桜木紫乃のレビュー一覧

  • 彼女たち

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    ネタバレ

    写真が素敵。写真に合わせてテキストを考えたのでしょうか?こういうテイストの本好きです。好きな人が多いのでは。
    更には桜木さんがこういうテイストの物語をつけるということもちょっと意外性があって良かった。素敵な温かい物語を紡ぎながらもピリッとするところや切なくなるところ苦みの効いたところを感じられるのが桜木調というか「らしさ」を感じて嬉しくなりました。
    本書の写真家の方と桜木さんの対談?の記事をナニカで読みましたが、写真家の方のコメントが自信が透けすぎてて正直言うとちょっと嫌な感じだなぁと思ったんですが、本書の写真を見ると自信家なのもさもありなんと思わされてしまうセンスを感じました。言うだけのこと

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    2023年12月24日
  • 氷平線

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    今まであまり読まないジャンルでしたが面白かったです。どうにも上手くいかない仄暗い男女の関係をくどすぎずさっぱりすぎず描かれていてなんとも言えない気持ちになりました。大人の苦い恋愛小説です。

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    2023年12月17日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    がたんごとん。がたんごとん。
    夢をかける寝台列車がとおります。
    星が流れた夜の車窓から、素敵な夢の旅へご案内。

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    2023年12月10日
  • ふたりぐらし(新潮文庫)

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    最初の数編がすごく良かったです。どうしてこんな心のひだを言葉にできるのだろうと感動しました。次第にその緊張感も薄れてしまいましたが満足のいく読書でした。ただ、性的な描写って必要なのでしょうか?

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    2023年12月09日
  • 二周目の恋

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    「最悪よりは平凡」島本理生
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    「カーマンライン」一穂ミチ
    「道具屋筋の旅立ち」遠田潤子

    このあたりが特に好きだった!
    色々なmatured kinds of loveで、飽きずにサクサク読めました!

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    2023年12月04日
  • 彼女たち

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     これは、とても丁寧な作り方をされている本だなと感じられ、単行本サイズの広々とスペースを取った写真と、メッセージとも受け取れる、一ページ毎に間隔を空けた、少ない文体で手軽に読める短篇小説とのバランスも絶妙な、桜木紫乃さんにとって、『Our Stories』な物語は、今を精一杯生きている、そんな『彼女たち』に贈る、新たな視点をそっと教えてくれるフォトストーリーです。


    『なつかしいものなんて、ひとつもないの』

    『だまって言うことをきいていたら、胸が苦しくなってくる。
    本音と建前が透けて見えるのは、つらいんだ』

     三つある内の、一つ目の物語は、誰も彼女の心の中に興味の無い環境で暮らしてきた、

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    2023年12月03日
  • ワン・モア

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    ネタバレ

    桜木紫乃作品にしては暗い重い気持ちにならずに、読後はあったかい気持ちになった。
    短編だけど登場人物がみんな繋がっているタイプで、そこは桜木紫乃さんらしいなぁと。
    「おでん」の終わり方は、ああこれ店長の自信のなさ、自分が傷つきたくないから押せないってことでしょ?ってがっかりしたのに、最後に夫婦になっててウルッとした。
    赤沢さんに会う時になぜか結婚指輪をしちゃう寿美子の気持ちはわからなかったけど、それを会った途端に絆創膏で隠しちゃうとことか、赤沢さんががっかりしちゃうとこ、否定しないとこに胸が苦しくなった。こちらも最後幸せでよかった…。

    登場人物の関係性を書き出して整理したいな。笑

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    2023年11月30日
  • 彼女たち

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    癒されたい、孤独を感じる、イライラする…心の操作不全に陥った時に読みたい一冊。頁を捲ると妙に落ち着く。ミルクコーヒー片手に、言葉を想像し、ボ~ッと写真を眺めて心をリセット。

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    2023年11月28日
  • 二周目の恋

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    「最悪よりは平凡」島本理生
    顔は平凡だけど体がグラビアアイドルなみの魔美は、こんな名前をつける親に育てられたという心の傷と、しょっちゅう男性から誘いをかけられる体質。彼女にとっての幸せな恋愛は?
    「深夜のスパチュラ」綿矢りさ
    大学生の可那は気になっている男の子に手作りチョコ前日に思いつきあげようとするけど、料理スキルなく、買い物から四苦八苦。オチ秀逸だった。
    「フェイクファー」波木銅
    主に着ぐるみ作る手芸サークルに入っていた男子の回想。仲間が一人死んだという連絡入る。
    「カーマンライン」一穂ミチ
    私が五歳の時、母は父と死に別れたアメリカから日本に戻ってきた。双子のケントをアメリカの、父の実家に

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    2023年11月20日
  • 二周目の恋

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    短編アンソロジー作品。大人な内容でした。恋にも色々なカタチや想いや愛情がある。作家さん達の個性や魅力が溢れていました。

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    2023年11月14日
  • 二周目の恋

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    二周目とタイトルにつくように、どこか恋に対して諦めや達観などの感情を読みとれてもどかしい気分になることが多かった。二十代後半ぐらいになってからもう一回読んでみたい話。

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    2023年11月12日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    誰かと旅に出ると、非日常の中で会話が弾んだり思っても見ない事が言えたりもするのかなぁと思いながら読み進めた。
    九州に住んでいると、あの列車に乗って眺める風景は、遠い昔に通学や通勤で乗っていた列車から眺めるそれとは違うものなのか確かめたい気もする。

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    2023年11月04日
  • 家族じまい

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     桜木さんならではの安定の暗さと救われない感じを堪能できました。

     各章の主人公のその後が、あとの章で、少しずつ分かるのもリアルでした。
     遠くない未来、私も考えなくてはいけない事として勉強にもなりました。

     また桜木さん作品を読みたくなりました。

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    2023年11月01日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    豪華寝台列車にまつわる短編集。
    寝台列車の紹介も少し含みつつ、その実、内容的には旅とそれぞれの人生が描かれている。
    なので風光明媚な描写とかではなく、結構な確率で同行人が予定の人と違ってたり伴侶がお亡くなりになってたりしている(ご時世もあってかある事情で乗車すらしてないのもある)。
    三浦しをんさん目当てだったけど、色々な方の寄稿が読めてよかった。

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    2023年10月21日
  • 家族じまい

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    どの人物にも少しの共感を感じ又少しの嫌悪感も感じた。それは自分自身に投影してるからなのかな。来た道行く道、どれが正解なんてない。感情はその人だけのものであり環境も千差万別
    人間最後は忘れてしまうこともとても大事なんじゃないかって痛感した

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    2023年10月17日
  • 光まで5分

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    流される。流れる。
    繋がりとは。
    ここは竜宮城?光は遠いの?
    光って何?
    世界が変わって見える桜木ワールド。
    おもしろい。

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    2023年10月10日
  • 二周目の恋

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    うっとりするようなお話が多かった。全ての作品にその人らしさが浮かんでいて、それも良かった。窪美澄さんの「海鳴り遠くに」が1番好きだったなあ。女性同士の恋愛をこんなにも美しく描けるなんて。

    p.290 「無事に、行きなさい」桜木紫乃
    学校なんて現代的にY染色体を理解したいなって。実際のY染色体っていうのは、すごくちいさくて、ほとんど遺伝子が乗ってないんです。唯一の働きは生物をオスにすることくらい。XXYもきれば、XYYもいるとなると、もはや性別というのは見える部分の肉体差異なんです。性染色体っていうのは、もともと異常が起きやすい部分なんですよ。だから、本来真っ二つに割るのは難しいんです」見か

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    2023年10月03日
  • 家族じまい

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    怖くて息苦しくなるくらい切なかったけど一気に読んでしまいました。家族しかわからない家族の歴史、家族で何とかするしかない家族の問題。よく普通の家庭などと言いますが、家族はどこの家族も閉鎖的で特殊で普通ではありません。そこがいやで出ていったつもりでも、やがて戻ってしまう。疎ましく、愛おしく、逃れ難い場所。登場人物それぞれに自分を見たような気がしました。

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    2023年10月01日
  • 蛇行する月

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    「ホテルローヤル」と同じ連作短編集ということで期待。6編どれも良かった。自分が善い人になった気がする一瞬があっただけでも読んだ甲斐がありました。

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    2023年09月29日
  • 二周目の恋

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    二周目っていうのがよく分からなかったけど、
    大体は面白かった。
    2つ、好みじゃなくて飛ばした。
    綿矢りさのバレンタインの話は
    めっちゃ共感する。

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    2023年09月24日