02日
  • 二周目の恋

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    めちゃ豪華な女性作家を集めたアンソロ。恋のお話なんだけれど、読後感が違うのが良きりお気に入りは、着ぐるみ同好会のお話、波木銅 「フェイクファー」と、久しぶりに再開する双子のお話、一穂ミチ 「カーマンライン」。

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    2025年04月29日
  • 人生劇場

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    昭和の北海道で生まれた次男の猛夫は、男兄弟に挟まれ両親の愛情の薄いなか、ただひとり伯母のカツだけが優しくしてくれ、そこで中学卒業まで育つ。

    理容の道へと進みカツの元を離れるのだが、心身を滅ぼし戻ってくる…という始まりから理髪店を持ち家族をつくり、そしてホテル事業を始めるという、かなりの波瀾万丈の人生である。

    幼い頃のひ弱で物静かなイメージから大人になるにつれて、こうまで変わってしまうのか…と思うほど感情が激しく抑えが効かない、欲しいものが目の前に現れるといてもたってもいられない性格に落ち着くことはないのかと思ってしまう。

    伯母のカツが亡くなれば、駒子が心の拠り所となってはいたが、最後まで

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    2025年04月28日
  • ラブレス(新潮文庫)

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    これは桜木紫乃の最高傑作のひとつと思います。ホテルローヤル級と思います。良かった。かっこよかったです。

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    2025年04月25日
  • ホテルローヤル

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    場所から連想する下世話な感じはさほどないけれど、好奇心は刺激され続ける。その中で交錯する人間模様は構成の妙と文学的な余韻に満ちている。外堀を埋めてからの高校教師と生徒のエピソードには唸った。グイグイ読めました。

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    2025年04月19日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    JR九州の豪華寝台列車ななつ星の旅のアンソロジー。
    読んでいてどんな列車なのかと調べてみたら本当に豪華で本当にめっちゃ素敵

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    2025年04月17日
  • 谷から来た女

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    やっぱり大好きです桜木紫乃さん。
    冷たくもとれる言葉の紡ぎ方がたまらない。
    特に強い女の人に痺れます。
    でも、強いって褒め言葉じゃなかったんですね…

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    2025年04月13日
  • 彼女たち

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    さらっと読めるけれど、ところどころにとても深いフレーズや言葉が散りばめられている。
    何かに頑張って毎日必死に生きている女性には、何かしら響くものがあるのでは。
    私も読んでいてじわっと涙が出た。

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    2025年04月09日
  • 俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

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    かっすかすだった主人公が、たった1か月で人との別れに涙する人間に変わるなんて。極寒の地を舞台にした、心があたたかくなる話。とても好み。

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    2025年04月06日
  • 二周目の恋

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    ネタバレ

    好きが詰まった盛り合わせ!めっちゃ良かった!
    最悪よりは平凡 (岛本理生)
    魔美のしんどさがしんどくて、それでも好きな人ができてこれから始まっていく感じに、人生捨てたもんじゃないよねと思えた。
    深夜のスパチュラ (綿谷りさ)
    ひとりで買物行く時のグルグルハイテンション感にめちゃくちゃ共感。スパチュラに泣けちゃう気持ちもわかりみしかなかった。
    カーマンライン (一穂ミチ)
    回想から始まるストーリー展開に安心感。「ホテル・ニューハンプシャー」読んでみようと思った。
    無事に、行きなさい (桜木紫乃)
    「アプンノ パイエ」の言葉の意味と2本の線のデザインがそのまま主人公へのメッセージになっていて良か

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    2025年04月06日
  • ブルース 下

    購入済み

    近代史を描いた漫画

    最早、近代史を描いた官能漫画と言って過言ではありません。
    本当に、昭和と平成という歴史を描いた文芸作品の一つです。
    それ以上の評価はありません。

    #深い #泣ける #感動する

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    2025年04月02日
  • ブルース 上

    購入済み

    最高の文芸作品

    高度経済成長期を描いた官能漫画。
    最早、文学とも昇華される、高度経済成長期という歴史を
    知る上での漫画と言っても過言ではない作品です。

    #泣ける #アガる #感動する

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    2025年04月02日
  • 人生劇場

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    ネタバレ

    2025/02/28リクエスト 1
    まさに桜木紫乃作品。
    室蘭で四人兄弟の次男に生まれた猛夫が主人公。兄にいじめられ、母には冷たくされる日々、そんな中、伯母のカツだけが猛夫を可愛がってくれる。養子でもなく口減らし的に、カツのもとで育てられる。理容師修行のため札幌に出たが精神的に崩し挫折して室蘭に帰る。
    その後、床屋独立、結婚、子どもが産まれ、ラブホテル経営と、山師的な生き様。
    父親をモデルに描かれたとのこと、小説として面白く読めるが実際暮らすには大変な人だろう。この猛夫は幼少期に兄に暴力を受けたのに、結局、妻に暴力をふるう男になってしまった。あんなにカツによくしてもらって性根を入れ替えた、とは

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    2025年03月31日