桜木紫乃のレビュー一覧

  • ホテルローヤル

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    北海道のラブホテル「ホテルローヤル」を取り巻く物語。
    現在から過去へと遡っていくことで、次々と新たな気づきを得られる。
    苦しい生活を送る人々の小さな幸せ、なんとも思えない苦労が読みやすくも細やかに描写されており、するすると読み終えてしまった。
    どの話も続きが、彼ら彼女らのその後の人生が、知りたくなるようなそんな余韻のあるストーリーだった。

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    2026年09月06日
  • ヒロイン

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    ネタバレ

    逃げ回る人生か、どんなものだろう。
    モデルはいるんだろうけど、完全なフィクションとして読んだ。ワンウェイと一緒になって欲しいとも思った。
    どこいったんや。
    というか、この物語では事件に関しては無実以外の何でもないよなー。そのあとの「まこと」達の処理は罪だけど……、あと小山絵美が気になってしょうがない。フィクションとして面白かった。そうなると、それ関係の本が読みたくなるよな。

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    2026年09月06日
  • ブルースRed

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    前作ブルースは、6本指の影山博人が様々な世界を行き来する物語ということは覚えているが、ほとんど内容を忘れたまま本作を読んだので、影山莉菜のキャラクターがよくわからないまま物語が進んでいった。莉菜のボディーガードに徹する弥伊知がなんともいじらしい。博人の忘れ形見の武博が少年から男になるにつれ、物語は不穏な空気に包まれていく。ただ、話の筋がどこに重きを置いているのかが今ひとつわからず、モヤモヤしてしまった。それでも相変わらず文体がとても美しく、引き込まれてしまう。そしてなぜか桜木紫乃の描く物語には色彩を感じない。

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    2026年09月03日
  • 情熱

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    Audibleで。
    年齢層が高いお話とはいえ、人生の岐路にあってはどの年齢にあっても思いや考え方は同じではないかなと。
    ああしとけばよかったとか、言っておけばよかったとか、何がおかしくてここに居るのか。
    人の悩みにおいて、なんかね寄り添われている感覚の桜木さんのお話。
    兎に角が、一番かなあ。
    あ、らっきょうとクロッカスはその先が欲しくなる。けど好きな内容。
    で、情熱。博多~北九州~下関。いや、桜木さん北海道から離れた(笑)ゆえに興味深い。
    どの短編もその先が知りたいけど、長編も一緒か。
    暑い夏に北海道の厳しい寒さの本。
    だからいい

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    2026年08月23日
  • 異常に非ず

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    昭和54年に起こった銀行強盗事件を軸に作成されたフィクション。当時の記憶はないが、写真はよく出てくるし、母親が大阪に向かう前に髪の毛をセットに行ったというのは実話だろう。それらを盛り込みながら丁寧に物語が綴られている。加害者側の物語はよく取り上げられるけど、被害者にもそれまでの人生があったはずなのにこんな風にドラマティックに伝えられない。加虐性の中に何かを見つけたいという意識が人は強いんだろうと思う。それを踏まえた上でもなかなか救われない話だなぁと思った。

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    2026年08月22日
  • ヒロイン【毎日文庫】

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    ネタバレ

    描写が丁寧で表現がとても綺麗。
    冒頭で物語の行き着くところが明示されているからこそ、そこまでの道を苦しく愛おしく読むことができた。
    寂しさを受け入れながら生きてゆく強さを感じた。
    満足に“逃げおおせた”形で終わってくれたのはよかった。お疲れ様、と声をかけたい。

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    2026年08月22日
  • ヒロイン

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    ネタバレ

    面白かった!
    無実の罪で17年間逃げ続けた?女性の逃走劇
    みどりとすみれのしたたかさ。
    女性がみんな強くて、だけど脆くて良かった

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    2026年08月19日
  • ワン・モア

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    桜木さんは、ハズレがない。
    死をテーマにした話しだったが、登場人物がしかっりしていて、すごく話しに入り込んだいい作品だった。桜木さんの作品にしては珍しく、ハッピーエンドだった。

    長年小説を読んでいるが、好きなキャラクターが登場する作品のみに惹かれるということに、今更ながら気が付いた。
    いくら世間の評価が高くても、直木賞を受賞した作品でも、自分に合ったキャラ、感情移入出来るキャラが1人も出ない作品には、全然魅力を感じないみたい。歳を取っていくせいか、年々読む作品に対する評価が厳しくなっているように思う。

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    2026年08月19日
  • ヒロイン

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    事件を知っている世代だったら、オウム真理教の地下鉄サリン事件が元になっている話だと思います

    信者の末端でありながら、その日の偶然の行動が、今後の長い逃亡生活を送ることになってしまった女性

    ほとんどの人は「逃げろ!」の声がどこからか聞こえてくると、わけも分からずに走り出してしまいます

    走り出したことで事は始まってしまったが、引き返したりやめるタイミングを逃し、より深みにはまってしまう
    犯罪や依存なども、これに当てはまるような気がします
    2025/2

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    2026年08月18日
  • 星々たち 新装版

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    ネタバレ

    北海道の雪のようにしんしんと仄暗く心に積もってくような小説だった。どの主人公もどこか暗い過去を抱えていて、読んでテンションの上がるものではなかったけど、さまざまな人生を肯定してくれる感じ。

    ひとりワルツ:いつまでも恋する乙女の自分に溺れて娘のことを見れてなくて都合いい母に終始苛立ち。

    渚のひと:本当に苦しくて読むのに精神が削られた。圭一は最低の息子で、両親が仕送りのために切り詰めた生活をしていることに気付けていないのも、外の豊かな生活に慣れちゃって色んな感覚が生家からズレていっているのも、本当に嫌だった。とてもリアルで、何より自分にも近しいところがあると感じてしまったから。本当に好き勝手生

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    2026年08月16日
  • ヒロイン

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    ネタバレ

    重くて心にのしかかるが一気読みだった。
    結末がプロローグにあり、読み終えてまたプロローグに戻った。誰が通報したのかわからないが、わたしはやはりシンジなのではないかと思った。
    毒ガス散布事件にとどまらず、死体遺棄も、戸籍売買にも関わり、育てられない子どもも産み、罪に罪を重ねる女だと思った。どうせそう生きるのならワンウェイと一緒になってほしかった。
    まことは自分から近づいたから置いておくとしても、みどりとすみれは啓美に出会ってしまってよかったのだろうか。とはいえみどりも誰の子か分からぬ子を産むような人間だから啓美と変わらぬような人なのか。当てがないといっても、みどりとすみれに迷惑をかけたくないと啓

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    2026年08月09日
  • ラブレス

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    北海道の極貧の開拓村に生まれ育ち、奉公に出され、旅芸人になり、全国を転々としながらも子を産み育て、子を奪われ、捨てられ、裏切られながらも、生きて死んでゆく女の一生。
    面白い!

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    2026年08月09日
  • 異常に非ず

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    ストーリーとしてはシンプルなのだが各登場人物の人生や生い立ち 犯罪者に対する其々の思い 後 展開素晴らしく最後まで飽きさせない作品

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    2026年08月08日
  • 異常に非ず

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    昭和54年の銀行強盗事件をもとに書かれたフィクション。犯人や家族の生い立ち、新聞記者たちの心情を描く物語

    ■あらすじ
    北海道から大阪に赴任してきた新聞記者の海原は、ある大きな事件の取材することになった。昭和54年、猟銃をもって銀行に立てもり、警察官や行員を殺害した強盗事件。

    犯人は狙撃されて事件解決はしたものの、動機や背景が明らかにならず謎に満ちた事件でだった。海原と同僚の金子は、犯人の家族や恋人に取材を続け、ノンフィクションの書籍としてまとめることになる…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    現実に起こった事件をもとに書かれたフィクション。昭和54年、大阪で起きた三菱銀行人質事件です。

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    2026年08月07日
  • ヒロイン【毎日文庫】

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    桜木紫乃『ヒロイン』毎日文庫。

    指名手配犯となった主人公の女性の数奇な運命を描いた逃避行小説。

    主人公の岡本啓美は何処で道を踏み外したのか、それとも単に運が悪いだけなのか。タイトルの『ヒロイン』が虚しく感じる。

    岡本啓美が指名手配犯となった事件のモデルは言わずもがなオウム真理教による地下鉄サリン事件であろう。本作では事件そのものについては深く描いておらず、主人公の17年間に及ぶ逃避行に焦点を当てている。


    既にプロローグで指名手配犯となっていた岡本啓美が警察に捕まることが明らかにされている。

    1995年3月、東京の渋谷駅で毒ガス散布事件が発生する。実行犯として手配されたのは宗教団体『

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    2026年07月29日
  • ヒロイン

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    桜木さんの小説を読むのは多分初めて♪
    桐野夏生さんっぽいかも!
    ねっとり濃くてスリリング!
    読む手がとまらなかった。

    オウム真理教のサリン事件をモチーフにしたのだろう作品。
    1人の信者が、自身は何も知らないのに ひょんなことから実行犯に巻き込まれて逃亡することに。
    そんな女の17年にも渡る逃亡生活を描いた作品。

    自分は無関係だと証明する術がなくても、私ならあっさり出頭するだろうな〜。
    気づけば逃亡犯になっていた啓美だけど、ある意味とても逞しい。

    隠れて逃げ回るというより、静かに周りに溶け込んで当たり前に暮らすを繰り返してた啓美。
    よっぽど近くにいる人でないと 意外と気づかないものなのかも

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    2026年07月28日
  • 家族じまい

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    家族だからこそ難しい……どれだけの家族がいてもそれぞれの問題がある
    そして面倒事は隠し、楽しいことだけふれ回るので、周囲の人間は気づきにくい
    夫婦は離婚すれば赤の他人だが、家族はずっとついて回る
    社会や行政も家族は一体と思っているので、生活保護申請では、2親等くらいまでに面倒を見れませんかと聞いてくるし、同居人がいると施設にも入りにくい
    また、兄弟に親の面倒をみてもらっていると、それだけで肩身が狭く何もかもに目を瞑らなければならない。そうしないと、自分の方に無理難題が降りかかってくるのを避けるために……
    いつから親の介護問題や少子高齢化、老老介護などが社会的に大きく出始めたのか
    解決策はなく今

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    2026年07月27日
  • 蛇行する月

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    ホテルローヤル以来、二冊目の桜木さんの著作。
    高校の同級生、順子を基準として自分の境遇は順子より上なのか下なのか、隣の芝生の青さ加減を考える自分に嫌悪してしまうのは人の性なのか...
    貧しくても病に侵されて痩せてしまっても幸せだと思ってる順子の心の拠り所は何なのか。
    結論は出ないけれど、考えさせられる。

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    2026年07月19日
  • 蛇行する月

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    みんないろんなこと抱えて生きとるんやな…
    としみじみ思った。
    身近にありそうな内容が沁みる。
    切ないなー

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    2026年07月07日
  • 家族じまい

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    そろそろ考えなけりゃ⁡
    ⁡⁡
    ⁡ってなことで、桜木紫乃の『家族じまい』⁡
    ⁡⁡
    ⁡母親が痴呆になり面倒を見なけりゃと、それぞれの姉妹、両親の視点で描かれる家族愛と姉妹溝に満ちたお話。⁡⁡
    ⁡⁡
    ⁡これ桜木紫乃さんの家庭の実話がベースになってるみたいで、よりリアルな老いてく両親の面倒、世話、介護をしていく心構えと参考書的な感覚になるね。⁡

    ラストのサトコの言葉がグッとくるね
    ⁡⁡
    ⁡そろそろ自分もそんなお歳頃で両親のこれからの事も考え、準備していかないとなぁと思う今日この頃⁡。
    ⁡⁡
    ⁡2026年21冊目

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    2026年07月05日