市川拓司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『いま、会いにゆきます』や『恋愛寫眞』などの
市川さんの切なくて美しい恋愛が好きな人にとっては衝撃的で受け入れがたいかもしれない。
この本で描かれている3つの話は、あまりにも暗くて重い。
切ない、というよりも、悲しすぎる。
どの話も『死』がテーマになっていて、非常にダークだ。
好きになれない人は多いと思う。
でも私は、綺麗で切なくて優しい物語だけを描く作家さんより、人間の狂気的で醜い部分も描ける作家さんの方が良い。
人間誰でも心の中に醜い部分を持っている。
そういう所は見ないふりして綺麗な愛だけでも良いのに、市川さんはそれも描く。
こういう方だからこそ、市川さんの小説はあんなに心に響く -
Posted by ブクログ
市川拓司はこういう作風でも文章が書けるんですね。
登場人物や描写の仕方は市川拓司らしいんですけど。
耐えられないのなら
逃げ出せばいいのよ。恥ずかしいことではないわ
多くを望まなければ、生きていくことは、
そんなに難しいことじゃないのに
こういうセリフはいかにも市川拓司という印象を受けました。
他の作品に出てくる登場人物もこんな感じだったので。
やっぱり純愛のイメージが先行しすぎたのかな。
人間の弱さと狂気を並行して書いていることに驚きました。
読み進めれば読み進めるほど。
悲しみが増幅されて重くのしかかってきます。
号泣してしまうような悲しみではな -
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Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
1話5分でわくわくできる、本にまつわる18のストーリー。
森を飛びかう絵本をつかまえる狩人、ほしい本をすぐにそろえてくれる不思議な本屋、祖父がゆっくり本を読む理由、書店のバックヤードに隠された秘密……。
青春、恋愛、時代小説から、ミステリにファンタジーまで、「本」と「本屋」をテーマに豪華執筆陣18名が集結! 本の世界の奥深さが短いお話の中にたっぷり詰まっています。1話5分でわくわくできてどこから読んでも面白い、本にまつわるショートショート・アンソロジー。
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本にまつわるショートショート18編を集めた短編集。
僕は梨木果歩さんの作品目当てで購入。
ホロリとさ -
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Posted by ブクログ
水草ショップを営む青年のお店にやってきた美女、そして中学生の頃の友人たちとの思い出のお話
一言で言い表すなら、「わかりやすく書いてくれた村上春樹」という印象
ちょっと気取ったセリフを交わす男女に、ちょっと不思議な出来事、
なのにちゃんとオチまで描かれていて読者サービス的なものを感じるのでそう思うのかも
以下、公式のあらすじ
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とある地方都市で小さな水草ショップを営むぼくのもとに、ある夜ひとりの美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあった求人チラシを手にして……“アルバイト募集 年齢性別不問。水辺の生き物を愛する方ならどなたでも”。この出会いが、奇跡の始