森博嗣のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ解説者冬木糸一氏の『何がなんだかわからないが、すげえ』に激しく同意。
この人のサイト、気になる。。
前作、前々作のミチルが登場しないのだが、
人の意識がその個体にある=私たちのような状態 ではなく
別の意識によって体が動いたり、 他の人の体に自分の意識が入っていたり、、、 というあたり、前作の女王の実験によるものだろうか。。。
そこでかろうじて同じ世界観、という事は分かるのだが。。
本作、コミカライズされるそうである。
という事は咀嚼しきれたのか、作画担当者。。凄い。。
ミチルの短い単語の羅列も難解だったが、理論詰で説明されても難しい。作者、凄いなぁ。。
冬木氏曰く、『折にふれて読 -
Posted by ブクログ
森先生は、「オリジナリティのあるものを生み出すことが最重要」と仰る。これは、小説家を目指すことに限らず、ビジネスも同じだと思います。この本は、すべてのビジネスパーソンの参考になるのではないでしょうか。
森博嗣先生のこの手の本を読むのは『作家の収支』に続いて2冊目です。森先生にとって小説を書くことは、作家になるためだったわけではなく、趣味に使うためのお金を稼ぐための手段だったわけですけれども、「いざ小説を書き始めると、次から次へと発想が生まれ。書いている物語はもちろん、次のこと、その次のこと、別のシリーズのことなど、どんどん発想される。そういう発想が、執筆の邪魔になるくらいだ。」と書かれて -
Posted by ブクログ
森先生の作品としては、読みやすい(・・? Xシリーズですが、今回は森先生らしさも加わって更に面白かったかも♪
『タカイ×タカイ』は、Xシリーズのスリリングさに、森先生らしい建築的なトリックを加えたスキのない作品でした。更に「最後をエレガントに成長した萌絵が締める」というゴージャスな展開です。物語の中では飲み物を残す萌絵ですが、読者はフルコースをデセールまで楽しんだという満足感と萌絵の粋なかはらいによる後味の良さが得られます。
Xシリーズで登場したメインキャラであるはずの、鷹知、小川、真鍋も、凡人?らしい可愛らしさがあり、中々いいを味出していますが、今の萌絵に太刀打ちできるのは、もはや -
Posted by ブクログ
森さん短編集二作目。前回と同じくS&Mシリーズが気になり購入。
今回もわりかし不思議系が多かったような。そしてやはり恩田臭を感じる私(笑)
一番はやっぱり犀川先生と萌絵ちゃんが出てくる「石塔の屋根飾り」。いやもう、諏訪野が最高。二段オチもいいし、短編としては申し分ない作品。で、続く「マン島の蒸気鉄道」もフルメンバーなんだけど……こちらはお話的には微妙、かなぁ。本編その後のキャラを楽しむ短編な気がする。
あとは、「素敵な日記」がよかったなー。ラスト読んでゾクリとした。なるほどな!
別の意味でゾクリとしたのは「河童」。これ、怖いな。
「小鳥の恩返し」「片耳のピアス」あたりは森さんらし -
Posted by ブクログ
閉ざされた世界を舞台に奇怪な事件が起こる『イナイ×イナイ』に対し、『キラレ×キラレ』は、連続的な通り魔事件が起こる違う趣です。
所々に、哲学的な言葉が無造作に落ちているので、それを発見し拾い集める楽しみはあるものの、『キラレ×キラレ』は、森先生らしさの薄いありふれたミステリーだと思います。しかしながら、プロットにはオリジナリティが感じられるし、程よい緊張感とスピード感を伴って進行する物語が、とても読みやすく。初めて森先生の作品を読む読者は、いきなり『すべてがFになる』から始めるよりも、“Xシリーズから読んでみる。”というのも良いかもしれません。そういう意味では、口当たりがあまり良くない『 -
Posted by ブクログ
虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) >> 『εに誓って』も途中なのに読み始めてしまった『虚空のマトリクス』断然、こっちの方が、私好みだぁ~
Gシリーズを『φは壊れたね』『θ(シータ)は遊んでくれたよ』『τになるまで待って』と読み進め、『εに誓って』にちょっとだけ触れたところで脱線して、手に取った『虚空の逆マトリクス』…タイトルの通り、読者が語り手に連れられて彷徨う世界は、まるで映画マトリクスのような虚空でした…これが現実になったら、経済活動はどうなるのだろう?と、疑問を浮かべながら、森先生ならではなの物語を味わいます。
この「少ない情報とい