桜木紫乃のレビュー一覧

  • 砂上

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    北海道・江別市に暮らす柊令央は、友人が経営するビストロ勤務で得る数万円の月収と、元夫から毎月振り込まれる5万円の慰謝料で細々と暮らしていた。いつか作家になりたいと思ってきたものの、夢に近づく日はこないまま気づけば40代を迎えた。
    ある日、令央の前に1人の女性編集者が現れ、彼女は強い口調で今後何がしたいのかと令央に問うた。彼女との出逢いにより令央は過去に書いた自伝的小説の改稿に取り掛かることになる。理解しきれずにいた亡き母のこと、そして他人任せだった自分自身のことを見つめ直した果てに、令央はひとつの小説を書き上げる。

    主人公の令央は作家志望の女で、作品の中で令央は小説を書く。令央が書いた小説の

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    2022年03月21日
  • 風葬

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    無垢の領域や硝子の葦に通じるような、悲しく、辛く、読後感のある作品。設定にやや無理があるような気がするが、短めでギュッと詰まってるところが読みやすくて良い。

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    2022年03月15日
  • 風葬

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    過疎地の狭い中とは言え、繋がりすぎでちょっと興醒め。みんな知り合いじゃないか。
    ロシアとの国境で生き方が垣間見えた。
    作風は好き、他の読もう。

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    2022年03月06日
  • ブルース

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    まさに“男の美しさ”
    ゴミ溜めのようなところで育った男が闇の帝王に
    まで成り上がる、劇画のような世界観
    まったくカタギじゃないのに女たちは皆、彼の危険な香りを意識し繋がる姿を想像する

    表紙の森山大道先生の写真が雰囲気にぴったり
    ハマる

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    2022年03月05日
  • 風葬

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    ミステリ色強めの長編作品。

    オホーツクの岬。
    寒くて暗くて、悲しい。

    真実を明らかにすることだけが正しいとは限らない。

    そっと、そのまま、閉じ込めたまま自然に還す。

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    2022年02月22日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    映画脚本家の夢を追う信好は定職に就かず、看護師の妻の紗弓と2人暮らし。

    紗弓は
    義母の距離
    子供を望むこと
    実母との確執
    などに悩む

    夫婦や家族の形を考えさせられる

    家族には色々な形があってよい
    色々なことを乗り越えてつくられていく
    人への思いも様々で正解はない

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    2022年02月17日
  • 砂上

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    編集者という職業が存在することは知っていましたが、作家に与える影響や関係性がどの程度のものかを考えたことはありませんでした。この本を読む限り、その存在は大きく、力量次第で作家も変わるほどなのだろうと感じました。

    自分の卒業論文を思い出しました。教授が朱書きを入れ、自分の文章はどこへやら。そして力作になったことが懐かしい。
    2022,1/31-2/3

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    2022年02月03日
  • 光まで5分

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    北海道から沖縄へと流れ着いたツキヨは、元歯科医の万次郎、青い目をしたヒロキと出会う。希望を持たない三人は、どこへ向かうのか…。直木賞作家が沖縄を舞台に描く挑戦作。
    いつも北海道が舞台の桜木作品なので、その真反対の沖縄に違和感を覚える。それでも男はやっぱり欲望まみれで、女はしたたかに生きる。

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    2022年02月03日
  • 砂上

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    スラスラ読みやすい桜木紫乃をイメージして
    読み進めると、あれ?となりながらも
    どうなっていくのかが気になっていく。

    登場人物の女たちが
    これからどうなっていくのか
    気になったままラスト

    こんなラストもまた良い

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    2022年02月02日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    母に勧められ読んだ。
    30代後半の夫婦間のやり取りや関係性、性欲のリアルさ、言わなくても良い事、ちょっとした嘘…面白かった。
    連作の短編で読みやすい。

    色んな「ふたりぐらし」が出てくる。
    一人っ子が多いのに気づくのも面白い。
    1話ごとに、2人に関わる様々な登場人物が出てきて面白かった。
    和田やタキの娘の現在等分からない事は分からないまま、なのも良い。



    好きなセリフ

    *「いいんだよ、女の子はそれで。母親が大好きだなんて、女として次の一歩を踏み出せていない証拠でしょう。彼女のことは、紗弓のぶんまで僕が好きでいればいい。もしも彼女が娘の言葉以外の事で傷つくときは、僕が全力で守ればいいんだ」

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    2022年02月01日
  • ブルース

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    北海道、釧路が舞台。
    一度しか行ったことがないため、
    地図、写真を眺めながら読んでみる。

    時々、出てくる曲を聴きながら
    読み進めると当時の釧路の湿っぽい(失礼かな?)雰囲気を感じることができたような気がする。

    続編も読もうかな。

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    2022年01月23日
  • それを愛とは呼ばず

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    読み終わったあと、タイトルがじんと響く。

    幸せなまま、終わりにしてあげること。

    それを愛とは呼ばないのか。

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    2022年01月11日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    はじめ、つまらなくてなかなか読み進まなかった。
    たぶん、このような夫婦はどこにでもいて、それぞれが多かれ少なかれ色々な事情があるものだ。そんな、自分の周りでも起きているであろう日常がただただ描かれているという印象。しかしそれは、他人から見れば幸せと見えたりするもので、本人たちは幸せを模索していたりする。
    ニンゲンそんなものだよね、と思わせる。
    すごく身近に起きそうな分、特に盛り上がりもなく、そんなもんなのかな、みたいな感じで淡々と終わった印象。

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    2021年12月13日
  • 蛇行する月

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    順子と関わりのある複数の女性の視点から描かれたストーリー。順子が1人称の章はない。
    それぞれの女性が複雑な想いを抱えつつ、目の前の生活を日々こなしている。
    順子は強烈に誰かに影響を与えたというわけではない。しかし、自分の感情に素直に行動し、彼女なりの幸せを掴んだ。その象徴として、憧れの一種?として描かれている。順子の人生も褒められたことではないのだが、いわゆる世間が考える「幸せ」と、自分で選択して自分だけが感じる「幸せ」はズレがあり、後者の方が心が満たされるのではないかと思わされる。
    女性の心情を細やかに描く表現に共感したが、一貫して流れる空気が灰色なので、☆3つ。

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    2021年11月29日
  • ブルース

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    昭和の高度経済成長期の北海道を舞台に、貧困の底辺に産まれ、育った彼は、成長と共に、釧路の夜の支配者へ登り詰めていくことに。
    彼と関わりのある女性は、どこか芯が強く、母親とは正反対、自身の過剰な指を事故でなくし、もう片手は自ら切り落とし、新たな人生をスタートさせることに。

    どこかに闇を抱え、生きていく様は、華やかさの反面、刹那さと儚さに充ちている……

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    2021年11月28日
  • 無垢の領域

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    北海道の地方を舞台に鬱屈した想いを抱えた三者三様な登場人物による愛憎劇とでも言おうか
    主要登場人物3人誰もが煮え切らず共感はしにくいが、ストーリーとしては読ませる

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    2021年11月15日
  • それを愛とは呼ばず

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    まさに、「それは愛とは呼ばず」ですね。
    読み進めている最中は、題名を気にすることはなかったのですが、最後に思わず、確認してしまいました(笑)

    妻を失い、会社を追われ、故郷の新潟を離れた彼、十年在籍した芸能事務所を解雇され行き場を失った彼女、そんな二人が出会ったのが、東京の老舗キャバレー。一度きりだと思った……そんな二人が彼女の故郷である北海道で再会することに。そこにあるのは、ホントに「愛」なのか?

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    2021年10月22日
  • 誰もいない夜に咲く

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    寒い土地に生きる色んな女性の短編集。

    私の男も舞台は北海道だったけど、
    寒い土地のお話はどことなくヒヤッとするものが
    多いイメージ。

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    2021年09月06日
  • 砂上

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    最近欠かさず読んでいる桜木 紫乃さん

    主人公は北海道・江別で生活する柊令央(ひいらぎ れお)
    別れた夫から振り込まれる月5万の慰謝料と、友人の店で働いて得る数万円の月収で生活しています。
    小説家を目指してはいるものの一向に目が出ず…
    と言った地味な印象の40代の女性です。

    そんな彼女が敏腕女性編集者、小川乙三(おがわ おとみ)との出会いで「砂上」と言うタイトルの小説を書上げて行くストーリーなのですが、その背景には令央の家族の秘密が描かれていて言うなれば柊令央自身の私小説に限りなく近いフィクションです。

    小説の中で小説が題材となっている事、登場人物全てにクセがあり共感出来る人物がいない事、

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    2021年09月03日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    最近、考え事をしているとどんどんネガティブになってしまっていて、たぶんこのまま1人で老後を迎えて死ぬんだなって思ってる。
    自分の中でそれは怖いことなのに、誰かと一緒にいることで、その関係が壊れてしまうことも怖い。その生活が壊れてしまうことも怖い。
    それでどうすることもできなくて、地団駄を踏んでいる間に、みんなとっくに先の方へ進んでしまって、わたしだけがずっと同じ場所にいる。
    こんなことばっかり考えてるうちに、なんかお盆休みで太っちゃったなぁ、なんて思ってトレーニングを始めた。
    きついトレーニングはしんどくて、今やっていることに集中できるからなんにも考えなくてよくなるし、身体を鍛えると心も強くな

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    2021年08月29日