市川拓司のレビュー一覧
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ネタバレいま、会いにゆきます★.3.7
公園で会った子のオススメ本って事で読んだ。
普通の小説とはちょっと違うタッチ。ナレーションが少なくセリフと主人公の心の声で構成されているのがおもしろい。
終盤までアーカイブ星から帰ってきた(死んだはずなのに現れた)澪が何者なのかが分からなくてずっと気になりながら読みすすめた。ラストで全てが明らかになって伏線も回収されてて泣けた。ここから先はネタバレになるが死んだあとに帰ってきた澪は8年前の彼女であったのだ。澪は8年前事故に遭い未来にタイムスリップし、そこで自分が高校の同級生の巧と結婚し子供もいるがすでに自分が死んでいるという事実に直面する。この梅雨の季節だけのタイムスリップで自分がどんなに二人に愛されていたか、幸せな家庭を持っていたのかを知りそれを実現するために8年前に戻った澪は動き始める。その幸せが長く続かないとわかっていても….。
澪と巧の純愛さに心が浄化された気分だった。愛っていいなぁ。
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Posted by ブクログ
おっちゃんの推しの作家さんの作品。
久々に市川作品を読もうかと意気込んだ直後、明らかなる違和感を感じた。
短編三作品からなる本書、まずは“琥珀の中に”。
読み出して30分後には異変警報が(笑)
市川作品にしては、今作やたらと男女の絡みシーンが描写されている。そして現れる死体、さらにはレジン詰め…。市川作品には見られないストレートな表現も多く、これは穿った見方で攻めてきた作品かなと思った。
絡みはともかく(とはいえ著者としては、表現がリアル。見たことが無い)死体周りには、乙一的な雰囲気を感じた。
一つ飛ばして“循環不安”。これもストレートに死体を出してきた。小さな世界を目指し、その中でも静かに・綺麗に・そして優しく紡いで行く…みたいな作品を繰り出す著者なイメージを覆す内容。
「何か嫌なことがあったのですか?」
と聞きたくなるぐらい真逆なストーリー。ここにも乙一的な雰囲気を感じた。ハラハラもした。犬、そういや…でしたな。
最後に“世界中が雨だったら”。これは市川作品らしいストーリー。でも、少年が未遂とはいえ九分九厘、自殺を決行するという姿勢を貫くってところは、やはりイメージと違うと肌身に感じた。
姉との関わり方は、著者らしさが出ていた気がする。おっちゃんはそんな雰囲気が好きです。
つらつらと書いているが、三編どの主人公の男(琥珀の中には違うかな)にも共通してあるハンディキャップ、自分に自信が持てない、引っ込み思案、優しいが故の奥手、これらの要素を持たせているところには、市川作品ならではなものを感じた。むしろその設定こそ真髄かと。
異色な作品を試してみる的な作品。
悪くはない作品でしたね。
ただ、ガス欠のその後は気になりますね。不完全燃焼のまま終わらせるのも、試みの一つなのか…真相は著者のみぞ知るのでしょう。
驚きこそありましたが、一味違った世界を見させてもらいました。とても良かったです。
優しい心になれる作品にも期待しています。
ありがとうございました。
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ネタバレYour song
泉川
陸上部。
村井祐希
転入生。変な男の子。
吉川絵里
よそのクラス。サッカー部のマネージャー。
泥棒の娘
ぼく
父親の都合で、十四の春に人口二万ほどの小さな町の中学校に転入。
彼女
隣のクラス。一年のときに北のほうから転入してきた。
ねえ、委員長
鹿山宏樹
通学路の途中の道端に座り込んでいた繭子を助けた。
森永繭子
光に弱い。春の季節に貧血の発作を起こす。学級委員長。図書委員と兼任。
ゆきな
鹿山の父が行く飲み屋の店のオーナーの娘。繭子のひとつ年下。
加藤
繭子の中学時代の文芸部の先輩。地元の国立大学に通っている。 -
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あなたがもし会話の中で誰かの言葉を引用して、相手がそれは莊子ね、と返したらどうだろう。いやそんなことは起きるわけはあるまいと思うかもしれないが、それは起きるのである。妄想の中で。
自分も一人の妄想ニストとして言うなら、この話に出てくるシチュエーションは妄想家にとってのテンプレとも言うべき、幼馴染がかわいい、けど取り柄のない自分に惚れる、更に大人になったら美人女優で、冴えない自分の価値を周りの人間によって補うわけである。他にもバイトには男性の出来杉君を備え、男女どちらも抜かりがない。
こんな設定だとときめきメモリアルか!ってなるけど、流石にそこまで甘くもなく、なんだか村上春樹っぽい語り口でちょいちょいインテリ臭かったりブルジョワ感を漂わせ、なんだかいけ好かない連中ばかりだけど嫌味もなく。
でもうん、文句ばっか言ってるみたいだけど、こうやってたまには甘ったれてみるのも良いのよ。しょせん男はロマンチストだからね。 -
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ベストセラーになった「いま、会いにゆきます」の著者、市川拓司さん
市川さんが発達障害を抱えていると言う事を本作で初めて知りました。
と言っても「発達障害」そのものを詳しく知っていたわけではなかったので
この本を読んで、「知らなかった事を知る」事が出来て良かったです。
本著では市川さんの過ごす30時間の間に起こる出来事や思いが細かく描写されています。
ヨーロッパでのプロモーションツアーの依頼が来ても、様々な不安により一度は引き受けたものの結局お断りした事
中々願っても叶う事ではない素晴らしい体験なのにそれが出来ずもどかしい気持ちが伝わりました。
苦手な事の中にはいくつか自分にも当てはまる物もあって共感出来る所もありました。
読書中、著者の生き辛さを感じ、辛くなったりもしましたが市川さんの文章にはそれを越す優しさや温かみも感じました。 -
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ネタバレ祖父・主人公である孫・その恋人の3人で、祖父と祖母が昔暮らしていた場所まで旅する物語
その道中で語られる祖父と祖母の過去が
切なくて悲しく、まさに純愛と呼べるものだった
ただ、後半の惰性感が少しだけ残念でした。
スパッと終わっていれば余韻は凄まじかったと思うけど
あくまでこれは個人的な意見です
・十二歳の春の雨の日の午後に、私の心に宿ったもの憂い気分は、十三歳の秋に感じていたそれとは断じて違う。心とは一回性のの現象なのだ
・不器用な者たちだけが愛に身を殉じていくんだ
・遊園地は人が幸せになりに行く場所だもの
・わたしたち、がんばったよね?
このあたりの言葉は話の内容も相まって、かなりグッときました。短くて良い言葉が並んだ素晴らしい本で、読んでよかったです。