市川拓司のレビュー一覧

  • ぼくが発達障害だからできたこと

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    市川さんの「偏り」っぷりは半端ではないですが、語り口に悲壮感はなく、むしろちょっと誇らしげ? あくまで客観的、ユーモラスな調子なので読んでいて清々しい。共感覚やトランス体質のエピソードは、そんな世界もあるのか! と驚かされます。

    発達障害でない人のことを「定型発達者」というのですね、初耳でした。この呼び方と(定型ってなんとも)、たぶんそうである自分に、一抹の切なさを覚えてしまう......? それくらい、市川さんのほとばしるポジティブは打撃力大。
    発達障害の人も定型の人も、だれが読んでも元気をもらえます。

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    2017年04月02日
  • こんなにも優しい、世界の終わりかた

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    市川拓司の恋愛小説。
    ただ恋愛小説と呼ぶには少々、美しすぎるし穏やかすぎる。

    話の主人公は変わり者で学校では底辺と呼ばれるような少年。彼は徹底して争いがそしてとても優しい。
    そんな彼がある日、美少女に出逢い、恋に落ちるという出会ってから10年間のお話。

    話は過去の話と同時平行で終わりを迎えた世界でその女性の元へと走る青年を描くような形で進展する。

    初め~中盤までは正直、その非暴力さと臆病さと弱さに辟易としてイラついていましたが。
    後半の彼が持つ感受性の豊かさと人を思う強さ。そしてその優しさ。それに何よりだからこそ得ることが出来る深い愛に泣かされました。

    今までとは結構違う話だったけど、泣かされました。
    人との縁や関係性がまるでお手軽なファーストフードのように扱われるきらいがある現代のなかで、このように深い人間関係は醸成するものだというメッセージは貴重に思えます。
    こんな本を皆に読んでほしいなと思いました。

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    2017年02月28日
  • ぼくが発達障害だからできたこと

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    ■AD(アスペルガー障害)の最も基本的な症状はいわゆる「自閉」であり次のうち少なくとも二つにより示される。最も基本的な僧正である「対人的相互作用の質的障害」は知的障害を合併する自閉症とは異なり別しにくく,かつ具体的に鑑別しにくいもので,自身も自分で気づいていないし親や教師にも分かりにくい。
    ・目と目で見つめ合う,顔の表情,体の姿勢,身振りなど対人的相互反応を調節する多彩な非言語的行動の使用の著名な障害
    ・発達の水準に相応した仲間関係を作ることの失敗
    ・楽しみ,興味,成し遂げたものを他人と共有することを自発的に求めることの欠如
    ・対人的又は情緒的相互性の欠如
    ■ADの基本的な症状として「行動,興味の限定された反復的で常同的な様式」とされ,かつて「脅迫的同一性保持行動」や「こだわり(強迫的)行動」とされたものがある。これは次の少なくとも一つにより明らかとなる。
    ・その強度,又は対象において異常なほど,常同的で限定された方の一つ又はそれ以上の興味だけに熱中すること
    ・特定の機能的でない習慣や儀式に頑なに拘るのが明らかである
    ・常同的で反復的な衒奇的運動
    ・物体の一部に持続的に熱中する
    ■ADの人は「人間」ではなく「機械(器械)的なもの」や「自然(動植物)」に熱中することが多い。
    ■種全体の絶滅を免れるためには「生物的多様性」が不可欠。

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    2016年11月03日
  • ぼくが発達障害だからできたこと

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    多様性こそ大事。当たり前のことだと理屈では分かっていても、えてして忘れてしまいがちな事実。
    本書の中で、筆者特有の語り口で何度も綴られます。

    自分や取り巻くものたちを考えるとき、何故?と否定的な感情を抱くことがないわけじゃないですが、全て引っくるめてそれでいいんだ、と包み込み、肯定されたような、そんな読後感でした。

    多様性、マイノリティ、たいせつに守っていきたいと思います。

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    2016年10月02日
  • ぼくが発達障害だからできたこと

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    ネタバレ

    100%理解できたわけではないが、発達障害であることがこんなにポジティブに語られてることにビックリ。
    この人の書いてきた物語をしっかり読んでみたいと思う。

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    2017年07月28日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

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    市川さんの本は、相変わらず文章に透明感があって、すっごく綺麗で……感動しました。
    『恋の病』字のごとくですね。
    恋をすることで死に至る病。
    やっと結ばれると思った時に衝撃的な事実。まさかこんな話になるとははじめ読んでいて、思いもしなかったな……。

    まっすぐできらきらしてて、純粋な初恋のお話。
    とてもいい作品でした。

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    2016年05月18日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

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    ネタバレ

    繊細なタッチで泣かせる話。そして予想外のクライマックス!!

    ・好きな人が好きな人を好きになりたかったの…

    心が熱くなるね。思い出すね。

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    2015年08月03日
  • ねえ、委員長

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    久しぶりの市川本。
    市川さんの登場人物は、どこか似ている。
    不器用で、社会から見るとどこか外れているんだけど、魅力的で、生命力に溢れている。
    今回も、そんな人物達の物語。
    今回は短編集なのだけれど、歯切れのよい文章で、どれも読み終わった後にしみじみとして、あったかい気持ちになれる。
    やっぱり市川さんの本っていいな。そう思える作品でした。

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    2015年02月22日
  • ねえ、委員長

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    どのストーリも全く別で、オリジナルなんだけれど、市川拓司の本に出て来る人たちは、どこか似ている。
    不器用で、生きて行くのに精一杯で、でも、自分の感覚を大切にしようとしてる人たち。
    非常に純粋で、読んでいると、ずっと昔、自分にもそうやって、自分の感情をこじらせた時があったなぉと懐かしく、痛々しく感じます。
    共感出来るところが多くて、登場人物が非常に愛おしくなります。

    今回は、短編3つと、一つ一つが短かったためか、要らない部分が削げていて、より純度が増した感じです。
    まさに、削いで削いで、それでも豊か。

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    2014年07月13日
  • ねえ、委員長

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    不器用な人々が一生懸命つむいだ物語だった。

    真実の世界を生きようとするひたむきな姿に心奪われた。

    「負けるな」って励まされたような暖かい読後感。

    すごく良かった

    2014.5.26

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    2014年06月02日
  • ねえ、委員長

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    学級委員長の少女と落ちこぼれの少年,本を通して紡がれる絆の物語「ねぇ、委員長」を含む全3編の短編集.(気恥ずかしいので)恋愛小説に★5は付けない主義なのだが,やむなく撤回,文句なしである.青春小説と恋愛小説の間,洗練された文章と,純度の高い透明な物語.ぜひ手に取ってもらいたい1冊.

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    2014年05月07日
  • 世界中が雨だったら

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    短編集。どのお話も深みがあって、とても読み応えがありました。死について考えさせられる一冊ですが、言葉の選び方が美しかったり、文章構成がおもしろかったりするので、そこまで暗い気持ちになることなく、読むことができました。

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    2014年04月21日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

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    DVDを見てから原作が読みたくなったのですぐに読み始めました。静流と誠人の会話がとても和みます。静流が誠人に言った、「好きな人が好きな人を好きになりたかったの」という言葉がとても好きです。人のことを好きになるっていいなと思いました。心が温かくなりました。ぜひ読んでもらいたいなと思いました。

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    2013年11月05日
  • 吸涙鬼

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    文庫で久々に市川拓司。

    一時のようなどはまりはないものの、やっぱりこの人の世界観というのは独特だなと思う。

    最新作読んでないんですけどね。買ってそのままの状態。

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    2013年02月21日
  • 恋愛寫眞 もうひとつの物語

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    ネタバレ

    久しぶりの恋愛もの。
    「恋愛もの」と言ったら、この人の右に出る人はいないでしょ~。
    今回も期待を裏切ることなく、切ない恋愛にしっとりしました。

    そういえば、Separationではだんだん若返ってしまう主人公の女のお話だったけど、これは恋をすると大人に成長して死に近づく子供っぽい女の子のお話。
    これもさ、やっぱり切ないよね
    恋することは生きてるなかで一番素敵なことなのに、恋をすると命が縮まるなんて、そんな悲しいことってないよね。
    でも、人を恋すること愛することをとめることは出来ないんだよね。
    自分の命を懸けてでも、人を愛する。
    なんて儚い思いなんだろう。

    やっぱり、市川拓司は恋愛小説の神様だね。

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    2015年02月06日
  • いま、会いにゆきます

    購入済み

    泣き

    映画以上に感動

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    2018年02月26日
  • 弘海 息子が海に還る朝

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    個人的には結構好き。
    ただ好みが割れやすいかな?
    テーマは家族。
    手紙・過去・現在の場面展開によって続きが気になるのですぐに読み終わります。
    心温まる1冊です

    空を舞うように水の中で踊る美しい子供の話。
    親友,家族との別れのシーンは涙が止まりません。
    最後は電車の中で読まないこと事をお薦めします。

    愛する息子に起こる変化…
    自分が親だったらどんな決断をするのだろう?

    市川さんの表現は幻想的でどこか爽やか。
    本が苦手な人でも読みやすいと思います。

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    2010年06月22日
  • 世界中が雨だったら

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    市川 拓司さんの短編集。市川が好きで手にしたのだけれど、一言で言えばダーク。
    良くできたストーリーに救われるけれど、今度は彼が書く世界中が晴れた日のことを読んでみたいと思いました。

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    2009年10月04日
  • 弘海 息子が海に還る朝

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    落ち着いたトーンで、影のある雰囲気がありながらも、未来に向かう強い意志を感じた本。3つの時間軸で展開されるストーリーは心地よく、一気に読み通せる本。世界観がすごく良い。

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    2009年10月04日
  • 本からはじまる物語

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    短編で不思議な話や心温まる作品などたくさん入っていて楽しいアンソロジーでした。
    作品の色が出ていて読んでいて楽しかったです

    飛び出す、絵本 恩田陸
    十一月の約束 本多 孝好
    招き猫異譚 今江祥智
    白ヒゲの紳土 二階堂黎人
    本屋の魔法使い 阿刀田高
    サラマンダー いしいしんじ
    本棚の片隅から 柴崎友香
    読書家ロップ 朱川 湊人
    バックヤード 篠田 節子
    閣魔堂の虹 山本 一カ
    気が向いたらおいでね 大道珠貴
    さよならのかわりに 市川 拓司
    メッセージ 山崎 洋子
    迷宮書房 有栖川有栖
    本棚にならぶ 梨木香歩
    23時のブックストア 石田衣良
    生きてきた証に 内海隆一郎
    The Book Day 三崎亜記

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    2026年09月29日