市川拓司のレビュー一覧

  • ぼくが発達障害だからできたこと
    ■AD(アスペルガー障害)の最も基本的な症状はいわゆる「自閉」であり次のうち少なくとも二つにより示される。最も基本的な僧正である「対人的相互作用の質的障害」は知的障害を合併する自閉症とは異なり別しにくく,かつ具体的に鑑別しにくいもので,自身も自分で気づいていないし親や教師にも分かりにくい。
    ・目と目...続きを読む
  • ぼくが発達障害だからできたこと
    多様性こそ大事。当たり前のことだと理屈では分かっていても、えてして忘れてしまいがちな事実。
    本書の中で、筆者特有の語り口で何度も綴られます。

    自分や取り巻くものたちを考えるとき、何故?と否定的な感情を抱くことがないわけじゃないですが、全て引っくるめてそれでいいんだ、と包み込み、肯定されたような、そ...続きを読む
  • ぼくが発達障害だからできたこと
    100%理解できたわけではないが、発達障害であることがこんなにポジティブに語られてることにビックリ。
    この人の書いてきた物語をしっかり読んでみたいと思う。
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語
    市川さんの本は、相変わらず文章に透明感があって、すっごく綺麗で……感動しました。
    『恋の病』字のごとくですね。
    恋をすることで死に至る病。
    やっと結ばれると思った時に衝撃的な事実。まさかこんな話になるとははじめ読んでいて、思いもしなかったな……。

    まっすぐできらきらしてて、純粋な初恋のお話。
    とて...続きを読む
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語
    繊細なタッチで泣かせる話。そして予想外のクライマックス!!

    ・好きな人が好きな人を好きになりたかったの…

    心が熱くなるね。思い出すね。
  • ねえ、委員長
    久しぶりの市川本。
    市川さんの登場人物は、どこか似ている。
    不器用で、社会から見るとどこか外れているんだけど、魅力的で、生命力に溢れている。
    今回も、そんな人物達の物語。
    今回は短編集なのだけれど、歯切れのよい文章で、どれも読み終わった後にしみじみとして、あったかい気持ちになれる。
    やっぱり市川さん...続きを読む
  • ねえ、委員長
    どのストーリも全く別で、オリジナルなんだけれど、市川拓司の本に出て来る人たちは、どこか似ている。
    不器用で、生きて行くのに精一杯で、でも、自分の感覚を大切にしようとしてる人たち。
    非常に純粋で、読んでいると、ずっと昔、自分にもそうやって、自分の感情をこじらせた時があったなぉと懐かしく、痛々しく感じま...続きを読む
  • ねえ、委員長
    不器用な人々が一生懸命つむいだ物語だった。

    真実の世界を生きようとするひたむきな姿に心奪われた。

    「負けるな」って励まされたような暖かい読後感。

    すごく良かった

    2014.5.26
  • ねえ、委員長
    学級委員長の少女と落ちこぼれの少年,本を通して紡がれる絆の物語「ねぇ、委員長」を含む全3編の短編集.(気恥ずかしいので)恋愛小説に★5は付けない主義なのだが,やむなく撤回,文句なしである.青春小説と恋愛小説の間,洗練された文章と,純度の高い透明な物語.ぜひ手に取ってもらいたい1冊.
  • 世界中が雨だったら
    短編集。どのお話も深みがあって、とても読み応えがありました。死について考えさせられる一冊ですが、言葉の選び方が美しかったり、文章構成がおもしろかったりするので、そこまで暗い気持ちになることなく、読むことができました。
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語
    DVDを見てから原作が読みたくなったのですぐに読み始めました。静流と誠人の会話がとても和みます。静流が誠人に言った、「好きな人が好きな人を好きになりたかったの」という言葉がとても好きです。人のことを好きになるっていいなと思いました。心が温かくなりました。ぜひ読んでもらいたいなと思いました。
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語
    誠人と静流の変わった恋愛物語。
    どう見てももてない2人が、街角で出会い惹かれていき静流の死を持って完結する。
    仲間との友情、自分の弱い部分を周りが認め等身大のままでいられるのは、ほっとする。誠人の見舞いにきた関口が、タクシーに乗せていく場面は良かった。
    また、エピローグの個展の場面は『つー・・・』っ...続きを読む
  • 吸涙鬼
    文庫で久々に市川拓司。

    一時のようなどはまりはないものの、やっぱりこの人の世界観というのは独特だなと思う。

    最新作読んでないんですけどね。買ってそのままの状態。
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語
    久しぶりの恋愛もの。
    「恋愛もの」と言ったら、この人の右に出る人はいないでしょ~。
    今回も期待を裏切ることなく、切ない恋愛にしっとりしました。

    そういえば、Separationではだんだん若返ってしまう主人公の女のお話だったけど、これは恋をすると大人に成長して死に近づく子供っぽい女の子のお話。
    ...続きを読む
  • いま、会いにゆきます
  • 弘海 息子が海に還る朝
    個人的には結構好き。
    ただ好みが割れやすいかな?
    テーマは家族。
    手紙・過去・現在の場面展開によって続きが気になるのですぐに読み終わります。
    心温まる1冊です

    空を舞うように水の中で踊る美しい子供の話。
    親友,家族との別れのシーンは涙が止まりません。
    最後は電車の中で読まないこと事を...続きを読む
  • 世界中が雨だったら
    市川 拓司さんの短編集。市川が好きで手にしたのだけれど、一言で言えばダーク。
    良くできたストーリーに救われるけれど、今度は彼が書く世界中が晴れた日のことを読んでみたいと思いました。
  • 弘海 息子が海に還る朝
    落ち着いたトーンで、影のある雰囲気がありながらも、未来に向かう強い意志を感じた本。3つの時間軸で展開されるストーリーは心地よく、一気に読み通せる本。世界観がすごく良い。
  • 壊れた自転車でぼくはゆく
    寛太
    真の祖父。

    真利子
    真の祖母。

    大沢真

    野川麻美
    真の彼女。高校三年のときのクラスメート。

    真の父
    優治。フリーのイラストレーター。

    槻川啓司
    寛太と同じ中学。同じ絵画教室に通っていた。代々医者の家系。

    江美子
    寛太と同じ中学。同じ絵画教室に通っていた。

    水樹
    啓司の看護をしてい...続きを読む
  • こどものころにみた夢
    文章と絵で綴られた「こどものころに見た夢」をテーマにした短編アンソロジー。夢の世界は辻褄が合わないような不思議な光景、場面展開が見られるけれど、現実とぜんぜん関連がないわけではないですよね?その夢と現実との繋げ方というか絡め方が12人の作家ごとに違うのが面白いです。これは夢の中?と読んでいて戸惑うも...続きを読む