桜木紫乃のレビュー一覧
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ネタバレ北海道の雪のようにしんしんと仄暗く心に積もってくような小説だった。どの主人公もどこか暗い過去を抱えていて、読んでテンションの上がるものではなかったけど、さまざまな人生を肯定してくれる感じ。
ひとりワルツ:いつまでも恋する乙女の自分に溺れて娘のことを見れてなくて都合いい母に終始苛立ち。
渚のひと:本当に苦しくて読むのに精神が削られた。圭一は最低の息子で、両親が仕送りのために切り詰めた生活をしていることに気付けていないのも、外の豊かな生活に慣れちゃって色んな感覚が生家からズレていっているのも、本当に嫌だった。とてもリアルで、何より自分にも近しいところがあると感じてしまったから。本当に好き勝手生 -
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ネタバレ重くて心にのしかかるが一気読みだった。
結末がプロローグにあり、読み終えてまたプロローグに戻った。誰が通報したのかわからないが、わたしはやはりシンジなのではないかと思った。
毒ガス散布事件にとどまらず、死体遺棄も、戸籍売買にも関わり、育てられない子どもも産み、罪に罪を重ねる女だと思った。どうせそう生きるのならワンウェイと一緒になってほしかった。
まことは自分から近づいたから置いておくとしても、みどりとすみれは啓美に出会ってしまってよかったのだろうか。とはいえみどりも誰の子か分からぬ子を産むような人間だから啓美と変わらぬような人なのか。当てがないといっても、みどりとすみれに迷惑をかけたくないと啓 -
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昭和54年の銀行強盗事件をもとに書かれたフィクション。犯人や家族の生い立ち、新聞記者たちの心情を描く物語
■あらすじ
北海道から大阪に赴任してきた新聞記者の海原は、ある大きな事件の取材することになった。昭和54年、猟銃をもって銀行に立てもり、警察官や行員を殺害した強盗事件。
犯人は狙撃されて事件解決はしたものの、動機や背景が明らかにならず謎に満ちた事件でだった。海原と同僚の金子は、犯人の家族や恋人に取材を続け、ノンフィクションの書籍としてまとめることになる…
■きっと読みたくなるレビュー
現実に起こった事件をもとに書かれたフィクション。昭和54年、大阪で起きた三菱銀行人質事件です。
昭 -
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桜木紫乃『ヒロイン』毎日文庫。
指名手配犯となった主人公の女性の数奇な運命を描いた逃避行小説。
主人公の岡本啓美は何処で道を踏み外したのか、それとも単に運が悪いだけなのか。タイトルの『ヒロイン』が虚しく感じる。
岡本啓美が指名手配犯となった事件のモデルは言わずもがなオウム真理教による地下鉄サリン事件であろう。本作では事件そのものについては深く描いておらず、主人公の17年間に及ぶ逃避行に焦点を当てている。
既にプロローグで指名手配犯となっていた岡本啓美が警察に捕まることが明らかにされている。
1995年3月、東京の渋谷駅で毒ガス散布事件が発生する。実行犯として手配されたのは宗教団体『 -
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桜木さんの小説を読むのは多分初めて♪
桐野夏生さんっぽいかも!
ねっとり濃くてスリリング!
読む手がとまらなかった。
オウム真理教のサリン事件をモチーフにしたのだろう作品。
1人の信者が、自身は何も知らないのに ひょんなことから実行犯に巻き込まれて逃亡することに。
そんな女の17年にも渡る逃亡生活を描いた作品。
自分は無関係だと証明する術がなくても、私ならあっさり出頭するだろうな〜。
気づけば逃亡犯になっていた啓美だけど、ある意味とても逞しい。
隠れて逃げ回るというより、静かに周りに溶け込んで当たり前に暮らすを繰り返してた啓美。
よっぽど近くにいる人でないと 意外と気づかないものなのかも -
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家族だからこそ難しい……どれだけの家族がいてもそれぞれの問題がある
そして面倒事は隠し、楽しいことだけふれ回るので、周囲の人間は気づきにくい
夫婦は離婚すれば赤の他人だが、家族はずっとついて回る
社会や行政も家族は一体と思っているので、生活保護申請では、2親等くらいまでに面倒を見れませんかと聞いてくるし、同居人がいると施設にも入りにくい
また、兄弟に親の面倒をみてもらっていると、それだけで肩身が狭く何もかもに目を瞑らなければならない。そうしないと、自分の方に無理難題が降りかかってくるのを避けるために……
いつから親の介護問題や少子高齢化、老老介護などが社会的に大きく出始めたのか
解決策はなく今 -
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ネタバレ桜木紫乃さん流のシンデレラストーリーだと思った。
逃亡の中、心の寄る辺になる友人達が出来て、大好きな男に出会い、大好きな男の子供を産み、愛を注ぎ守ろうとしてくれる男に出会う。
流されるように逃げ続けた主人公が最後は留まることを決める。警察に見つかったあと、どうなったのか・・・・・・自分の人生を半ば諦めたような受け入れたような主人公の覚悟の中に強い気持ちが見え、決して最悪な最後になることはないと思った。
写真館での話では「もしかしたら」「もしも」の世界線を想像して泣いてしまった。
母親との電話のシーンや「まこと」との産む産まないの会話も良かった。
桜木紫乃さんの暗喩や表現がとても好きだが