市川拓司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あなたがもし会話の中で誰かの言葉を引用して、相手がそれは莊子ね、と返したらどうだろう。いやそんなことは起きるわけはあるまいと思うかもしれないが、それは起きるのである。妄想の中で。
自分も一人の妄想ニストとして言うなら、この話に出てくるシチュエーションは妄想家にとってのテンプレとも言うべき、幼馴染がかわいい、けど取り柄のない自分に惚れる、更に大人になったら美人女優で、冴えない自分の価値を周りの人間によって補うわけである。他にもバイトには男性の出来杉君を備え、男女どちらも抜かりがない。
こんな設定だとときめきメモリアルか!ってなるけど、流石にそこまで甘くもなく、なんだか村上春樹っぽい語り口でちょい -
Posted by ブクログ
ベストセラーになった「いま、会いにゆきます」の著者、市川拓司さん
市川さんが発達障害を抱えていると言う事を本作で初めて知りました。
と言っても「発達障害」そのものを詳しく知っていたわけではなかったので
この本を読んで、「知らなかった事を知る」事が出来て良かったです。
本著では市川さんの過ごす30時間の間に起こる出来事や思いが細かく描写されています。
ヨーロッパでのプロモーションツアーの依頼が来ても、様々な不安により一度は引き受けたものの結局お断りした事
中々願っても叶う事ではない素晴らしい体験なのにそれが出来ずもどかしい気持ちが伝わりました。
苦手な事の中にはいくつか自分にも当てはまる物 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ祖父・主人公である孫・その恋人の3人で、祖父と祖母が昔暮らしていた場所まで旅する物語
その道中で語られる祖父と祖母の過去が
切なくて悲しく、まさに純愛と呼べるものだった
ただ、後半の惰性感が少しだけ残念でした。
スパッと終わっていれば余韻は凄まじかったと思うけど
あくまでこれは個人的な意見です
・十二歳の春の雨の日の午後に、私の心に宿ったもの憂い気分は、十三歳の秋に感じていたそれとは断じて違う。心とは一回性のの現象なのだ
・不器用な者たちだけが愛に身を殉じていくんだ
・遊園地は人が幸せになりに行く場所だもの
・わたしたち、がんばったよね?
このあたりの言葉は話の内容も相まって、かなりグッ