あらすじ
北海道の東の街から流れ流れて沖縄にやってきたツキヨは、那覇の路地裏にある「竜宮城」という店で体を売っていた。奥歯の痛みがきっかけで知り合った元歯科医の万次郎、その同居人のヒロキと意気投合し、タトゥーハウス「暗い日曜日」に転がり込んだツキヨに、ふたりを知るらしい南原という男が接触してきて――。直木賞作家が沖縄を舞台に描く挑戦作!
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流されて竜宮城。 ツキヨがいるのは、幸せや希望の光が届かない海の底。 「どんつき」まで来てしまった人は暴力とお金の支配に無抵抗。 共感や救いなんて、初めから終わりまで一切ない。 それでも、玉手箱の煙を吸えば月夜の光を浴びるまで5分とかからない。
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桜木紫乃『光まで5分』光文社文庫。
珍しく沖縄が舞台。夏の太陽に温められた秋の海に浸かっている感じの小説である。時折、冷たい水に驚きながら浮かんでいる温かい秋口の海という感じだ。
那覇市の非合法店で身体を売る主人公のツキヨに女で失敗し、東京から沖縄に流れて来た元歯科医の万次郎、万次郎に思いを寄せるヒロキとまともな人間は登場しない。
主人公のツキヨに何か大きな変化がある訳でもなく、ただ海の中をクラゲのように漂うばかりの不思議な味わいの小説であった。
北海道の東部の街から沖縄に流れ着いた28歳のツキヨは那覇市の路地裏の竜宮城という非合法店で身体を売っていた。ある日、ツキヨは奥歯が痛みから彫師で元歯科医という万次郎のタトゥーハウスを訪れる。やがて、万次郎の同居人のヒロキと意気投合し、タトゥーハウスに転がり込む。
そんな中、ツキヨが最後に竜宮城で相手をした南原という男が近付き、ツキヨに万次郎とヒロキの食事の面倒を見てくれと金を渡す。
本体価格600円
★★★★
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桜木ワールドの作品である。裏の世界、落ちぶれた人間の世界を描く作家と言ったら、桜木氏という感じの作品だ。どんな世界にも、そしてどんな人にも、その人なりの救いはある。
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桜木紫乃さんの小説には、いつも影がないように感じる。影がないということは光がないということ。光まで5分、私には果てしなく遠く感じました。
桜木紫乃さんは北海道を舞台にした小説が多いけど、今回は沖縄が舞台。いつもと少し違うかな?と思って読み進めていた、やっぱり桜木紫乃さんでした。桜木紫乃さんの小説を読んで頭の中で想像する映像は、全体に影がかかっている感じ。見えない影を描いている。
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インスタで読書感想の投稿に惹かれて購入。
エモさを期待しすぎて、期待値は超えられず。
でも終始、夏の気だるさのような空気感は好きだった。
蛇にピアスが好きな人は好きだと思う。