【感想・ネタバレ】ホテルローヤルのレビュー

あらすじ

【第149回直木賞受賞作】北国の湿原を背にするラブホテル。生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開く――。恋人から投稿ヌード写真の撮影に誘われた女性事務員。貧乏寺の維持のために檀家たちと肌を重ねる住職の妻。アダルト玩具会社の社員とホテル経営者の娘。ささやかな昂揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。

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とても良かった
ホテルローヤルを取り巻く人物たちの30ページ✖️7の短編
時代を少しづつ遡っていき話が繋がる構成、1話あたりが短いながらも各人物の生き様や感情が絵に浮かぶ圧倒的な表現力、という感じでしょうか
読みやすいが、1話1話が重たい、そんな本です

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2025年12月29日

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ホテルローヤル・‥それぞれの短編が過去に遡ってゆく‥
不思議で目が離せないそれぞれの人々。
せんせぇ・・・の二人がここで‥‥
不思議な穏やかさでそのまま静かに終わりました。

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2025年12月10日

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初読み作家さん。Instagramで広告で出てきて気になったので読んでみました。
時系列が現在~過去なので、次は章を逆にして読んでみたいな。
静かな寂しい感じの本でした。人間ドラマで読みやすかったです。

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2025年12月04日

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7篇のショート短編集。
最初の話で、舞台であるホテルローヤルはすでに廃業し、廃墟となっていることが示される。時代が逆戻りする構成で、読み進むにつれて、ホテルローヤルに関わってきた人たちのドラマがひとつずつ語られる。

自分は一人旅が好きで、旅先ではよくホテルの廃墟を見てまわる。
当たり前だが、どの廃墟にも、人が住み、人が訪れ、毎日さまざまな出来事があったはず。今は誰もおらず、建物も朽ち果てている。そんな事を考えながら廃墟を見ると、何もかも終わってしまうのだなあ、でも、その時々でそれぞれの物語があったのだなあ、と考える。それぞれの物語の中では、それぞれの人が主人公だったのだろう。

この作品でも同じことを感じる。作者の目線はやさしく、普通の人たちの日常、あっという間に消えていってしまい、誰も覚えていることもないだろう日常を、丁寧にすくい取り、語っている。

最初は映画から見たのだが、(仕方ないことがが)、原作の深みには及ばなかった。

集英社文庫、218ページ。

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2025年07月09日

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場所から連想する下世話な感じはさほどないけれど、好奇心は刺激され続ける。その中で交錯する人間模様は構成の妙と文学的な余韻に満ちている。外堀を埋めてからの高校教師と生徒のエピソードには唸った。グイグイ読めました。

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2025年04月19日

購入済み

全体を読むと

一つ一つの物語がそれとなくつながっていて、時間の流れもさまざまで、それが読者にその間の出来事を想像させる。そんな全体の構成はすごいと思う。

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2022年04月14日

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ラブホをめぐるショートストーリー。
章が進むと過去に繋がり、人や出来事も
繋がってくる。
ラブホの中で働く人々や、作った人の思い、
それを引き継ぐ娘、客、それぞれの事情や思いを
面白く読んだ
寺の嫁に話、星を見ていたのミコが印象的。
ミコのように働き者で素直な人になりたい

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2026年01月03日

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ネタバレ

ラブホテルというある種裏の世界が舞台なのに、そこに関わっている人達はあくまでもごくごく普通の人達なのが印象的でした。そこにいるのはただの利用客であり、働く人であり、経営者であるという点では、ラブホテルもただの一施設に過ぎないんだなと思いました。ラブホテルの掃除婦が主人公の「星をみていた」が、彼女の人生の苦労を思わせてじーんと響きました。

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2025年12月21日

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廃墟になったラブホテルを舞台に、そこに積み重なった人間ドラマを少しずつ遡っていく構成が印象的でした。
短編ごとに時代が逆流するように進んでいくので、読みながら「この場所にはどんな人生があったのだろう」と覗き見している感覚になります。

地方を旅するときに、車でラブホテルの廃墟を通り過ぎることありますが、これまではただ通り過ぎるだけの建物にも、実は多くの人の孤独や愛情が刻まれているのかもしれないと思うと胸に迫るものがありました。

物語の中でホテルが廃業するきっかけとなる出来事に触れたとき、断片がつながって「そういうことか」と腑に落ちる瞬間があり、胸がキュッと締め付けられました。
毎日、うまくいかないこと・納得いかないこと沢山ありますが、前を向いて頑張ろうと思いました。

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2025年12月16日

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時系列が現在から過去へ。
現在廃となっているラブホを舞台に語られるそれぞれの登場人物の、「いま」。
タイムマシン感覚で、過去に流れている中で、「あ、この人」と、徐々に明らかになっていき、最終的に繋がる。
単純に現在から過去への流れなのですが、読み終えたあと、逆から読んでみたいなと思いました。
好きな作品です。

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2025年12月15日

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全体的に寂れててジメッとした雰囲気が漂う ホテルにまつわる連作短編集 時系列が通常とは逆で、廃墟となったホテルローヤルから始まり、終盤はホテル開業前まで時間が遡って描かれていく。ギリギリの生活をしている登場人物ばかりで、非現実感やそういった世界の恐怖なども感じる。どこか物悲しさが漂うが、不思議と引き込まれる作品だった。

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2025年11月06日

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辛い。
この人の取り上げる人たちのギリギリ感はいつもきつい。
上手な分、目を背けたくなる。
「えっち屋」「バブルバス」で少し息ができる。

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2025年11月03日

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たくさんの芸術家が影響を受けたと口にされているのので遅ればせながら。

すでに評価が確立された本に対していうのもあれだけど、面白かった。独特の世界観と呼ばれるものがなんなのかよくわかった。そして惹きつけられた。

行間から登場人物の人間味が感じられてとてもよかった。これを噂に違わず、というのだろう。

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2025年09月21日

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章ごとに時間が逆行してるのはなかなかおもしろい。最初では廃墟になってるラブホテルが、章を追うごとに「こんな過去もあったのね…」となり、もの悲しい気持ちになる。

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2025年05月31日

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ネタバレ

読後、がんばらなきゃなぁとしんみり思った。普通の時系列だったらやるせなさの方が大きいのだろう。どちらかと言うと物悲しいホテルの歩みだが、おめでたい空気で読み終えられた。

作中もっとも好きだった教師と女子高生が、ホテルで心中した2人だと気づいたときの悲しさよ。2人のその後がもう描かれないと悟らされたのは、本作の時系列が生んだ残酷さである。どうか釧路行きを選ばないでいてくれ。

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2025年04月29日

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3.8/5.0

ラブホテルを物語の中心に据えるという点が面白い。
自分自身が人生経験をもっと積めば、また違った角度から発見があるかもしれないと思った。

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2026年01月01日

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TVで対談されていた様子に興味を持ち初読み。珍しい題材で、フィクションなのに生々しい。
場末の舞台だけに、何ひとつ明るい話はなく、ノンフィクションを読んでいる気すらする。短編集だとしても読みたい意欲がわかなくて、最後まで嗜好が合わない作品だった。

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2025年12月27日

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連作短編集。釧路の湿原を見渡せるラブホテル「ホテルローヤル」。様々な夢や希望、欲望、絶望を見てきた。地味な話だが、特に「せんせぇ」以降の作品は印象に残った。細やかな幸せを願っているだけなのにね。

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2025年12月27日

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 初めて読んだ作家さん、桜木紫乃さん。

 物語として、起伏のあまりないものになっているが、そのおかげで現実味が増しているように思った。解説にもあったが、具体的な金額を明示する点にもリアリティが表されているように感じた。
 しかし、登場人物の背景がどれも特異なもので、未知の世界に引き込まれる感覚がした。

 他人の性事情は極力立ち入らないようにしてるので、本作を読んで勝手にそのような部分を覗き込んでいるような居心地の悪さがあった。

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2025年12月28日

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直木賞受賞作ということで、著者も、はじめてだが読んでみた。

連作短編集で、各章の終わりが中途半端であとは読者の想像で愉しむものかと思ったが、普通とは違い現代から過去へと流れていって、これは面白い。と思った。

ラブホテルという、ある意味世間から隔離された空間に、深みのある物語を嵌め込む技量を感じた
まあ、評価は普通なんだけど。

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2025年11月20日

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煙のような透明感があって、生臭いのにさっぱりしていて、
不思議な連作小説だった。
せんせぇ、という作品が一番好きかも。
でも、どの作品もみんな一生懸命生きている人ばかりで、泣ける。

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2025年10月17日

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オーディブルで聴きました。
「ヒロイン」がとても良かったので期待して選びました。

暗くてみじめで少々エロいお話の数々。読後感も良くない。多少のハッピーはあるものの、アンハッピーが圧倒的に多い。現実ってそんなものなのか。。?私が無駄にポジティブなのか。

マウント取られている男に嫌と言えずにヌード写真を撮らせる女性。見かけが悪い故、檀家相手に売春することに納得している住職の妻(ってどんだけ設定が昭和エロいんだ)。。人生山あり谷ありかもしれないけれど、谷部分多すぎでは?

映画にもなってるけど、原作とはかなり違うっぽい。見てみようかな。

オーディブルのナレーションは極悪だったので、紙の本をお勧めします。

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2025年10月09日

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ホテルローヤルというタイトルで、背表紙にはその名前のラブホテルが舞台の小説だと書いているのに、最初の話でそのホテルが廃墟になってて、おぉ?と思った。
そしたら時間が逆行していった。

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2025年09月20日

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ネタバレ

ラブホテルが題材になっている短編小説。どの話にも繋がりがあって、読んでいくうちにその繋がりが見えて面白い。同じラブホテルを舞台にしているのに、その時代によって全く違った印象になっている。1つのところを舞台にしているけれど、物語は人の数だけあるんだなと思った。

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2025年09月05日

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連作短編集。饐えた匂いを味わさせようとした話と思う。中でも『本日開店』の奥さん、『星を見ていた』のおばさん、は性生活含め饐えた凄みを放出していると思う。

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2025年08月22日

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2013年上半期直木賞受賞作。
群像劇ではあるが、それぞれの関わりがもっとあれば良かったのに…と思う。

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2025年07月19日

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短編で読みやすいと思うのだけど、ラブホテルがテーマだからかなんとなく全体的に陰鬱な雰囲気があって(それが良さでもあるんだけど、私には合わず)、なかなか読む手が進まなかった。短編の構成はとても面白かったけど、物語が全体的にさらっとぼやっとしてて、行間を読む力が乏しいせいか物足りなさを感じた。直木賞という期待もあったせいかな。

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2025年07月15日

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ホテルローヤルというラブホテルを取り巻く人々のストーリー。それぞれが短編なので、読みやすいです。ストーリーを読み進めると過去にさかのぼっていくのが、面白かったです。
桜木紫乃さんの作品を初めて読んだのですが、空気感を描くのがとても上手な作家さんだなと思いました。

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2025年06月28日

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ラブホテルを舞台に様々な背景の男女を描いたオムニバス作品。

章ごとに時間が逆行していく形式で、廃墟に至った経過が少しずつ明かされてくる作品。
1冊を通して”ホテル”という生き物の一生を見ているかのようだった。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

北海道釧路市のラブホテルをキーとして進んでいく、
第149回直木賞受賞の連作短編集。

少しずつ、でも、確かに深みにはまっていくような読感。
初めの一篇はなんのことなかったのに、
次の短篇を読み進めていくことで重なっていくものがある。

「つらさ」、「悲しみ」とか「寂しさ」とか、
そういう言葉が陳腐になってしまう。
たとえ人生の中の短い瞬間であっても、
そこに感情の多層性、現実の状況・局面の多層性、関係の多層性などがあることを
作者はそのフィクション表現のなかでつまびらかにしているからだと思う。

ラブホテル業はうしろめたい商売です。
そして、この小説に登場する人々は金銭的にだったり人間関係的にだったり、
日々の暮らしに追われている。
そんなほの暗く感じられるような世界なのですが、
どうしてか、優しさを感じるんですね。
逆に、陽のあたる場所で堂々と仕事をする世界のほうが殺伐としていることを、
逆説的に、暗に読者に知らしめているようにも思います。

巻末の解説が、ほんとにうまい解説になっていて、
読後の読解の助けになってくれました。
そうだよなあと思いつつ、余韻に浸れます。

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2025年07月14日

Posted by ブクログ

家人から読んでみる?と渡されて感想を聞かれたのだが・・・確かに、物語の舞台になっている釧路のうらぶれたもの悲しさには強烈なインパクトがあるし「それだけでは終わらないそれぞれの物語の主役が新たな世界の旅立ちを決断する話でもあるよね」と言ったところで家人は背中を向けていた(笑

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2026年01月01日

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