あらすじ
【第149回直木賞受賞作】北国の湿原を背にするラブホテル。生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開く――。恋人から投稿ヌード写真の撮影に誘われた女性事務員。貧乏寺の維持のために檀家たちと肌を重ねる住職の妻。アダルト玩具会社の社員とホテル経営者の娘。ささやかな昂揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。
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人それぞれいろんな事情ってのがある。離婚したことにも、財産を失ったことにも、借金をしたことにも、教え子とともに命を絶ったことにも。後になってから 表層的な結果だけを見て 批判を加えることは誰にでもできる簡単なこと、だけれど、それは同時に一種の暴力だ。たとえ他者から見て 理性を欠いた、不可思議な、あるいは異常な成り行きを選んでいても、その当事者からすれば その時、その場所で、その状況においては他に選択の余地がなかった、最良の選択だったということもあり得るのだ。人生の成功以上に 失脚・零落にもその背後には 芳醇な人生のドラマがある。「人生はチョコレートの箱、開けて食べてみなくちゃ味は分からない」(映画 フォレスト・ガンプ) 他者の人生を安易に批判せず、決めつけず、そこにどんな深い味わいがあるのかと想像する人になりたい。
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とても良かった
ホテルローヤルを取り巻く人物たちの30ページ✖️7の短編
時代を少しづつ遡っていき話が繋がる構成、1話あたりが短いながらも各人物の生き様や感情が絵に浮かぶ圧倒的な表現力、という感じでしょうか
読みやすいが、1話1話が重たい、そんな本です
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ホテルローヤル・‥それぞれの短編が過去に遡ってゆく‥
不思議で目が離せないそれぞれの人々。
せんせぇ・・・の二人がここで‥‥
不思議な穏やかさでそのまま静かに終わりました。
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初読み作家さん。Instagramで広告で出てきて気になったので読んでみました。
時系列が現在~過去なので、次は章を逆にして読んでみたいな。
静かな寂しい感じの本でした。人間ドラマで読みやすかったです。
全体を読むと
一つ一つの物語がそれとなくつながっていて、時間の流れもさまざまで、それが読者にその間の出来事を想像させる。そんな全体の構成はすごいと思う。
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釧路にあるラブホテル「ホテルローヤル」を舞台に、世界の隅っこで生きる人の物語が、短編が進むごとに時間を遡りながら展開します。
私が読んだ文庫本は、この本のサムネとは違っていて、大きなベットの上で女の人が膝に頭をつけて体育座っているものです。
窓からは日が差していますが、なんとも物悲しい表紙です。
この物悲しさが短編に共通する寂しさ、虚しさ、鬱々とした雰囲気にぴったり合っています。
大吉が仕事や自分の家族、愛人を丸ごと抱えるつもりで始めたホテルローヤルが、最終的に冒頭の短編では廃墟となっているのが虚しくて、人生の盛りや陰りを感じられ、なんともいい感じでした。
桜木紫乃さんと言えばタミヤTシャツ姿が思い浮かぶのですが、その桜木さんからこういう物語が生まれるのがまた面白いです。
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北海道のラブホテル「ホテルローヤル」を取り巻く物語。
現在から過去へと遡っていくことで、次々と新たな気づきを得られる。
苦しい生活を送る人々の小さな幸せ、なんとも思えない苦労が読みやすくも細やかに描写されており、するすると読み終えてしまった。
どの話も続きが、彼ら彼女らのその後の人生が、知りたくなるようなそんな余韻のあるストーリーだった。
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初めて読んだ桜木紫乃さんの作品。逆クロニクル型の章立てがほんとうに美しかった。今は廃墟となったラブホテルが、どんな歴史をたどってきたのか……。各登場人物は傍から見ればみな不幸だが、そこに宿る一筋の光を描いている。最後の章を読み終わったとき、その微かな光がいっそう際立って見えた。
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ラブホテルが題材のわりに、いやらしいシーンは少なめ。某レビューサイトで事前に確認はしていましたが、安心しました。連作短編になっていて、後日談が違う人物の話でなにげに語られることが、想像力をかきたてます。心中をした先生と生徒はあの傷を慰め合う寂しい二人なのだろうな。おもしろかった。良い作品です。
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ラブホをめぐるショートストーリー。
章が進むと過去に繋がり、人や出来事も
繋がってくる。
ラブホの中で働く人々や、作った人の思い、
それを引き継ぐ娘、客、それぞれの事情や思いを
面白く読んだ
寺の嫁に話、星を見ていたのミコが印象的。
ミコのように働き者で素直な人になりたい
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ラブホテルというある種裏の世界が舞台なのに、そこに関わっている人達はあくまでもごくごく普通の人達なのが印象的でした。そこにいるのはただの利用客であり、働く人であり、経営者であるという点では、ラブホテルもただの一施設に過ぎないんだなと思いました。ラブホテルの掃除婦が主人公の「星をみていた」が、彼女の人生の苦労を思わせてじーんと響きました。
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廃墟になったラブホテルを舞台に、そこに積み重なった人間ドラマを少しずつ遡っていく構成が印象的でした。
短編ごとに時代が逆流するように進んでいくので、読みながら「この場所にはどんな人生があったのだろう」と覗き見している感覚になります。
地方を旅するときに、車でラブホテルの廃墟を通り過ぎることありますが、これまではただ通り過ぎるだけの建物にも、実は多くの人の孤独や愛情が刻まれているのかもしれないと思うと胸に迫るものがありました。
物語の中でホテルが廃業するきっかけとなる出来事に触れたとき、断片がつながって「そういうことか」と腑に落ちる瞬間があり、胸がキュッと締め付けられました。
毎日、うまくいかないこと・納得いかないこと沢山ありますが、前を向いて頑張ろうと思いました。
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時系列が現在から過去へ。
現在廃となっているラブホを舞台に語られるそれぞれの登場人物の、「いま」。
タイムマシン感覚で、過去に流れている中で、「あ、この人」と、徐々に明らかになっていき、最終的に繋がる。
単純に現在から過去への流れなのですが、読み終えたあと、逆から読んでみたいなと思いました。
好きな作品です。
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全体的に寂れててジメッとした雰囲気が漂う ホテルにまつわる連作短編集 時系列が通常とは逆で、廃墟となったホテルローヤルから始まり、終盤はホテル開業前まで時間が遡って描かれていく。ギリギリの生活をしている登場人物ばかりで、非現実感やそういった世界の恐怖なども感じる。どこか物悲しさが漂うが、不思議と引き込まれる作品だった。
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たくさんの芸術家が影響を受けたと口にされているのので遅ればせながら。
すでに評価が確立された本に対していうのもあれだけど、面白かった。独特の世界観と呼ばれるものがなんなのかよくわかった。そして惹きつけられた。
行間から登場人物の人間味が感じられてとてもよかった。これを噂に違わず、というのだろう。
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ラブホテルを取り巻く人たちの短編集。
廃墟になった「ホテルローヤル」から始まり、時代を遡っていく構成。
釧路という地域、ラブホテルという空間、どうしようもない人間性、その他様々な要素が組み合わさって唯一無二な空気感を作り上げている。ひとつの短編だけホテルローヤルでてこないなって思ったけど、みなさんの感想を眺めてて、そういうことか!ってなった。2周目は最初とは違った味わい方ができそうだ。
個人的に、「セイコーマート」や「中島公園」という北海道な言葉があって嬉しかった~
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『ラブレス』に圧倒されて即借りた、直木賞受賞作。ラブレスほどではなかったけど、釧路の潰れたラブホテルにまつわる群像劇ということでしみじみ読めました。
短編集となっており、その中に先生と女子高生の話が一篇あった。この二人の話には一切ローヤルが出てこないためふんふんと読み飛ばしてしまい後からはっ!?と気付いたんだけれど、他の話のどこかでローヤルが潰れるきっかけになった心中事件、というのが出てきていて、1回だけ教師と生徒、という表現があったためこの二人か!!と。先生は尊敬する校長と妻に20年不倫をかまされており、JKは家がめちゃくちゃで一家離散から行くところがなくなり、、、という話。その短編自体は、釧路行きの切符を買って2人で遠くに言っちまおうぜ的に終わって、次の話にすっと移るので一瞬流してしまっていたけれど、まさか心中していたとは。。。『ラブレス』でも奪われた子が演歌歌手として大成するという、なかなかなサプライズがオチとして待っていたけれど、今回もおうぅう、となりました。気付いてよかった、巧いねまったく。
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ラブホテルが題材の中心となっている作品というのは、珍しいのでは?と思いながら、読み進めていきました。1つ1つの話やエピソードは、色々な人間関係の模様が描かれていくということもあり、時には切なく、時には深刻なものもありましたが、キャッチフレーズにある「身体を使って仕事をしなければいけない時がある」というのには、やはり、社会で生きていくことの辛さが滲み出ているような気がしました。
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すっかり廃墟と化した現在から開業直前の過去に遡るように、北海道のラブホテル「ホテルローヤル」での人間模様を描いた連作短篇集。
ラブホテルを舞台としながらもホテル自体や性の営みではなく、そこに出入りし、また来ては去る人々が物語の中心。それぞれ緩やかな繋がりがある各篇での、生きていくうらめしさ・生々しさと一時の快楽との対比がいい。
収録7篇のうち、日々の生活に追われている主婦 恵がふとしたきっかけで「ローヤル」にて夫と愉しむ「バブルバス」が好き。「五千円」という金額の描写がいい。
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「ラブレス」という長編に圧倒されてこちらの短編集も読むことにしました。
一人一人の人物描写が詳細で実際に存在する人かの様に感じます。また、桜木さんの描く人々はどこか不遇な人が多く、モラハラや性的虐待、悲しい人生を送ってきた人も少なくありません。そんな社会の隅に焦点を当て、リアルなお話を紡ぎ出す。短編集のお話の時代がどんどん遡ってるのも面白い演出でした。
桜木紫乃さんご本人がラブホテルのオーナーの娘だったとの事で、なんともはや
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TVで対談されていた様子に興味を持ち初読み。珍しい題材で、フィクションなのに生々しい。
場末の舞台だけに、何ひとつ明るい話はなく、ノンフィクションを読んでいる気すらする。短編集だとしても読みたい意欲がわかなくて、最後まで嗜好が合わない作品だった。
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連作短編集。釧路の湿原を見渡せるラブホテル「ホテルローヤル」。様々な夢や希望、欲望、絶望を見てきた。地味な話だが、特に「せんせぇ」以降の作品は印象に残った。細やかな幸せを願っているだけなのにね。
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直木賞受賞作ということで、著者も、はじめてだが読んでみた。
連作短編集で、各章の終わりが中途半端であとは読者の想像で愉しむものかと思ったが、普通とは違い現代から過去へと流れていって、これは面白い。と思った。
ラブホテルという、ある意味世間から隔離された空間に、深みのある物語を嵌め込む技量を感じた。
まあ、評価は普通なんだけど。
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煙のような透明感があって、生臭いのにさっぱりしていて、
不思議な連作小説だった。
せんせぇ、という作品が一番好きかも。
でも、どの作品もみんな一生懸命生きている人ばかりで、泣ける。
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オーディブルで聴きました。
「ヒロイン」がとても良かったので期待して選びました。
暗くてみじめで少々エロいお話の数々。読後感も良くない。多少のハッピーはあるものの、アンハッピーが圧倒的に多い。現実ってそんなものなのか。。?私が無駄にポジティブなのか。
マウント取られている男に嫌と言えずにヌード写真を撮らせる女性。見かけが悪い故、檀家相手に売春することに納得している住職の妻(ってどんだけ設定が昭和エロいんだ)。。人生山あり谷ありかもしれないけれど、谷部分多すぎでは?
映画にもなってるけど、原作とはかなり違うっぽい。見てみようかな。
オーディブルのナレーションは極悪だったので、紙の本をお勧めします。
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ホテルローヤルというタイトルで、背表紙にはその名前のラブホテルが舞台の小説だと書いているのに、最初の話でそのホテルが廃墟になってて、おぉ?と思った。
そしたら時間が逆行していった。
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ラブホテルが題材になっている短編小説。どの話にも繋がりがあって、読んでいくうちにその繋がりが見えて面白い。同じラブホテルを舞台にしているのに、その時代によって全く違った印象になっている。1つのところを舞台にしているけれど、物語は人の数だけあるんだなと思った。