桜木紫乃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同じ桜木紫乃さんの小説で、似たようなつくりの作品を読んだことがある。
軸にあるのは1人の人物で、主役を変えつつその1人の人物について語るような内容の短編集なのだけど、最後までその人物が語る場面は出てこないから、その人物が実際は何を思っていたのかは分からないまま…という実に謎めいたつくり。
前読んだ作品は女性がその“軸”だったけれど、今回の“軸”は男性。
生まれつき手足の指が6本あり、恵まれない家庭で育った影山博人。彼はとても人の目を惹く容姿をしていて、そして女を抱くのがとてつもなく巧い。
影のある少年だった影山は、男娼を経て、裏社会を牛耳る大物となる。
その影山と関わった女たちが語り部となり -
Posted by ブクログ
シリアスな人間ドラマでありミステリであり、素直に面白い小説だった。
とある事情により幼い頃から知っている、父親ほどの年齢のラブホテル経営者・喜一郎と結婚した女・節子。彼女は元上司である澤木と結婚前から交際していて、結婚後も途切れてはいなかった。
夏のある日喜一郎が交通事故に遭い昏睡状態に陥る。看病が続く日々の中、節子は短歌会の仲間である倫子が抱える家庭の事情に巻き込まれる。
そして喜一郎の事故から数日後、節子の実家であるスナックで爆発事件が起き、一体の女性の遺体が発見される。
“身体は繋がっても、心が繋がることはない”そういう孤独が漂う小説。
節子はその生い立ちから気が強く男に頼ることはな