【感想・ネタバレ】村上海賊の娘(四)のレビュー

あらすじ

難波海での睨み合いが終わる時、夜陰に浮かび上がったわずか五十艘の船団。能島村上の姫、景(きょう)の初陣である。ここに木津川合戦の幕が切って落とされた! 煌めく白刃、上がる血飛沫。炸裂する村上海賊の秘術、焙烙玉。眞鍋家の船はたちまち炎に包まれる。門徒、海賊衆、泉州侍、そして景の運命は――。乱世を思うさまに生きる者たちの合戦描写が、読者の圧倒的な支持を得た完結編。

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Posted by ブクログ

これまで読み進めてきた1~3巻のすべては、この第四巻の前フリであることを知る。1冊丸ごと海戦シーン。
息詰まる攻防、やってやられてやり返す、果たして結末は?!
おもしろい本とはこういう小説のことなのだろう、と思わせる一冊。

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2025年04月24日

Posted by ブクログ

村上海賊を中心とした戦国物語
完結に向けてどんどん加速度増して読み進めてしまいました^^;自分も鬼手の虜かも

読み終わって、史料にこだわった作品だと理解する事が出来ました。

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2025年03月06日

Posted by ブクログ

いっきに読んでしまいました!

なかなか決着がつかない戦いに手に汗を握りました!
でも1番良かったのは、弱虫景親の覚醒ですねー^_^

瀬戸内海を船で旅したくなりました^_^

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2025年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズを通して、ここまで景を好きになるとは思わなかった。まっすぐで、強くて、美しくて、愚かで、考え方の甘い少女の生き方が羨ましく思った。その姿に鬼手を見出して集結していく武将たちが、今の時代にない死生観で見入ってしまった。あと海賊ってほんとにこんなんだったの?笑 殺し合い中にめっちゃ船の上で(船の船同士で?)言葉をかけ合っているのにはつっこみを入れながら読んだ。
そして戦いが終わった後の彼女の涙に、すごく感情移入してしまった。やっぱり彼のことが、あの夜から好きだったんだな、と。イケメンのことが好きとかいいつつ、思いをまっすぐ寄せてくれる大男に弱いその気持ちはなんだかすごく理解できた。笑 そしてその大男と対等に繋がるためには、殺しあうしかなかったのは切ない。とはいえ、憧れのお姫様のように海の底に沈んでいかなくてよかった。景も兄も弟も、シメもドウムも次郎も義清も、孫一も留吉たち門徒もみんな好きな人たちだった。あと児玉ナリヒデも。すごくすごく面白かった歴史小説だった。

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2025年01月09日

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激アツ、手に汗握るとはまさにこの一冊。

まだ終わらない、まだ終わらないを繰り返して、壮絶な結末。とにかく最後はスターウォーズのオビワンvsアナキンを彷彿させる描写。最後は嫌ぁな坊主をとっちめて終わる、気分もスッキリ、間違い無く過去一来た。


全四巻、気づけば2日で読み終わっていた。

冒険活劇が好きな人は是非読んでほしい。

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2025年01月03日

Posted by ブクログ

大坂本願寺と信長の戦いの中で、毛利家の要請で兵糧を搬入できるかどうかを巡る村上海賊の姫視点のお話

前半は、女だてらに海賊の娘として闊達に振る舞う景が面白い
でも、戦の現場を始めて体験することで、自らの信念の甘さを知る
そして、打ちひしがれて島に戻ってから再び戦場に赴く事になるわけだけれども、そこには熱い気持ちがこもっているのがわかる


焙烙玉が出てきたあたりで、戦国無双の木津川口の戦いだ!と気づく
あのゲームは史実を元にとんでもな展開にしているけれども、それでも史実に基づいた設定が随所にあるんだよなー
船同士を繋げるというのも、三国志でいう赤壁の戦いであったけど、満更嘘ではないようだ


戦国の世において、戦う理由はお家のためというのが前提のようだけど
本当にそうか?とも思う
七五三兵衛が戦う事を決意したのも、家だけ残ってどうすんだという意図もあったわけだし
多分、家への忠とはの問題提起になってるんだろうなぁ
そもそも家とは何かとかね

一方で、景は「義」で行動したのだろうな
「既に救われている」というのであればそう合って欲しいという想い

そして、「鬼手」の正体
前半から思わせぶりに「鬼手」という単語が出てくるわけだけれども、そんな事情だったのですねぇ
しかしまぁそんな単純なものですかね?
いや、でも景に限って言えば頭領の娘だし、かなり重要な旗頭になるのはわかる


あと景親は前半は情けないんだけど、やはり村上海賊の男だったのだなと後半でわかる


いやぁー、とても胸熱な小説でしたねぇ

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2024年11月22日

Posted by ブクログ

自分の中で面白かった本ベストに入る位好き。
眞鍋と村上の戦いに終止符。 実話を基にした話だとは驚きだった。大好きな広島の島並を思い出しながら、読む手が止まらなかった。また読みたい。

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2024年07月04日

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和田竜さんの歴史物、大好物。小説の楽しさと歴史探訪をあじわえるので二度美味しい。日本の海賊、泉州者に興味が湧いた。

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2024年05月06日

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心熱くなる本でした!
正直文庫本3冊目に入っても手応えがつかめないまま読み進めていましたが、最後のくだりのための助走にすぎませんでした。
最後まで読めて良かったです。

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2023年11月14日

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村上海賊の娘全編を通してとても読みやすかった。戦いの描写もわかりやすかった。景が眞鍋七五三兵衞を討ち取るところは手に汗握る描写だった。
乃美宗勝や村上吉充らが主家の思惑を考えず自由に戦うっているのもいいと思った。
全員が自分の家その存続のために戦っているが結局どの家も残らないあたり家の存続って難しいんだな

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

最終巻。
話の大半が戦のシーン。
ワンサイドゲームにならず、形勢が二転三転するので飽きる事なく読み応えがある。
村上水軍の名くらいは知っていたが、木津川合戦などは無知であり、それ故に他の戦国物と違って結末が分からないから、最後までドキドキしながら読めた。
それぞれのキャラクターが立っていて、イキイキしているのも良い。
流石、本屋大賞一位の作品。

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2023年05月20日

Posted by ブクログ

内容は戦闘場面が9割で、読む手が少しだらけそうになりましたが、しっかり読み終えました。
全巻、とても面白かったです!!
登場人物たちの話の展開・盛り上がり方が良く、まるで映画を見ている気分になりました。実写化してくれないかな。

参考文献の多さには驚愕でした。
作者がこの物語に対する意気込みを感じます。

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2023年04月28日

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なかなか手にすることのなかった村上海賊の娘をいざ手にとってみたらやはり面白い本だった。楽しい時間を過ごせました。

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2023年01月14日

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ついに決着の時が。七五三兵衛がつよすぎてびっくり。首と手に傷を負い死んだと思ったが、立ち上がる執念に怪物の底意地を感じる。読みやすく一気読みでした。

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2025年06月25日

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迫力満点の時代劇。
ほとんど戦いの描写で少しわかりづらいところも。
でも、これを読んだらしまなみの旅がすっごく興味深くなったよーー!!
能島の潮流体験でかつての合戦に思いを馳せ、、
景姫の闘志や心境には遠く及ばず、共感もできないけど、戦国に生きる人々の心意気、カラッと明るい泉州海賊のキャラが気持ちいい!

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2024年11月23日

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自家の存続
今自分が生きている日本という国には、なんかすごい時代があったんだなぁ、と。
この地でも刀で人が斬り捨てられてたのかぁ、と。
皆の望みは儚いものだった?

歴史もの、特に戦国時代の武勇伝はとっつきにくかったので、チャレンジできて良かった。本屋大賞様様です。
詳細な史実に裏付けられたそれぞれの生き様に、人間味を感じることができたから。ただ、斬り捨てるという感覚ってどんなものなのか、未だ不思議である。

海賊の娘、大活躍でした。
端から自家の存続なんて頭になさそうだったけど。

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2024年10月12日

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合戦の描写が素晴らしく、文字を追うだけで臨場感が感じられ楽しめました。
七五三兵衛の最後はマンガみたいに劇的に描かれているが、それに違和感を感じない。
映画で見たくなる作品。

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

村上海賊の娘、最終巻。
ついに木津川合戦。

全編通してほぼ合戦シーン。
難波海と木津川の地理を頭に入れながら、船団の動き、それぞれの人物の位置、兵の動き、毛利方(村上海賊)のだれがどこにいてどの関船に乗り、織田方(眞鍋海賊)のだれがどこにいてどの安宅に乗り、何がどうなって誰が誰と格闘しているのか、どっちがどっちへ乗っ取りをかけているのか、誰が追い誰が誰から逃げるのか…、
正直整理するのが結構大変。
だけど、こんな読むだけでも大変で複雑な戦闘の動きを、よく文章に起こして書き切れるものだなぁ…。
この筆の勢いで、脳内解像度は荒いながらも合戦のスリルや臨場感は読み進めるうちになんとなく感じ取れてしまった。

史実はわかっているのに、こちらが優位に立ったかと思えばあちらが奮起し、途中ラスボスが潜んでいることを知っている読者としては、なかなか気が休まらない。
再読だと言うのにまんまと最後までどんなだったか忘れたまま、
ラストはアメリカ映画並みの、
えっ、まだなの?まだ安心できんの⁇
の連続で、一気読みしながらも本当に疲れた。

しかしこの当時の日本にいなくて、本当に良かったと思う。
圧倒的に死が今よりも身近に存在していて、死も生も今よりずっと自責であったこの社会では、個の尊重より家の継続に重きを置く価観感になるのは理解できる。ただ、万人の闘争状態だからこそ、そんな大事な家の存続でさえ、一瞬の判断でどっちにでも転んでしまうのだろう。

この小説ではそんな社会にあって個としての異彩を放つキャラクター達が活き活きと躍動する。
ここが時代小説の醍醐味。
その時々に共感したり、憧憬を感じたり、時に呆れたりもしてしまうが、それをふまえて、終章、史実を追ったそれぞれの行く末を読むと、なんとも感慨深い。

今までどちらかと言えば苦手だったけど、やっぱり中世の日本史もちゃんと勉強したいな、と改めて思わせてくれる読書になった。





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2024年08月07日

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歴史上の人物を躍動感のあるキャラクターにして、海賊界隈のストーリーを知ることができました。

史料を引用することが多い本作品はそれによってテンポが悪くなることもなく、キャラの味付けもいい塩梅にフィクション感を出していて読みやすい歴史小説になってるとおもいます。

しまなみ海道、能島、瀬戸内など、海賊由来の歴史を紐解きながら散策してみたいと思いました。

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2024年06月09日

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しまなみ海道旅行で立ち寄った村上海賊ミュージアムの売店で文庫本を買って再読。(当時、単行本で挫折した記憶が・・)
ミュージアムで村上海賊というものの存在をあらためてじっくり学びましたが、様々な史料から史実を勉強しながらこの長大なストーリーを楽しむことができます。
何より、個性が立っているたくさんのキャラクター。主人公は史料から想像したフィクションのキャラクターではありますが、周囲に実在した人物を織りなすことで話に奥行きが出ていました。
ブレない個性ある魅力的な主人公に思いっきり惹きつけられます。4冊に渡るストーリーをゴールデンウィークの旅行から丸1ヶ月、たっぷりと堪能できました。

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2024年06月03日

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最後まで手に汗握る激闘の連続。テンポ良く読めるし楽しいが、互いの形勢が何度も逆転しすぎて途中ちょっと疲れた。
あと全員総じて耐久力バケモンすぎ。
あくまで誇張表現として割り切って楽しめるが。
戦乱の世に生きた漢たちの悲哀も自由も、各々の生き様がかっこよかった。
現代のサラリーマン生活においても、俳味のない奴かおもしゃい奴か、自分は後者でありたい。

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2023年12月08日

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海賊と言うのを聞いてはいたが、実態は何も知らなかったが少し理解出来た。信長の天下統一での本願寺との戦いも分かって面白かった。景が魅力的な女性の反面海賊の気質を持っているのも興味深い‼️

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

4巻は9割バトルシーン。
かっこいい、しかし長すぎてちょっと読み疲れてしまった(汗
全体を通して景もお兄さんも弟もそれぞれかっこよかったし、迫力ある戦いぶりがすばらしかったけど、ちょっと話が長すぎたかなー。
2巻くらいで収めてくれれば、読みやすかったのでは。

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2023年04月25日

Posted by ブクログ

奇手の意味がわかった時、海賊の掟が納得できた
確かにジャンヌダルク的な感覚で戦いに突き進むんだろうと思う
景と七五三兵衛の戦いは激アツで圧倒的な戦闘力を持つ七五三兵衛からどうやって景姫が勝ちを拾うかのかとドキドキした
弟の景親の覚醒も盛り上がり、まさかの七五三兵衛をだし抜いて、武将としても覚悟がさだまり、凄く強くなっていた
この後は織田信長の九鬼水軍の鉄甲船により毛利水軍は負けてしまうのを史実で知っていましたが、その前にこんな戦いがあったとは知らなかったのでとても面白かったです

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2023年04月17日

Posted by ブクログ

終わっちゃったー!
5章だけ長かった。全部戦だったけど。
全体的には読みやすくてよかった。戦のシーンも想像しやすかったし、史実があったら大河ドラマ化されてそう。

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2025年05月22日

Posted by ブクログ

村上海賊と泉州の海賊の一騎打ちとなる木津川合戦が描かれた完結編。
戦さの描写はエグいものもあるが躍動感あふれる戦さはまるで映画を見ているようにありありと映像が浮かぶようだった。

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2024年08月15日

Posted by ブクログ

たまたま村上海賊資料館に観光に行き、興味を持ち読んだ一作。
史実に基づいてるとのことだか、ストーリー立てやキャラ設定が良い。
のぼうの城は個人的にはいまひとつだったが、こちらは秀逸。是非映画化して欲しい。

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2024年06月06日

Posted by ブクログ

4巻分読破。読むのは結構疲れた。ちょうど四国に行ったばかりだから、情景がよく浮かんだ。主人公感あふれる景にはめちゃくちゃ惹かれた。争いの世でしか生きられない海賊の存続を憂うところはジーンときた。
最後に登場人物達がそれぞれの人生を送り、それぞれに散っていったところが歴史の儚さと重さを感じた。

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

村上海賊の娘、景と木津川合戦の話。村上海賊かっこよ!泉州侍の豪快さ面白!景の優しさと強さに惹き込まれる!雑賀衆孫市クール渋いかっこいい好き!兎に角海賊衆の生き様かっこいい!とめちゃくちゃ楽しかった。解説で主人公含め実在し史実に忠実とあり驚いた!名前だけの木津川合戦が色付いた。

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

自分のやりたいように生きられる時代が羨ましい。主人に対しては窮屈さはあるだろうが、生き方に窮屈さは感じられない。
実在人物のその後を知ると胸がきゅっとなる。

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2023年06月17日

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