和田竜のレビュー一覧

  • 最後の一色 下

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    スペシャル(5)

    83年の生涯…

    そして細川(長岡)家の存続の歴史を考えれば、
    老獪な2人の判断を正解と言うべきなのだろう。

    嫉妬という人間の最も御し難い感情…
    2人の父が描いた未来は、相当な現実味を持って浮かび上がる。

    それでも…
    武将の器と程遠い自分は、
    ちゃんと意思の疎通を密に図って行けば…
    賢い2人ならば…
    なんておもわずにはいられない。
    でも、
    やっぱりそうなっちまうかな…なんて(笑)


    「ちっ」という舌打ちの後の
    「似てやがる」には、全身鳥肌と共に涙が溢れた

    一色五郎
    戦国武将の大好きなヒーローNO.1 に躍り出た。





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    2026年03月22日
  • 最後の一色 下

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    圧倒的取材量から紡がれる壮大な活劇、キャラクターの魅力に惹かれ続け読み進む中、強さとは弱さとは。そして勝ち負けとはなんだろうかと考えさせられる一冊

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    2026年03月20日
  • 忍びの国

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    ⭐︎4.5
    とても読みやすくて面白かった。
    現代の忍者のイメージとは異なり、残虐非道、残忍酷薄、名も故郷も持たずに幼い頃から戦に明け暮れ、それでいて目先の銭に対する損得勘定でしか物事を判断できない伊賀者の描き出しが興味深かった。
    そんな中で、知略謀略によって戦国を生きる十二家評定衆の者たちや、“外れもの”として描かれる甲斐平兵衛や無門、逆にTHE・伊賀者である文吾たちの存在が非常に小気味良く、決して一枚岩とはいえない両者(伊賀国vs織田信雄軍)それぞれの人間譚としても楽しくハラハラしながら読むことができた。

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    2026年03月17日
  • 最後の一色 下

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    ネタバレ

    全く存在を知らなかった一色五郎が大好きになった。
    丹後国を納める一色家と長岡家の争い。時代とはいえ、人が死んでいくのは悲しくて辛い。お家を守るというのは、当時の武将たちにとっては命以上に大切なことだったのだな。
    五郎の最期は彼らしく派手で凄惨だった。決して敵には負けず、自分の心によってのみ負けた。

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    2026年03月17日
  • 村上海賊の娘(四)

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    4冊一気に読みました。いやあ面白い。諸葛孔明か黒田官兵衛かと思うような、策略とどんでん返しがこれでもかと次々繰り出される。主人公の景姫は直情型の豪傑だが、取り巻く敵味方の人物像が外見も含め、見事に描かれている。海賊たちのものの考え方も新鮮。

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    2026年03月05日
  • 最後の一色 下

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    本能寺の変から騙し討ちまで。
    五郎と忠興の間に生まれた友情と、伊也の面影への躊躇と、一色五郎を哀れとも愚劣とも書かず上手にまとめたと思う。
    結局一色家の業って迷信だった、ってことなんやな。細川家は残ってるし。
    稲富伊賀が天橋立のシーンのバックグラウンドぐらいで思ったほど出てこず、何かなと思ってたら最後のほうで活躍しつつ、関ヶ原合戦に絡んで玉を放って大坂城から逃げ出したり、やはりなんやかんや重要な人物なんだな。

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    2026年03月04日
  • 最後の一色 上

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    織田家の丹後侵攻で一色家の先代が死んで五郎が跡を継ぐところから。長岡家と激闘を繰り広げ和睦に持ち込み、あとはジリジリ、一見家を滅ぼすかのような動きをしてるように見えるんだけど、一色家の業というのが何か。一色五郎は検知にも応じ、忠興の妹を娶り、武田征伐にも従軍する。本能寺の変が起きて下巻へ。
    綿考輯録のような周辺の史料は残ってるけど細かいところがよくわからない一色五郎みたいな武将って確かに小説には書きやすいと思う。でもよく拾い上げたなという感心も。稲富の描き方も面白い。細かいシーンを史料で裏付けてくるところが史実という舞台がどこまででどこから創造なのかという切り分けがわかるのでそれも面白く感じた

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    2026年03月01日
  • 最後の一色 下

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    ネタバレ

    伊也が助右衛門と橋を渡っているところから結末までの二章は、まさしく大河の最終回のようだった。
    夕日を浴びた川面のきらきら。眩しくて、ちょっと息が詰まった。

    最後の最後の一文。
    ああ、一色五郎は、若くして亡くなったんだな。
    主人公だけれど、生き残った人にとっては、遠い昔の話なんだな。と、にわかに切なくなる。
    忘れていい。波乱を越えて、人は穏やかに生きていい。

    上巻から期待値が高止まりしていた稲富伊賀については、それまでの目眩く展開に息を呑みすぎてすっかり失念していて、いざ出てきたときにはまんまと驚いてしまった。
    痛快かつ重要な役割を持った見せ場で、これを待っていたんだと万感の思いだった。

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    2026年02月24日
  • 最後の一色 上

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    一色氏について何ひとつ知らないまま読み始める。
    もうひとりの主人公である長岡忠興については、もともとガラシャ夫人絡みの悪印象があるせいで、のっけから躓く。何をしても何を言っても、一途な内心が見え隠れする場面でも、この人は! 関わったらまずい人だ! という警報が常に鳴り続けていて、何となく集中しきれないという。

    でも、やっぱり面白い。くっきりとして読みやすい、軽妙で不敵な文体が、先へ先へと連れて行く。

    なにより稲富伊賀への関心の誘導が尋常でなくて、これはいずれ、ものすごい見せ場があるんだろうなあと否応なく期待。

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    2026年02月24日
  • 最後の一色 下

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    「のぼうの城」以来、久しぶりに筆者の作品を読みましたが相変わらずの膨大な史料から読み解かれてできる歴史小説の壮大さに心から感動しました。また、戦国の世において、学校では決して教わらない人物の中にこんなにも力強く魅力的な人物がいるのかということを改めて知ることでき、とても感動しました。きっとまだまだ自分が知らない魅力ある歴史上の人物が沢山いるんだろうなぁ、と思います。
    「のぼうの城」のように映画化を期待してしまいます。

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    2026年02月23日
  • 最後の一色 下

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    ネタバレ

    この間、偶然Netflixで見つけて、松潤主演のドラマ「99.9」を見た。一番印象に残ったのは、岸部一徳演じる弁護士事務所の所長だった。
    あの胆力のすごさを理解できるようになったのは、自分自身が年を重ねて、ある程度の胆力を求められるようになったからかなと思う。

    胆力とは、なにか問題が起きたときに、自分の技能でどうにかするという覚悟と、それでもどうにもならなかったら、自ら責任を取ると腹をくくっていることから出るオーラだと思う。

    問題を解決できるだけの技能(自身のスキルはもちろん、金銭的な解決力、人脈含む)も求められるし、問題に対して責任を取るために差しだせるなにかがなくては、胆力にならない。

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    2026年02月22日
  • 村上海賊の娘(三)

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    漫画っぽさはあるが読み進めるほど面白くなってくる。景だけタイムスリップしてきたように外見も内面も現代的で、だからこそ共感しやすい。そして七五三兵衛のキャラが立ちまくってて、そのリアクションにいちいち笑ってしまう。残すは四巻のみか。

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    2026年02月20日
  • 最後の一色 下

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    まず、本書の感想を書く。良かった。「村上水軍の娘」程度に荒唐無稽かと思いきや、かなり資料を調べ込んだようで、すごく良かった。

    本能寺で信長が果てた。細川と一色は西に出陣予定だったがとにかく情報集めに奔走。そうこうしているうちに明智光秀より使者が来るが、双方共に追い返す。そして一色は細川を打つべく出陣する。

    細川は油断していた。目を逸らすために今は光秀の加悦城を一緒に攻めようと誘う。一色は承諾する。忠興は妻のお玉を離縁する。加悦城を囲んでいる間に光秀は秀吉によって攻め滅ぼされた。一色は加悦城を忠興に任せて戦線離脱したが、忠興が危険になったので取って返したが、そのため一色五郎は重症を負う。そこ

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    2026年02月20日
  • 最後の一色 下

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    何か凄い小説を読んだ気がします。
    戦国の世はこれほど過酷なものだったのだろうか。
    最後の方は心拍数が上がりっぱなしで、読後もしばらく収まりませんでした。
    映画になったら必ず観に行きます。

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    2026年02月20日
  • 最後の一色 上

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    「村上水軍の娘」の和田竜の作品。
    信長は丹後国をはじめ一色氏に安堵したが、細川忠興に与えると約束した。とはいえ細川は一色から丹後をもぎ取らねば、領地を手にすることは出来ない。一色義員を攻めて切腹させたものの、息子の一色五郎が次に立った。

    丹後国は与謝郡と加佐郡を細川が、熊野郡・竹野郡・丹波郡は一色が治めることに決まる。細川は新しい城の宮津城を築き入城する。
    細川は一色が攻めてくるのを待っているのだが、ちっとも一色は動かない。

    天正9年天覧の馬揃えに一色五郎が出るよう信長から司令が来る。五郎は参加する。なんとただ一人大鎧での参加だが、悪気はなく、何を着たらいいかわからなかったらしいというのが

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    2026年02月20日
  • 最後の一色 上

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    流石は和田竜さん、「のぼうの城」「忍びの国」「村上海賊の娘」以来の高揚がありました。
    丹後の国、一色五郎というあまり知られていない武将を、実に魅力的に描いています。
    一気に上巻を読み終えました。下巻を読み終えた後、また感想を述べたいと思います。

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    2026年02月15日
  • 最後の一色 下

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    類まれなる洞察力と強さと繊細さを全て兼ね備えた武将、一色五郎。
    猛々しくも不器用で我儘な好敵手、長岡忠興
    何度も雌雄を決っする場面を迎えながらも、お互いを尊びつつも一族を守る二人

    武人としても家柄をしても格の高い五郎を深く憎悪しながらも、彼の潔い生き様に打ちのめされ、自らの至らなさに苛立つ忠興

    ひとつの国を共に収める両家に共存はなく…

    一体どうなるのっ?!…とハラハラ見守りたいのだが、著者が結構な頻度でネタバレしてくるんだよね 笑
    これがなければもっとのめり込めるのに…

    ラストの100ページはもう
    結果は分かっているので、読みたいけど読みたくないジレンマ
    負けるはずのない場面での五郎の

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    2026年02月14日
  • 最後の一色 上

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    ネタバレ

    歴史ものは好きだけれど、歴史は苦手だ。
    日本史も世界史も壊滅的で、歴史上の出来事を関連付けて考えることができない。一般常識としてもう少し理解しなければと思って、何度か学びなおそうとチャレンジしても、どうにもダメだと断念した。
    歴史ものは面白いのになー、このトーンで教えてくれればこんなことにならなかったんじゃない?と人のせいにしたくなるけれども、確か高校の世界史の先生はそういう風に面白おかしく解説してくれる人だったのに、記憶しているのは歴史のおまけになるしょうもないエピソードだけだから、全部自分のせいだ。

    というわけで、史実をもとにした歴史ものを読んでも、(史実的な)ネタバレなく、読めるという

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    2026年02月13日
  • 最後の一色 下

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    一色五郎の事は全く知らなかった。

    一色家と長岡家それぞれ魅力的な人物が多く、楽しめました。

    とにかく一色五郎が圧倒的で、忠興とのやり取りが最後まで読ませます。

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    2026年02月11日
  • 最後の一色 下

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    上下巻併せて。
    戦国時代、当時の武士の精神や文化、考え方、登場人物のキャラからもエンターテイメント満載で読み進められた。
    久々に読んだ歴史小説おもれぇーってなった。
    都に近いとは言え田舎侍たちの小競り合いなのだけれども、ロマンがあり、冷酷さと人情と粋な部分が垣間見れる。それがドラマチックに受け取れて楽しく読めた。

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    2026年02月10日