あらすじ
天文台の赤道儀室で「幽霊」を見たと言う早川美沙子と、ぼくら級友は夜の雑木林へ出かけた。だが「幽霊」は現れなかった。彼女は目立ちたがり屋の嘘つきだと言われ、学校で浮いてしまう。怯えながらぎこちなく微笑む彼女に、心の底から笑ってほしくてぼくはある嘘をついた―。(表題作)そっとあなたの居場所を照らしてくれる、輝く星のように優しい純愛小説集。
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Posted by ブクログ
ある種の、生きづらさを抱えてそれぞれ互いに行き着いたカップルたちの、再生だったり、終焉だったり、希望だったりを綴っている。
短編集でひとつひとつ独立した話だけれど、すべてが綺麗で神秘的な物語。
周囲に同調しにくい、過剰で、敏感な、隠れているけれど一定数必ず存在している、小さな仲間のような人たち。
Posted by ブクログ
6つのお話からなる短編小説。
植物園や天文台など、どのお話にも登場するので、パラレルワールドのような?世界線で、物語が紡がれている印象でした。
特に、夜の燕の最後に涙…すれ違いを繰り返して、やっと一緒になったかと思っていたけど…
Posted by ブクログ
6篇からなる短編集。
1篇目、2篇目、3篇目と読んだところで これは連作短編?かと思い登場人物を確認したが まったく別の人物なのがわかり 考えたら舞台となる場所が同じではないかということに気付いた。
そいういうことが分かりにくいくらい物語がベールに包まれている感じや、SF的な要素も入っているLove Storyになっている。
ほぼほぼ、SF恋愛短編集。
全部が全部 納得できなかったのでこの評価にしただけで、好みでないものがなければ ☆4でした。
Posted by ブクログ
6つの物語からなる短編小説
男女の儚げない心情を詩的な言葉で情景豊かに描かれた、研ぎ澄まされた純愛小説のよう。
だれかを好きになって、愛して、自分の中に芽生えた感情が、物語の中にも存在していて既視感を覚える。