桜木紫乃のレビュー一覧

  • それを愛とは呼ばず

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    読み終わったあと、タイトルがじんと響く。

    幸せなまま、終わりにしてあげること。

    それを愛とは呼ばないのか。

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    2022年01月11日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    はじめ、つまらなくてなかなか読み進まなかった。
    たぶん、このような夫婦はどこにでもいて、それぞれが多かれ少なかれ色々な事情があるものだ。そんな、自分の周りでも起きているであろう日常がただただ描かれているという印象。しかしそれは、他人から見れば幸せと見えたりするもので、本人たちは幸せを模索していたりする。
    ニンゲンそんなものだよね、と思わせる。
    すごく身近に起きそうな分、特に盛り上がりもなく、そんなもんなのかな、みたいな感じで淡々と終わった印象。

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    2021年12月13日
  • 蛇行する月

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    順子と関わりのある複数の女性の視点から描かれたストーリー。順子が1人称の章はない。
    それぞれの女性が複雑な想いを抱えつつ、目の前の生活を日々こなしている。
    順子は強烈に誰かに影響を与えたというわけではない。しかし、自分の感情に素直に行動し、彼女なりの幸せを掴んだ。その象徴として、憧れの一種?として描かれている。順子の人生も褒められたことではないのだが、いわゆる世間が考える「幸せ」と、自分で選択して自分だけが感じる「幸せ」はズレがあり、後者の方が心が満たされるのではないかと思わされる。
    女性の心情を細やかに描く表現に共感したが、一貫して流れる空気が灰色なので、☆3つ。

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    2021年11月29日
  • ブルース

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    昭和の高度経済成長期の北海道を舞台に、貧困の底辺に産まれ、育った彼は、成長と共に、釧路の夜の支配者へ登り詰めていくことに。
    彼と関わりのある女性は、どこか芯が強く、母親とは正反対、自身の過剰な指を事故でなくし、もう片手は自ら切り落とし、新たな人生をスタートさせることに。

    どこかに闇を抱え、生きていく様は、華やかさの反面、刹那さと儚さに充ちている……

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    2021年11月28日
  • 無垢の領域

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    北海道の地方を舞台に鬱屈した想いを抱えた三者三様な登場人物による愛憎劇とでも言おうか
    主要登場人物3人誰もが煮え切らず共感はしにくいが、ストーリーとしては読ませる

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    2021年11月15日
  • それを愛とは呼ばず

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    まさに、「それは愛とは呼ばず」ですね。
    読み進めている最中は、題名を気にすることはなかったのですが、最後に思わず、確認してしまいました(笑)

    妻を失い、会社を追われ、故郷の新潟を離れた彼、十年在籍した芸能事務所を解雇され行き場を失った彼女、そんな二人が出会ったのが、東京の老舗キャバレー。一度きりだと思った……そんな二人が彼女の故郷である北海道で再会することに。そこにあるのは、ホントに「愛」なのか?

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    2021年10月22日
  • 誰もいない夜に咲く

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    寒い土地に生きる色んな女性の短編集。

    私の男も舞台は北海道だったけど、
    寒い土地のお話はどことなくヒヤッとするものが
    多いイメージ。

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    2021年09月06日
  • 砂上

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    最近欠かさず読んでいる桜木 紫乃さん

    主人公は北海道・江別で生活する柊令央(ひいらぎ れお)
    別れた夫から振り込まれる月5万の慰謝料と、友人の店で働いて得る数万円の月収で生活しています。
    小説家を目指してはいるものの一向に目が出ず…
    と言った地味な印象の40代の女性です。

    そんな彼女が敏腕女性編集者、小川乙三(おがわ おとみ)との出会いで「砂上」と言うタイトルの小説を書上げて行くストーリーなのですが、その背景には令央の家族の秘密が描かれていて言うなれば柊令央自身の私小説に限りなく近いフィクションです。

    小説の中で小説が題材となっている事、登場人物全てにクセがあり共感出来る人物がいない事、

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    2021年09月03日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    最近、考え事をしているとどんどんネガティブになってしまっていて、たぶんこのまま1人で老後を迎えて死ぬんだなって思ってる。
    自分の中でそれは怖いことなのに、誰かと一緒にいることで、その関係が壊れてしまうことも怖い。その生活が壊れてしまうことも怖い。
    それでどうすることもできなくて、地団駄を踏んでいる間に、みんなとっくに先の方へ進んでしまって、わたしだけがずっと同じ場所にいる。
    こんなことばっかり考えてるうちに、なんかお盆休みで太っちゃったなぁ、なんて思ってトレーニングを始めた。
    きついトレーニングはしんどくて、今やっていることに集中できるからなんにも考えなくてよくなるし、身体を鍛えると心も強くな

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    2021年08月29日
  • 裸の華

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    怪我で舞台を降りたストリッパーが再転地とやってきたのは最北の政令指定都市・札幌。すすきの。ダンスを売りとしたバーを立ち上げる。ストリッパーであることを恥じてはいないと度々口にするノリカ。だが、彼女が「ストリッパー」と口にするたびそこに恥と自虐が滲み出る。若手ダンサーの瑞穂とみのり。彼女たちの未来が、自らの出自で汚れるのではないかという恐れ。だけど、それは杞憂だった。日にち薬で癒される心の怪我はあるかもしれないが、きっとそうじゃない。自らの意志で手当をしていかないと癒せない。出来過ぎな物語だが、物語だから。

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    2021年08月29日
  • ブルース

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    ネタバレ

    「あれこれ考えるなら明日の自分のことにしろ」
    影山の言葉。いろいろな過去、影を背負っている男が言うと響く。多くを語らない男が唯一、感情があり、相手のために自分の思いを語る。
    「慣れる、人間、血が通っている限りだいたいのことには、慣れるようにできている」
    今、現在にも響く言葉だ。

    影山と言う男が魅力的だ。影のある男で信じたらよくないと思っても信じてみたくなるような、たまに見せる笑顔がずるい。悪い男だからこそか、彼の優しさか、女の寂しさ悲しさにすぐ気がつき、女の心の器を満たす。感情が薄いようにみえるが誰よりも熱く、読まれたら潰されることを知っているから、表に出さないだけ。感情を見せられない環境に

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    2021年08月28日
  • 氷平線

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    何が正解か、正解とは何か、正解とは何を定義に正解というのか。

    何か問いかけられている様な作品に感じました。

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    2021年08月28日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    北海道生まれとしては、馴染みの地名が出てきて懐かしかった。

    紗弓が信好を好きな理由がいまいちわからず。
    自分はわりとあけすけに話している関係なので、夫婦関係がもどかしく見えたりもした。
    つかみどころがなくて、にこやかだけど腹の中を見せない、穏やかな人の思考回路を覗き見したような気がした。

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    2021年08月10日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    短編集と思いきや、登場人物、景色は同じ。ささやかな夫婦の生活の中にも、実はいろいろな事柄が繊細に動いている。
    個人的に母親との関係を疎ましく思っているこの頃なのでこの言葉は響いた。あと、紗弓のお父さん好き。

    家族旅行
    「それは彼女の価値観だから、家庭を持った娘と考え方が食い違うのは仕方ないことだと思うんだ。常識と感受性の間で悩むことも、大人として生きていく上では大切だからね。お母さんの言葉に、お前があれこれと思い煩うことはないんだよ」

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    2021年07月24日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    信好と紗弓という若過ぎず、年寄りすぎない、まだ2人きりの家族が中心。
    2人の生活には様々な形の夫婦(家族)が関わっていて、疎ましくも思えるけど、放ってはおけない。その中でまた自分たちを見つめ直す、という。

    あまりにも淡々としてて、始めはストーリーに没頭出来ずにいたのだけど、最後には信好と紗弓がやっぱり愛おしく感じられ離れがたくなった。

    (夫婦って、結局、なんだかんだで相手の事を思いやれなくなったらだめよねーー。)

    解説を友近が書いてて、なんか嬉しかった。

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    2021年07月14日
  • 無垢の領域

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    ネタバレ

    手本どおりの書道の作品をかける適応障害の純香が生きていればあの書は彼女の名前で応募したのかなと思った!親の過剰な期待で生きる世界が狭まる。沢山の親子の形が書かれている!

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    2021年07月13日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

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    2021年02月26日
  • 誰もいない夜に咲く

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    この人の作品は何冊か読んだがいずれも物哀しさと寒々しさを感じさせる短編集。
    その寒々しさが東北ではなく北海道をイメージさせるのは先入観のなせる業か。

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    2021年02月05日
  • それを愛とは呼ばず

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    全12章で構成されており東京、北海道、新潟を舞台に女性主人公、紗季と男性主人公、亮介のストーリーが展開されて行きます。

    美しく丁寧な文章で読みやすい物語ですが、紗季に感情移入出来る部分が少なかった事と紗季と亮介の間にそれ程までに強い絆がある様に感じられなかった中でのあの展開には少し違和感を感じてしまいます。

    文中に絶えず流れていた陰鬱感や寂寥感、そしてその中で紗季が取った数々の行動には狂気すら感じ「それを愛とは呼ばず」のタイトルに納得しつつも何とも言い難い余韻が残りました。

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    2021年02月04日
  • 砂上

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    *「あなた、なぜ小説を書くんですか」北海道・江別で平坦な生活を送る柊令央は、応募原稿を読んだという編集者に問われ、渾身の一作を書く決意をする。いつか作家になりたいと思いつつ40歳を迎えた令央にとって、書く題材は、亡き母と守り通した家族の秘密しかなかった。執筆にのめりこむうち、令央の心身にも、もともと希薄だった人間関係にも亀裂が生じ―。直木賞作家・桜木紫乃が創作の苦しみを描ききる、新たな到達点! *

    うーーーん??
    桜木さん、好きな作家さんなのですが。
    冷淡な女編集者の言いたいことがよくわからず、主人公の書く小説の良さも全く伝わって来ず・・・
    人間関係の機微についてはさすがでしたが、珠子おばさ

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    2021年01月06日