市川拓司のレビュー一覧

  • ねえ、委員長
    大人の手前にいる高校生の、繊細で脆い優しさ、そして強さを軸として織り成される短編集です。
    こんな高校生達がたくさん存在してくれるよう願いたくなる、そんな登場人物ばかりでした。
  • いま、会いにゆきます
    何かのきっかけで、連絡できたことによる、その後の人生と、連絡する勇気やきっかけを掴めないまま時間が過ぎて永遠に平行線に終ること、本作はファンタジー的な要素ながら考えさせられる作品でした。
  • 永遠に解けないパズル
    いつもの市川さんの殴られても殴り返さない主人公の話
    舞台は中学校
    なんでも外国の俳優に例えるのはウザかったかな
    エピローグあそこまで書くなら再会まで見たかったけど、見せないのが市川さんかな
  • いま、会いにゆきます
    映画をむかし観たような記憶があったわけだけど、いまさらながら原作も読んでみた。面白かった。
    だだ、「セカチュー」しかり、映画に比べると原作は正直色気がないというか、エンタメ色が若干よわいというか、それなりに感動するけどちょっと物足りない印象だったなあ。

    梅雨の時期だけ亡き妻がかえってくる。よくよく...続きを読む
  • ねえ、委員長
    3編の短編小説
    いかにも市川拓司さんらしいお話
    いつも共通するのはひどくユニークでとびきりオリジナルな人の物語
    3編とも結末は再会なんだけど、エピローグまでは書かないんだよな
    エピローグまで読みたいよ!
  • 壊れた自転車でぼくはゆく
    久しぶりに読み切った本。1人の人との出会い、1人の人を想い続ける人生…そんな人生もあるんだろうなと、なんだか純粋な愛情に心温まる話でした。
  • こんなにも優しい、世界の終わりかた
    不思議な世界観から始まりほぼ回想で進むはなし。

    前半()の中で補足の説明をするのがしつこくあって個人的に苦手だったけど後半は少なくなり帳消しされるぐらい感動して泣けた。

    なんか育ちが良くなった気持ちになれるきがする。。
  • 私小説
    『こんな夫婦の形があるんだ…』
    その日の気分のオイルを決めて、お互いに薄暗い明かりの中、マッサージし合う時間
    妻はくるくると踊り、鼻歌を歌いながら家事をしている

    とても繊細な人の、その人らしい暮らし

    新しい価値観に触れた気持ちだった
  • いま、会いにゆきます
    いつもの週末、散歩に出かけた町はずれの森で、父と子二人に訪れた奇跡。
    再び巡ってきた雨の季節。
    市川拓司作品は初めて読みました。
    感動の恋愛小説です。
  • そのときは彼によろしく
    そのときは彼によろしく
    この言葉の意味を私は間違えていた
    最後に意味を知った時、嗚咽が出る位に涙が出た
  • こんなにも優しい、世界の終わりかた
    解説にある、にごりのない小説、まさにその通り。
    終末ものなのに、悪い人は誰ひとりいない。皆が優しくって、優しい気持ちのまま凍りついている。
    吉沢優くんと白河雪乃さんの見てるのがもどかしい愛。優くんのお父さんとお母さんの愛。親子の愛。
    少しだけ希望の持てる終わり方をしてくれて良かった。
  • こんなにも優しい、世界の終わりかた
    p.256
    けれど、ぼくは望んでしまった。彼女のためになにかをしてあげたい。そう思ったとたん、ぼくは「欠けている」人間になった。なにかを求めると、ひとは完全ではいられなくなる。求めるとは、つまりはそういうことだから。
    自分の中のなにかを壊し、その窪みに相手が差し出すものをそっと嵌め込んでみる。そうや...続きを読む
  • ねえ、委員長
    『いま、会いにゆきます』で有名な市川拓司の短編集。
    「Your song」
    「泥棒の娘」
    「ねぇ、委員長」
    の3編が収録されている。

    内容紹介は「ねぇ、委員長」のものだが、実は3編共似たような構成、ストーリーである。
    孤立した男の子あるいは女の子と、これまた周りとは少しずれている主人公の交流のお話...続きを読む
  • 壊れた自転車でぼくはゆく
    生きにくさを生き抜き、純粋かつほんものの愛を知り得た、
    邪なところはないのだけれど、でも柔弱かつ素朴すぎるくらいの性格で、
    さらにはいろいろな不安神経症的であったり恐怖症的であったりする性質のある祖父。
    そして、身体の弱いヒロイン(祖母)・真利子の前向きな美しさ。

    彼らを包みこんだ光と闇があります...続きを読む
  • こんなにも優しい、世界の終わりかた
    文章も登場人物も内容も情景も全てが純粋。
    とにかくきれい、清い、美しい
    ゆったりとしていて中盤中だるみしてしまった
    世界の終わりを描いてるのに暗くない、
    ただただ切ない、そして美しい
  • そのときは彼によろしく
    著者の作品は初読みでした。

    読後感は温もり感じています。

    ある意味で純愛物で、青春物語でもあり、ファンタジーの要素も含んだ物語。

    盛り沢山な内容故に500ページのボリュームがあり、土日の休日を使って読んでみました。

    本作の主人公は智史であり、彼が13歳の時に出会い、親友となるのが佑司。

    ...続きを読む
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語
    悲しい物語というか物語が始まらないことが悲しい。

    恋愛についてのお話です。

    ネタバレっぽいことをするから、
    読みたくない人は読まないでくださいね。

    カメラ好きの大学生たちの恋愛なんですよ。
    そして、
    恋をすれば寿命があと6年になるという
    不思議な病気を彼女が持っています。

    彼氏はそんなことを...続きを読む
  • そのときは彼によろしく
    中学時代の初恋を大事に思っていた2人。
    2人が出会ってお互いの存在に気づくまでは
    ちょっと退屈に思った部分もありましたが
    お互いが分かってからの展開はすごく良かった。
    この3人と1匹は、心の深いところで
    つながってるんですね。
    そんな仲間がいるなんて素敵だなと思いました。
    そういう関係からの恋愛だっ...続きを読む
  • 世界中が雨だったら
    世界中が雨だったら
    そんな題名に惹かれて 読み始めた。
    明るく楽しい話じゃなく 心の中の暗い部分を
    描いた本だった。
    僕のマイナーな気持ちとシンクロして ついつい一気に読んでしまった。
  • こんなにも優しい、世界の終わりかた
    こんなにも優しい、世界の終わりかた
    というタイトルが本当にしっくりくる。
    こんなに優しい世界の終わりかたがあるんだ...と読み終わったときにしみじみと思った。

    出てくる人物がみんな愛に溢れていて優しくて一切の汚れのない物語で素敵だった。