【感想・ネタバレ】村上海賊の娘(一)のレビュー

あらすじ

時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊――。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景(きょう)だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦(かんぷ)で醜女。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く――。本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞! 木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「軍船に女を乗せること堅く禁ずべし」この真の意味を知った時は震えました!
そしてそこからの長い戦闘シーンは一気でした。
全ての登場人物が生き生きと描かれていましたが、特にあの泉州言葉!
私も関西人ですが、本当に大阪南部の言葉は荒っぽいw(個人の感想)。
その言葉遣いが特に真鍋家の海賊や、泉州侍を生き生きとさせていたと思います。
作者は大阪生まれらしいのですが、ほとんど広島から東京なので、どうやってあの言葉をひねり出せたのか不思議。
当時の人々が自家の存続に心を砕き、ある者は栄え、ある者は散っていった。また、一向宗の門徒はひたすら極楽浄土を信じ、突き進んだ。
巻末に多くの歴史資料がありましたが、そこからの史実をもとに紡がれた物語だけに、彼らの生き様は真実ではなかったかと思ってしまいます。
能島の姫も無事にどこかに嫁げたようですが、やはりその後も生き生きと暮らしたと思いたいですね。

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2025年11月20日

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