桜木紫乃のレビュー一覧

  • 彼女たち

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    綺麗な本です。
    この本を読む時は、安心感が手の届く先にある時が良いかな。

    例えば、心許せる人の隣りで。飛行機の中でも、電車でも、部屋でも。

    自身の弱さと、でも、なんとかなるかって、
    そんなバランスが感じられたりするかな

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    2023年11月26日
  • 裸の華

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    ネタバレ

    何度目かわからないが再読。
    ケガでストリッパーを引退したフジワラノリカ。
    デビューの地、札幌すすきのでダンスシアターの店を始める。そこでダンサーに応募してきた若い二人と、一緒に仕事をするバーテンダー竜崎との関係性。近すぎても離れすぎても、うまくいかない。
    不承不承の引退にも関わらず、ダンサー瑞穂とみのりを束ね、黒子に徹することができたのはノリカのプロとしての矜持か。
    笑顔の瑞穂、ストイックなみのり、訳ありの竜崎。ここにノリカが加わった4人の関係が立場も年齢も超え、ステキだった。
    うまくいっている最中、瑞穂もみのりも次のステップへ進む道を見つけ始める。その場を離れがたいふたりの背中を押し、ノリカ

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    2023年09月21日
  • 裸の華

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    「ホテルローヤル」の直木賞作家:桜木紫乃の長編。
    舞台上での骨折を機に引退を決意した元ストリッパーが、故郷札幌でダンスシアターを開き、バーテンダーや若い女性ダンサーとの出会いを経て自らの生き方を見つめ直していく様子を描いています。
    「表現者の矜持と葛藤」を絶妙に切り取り、鮮やかに展開していく感じはさすがでした。
    元気になれる小説です(^_^;)

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    2023年09月07日
  • 蛇行する月

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    全体の流れがとても良かった。読中も読後も余韻が止まらない。
    一見、苦労の連続である。だけど、読むにつれて、考えが改まる。それぞれの価値観や気づきで人生は何色にも変わっていく。死ぬことにさえ希望が持てる。
    自分の人生のようだけど、大なり小なりと周りの人生からも影響は受ける。私の中にもいろんな人の人生が入っているのだろうか。
    今の自分に影響を与えてくるものは、出来るだけ自分に合うものを選んでいきたいと思った。

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    2023年08月02日
  • 砂上

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    ネタバレ

    何が起こるか分からない、面白い話だった。読み終わってもするりと指の間を抜けていくような、掴みどころのない登場人物たち。それなのに惹かれてしまう女たちが書かれている。とにかく、面白い。

    主人公が小説を書き、その話に出てくる主人公も同名の小説を書いている。主人公の家族を題材に書いているし、読んでいる方もフィクションの中の更に事実と虚構の境目が曖昧になっていくのがなんともいえない感覚だった。
    実話を読んでいるような気持ちになる。本当にそういう反応を相手が示したんだというような錯覚をさせられる。
    虚構でも問題ないのかもしれない。これは小説なのだから。

    主人公は小説を書き上げるために自分を見つめ、母

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    2023年05月25日
  • それを愛とは呼ばず

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    "幸福に浸って死にたい"
    ある意味究極の願望
    それを叶えてあげることを愛と呼べるのか?
    思いもよらない結末に圧倒される
    この願望を理解できる人は沢山いると思うし、私もその一人かもしれない…

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    2023年05月09日
  • 砂上

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    一人の女が、とても鋭い感性の編集者と出会い、本を一冊書き上げるまでの話。
    作家さんは、なんてまぁ大変で過酷な作業をされているのかと驚き、そして、ほとんどが自己を見つめて、自分の内面を知っていくという作業で。
    乙三が聞いた言葉として語る
    「人に評価されたいうちは、人を超えない」は、
    そういうことかと、最後の方で理解できた。
    それは自己を知ることこそが大切で、誰かの為にとか、支点を自分以外にしないことなのかなぁと、思った。

    「主体性のなさ」が今ひとつ私の中で理解できないので、もう一度読み直すこととする。

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    2023年04月11日
  • 砂上

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    どこまでが創作で、どこまでが現実なのか、そして柊玲央はどのように虚構を築きあげるのか・・・。
    あまりにリアルな、編集者と、まだスタートラインに立ててもいない作家のやりとり。もっと上手く嘘をつきなさい、と、隠さずに真実をあぶり出す、に矛盾がない。その編集者さえ、虚構に見せる筆致。
    スタートから10年後、こう振り返るのか。しかも作品にしてしまう。当たり前のようでいて、これをエッセイにしなかったところが桜木紫乃さん。

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    2023年03月19日
  • ブルース

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    生と性への執着と欲望が濃縮されている。

    北海道の釧路の下町で、地を這うような暮らしをしていた、影山博人。
    6本指、美しい風貌、それを活かし男娼をして生き抜くしかなかった青年期。

    彼を巡る女性たちから見た8話の連作短篇集。終始、博人の目線で語られることはないのに、彼の人生を知ることとなる。

    暗く、やらせなさに満ちながら、女性たちの振り切った【すれっからし】に逞しさを感じた。
    そして、博人の魅力に私も絡めとられてしまったのだ。

    魂が叫ぶような生き抜くための『ブルース』 
    解説は壇蜜。R-18(勝手に!)

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    2023年01月29日
  • 風葬

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    桜木紫乃さんの作品は情景の描写が丁寧で、大好きな北海道の風景を思い描きながら読めるのが好きです。
    ルイカミサキ、探してみたくなりますね。

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    2023年01月25日
  • 裸の華

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    『ストリップ』『ストリッパー』というものに対しての見方というか考え方が変わる。もちろんこれは小説だから、現実は違うところもあるだろうけど・・・真摯に生きてる人はもうそれだけで美しい。

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    2022年07月19日
  • 緋の河(新潮文庫)

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    釧路に生まれた秀男は小さい頃から色白 小柄かわいい子供だった。
    小学生になった頃から(女に成りかけ)とからかわれながら小 中と育ったいつも強い男を味方につけるため中学の頃から身に付いてた「自分を守るため」初恋の人が東京の相撲部屋に入った心の支えがなく成ったが母と姉が助けてくれた、家出をし大変な道ではあるが札幌 東京 大阪と夜の街をゲイとして歩く、いろいろな葛藤がある中最後はテレビに出芸能界でと歩く様に成る

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    2022年04月30日
  • ホテルローヤル

    購入済み

    全体を読むと

    一つ一つの物語がそれとなくつながっていて、時間の流れもさまざまで、それが読者にその間の出来事を想像させる。そんな全体の構成はすごいと思う。

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    2022年04月14日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    元映写技師の信好と看護師の紗弓の物語。
    結婚したはいいが信好に定職はなく経済的に紗弓に支えられている。
    色んな出来事の中で2人が成長していく様子が窺える。
    しっかりとした愛情を育てている2人にこちらも幸せになれました。
    読んでいてホッとしたり共感できる場面もたくさんありました。

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    2022年04月13日
  • 砂上

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    小説家が書く小説家の話。痛烈な編集者の言葉が面白い。小説家としてデビューするって厳しいんだな。他の桜木紫乃の作品と比べると少しカラーが明るめな感じがした。

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    2022年03月15日
  • 氷平線

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    北海道で生きる女性の6つの物語。
    雪深い土地ならではの静かな強さが前面に出ている。
    性的描写も、イヤラしくなりすぎず、けど淡白になりすぎず。
    静かに激しいとてもドラマティックで、あっという間に読み終えた。すごくよかった。

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    2022年03月13日
  • 裸の華

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    ホテルローヤルをきっかけに出会った桜木紫乃さんの作品。ストリップもすすきのにも足を踏み入れたことがないけれど、そのきらびやかに見えながらも孤独でもある夜の世界の空気が伝わってきた。
    怪我で踊れなくなって新しい人生を始めようとするノリカ。タイプの違う若い二人に、踊り子として、女として、人生の先輩としていろんな感情を抱くが、決して依存したり強要したりはせずに距離を取りながらそばにいるのが一人で踊ってきた人間らしいなと思った。
    でも、みのりと瑞穂と出会ってショータイムを作り上げていく段階や、開店してから少しずつ仲間意識が芽生えて行き、それぞれの役割を果たしながら店が盛り上がっていく時の感情はノリカ一

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    2022年02月24日
  • 裸の華

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    はぁっ、これは良い。桜木さんが元ストリッパーを描いたらこうなるだろうな、という予想を見事に裏切られました。四人の出会いが出来すぎているのと瑞穂さんのオチがソレかぁ・・・っていうガッカリ感も、JINさんの「あの」設定(経歴じゃない方)とみのりさんの師匠愛、そしてなんと言ってもオガちゃんだよね、補って余りある良さです。12章の冒頭はこの小説を終えるのに欠かせない挿話。そして読みながらずっと感じていたタイトルに対するモヤモヤ感も最後にキッチリ回収されて、実に晴れやかな読後感でした。
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    あと桜木さんの情景描写ほんと巧い、ハッとする珠玉の名文が作中にいくつもいくつも

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    2022年02月14日
  • 砂上

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    四十女の物書きがデビュー作となる「砂上」を書き上げる話。創作の様子や物書きの思考を辿れるのが初めての感覚でゾワゾワした。

    言葉にするのむず笑

    気に入った段落↓
     令央は「虚構」を信じたかった。すべて嘘に塗り替えてしまえば、己の真実が見えるはずだ。あのときなにが足りなかったのか、あの日どうすればよかったのか、あの人にどう接すれば間違わずに済んだのか。それらの答えはすべて現実ではなく再構築された虚構のなかにある。

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    2022年01月26日
  • 無垢の領域

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    桜木紫乃にはまりつつある。
    中年の男女がメールの行間を読んだり嫉妬したり絶望してたり、じめっとしてるけどリアルな人間模様の作品。このまま終わっていくと思ったら、中盤とラストで2段階の衝撃にやられた。秋津のその後が知りたいような知りたくないような。
    発達障害で、若く純真無垢な純香を介して、周りの大人たちが欲望や嫉妬でそれぞれ破滅していくようなぞくっとする一冊だった。

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    2022年01月24日