桜木紫乃のレビュー一覧

  • 家族じまい

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    ネタバレ

    おもしろかったなぁ
    ひさびさに夢中で読んだ

    乃理の回が息をつかせぬ感じだった、不気味で、角田光代の「紙の月」をちょっと思い出した

    それにしてもよくもまぁこんなにいろんなバージョンの女たちを描いたもんだ
    それぞれに家族のしがらみをくっつけて…

    桜木紫乃って、「ホテルローヤル」がちっともおもしろくなかったもんだからそれっきり読まなかったけど、こんなにリアルに切なく、下品にならずに描くひとならもっと他も読んでみようと思う

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    2025年07月16日
  • 人生劇場

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    前半は話が停滞してなかなか読み進まなかったが人生劇場がヒートアップするにつれ加速。ホテルローヤルが出てきた時はもしやと期待してしまった。

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    2025年07月11日
  • 谷から来た女

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    自分では経験していないことについて、想像することはできたとしても。経験した人と全く同じように感じることはできない。
    昔、阪神淡路大震災で多くの友人が被災して、ほとんど被害を受けなかった私は罪悪感のようなものをずっと感じていて、そのことをふいに思い出した。
    本当の意味で理解できないのに理解できていると勘違いして、同情を示したりするよりはまだましなのか。

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    2025年07月09日
  • 人生劇場

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    おのれの欲に忠実に行きた男の一代記。著者桜木紫乃の父親がモデルだという。職業が理容師で後にラブホテルを経営した。その名前は「ホテルローヤル」なるほど、ここにつながるのかと妙に納得した。
    父親は終戦を7歳でむかえた。貧しい魚屋の次男でその名を新川猛夫といった。時代がそうさせたのか分からないが両親とも長男だけを特別扱い。次男の猛夫は長男の一郎から壮絶なイジメを受け育った。そんな猛夫の唯一の落ち着ける居場所は母親の姉のカツ。芸者から身を起こし旅館を営んでいた。カツは両親から疎まれていた猛夫を親代わりのように面倒を見てくれた。旅館の女中、駒子もタケ坊と呼び可愛がってくれていた。しかし生来の気質か育ちの

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    2025年07月08日
  • 谷から来た女

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    ネタバレ

    6編の連作短編集。
    久しぶりに桜木さん節を楽しめた。
    中でも「ひとり、そしてひとり」が印象的だった。
    それにしても、何とも言えない感じで漂ってくる男の頼りのなさはなんだろう。
    ミワと出会った男はなぜか下を向いているような気がしてくる。
    女である千紗や幸生はそれとは対照的だ。
    そういうとこがなんかツラかった(笑)

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    2025年07月06日
  • 谷から来た女

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    北海道出身の桜木紫乃さんならではの作品ですね。

    アイヌの血をひくアイヌ紋様デザイナー赤城ミワに関わった人たちの目線で描かれる6編の連作短編集。

    最初の『谷から来た女』では大人の恋愛が描かれており、赤城ミワという才能もあり、頭も良い凛とした女性にとても惹きつけられました。

    アイヌの事は詳しくないですが、アイヌ民族として生まれ生活していくことに誇りを持ちながらも、生きにくさもあった民族であることを感じ取れました。

    赤城ミワの描くアイヌの紋様がとても魅力的に思えて、この目で見てみたいと思いました。モデルとなった女性はいるのかしら?

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    2025年06月11日
  • 彼女たち

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    生きていく中で、経験し、通り過ぎていくことがある。でも、それはなくなるわけではなく、大切にしたいと思えば、寄り添い続けることもできる。
    そうやって、毎日を、みんな生きている。

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    2025年06月01日
  • ホテルローヤル

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    章ごとに時間が逆行してるのはなかなかおもしろい。最初では廃墟になってるラブホテルが、章を追うごとに「こんな過去もあったのね…」となり、もの悲しい気持ちになる。

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    2025年05月31日
  • 青い絵本

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     紫乃さんの一行にゾ〜とすることがある。
     心が、不安になることもあれば、嬉しくてたまらないこともある。
     小説なのに、詩のように心に響く〜だから〜何度も読み返す❢

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    2025年05月25日
  • 谷から来た女

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    桜木紫乃さんの描写力に唸ってしまう。
    アイヌ出身の赤城ミワについて彼女を知る人たちが語る六つの連作短編。ミワという女性の像が徐々に浮き彫りにされていく。

    谷に生まれ育ったミワは札幌でアイヌ紋様デザイナーになる。"ミワ・ライン"と呼ばれる独特な曲線と鮮やかな赤が彩る物語。桜木紫乃さんの描く「男ですら太刀打ちできない考え方、生き方をする女性」に惚れぼれしながら一気に読んだ。

    「無事に、行きなさい」が良かった。
    ビストロシェフ、倫彦はミワと付き合い始めて二年。その関係に重さを感じるようになり…
    「不意に、目の前にいる人の気持ちがこっちに落ちてくることがあるの」とミワに言われて

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    2025年05月23日
  • それを愛とは呼ばず

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    白いシャツとジーンズの似合う紗希さん、どんな方なのか想像しながら読みました。面白かったです。展開がドラマチックで、最終章はえ、えーっ?と前のめりになって読みました笑。

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    2025年05月20日
  • 谷から来た女

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    アイヌの文化に触れたのは学生時代に訪れた北海道のアイヌ村以来皆無。部落差別という言葉は聴いたことはあっても、自分からは最も遠いところにあり恥ずかしながら関心も興味もなかった。
    差別や偏見、生き辛さを自然体で跳ね除け、誇りを持って生きる主人公のしなやかさが魅力的。アイヌのアートに触れてみたくなった。
    そしてアイヌの言葉、文化が途絶えることなく、生き続けて欲しい。

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    2025年05月20日
  • 家族じまい

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    老々介護、認知症そして家族の向き合い方等いろいろと考えさせられました。みんな幸せでなく悲しかったです。

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    2025年05月19日
  • 起終点駅

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    桜木紫乃さんの本は何を読んでも良い
    本の6 話全部孤独で1人生きている。孤独からいろいろな人と縁をして生きて行き、ただ耐えれる縁を持たず、孤立している人が最近は増えている。

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    2025年05月18日
  • 家族じまい

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    積ん読から。
    「ママがぼけちゃったみたい」
    この言葉は子ともにとって一番聴きたくない。
    ましてや、その子どもも身動きがとれない年代になっているからなおさら。
    5人の女性からの観点であるお話。
    姉妹であり他人であり義姉妹であり
    なんだかな、軸である姉妹の旦那さんが味があって優しくていい。無関心であり無関心でなく朴訥として、この姉妹はきっと自分の父親と違う男性に惹かれたのか。姉妹の母親の認知症とその家族を含みながら物語は進む。
    どうしようもない女としての立場や性と戦いながら、ちゃんと介護や連絡を取り合わなかった家族とも繋がり助け合う。
    ピンク=陽紅さんと、
    屺和さんの話がこの物語の中でちょっとした

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    2025年05月17日
  • 人生劇場

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    ご自身のお父様をモデルに書かれた作品。
    家族に手をあげる、他所に女を作る、ビッグマウスだけど仕事はなかなかうまくいかない…
    あまり人様には知られたくないのでは?というような人生が描かれていた。そんな父親の人生を、文章にすることで客観視されているのかな。
    「親の人生を肯定することが自分の人生を肯定することになる」という桜木さんの言葉にそんな思いが凝縮されていると感じた。
    滑稽な痩せ我慢人生。自分が年を重ねていくにつれ、そんな親の人生をも愛せるようになるのかも。

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    2025年05月13日
  • 人生劇場

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    読み始める前にチラッと紹介文を見たら「ラブホテル」「自身の父親をモデル」という言葉が出て来て、これは『ホテルローヤル』に繋がる物語かと。。。同時に「不快な460ページだった。(中略)作者がこの男を長々と描いた意味が分からない。」と酷評している書評が目に入りました。
    確かに何とも不快な主人公です。最初は真面目なのですが、理髪店の修行を終え結婚してからどうしようもない男になります。欲しいものが有れば後先考えず買う。山師。常に見栄を張って崖っぷちを歩かないと気が済まない生き方。自分勝手に生きながら、そんな自分を理解してくれないと女房・娘に手を挙げる。本当にどうしようもない男です。
    読んでるうちに気が

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    2025年04月30日
  • ホテルローヤル

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    ネタバレ

    読後、がんばらなきゃなぁとしんみり思った。普通の時系列だったらやるせなさの方が大きいのだろう。どちらかと言うと物悲しいホテルの歩みだが、おめでたい空気で読み終えられた。

    作中もっとも好きだった教師と女子高生が、ホテルで心中した2人だと気づいたときの悲しさよ。2人のその後がもう描かれないと悟らされたのは、本作の時系列が生んだ残酷さである。どうか釧路行きを選ばないでいてくれ。

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    2025年04月29日
  • ヒロイン

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    自分の来し方を思う時
    いつも心に浮かぶのは、

    娘が産声をあげた日と
    思いがけず雪が降った
    大学入試の朝。

    どちらもその後の私の
    生活が大きく変わった
    人生の転機でした。

    主人公の啓美に訪れた
    それは、

    母の束縛から逃れ教団
    の門を叩いた日と、

    思いがけず指名手配犯
    となった23歳の春。

    望むと望まざると自分
    の人生の主人公として、

    私たちはそのドラマの
    新たな章が始まる転機
    に何度も立ち会います。

    美しく装丁され一冊の
    本となった私の人生を、

    いつか静かに読み返す
    日が訪れたなら、

    すべて最終章へ繋がる
    伏線だったと感じるの
    かな。

    道を一本違えていたら
    私の人生もこう

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    2025年04月26日
  • ヒロイン

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    前に起きた事件を題材にした場面から始まり、濃厚なドラマが展開されていく
    主人公を含め登場人物の多くは、不安定な立場にあり流されるように物語が進行していく
    引き込まれるように読み進めていけたが、暴力や犯罪のシーンがあり引き攣るような感覚に陥る
    味わいのある独特な表現があり、舞台ができてくると筆がより乗っているように思えた

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    2025年04月24日