【感想・ネタバレ】弘海 息子が海に還る朝のレビュー

あらすじ

「ぼくはついに出会った。うれしくて、少しだけ泣きたくなった」……小学生・弘海は体に異変が起こり、水の中を好むようになる。心配した両親は、世界中に同じような子供がいることを知るが――少年少女の淡い恋心と家族の絆を優しく切なく描く『いま、会いにゆきます』に連なる長編小説。

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Posted by ブクログ

弘海の初恋を綴ったノートを読んだときの、お父さんお母さんの優しさに救われた。
なんて幸せな小説だろう、、

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2022年09月28日

Posted by ブクログ

個人的には結構好き。
ただ好みが割れやすいかな?
テーマは家族。
手紙・過去・現在の場面展開によって続きが気になるのですぐに読み終わります。
心温まる1冊です

空を舞うように水の中で踊る美しい子供の話。
親友,家族との別れのシーンは涙が止まりません。
最後は電車の中で読まないこと事をお薦めします。

愛する息子に起こる変化…
自分が親だったらどんな決断をするのだろう?

市川さんの表現は幻想的でどこか爽やか。
本が苦手な人でも読みやすいと思います。

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2010年06月22日

Posted by ブクログ

落ち着いたトーンで、影のある雰囲気がありながらも、未来に向かう強い意志を感じた本。3つの時間軸で展開されるストーリーは心地よく、一気に読み通せる本。世界観がすごく良い。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

家族の綺麗で純粋な愛が描かれている作品です。

文章もとてもピュアな感じで、心にスッと入ってくるものがあります。
こういった作品は、読後感がスッキリして、清々しい気持ちになるので大好きです。

個人的には、この後のストーリーがどうなるのか気になり、最後の方の話をもう少しボリュームアップしてほしかったな、と思いました。しかし、そこは読者の想像に任せる、ということなのかもしれませんね。

全体を通して、とても心温まる物語でした。
ぜひ、本の中のBGMを聴きながら読んでみて下さい。

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2014年04月02日

Posted by ブクログ

家族の物語。お互いがお互いを思ってるやさしさが随所にあって、離れ離れになる寂しさもありつつ全体はあったかい雰囲気。市川拓司はとにかく文章がやさしい。好きです。

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2011年11月01日

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小学生の弘海が体の異変で水に居ることを好むようになり、親子、兄弟の別れが来る。その時の切なさが・・・。全体的に優しさがあって面白かった。

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2010年01月09日

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自分があるべき場所に還る時、
死ぬほどの苦悩や悲しみを超えて
死ぬほどの幸福が待っている。
そんなかんじ。でもやっぱ悲しい。

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2009年10月04日

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少々ファンタジスティック過ぎる感が否めないが、悪くない。題名からも、冒頭の文章からも息子である弘海がどこかへ行ってしまうことはわかる。それが天国なのか、はたまた全く違う場所なのか。読者はそんなことを思い描きながら読み進めるのではないだろうか。もしかしたら私の想像は当たっているかもしれないし、間違っているかもしれない、なんて。私もそうだった。しかし、最後には納得。もちろん、それがあり得ない話だとしても。最後は思わず涙が出てしまった。どうしても心温められずにはおれない市川ワールドが広がる。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

市川さんの小説は恋愛ものが多いなかで、今作の主なテーマは家族愛。
独特の表現方法、ゆったりと進むストーリーのテンポ、変わらぬ市川ワールドが広がっていました。

また、彼の作品に出てくる登場人物は「ユニーク」な人が多いなかで、今作の主人公の弘海や弘海の父親、友人の公太も「ユニーク」な世界の住人の一人。
《別に急ぐ必要はないさ。どんなに嫌がったって、いずれは大人になっちゃうんだから》
《人より少し遅れているように感じても、それがきみのペースなんだからって》
そのような「ユニーク」な人々を今作でも彼の言葉がそっと優しく包み込んでいる印象。

弘海の胸に出来た傷をきっかけに展開していくこの話。
SF要素を含んだその傷に、読者に一抹の不安のワクワクを持たせながら話は展開していく。
他の方が仰っていたように、残念なのがタイトルの副題などでそれ以降の大体の展開が読めてしまうところ。

しかし、互いに信頼し、愛し合っている家族が別れのときに向けて、決心を固めていく様子を、まるでその家族の一員になった感覚で見守ることができるとてもあたたかな作品だと思いました。
そして、いつまで経っても親離れ・子離れができない家族や、逆に家族のなかにいても「孤」を感じてしまう現代だからこそ、この家族から感じるものは何か心をあたたかくしてくれるのではないかと感じました。

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2020年11月30日

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家族それぞれの性格が想像できる描写のおかげで、語り手となる父の優しい話し方が心地よい。
プールのお迎えに行くまでの"今"の時間軸と、手紙の中で動く"過去"の時間軸がこんがらがることなく読み進めていけるのはさすが市川さん。
ただ、最後の方はもう少し読み進めていきたかったのに、シンプルに終わってしまい少し物足りない気も。

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2016年02月02日

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やさしい語り口で描かれた海に還っていく息子と家族の物語。悲しみもあるけれど、優しく温かい愛情が読んでいて心地よかったです。

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2011年05月05日

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一気に読んでしまった。しかも泣けた。感動というよりこういうストーリーが僕は泣いてしまうんでしょうね。

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2009年10月04日

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あったかいなー。
他の話とテイストが似たり寄ったりな感じは否めないけれど、市川さんの少し不思議であったかい話は好き。

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2009年11月16日

Posted by ブクログ

嫌いじゃないけどすっごく面白かった!とも言えない、でも不思議で市川拓司色が濃く出ている作品で面白かったです。
どうしてこういう設定の話が思いつくんだろう…っていつもこの人の本を読むと思います。ファンタジーって無限にジャンルがある氣がする…。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

★子別れのおとぎ話★テーマは子の巣立ち。ところどころクサい台詞や描写が気になるが、さらっと読ませる文章はやはりうまいのだろう。親としてはちょっと泣けてくる。子供(の描写が)がませすぎには感じるけれど。魚のように「海に環る」から話が美しいのであって「土に環る」モグラだと成り立たないだろうな。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

穏やかで暖かい家族に思いがけなく早く訪れる「息子の巣立ち」それがとてもファンタジックに、そして淡々と書かれてます。   私は別にファンタジックでも早くでも無かったけど私の両親もこんな事を思ったのだろうか、そして私も子供達が巣立つ時にはこんな事を思うのだろうか・・・

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2009年10月04日

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