和田竜のレビュー一覧

  • のぼうの城 下

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    『でくのぼう』と言われる長親は策士

    初めての和田竜さん。かれこれ10年以上前に映画でやっていたのは知ってたけど
    観る機会がなく…読書YouTuberオススメで買って読みました。

    『のぼう様』と呼ばれる成田長親と石田三成。
    忍城を攻め込み落とす勢いのある三成に対して、「戦が怖い」戦いに怯える長親。
    長親のこの怯えっぷりって本当なのかと、正木丹波、柴崎和泉、酒巻靱負は嘆く。
    でもこの怯えっぷりというか戦に忌避する姿は表の顔であり、
    裏では秘策があったのではないのかな…と思った。

    現代でもこういった性格で雰囲気は平和主義な人がいる(はず)だけど、
    裏の顔が策士な人ほど、俯瞰して周りを見て、ポイントポイントで改善サイクルを回す
    (今回でいえば攻めるところを探す)ことに長けている人なのかなと。
    人の見た目や性格をうわべだけ知っても、いざという時にひっくり返る。
    長親って策士だな(笑)

    上巻は冗長気味だったけど、下巻は長親の活躍が勢いありすぎ(笑)
    あっという間に読み終えてしまった。
    配信で『のぼうの城』があれば、観てみたいですね。面白かったです。

    <上下>★3.5

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    2026年10月11日
  • 最後の一色 下

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    読書備忘録1026号(下)。
    ★★★★☆。

    ワタクシ、歴史小説はホント苦手。
    時代劇小説はなんとかイケるけど。
    江戸時代とか鎌倉時代とか、どっちが昔なのかすら怪しい・・・。
    和暦もコロコロ変わるし全くわからん。
    名前とかもころころ変わるし混乱する。なんなら氏まで変わる。
    誰が誰だか全くわからん。
    敵なのか味方なのかも途中で分からんくなる。

    さて、主人公はタイトルの通り一色五郎くん。
    戦国時代から安土桃山時代にかけて、丹後国(京都府北部)を治めていた一色家のひとり。義定という武将。一色家で有名なにいちゃんになると、誰でも五郎くんと言うんです。いっぱい五郎くんがいる。Wikiより。
    今回の五郎くんは齢17歳。今では未成年で武将ですわ。なんだかなぁ。

    ストーリーです。
    ★★★歴史小説なのでそもそもネタバレ小説です★★★
    物語は五郎くんが、信長の命を受けた長岡藤孝・忠興親子の再三の攻撃を受けるもこれを完璧に凌ぎ、一旦は長岡と和睦。
    さらに長岡の娘伊也(14ちゃい)を嫁に取るなど、共に戦うこともあるほどの親密な関係まで行ったけど、最後は長岡のだまし討ちにあって一色家は滅びるというストーリー。五郎くん20歳。
    五郎と同い年の忠興は、ヒトとして武人としてリーダーとして五郎の足元にも及ばないんですわ。だから姑息な手に出るんです。しょうもない男。

    繰り返しますが歴史小説苦手なので普通なら★2つですよ。普通。

    でも和田さんの作品はオモロイのです。
    記録では断片の点でしか残っていない事実を、辛抱強く点と点を想像力でつなぎ、笑いあり、涙あり、愛ありのエンターテイメントストーリーとして仕上げてしまうんです。こっちはネタバレさせません。
    圧巻の面白さですから!

    ただ6年ですよ!和田さんがこの作品に費やした日時は。
    巻末の参考文献の凄まじさが語る・・・。

    しかしこの時代の戦いは戦争じゃないですね。決闘ですわ。
    どんな軍勢でも大将同士決闘して敗れたら負け!という感じ。
    なんだかなぁです。

    そして五郎くんの妻伊也に対する愛は本物でしたね!伊也の五郎くんに対する愛も。
    ここは痺れた。

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    2026年10月10日
  • 最後の一色 上

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    読書備忘録1026号(上)。
    ★★★★。

    のぼうの城とか、村上海賊の娘とか、実在の人物をベースにした歴史小説がめっちゃオモロイ和田さんの最新作。やっと順番が来ました。

    上です。
    分冊になっている作品は左側から並べるのが正しいので、下を右にするために本棚登録済み!

    日本史というものを全く知らないジジイなので一色家という存在すら知らなかった。織田信長の戦国時代、天橋立がある丹後地方を治めていた守護大名の一族のようです。知らんけど。
    とにかく戦国時代は物騒。
    信長の傘下だけど、信長が同じく傘下の長岡家に命じて丹後を攻めさせたみたい。

    一色家の五郎と、長岡家の忠興は同い年。
    二人の確執の物語って感じです。
    下を読み終えないと分からんけど。

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    2026年10月06日
  • 最後の一色 上

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    ネタバレ

    のぼうの城以来出ると読んでしまう和田竜作品の久々の新刊!
    この作品で初めて名を知った一色五郎。登場から無双していたのでどうなることかと思ったら、不可解な行動が多く思惑が見えぬまま上巻は本能寺の変で終わり。鬼神のような戦いぶりなのに妻子にやさしいとかギャップありすぎて、一気に引き込まれた。一色家よりも長岡家(細川家)にフォーカスされているので、どちらの家臣かたまに分からなくなりつつも勢いで読み切れる。

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    2026年09月26日
  • 最後の一色 下

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    おもしろかった。上巻のまるで信長の末路を予見しているかのような五郎の態度の真相は、説得力いまいちに思ったが、下巻のメインをなす五郎vs忠興の闘い、その結末(に見えるところ)で、そうなるのか! と感激。「しかしこれでは史実とのつじつまがどうなるのか?」と思っていたら、最終的なその顛末たるや! いやはや作家の構想力ってすごいなと感嘆。そして最終盤の稲富伊賀が!

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    2026年09月26日
  • 村上海賊の娘(四)

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    木津川合戦がいよいよクライマックスへ。景たち村上海賊の戦いも激しさを増し、海上での戦闘は迫力満点です。敵味方それぞれの意地や覚悟もぶつかり合い、戦国時代の厳しさが伝わってきました。
    景もただ豪快なだけではなく、仲間との絆や自分の生き方と向き合っていき、迫力ある海戦と景の生き様を存分に楽しめる最終巻でした。

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    2026年09月24日
  • 村上海賊の娘(三)

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    木津川合戦が本格化し、物語の勢いが一気に増す巻です。
    景たちは村上海賊として戦いに身を投じ、海の上で繰り広げられる戦いが迫力満点で、敵味方それぞれの思惑や覚悟もぶつかり合い、戦国の厳しさがより強く感じられました。

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    2026年09月24日
  • 村上海賊の娘(二)

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    いよいよ景が戦いの中心へと巻き込まれていく巻になります。
    織田方と本願寺方の対立が激しくなり、村上海賊の存在感もどんどん増していき、景の豪快さだけでなく、戦う人たちそれぞれの思惑や覚悟も描かれていて、物語に厚みが出ています。

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    2026年09月24日
  • 村上海賊の娘(一)

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    織田信長と本願寺の戦いを背景に瀬戸内を支配する村上海賊の娘・景を描いた物語です。
    男勝りで自由奔放な景が海賊たちの世界で豪快に生きる姿が面白いです。
    歴史小説だけど堅すぎず、豪快な戦国物が好きな人におすすめです。

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    2026年09月24日
  • 村上海賊の娘(一)

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    面白い。
    適度な現実と、フィクション。
    豊かな感情の動きが、丁寧に描かれていた。
    ジャンプ漫画に通ずる成長系

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    2026年09月24日
  • 最後の一色 下

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    少し、読みにくいところはあるが、面白かった。一色五郎の話は、全然知らなかった。
    男気、戦をするに関係するんだ…相手を思いやって、振りではなくて。器量の大きさ、本物の優しさ、格好良い。

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    2026年09月18日
  • のぼうの城 下

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    忍城の戦いを題材にした作品。映画化を前提に書かれた作品だそうで、わかりやすく痛快なストーリー。登場人物もそれぞれが個性的で面白かった。
    映画を観た時は、野村萬斎の長親が洗練されすぎていて木偶の坊に見えなかったこともあり、できすぎ感でそこまで面白いとは思わなかった。
    原作の長親像だと話の深みが増す。

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    2026年09月13日
  • のぼうの城 上

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    忍城の戦いを題材にした作品。映画化を前提に書かれた作品だそうで、わかりやすく痛快なストーリー。登場人物もそれぞれが個性的で面白かった。
    映画を観た時は、野村萬斎の長親が洗練されすぎていて木偶の坊に見えなかったこともあり、できすぎ感でそこまで面白いとは思わなかった。
    原作の長親像だと話の深みが増す。

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    2026年09月13日
  • 村上海賊の娘(四)

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    史実の木津川合戦を元ネタにしたスペクタクル小説全4巻中の最終巻。壮絶な戦いが延々と続き息も切らせぬ展開。

    結局、創作とはいえ史実に合わせるための答え合わせが急激でちょっと残念。

    海賊の船の仕組み、武器などイラストがあればなお楽しめたかも。

    それでも4巻まで退屈せずに読ませる構成と筆力はお見事であった。

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    2026年09月13日
  • 最後の一色 下

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    激動の戦国時代を渡る一色家と長岡家を描いた歴史小説の後編。本能寺の変以降を描く。信長のしを受け、本性を潜めていた一色五郎が動き出す。敵対する長岡忠興との決着は…。戦国武将の意地と友情、時代の波に翻弄される人々の姿が史実に基づき描かれる。誰もが知る時代の、脚光を浴びることのなかった歴史を知れた喜びと切なさが残る。
    個人的には稲富伊賀(祐直)が最後まで描かれていたことが嬉しかった。


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    2026年09月12日
  • 最後の一色 上

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    久々の戦国小説で信長時代に馴染みの無かった若くして一色家当主となった「一色五郎」を描く内容で面白く読めた。

    丹後国の主権を争う「長岡家」と「一色家」は、当初信長の庇護を受けた長岡家当主長岡藤孝と子忠興は丹後国を統一すべく一色家と覇権を争うも五郎の奮闘で何度も苦杯をなめる。忠興は同じ年頃の五郎との一騎討ちにも敗れいつしか五郎を葬るとのライバル心に燃える。信長はそんな状況下で五郎に興味を持ち京での馬揃えの儀式で丹後国主として長岡家と共に一色家(五郎)を参加させ五郎と初対面する。信長は長岡藤孝から上申された丹後国の検地を承認すると共に長岡家から忠興の妹を五郎の嫁に出す事を命じ長岡家と一色家は縁組親戚となり長岡家特に忠興は面白く無い。そんな状況下で信長は宿敵武田勝頼を破って後、本能寺で死して次巻に続く。一色五郎は今後どうなるのか?楽しみだ。
    史実文献をふんだんに織り込んだ内容は、ちょっと読み難いが和田竜さんの本は面白い。。

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    2026年09月10日
  • 村上海賊の娘(三)

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    全4巻中の第3巻。前半の奔放な景姫から一転、脇役に。かと思いきや村上海賊の秘策、景の意地が状況を一変させる。
    やや退屈気味かと思われたが、これも筆者の意図通りに踊らされていたのだ。
    最終巻、結末はどうなることやら。

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    2026年09月05日
  • 最後の一色 下

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    非常に面白かった。
    面白さの源泉は、何よりもまず最後の一色、一色五郎の生涯である。
    作家の創作物ではなく、史実に基づく一色五郎の生涯が、化け物級に面白い。

    しかし、その化け物級に面白い姿を、まるでそこに見るかの如く描き出してくれたのは、作家の力量。
    上下巻に分かれる大作ではあるが、一気に読み切ってしまう面白さだった。
    特に、大河ドラマ徳川兄弟で、織田信長、明智光秀らが身近に感じられるいま、都の北で存在感を示した一色五郎。
    すごい漢がいた。

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    2026年08月28日
  • 最後の一色 下

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    今までの和田竜作品より、史実に基づいている気がする。そんなに詳しくないが。

    というのも、文の中で、参考文献が割と出てきて、それに基づくストーリー展開が多めに思えた。

    主人公は、今回は丹後の大名、一色五郎。
    まさに戦後時代の武士、大名の話である。

    忍、鉄砲隊よりもファンタジー要素は少なめではある。

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    2026年08月26日
  • 最後の一色 上

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    室町時代から安土桃山時代にかけて丹後国守護・一色家を継いだ主人公・一色五郎。
    物語前半は怪物、魔物と称されるように一色五郎の異能性、凶暴性が強く描かれる。
    織田信長の家臣であり明智光秀の与力でもある長岡藤孝・忠興親子と五郎との領地を巡る戦いと因縁も、信長との対面、五郎の縁組などを経て少しづつ変わっていく。
    特に魔物と称された男が後半では人としての優しさ、ふるまいを垣間見せてくれる所がキャラクターの落差もあり一気に引き込まれました。

    歴史物らしく各種軍記や資料からの引用の説明は多いものの、その時代の考えや地理、戦術なども丁寧に書かれているので読みにくさは感じませんでした。

    上巻最後はいよいよ歴史の転換点へ。
    下巻を早く読みたくなりました!

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    2026年08月23日