桜木紫乃のレビュー一覧

  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    非日常で密室に近い豪華寝台列車で、身近な関係ながらも普段は気付けない気持ちに反応する、それは旅ならではなことなのだろうと感じました。

    「はて、ななつ星はいくらくらいなのだろう」とインターネットで調べてみたら、私の予想よりゼロが一つ多くて、目を剥くほどでした。

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    2024年02月09日
  • 彼女たち

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     心に澄みわたる、文章と写真。心が落ち着きます。

    (本文より)
     今日、楽しかったことはなんですか。
     なにかオモシロイことは、ありましたか。
     今日食べた、おいしいものを教えてください。
     初めて聴いた曲は、ありましたか。
     どうか明日も、笑っていてください。

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    2024年02月05日
  • 家族じまい

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    家族という構成内での自分の立ち位置や役割。

    長男だから。
    次男だから。
    長女だから。
    次女だから。
    父だから。
    母だから。
    祖父だから。
    祖母だから。
    若いから。
    高齢だから。
    未婚だから。
    既婚だから。
    夫だから。
    妻だから。
    … 。

    全ての人が上記のような "何か" にカテゴライズされ、
    それぞれが必要とされる役割と向き合う。

    「○○だからこうであるべき」という役割を果たす事が人としての "正" と考える人もいれば、
    その役割に疑問を持つ人もいる。
    その考え方の分岐は、この世に生を受けてから現在に至るまで家族とどう生活してきたかに寄って大きく変

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    2024年01月30日
  • 俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

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    キャバレー勤めの主人公の元に現れたオカマ歌手、年増の踊り子、老いたマジシャンの物語。
    ところどころ笑いあり、終盤は感動するシーンありでこの作品には喜怒哀楽が詰め込まれてると感じた。
    この作品が自分の過去、特に恋愛について思い出させてくれたかな。
    どこか昔が懐かしくなるそんな作品です。

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    2024年01月28日
  • 二周目の恋

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    一穂ミチの作品が1番好き。島本理生と綿矢りさも面白かった。
    窪美澄の話は私に合う合わないが結構はっきりしてて、この本に収録されてる話は面白かったけど合わなかった。最初の方の展開が急に感じた。特に2人が自己紹介してるところ。浮いてるように感じた。

    でもどうしてもセックスがえもいみたいな雰囲気苦手だな

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    2024年01月19日
  • 彼女たち

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    本を開くと
    細い枯れ枝の向こうに広がる青空
    そして”そで”には力強くて優しい言葉。
    『だいじょうぶ。
    あななたちにはいまを乗り越える力があること、
    わたしは知っているの』

    「写真絵本」というのがぴったりな一冊。
    軟らかい日差し、温もりを感じる写真と
    桜木さんのことば。
    優しく背中を撫でてくれているようで
    そっと背中を押してくれているようで…

    こころに残るフレーズを2つ。

    今しかできないことー、いいえ。
    今したたいことは、なに?

    つよく生きる彼女が、思い出と連れそう日々と
    上手に手をつなげますように。
    いつか「つよく」から「つ」が抜けて、
    「よく生きる」になります。

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    2024年01月12日
  • 二周目の恋

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    ネタバレ

    「二度目の恋」でらなく、「二周目の恋」って何? と思いながら手にとった。
    恋愛小説のアンソロジー。

    同じ人にもう一度恋をする、というより、過去の恋の色んなものを乗り越えて、振り出しに戻って新しい恋をスタートさせる、というイメージかな。だからといって、すべての話がそうとは決まっていない。
    もうすでに「付き合ってる」ような感じだけど、明確にするために頑張る女子大生や、結婚を経験したのちに自分らしい恋愛をする女性。脱皮して一回り大きくなった人たちが出てくることは間違いない。
    昔は居心地が良かったけど、新しい世界で生きていると、なんだか昔のことを違う視点から見られるようになっている、なんてことはよく

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    2024年01月06日
  • 二周目の恋

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    オール讀物2023年2月号に掲載された女性作家による短篇をまとめたアンソロジー。タイトルの「二周目の恋」は雰囲気で付けましたという感じかな。
    お初の作家・波木銅さん「フェイクファー」は、ちょっと特殊な設定の作品で興味深く読んだ。
    綿矢りささん「深夜のスパチュラ」は、4回のデートを重ね明日のバレンタインデーはどうしようかと悩む女子大生の、告ったほうが負け(?)な話で笑えた。
    一穂ミチさん「カーマンライン」は、国際結婚で生まれた男女の双子が父親の死後離れ離れとなり、14年振りに再会するが……。断トツによかった。

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    2024年01月05日
  • 二周目の恋

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    初めて読んだ
    アンソロジー。
    やっぱり作家さんによって文や物語の雰囲気が違くて一冊読んでる感覚がなかった!
    でも素敵な方にたくさん出会えるのはいいことだね。
    一つ一つ本当に色が違うから感じたこともそれぞれだけど、恋愛の形って本当に色々あるなってのが所感。
    実ったものも実らないものも実らせちゃいけないものも心に秘めておくだけのものも全部恋。愛。
    正しい形に囚われすぎなくたっていいんだって思わせてくれた。
    お気に入りは大好き島本理生さんの作品「最悪よりは平凡」と一穂ミチさんの「カーマンライン」

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    2023年12月27日
  • 彼女たち

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    この作者は読みやすく、言葉が丁寧なので手に取りました。 ページ数も少なく、写真も入っているので30分もかからず読めました。 なかなかお洒落な本でしたが、写真と文の内容が合ってなく、少し残念かな

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    2023年12月17日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    ななつ星、いつか私も乗りたい!
    特急の列車で日帰り旅行をよくするけど、近くの席の人達を見ながら、この人はどこの駅から乗ってきてどこまで行くんだろう?とか、着物着て京都で降りるということはお茶会か何か?とか想像することがあります。
    この物語を読んでその列車に乗っている人の数だけ物語はあるよなぁと思いました。
    ななつ星だったらなおさら。

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    2023年12月10日
  • 二周目の恋

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    やっぱり好きな作家さんの話が面白かった
    島本理生さん 綿矢りささん 遠田潤子さん

    波木銅さんは初めての作家さんだったけど 内容がイマイチ私には入ってこなかった

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    2023年11月25日
  • 蛇行する月

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    全体的に暗く湿っぽい話だったが、それが今の自分の人生観に似ていて話がするすると身体に入っていった。
    わかりやすく前向きな話では無いので、中高生や若い人にはしんどい内容かと思う。
    だがある程度年齢を経た女性には沁みるような気がする。
    ちょっと疲れたな他の人も同じかな?と確かめたい人におすすめです。

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    2023年11月19日
  • 二周目の恋

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    初めてでもなくて、2度目でも最後でもなくて「2周目」。ひと通りの経験を積むとこういう大人になるのかな。
    普段、恋愛小説は読まないけれど、人気作家が色々な角度から描く恋愛小説は面白かった。
    特に「カーマンライン」が好きだなと思った。

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    2023年10月31日
  • 裸の華

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    綺麗ごとすぎてイマイチ。レディースコミックっぽい。
    ストリップとダンスが同じ土台であるわけがなく、白けてしまう。

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    2023年10月27日
  • 彼女たち

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    直木賞作家・桜木紫乃さんと、人気写真家・中川正子さんのコラボによるフォトストーリー。

    「ジョンとイチコ」
    「モネの一日」
    「夕暮れのケイ」の三話収録。

    一話目の『ジョンとイチコ』はイチコが飼っていた愛猫・ジョンの視点で描かれる。
    ひとりぼっちを選んだイチコさんへと向けられる、ふうわりとした温かな目線。
    心が通い合う、かけがえのない存在に安心感を覚えた。

    仕事と子育てに疲弊した女性を描いた『モネの一日』からは、やるせなさが伝染し一緒に深呼吸したくなる。

    最終話はイチコとモネを見守る店主・ケイの視点で語られ優しい余韻が続く。

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    2023年10月26日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    豪華寝台列車(ななつ星)の話である、それぞれ色々な人生とその人達の思い出を乗せて走る、ななつ星 一度でいいから乗って見たい本を読み、素敵な旅をしているような気持ちになった。ますます (ななつ星)に乗りたい。

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    2023年10月21日
  • 光まで5分

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    桜木ワールドの作品である。裏の世界、落ちぶれた人間の世界を描く作家と言ったら、桜木氏という感じの作品だ。どんな世界にも、そしてどんな人にも、その人なりの救いはある。

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    2023年10月20日
  • 家族じまい

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    家族とは、夫婦とはどうあるべきか。
    色々考えさせられました。
    家族だからこそ、ちょっとしたボタンの掛け違いをしないようにしないと、と思いました。
    自分なりの落とし所を見つけようと思います。

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    2023年09月28日
  • それを愛とは呼ばず

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    ネタバレ


    次こそはと思い続けて芸能界に居続けたさき

    凄腕経営者の妻を突然事故で亡くす亮介

    どちらの置かれた立場も確かに苦しくて辛い
    でもどうしても共感も出来ず、2人をまっすぐ見つめられない。

    さきのその才能があったなら今までにもっと
    いかせたはずと思ったり…でもそれは吉田プロや小木田の死があったからこそなのか。

    幸福のまま死をと思う紗希がそれを愛と思うのは確かにそれは愛とは呼ばない。

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    2023年09月24日