あらすじ
時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊――。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景(きょう)だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦(かんぷ)で醜女。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く――。本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞! 木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。
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「軍船に女を乗せること堅く禁ずべし」この真の意味を知った時は震えました!
そしてそこからの長い戦闘シーンは一気でした。
全ての登場人物が生き生きと描かれていましたが、特にあの泉州言葉!
私も関西人ですが、本当に大阪南部の言葉は荒っぽいw(個人の感想)。
その言葉遣いが特に真鍋家の海賊や、泉州侍を生き生きとさせていたと思います。
作者は大阪生まれらしいのですが、ほとんど広島から東京なので、どうやってあの言葉をひねり出せたのか不思議。
当時の人々が自家の存続に心を砕き、ある者は栄え、ある者は散っていった。また、一向宗の門徒はひたすら極楽浄土を信じ、突き進んだ。
巻末に多くの歴史資料がありましたが、そこからの史実をもとに紡がれた物語だけに、彼らの生き様は真実ではなかったかと思ってしまいます。
能島の姫も無事にどこかに嫁げたようですが、やはりその後も生き生きと暮らしたと思いたいですね。
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まるで少年漫画やジブリ映画を見てるような爽快さ。
続きが気になるので早々に2巻に手をだしました。
全体の感想は、全部読み終わってから4巻の感想に書く予定。
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最初は難しく感じるし、うちの子達も挫折した
でも、そこを耐えて!!!
景(キョウ)が出てきたらあなたの勝ちです
あとはスルスルと引き込まれてやめられなくなりますよ
難しいと思うところはいっその事飛ばしても良い!(コラ)
騙されたと思って読んでみて欲しい
全4巻
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序章を乗り越えたら、もうそこから一気でした。一気。
登場人物は、わたくしにとってあまり馴染みがない人物ばかり。
なのに絵が浮かぶ、知らないけれど絵が浮かぶ。
景の躍動が目に浮かぶ。景(姉)の景親(弟)に対する扱いがひどいのも
わたくしの子供たちの関係と同じで、ニヤニヤしてしまう。
さすがは本屋大賞をとった本だと思う。
ええ、もちろんまだ一巻ですけどね。
今後も期待して読み進めますよ。
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第11回本屋大賞受賞ということで読んでみた
実に面白い、流石だ
戦闘シーン多めでバトル漫画みたいで、長いから途中だれてしまったが、こういうのこそ小説だ
メインストーリーもよく知らなかったが、本願寺の歴史も知らんかった、ここで東西分かれるんだ
大阪の土地勘あれば、あそこらへんかな?とイメージできる
でもあの島々や淡路は分からない
是非行ってみたいと思った
解説にも旅に出るのとをすすめているが、いつか伊予大島行ってみたい
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一巻だけ読んで、つまらなかったら止めようと。結局続きが気になりすぎて、この後買いに行く。
面白い、とにかく面白い。
キャラクターの性格とか背格好とか、映像で見せられてる気がするするくらい、文章が絵を見せてくれる。しかも、その一人一人が魅力的。
ユーモアあり、アクションあり、娯楽たっぷりで痛快な一冊。
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主人公の容貌がいきなり醜女と書かれていて躊躇したが、ひと工夫ある設定で、読みすすめると納得がいった。
動きのあるシーンが、最小限の表現でありながら、しっかりとイメージを与えてくれるなど、文章も良かった。
当時の風習や時代背景の解説が多いが、作品解説まで読み終えて、史実、史料への作者の強いこだわりを知った。
自分の読んだ小説は、歴史の一部を切り出して都合よく創作したものではなく、歴史の中で本当にこんなストーリーがあったのかも知れないと思わせるリアリティを感じた。
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最初読めるかな…って不安だったけど序章終わってからの一気読み。こんな面白い本ずっと読まずに閉まっておいたなんて!海賊って何時も笑って楽しく自分達の考えがあって海が好きで、なんかいいなあ。しまなみの大好きな島が沢山出てきた◎
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和田竜氏の時代小説。
戦国時代、瀬戸内海を治めた海賊衆の物語。
実録の諸説をベースに描かれる海賊・侍たちは快活で強か。
印象に残る実在したキャラクター達、鮮明で豪快な戦闘描写と兵法に血沸き肉躍る作品。
個人的にはやはり泉州の海賊たちの自由さと俳味が好きですね...
歴史好きには特にたまらない作品だと思います!
是非...
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ずっと気になっていたけれど、手が出せずにいた本。
普段、歴史小説を読んでいません。長いものが多く、文体は現代口語文体ではないだろうなと思っていたので、これがハードルになっていました。
前半、物語というよりも、内容に関わる説明が多く、内容に入り込むのに時間がかかりました。
歴史ドラマで言ったら、ナレーションが説明を途中で入れている感じ。
中盤以降はストーリーがどんどん動いていくので、目が離せず一気に読みました。
全4冊の1冊目、話としてはまだ序盤。このあと村上海賊の娘景がどんな行動をとり、物語が進んでいくのか。次の巻を読むのが楽しみです。
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景ちゃんたくましいのに女の子っぽいところあって好きかわいい。
タイトル的に女大河みたいに女視点ばっかりかとおもったが、そうじゃないのが良い。
次巻に期待。
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村上海賊を中心とした戦国物語
個人的にも馴染みの深い地域で進むお話のため、楽しく読み進められました^^
史実に基づきながらエンタメ寄りに感じました
続きが楽しみです
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はじめは、読み慣れない地名と場所を確認しながら読んだので時間ぎかかりましたが、海賊の姫様が出てきてからは面白くてどんどん読み進めました!
醜女、醜女っていうけど、当時の美意識が今と違うだけで、現代では美人の部類なんだろうなぁと思いながら読んでいます^_^
続きが楽しみです!
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最初は大阪本願寺の話が多く、難しい印象があったが、いつしか海賊のお姫様の話にがらりと変わった。見た目も心もかわいくない描かれ方をしていたが、それも最終巻まで読み終えるとここまで印象が変わるとは。おもしろかった!
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先月の松山旅行で訪れた今治市村上海賊ミュージアム。
そう言えば10年ほど前に読んでいた和田竜さん著、村上海賊の娘が面白かったという印象は覚えていたんだが、どんな話だったのかまったく思い出せず、ミュージアムの展示を観ても(興味深かったけど)同じように既読だった夫に比べて全然ピンと来ずに悔しかったので、もう一度読もうと今回は文庫で揃えた。
その1巻目。
10年前は世界史はおろか、日本の歴史にもほぼ興味がなくて、なんとも覚束無い歴史知識をもとに読んでいたな…とか思いながらの再読。
ミュージアムで知った村上海賊の海域や、能島村上と毛利との関係性なんかも格段にわかった上で読んだので、べらぼうに面白く感じた。
違和感があるとすれば、特に景のキャラが最近読んだ歴史小説の中ではずば抜けて現代っぽいというところか。
でも10年前はこれだから内容覚えてなくても面白い印象がちゃんと残っていたんだろうな。
今回の再読ならではで言えば、先日の旅行でとても思い出深く記憶に残っている大山祇神社の話が出てきたりして、物語だけでない楽しさもあった。
1巻は、ひょんなことから大坂本願寺を目指す門徒たちの、廻船の上乗りをしていた景が、難波海で眞鍋七五三兵衛と出会ったところで次へ続く。
派手な立ち回りで織田の使者である太田を首級にしてしまった織田家への申し開きやら、本願寺への兵糧を運び込みたい毛利方の動き、景の婚姻の行方…などなど、一度読んでいるはずのこの後の展開がめちゃくちゃ新鮮に楽しみだ。
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あいつ、首になりよったで
と、生死が人為的に日常で一線を交える時代に
娘が理想と現実の中で生き抜いてゆく
生き様、という言葉の
意味や重みは現代とは格別であり
誰かのために
なにかのために
生きることが
強さ、を生み出す本
Posted by ブクログ
村上海賊の話。初めて読みました!景や弟の景親、兄の元吉や父の武吉、来島村上の吉継、因島村上の吉充、眞鍋七五三兵衛やその父、眞鍋道夢斎など個性豊かな人が出てきて面白かったです。石山合戦の本願寺側影役村上海賊がこれからどんな活躍をするのか楽しみです!【小5】
Posted by ブクログ
とりあえず一巻。いい感じにこれから面白くなっていきそう。ワクワク。
勝手に景の顔は中村アンさんとか高橋メアリージュン的な人を想像してます。(目鼻立ちとかの描写から)
時代が違えば美醜の考え方も違うのね...。
当時の国どうしの地理関係とかちゃんとリアルタイムで追いつくためには集中して読む必要があるが、この感覚を頭に入れたまま日本中(特に近畿、四国、中国)を旅したらとっても楽しそう。
城址めぐりしたくなる。特に中四国は知らない地名ばかりでぜひともしまなみ海道から探索してみたい。
眞鍋家の泉州弁がだいぶガラ悪くて、泉佐野出身の友人のことを思い出して愉快だった。
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あかねさんの本棚から
とは言えね
とは言えですよ「本屋大賞」ですからね
いつかは読むつもりでいましたよ
そりゃあそうよ本の屋の大の賞ですもの
でもあかねさんが超面白いって言ってたので我慢せずに読むことにしました!
いや別に我慢はしてなかった!
はい、諸々含めて和田竜さん初めまして
う〜ん、でも申し訳ない
和田竜さんの文体、かなり癖強じゃない?
そんなことない?
わいちょっと合わんかも
いや物語自体は面白そうな気配がめちゃくちゃしとるんだけど
文体がさぁ
なんていうかこう背中が痒くなってくる感じ
痒いところに手が届かないって言うか
視点の置き場所がちょっと気になるんよ
ナレーター感というか、若干メタというか
慣れたら、気にならんくなるかな
まぁとりあえず最後まで読むけど
Posted by ブクログ
なんとなーく歴史に苦手意識がありなかなか手を出せなかった1冊。ようやく読み始めたが、もっと早く読めば良かった...!
登場人物がとにかく多くて覚えるまで大変だけど、頭に入ってきたらそこからはスルスル読める。ありがたい事に地図も付いてるし。
景の破天荒なところが心配でもあり超絶カッコ良くもあり、魅了されてる。とっても面白い展開でどう進むのかしら。続き読むぞ〜!
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和田竜さんの「しのびの国」を読んで、伊賀者の世界の面白さを知り、次は海賊の世界を覗いてみたくなった。
三島村上それぞれの立場やキャラ、時代背景と、
一巻は全体をなぞるストーリーだが、最後いよいよ話が大きく動き出す予感のまま終わった。
早く次が読みたい!
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戦国時代にこんな海賊集団がいたとは。
村上海賊についてあまりしらなかったので勉強になるし、
和田さんののぼうの城もそうだったけど、解説しながら進んでいくので知らなくても読みやすい。
瀬戸内海の島々の様子や情景も目に浮かんでくる。
村上武吉の娘景も吉川元春の正室も世に又なき悍婦で醜女とはすごい言われようだけど、今でゆうと超美人なんだろうなぁ。
これからの展開も期待。
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歴史モノはあまり読まない。史料を併記されると読みづらく没入できないから。史実がベースになって、著者こだわりの史料が少し邪魔くさかったが、途中から物語の戦闘に引き込まれた。
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言葉遣いが今風。
作者が主人公を一歩引いたところから見ていて、読者が主人公大好き~にならないように構成している感じがする。
ストーリーには入っていくけれど、景姫はまるで一人で大騒ぎしているような…
美醜の観点は時代と土地によって大きく変わる。そりゃあ、これだけ醜女醜女と言われたら、一度くらいは自分の容貌を美しいと言ってほしいのが、二十歳の女の子だろう。
読んでいて、景はどのような顔なのだろうと知りたくなる。(文章で表された顔形は、読む人によって大きく受け取り方が変わるから)表紙カバーの絵は絶妙に顔が見えない(笑)
とても話題になった本なので、これからどう展開していくのかな。
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この前読んだ「小太郎の左腕」が面白かったので、続けて和田竜作品。
この本はかなり話題になってたし何度も読んでみようかと気にはなっていた存在。
でも歴史が苦手だから手を出してなかったんだけど、最近の時代小説へのハマりでだいぶ歴史も好きになってきたので、いざ!
これは面白い。予想を超えました。ちょこちょこ歴史説明というかうんちくを挟んでくるから集中力がきれたけど笑、それぞれのキャラや人柄が想像しやすくて親しみやすくなる。
個人的に瀬戸内海沿岸が地元だからなおさら興味も湧く。勉強にもなったなぁ。
続きも楽しみ!
Posted by ブクログ
かっこいい女性戦士の話だと思って手に取ったが醜女(西洋顔なので戦国時代の感覚では醜女になってしまう)を気にしつつも男の海賊顔負けの腕っぷしの姫の話。弟の景隆をいじめる子どもっぽさなど笑える場面もあり、映画化されたら面白いだろうな、なんて考えながら読んだ。
Posted by ブクログ
本屋大賞、歴代受賞作読破まであともう少し。
いよいよ苦手な歴史ものです。
やはり、似たような名前に苦戦するも、心の声というか腹の中が、カッコ書きされていて、それぞれの人物像が少しづつ色づけできる。史実がわからないから一つ一つ確かめつつですね。
景姫の以外な一面は、おいてかれないように必死な自分を和ませてくれてます。彼女の行く末をおいかけていきましょう。
Posted by ブクログ
全四巻からなる戦国時代歴史小説。
大坂本願寺を寄越せと圧をかける織田信長。
どうしても本願寺だけは譲れない一向宗。
信長に抵抗すると決めた大坂本願寺(一向宗)が雇った傭兵・雑賀孫市が、戦に必要な兵糧は毛利家に、運搬は海路で村上水軍に頼れと提案する。
そこから舞台は毛利家と村上水軍へと移っていき、能島村上水軍当主の娘、村上景(気が荒く、醜女と周りから言われている)が主人公として話が進んでゆく。
この第一巻は前半に地理、地名、家系、人名、時代背景がわんさか登場してややこしい。
なんとか把握したあとは少し読みやすくなる。
毛利、その他歴史の人物がどうあったか、海賊がどういうものだったかが史料を挙げて説明されるので『へぇ』と思うこともある一方、どこまでフィクションなのかが歴史に疎いわたしにはわかりにくかった。
とはいえどちらにしてもエンタメ歴史小説として面白いので全四巻、読破したいと思います。