角田光代のレビュー一覧

  • あなたを待ついくつもの部屋

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    帝国ホテルを舞台にした42編もの短編集。
    ひとつひとつが、誰かの記憶の中で小さな宝物みたいに光っている。
    そんなひとときを描いたストーリー。

    角田さんは昔から好きな作家さんのお一人。
    いくつになって読んでも、やっぱりじんわり心に響いてくる瞬間に出会える。
    読んで良かった。

    ホテルって、いつもよりちょっと贅沢で特別な場所。夫婦に親子、恋人、若い頃の自分、仕事仲間、さまざまな人との思い出をつなぐ特別な場所でもある。

    切なかったり、胸がキュッとするもの、郷愁を感じるもの、幸せを感じるもの……
    何だか懐かしい夢を見ているような、思い出をたどる旅のような気持ちになる。
    読後のしっとりとした余韻もよ

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    2025年07月06日
  • 源氏物語 4

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    角田源氏、4巻です。「初音」、「胡蝶」、「蛍」、「常夏」、「篝火」、「野分」、「行幸」、「藤袴」、「真木柱」、「梅枝」、「藤裏葉」の11帖が収録されています。

    年が改まり、光君は女君たちを訪ね新年の挨拶まわり。亡き夕顔と内大臣の姫君玉鬘に、たくさんの男たちが言い寄る。光君もついに思いを打ち明ける。玉鬘のもとにこっそりやってきた兵部卿宮は、光君の企みで放たれた蛍の光に照らされた玉鬘を見て、その美しさに心打たれる。一方内大臣は、亡き夕顔との子が今どうしているかと探している。一人見つけ出して迎えた娘近江の君は早口で軽薄なため、内大臣は見習わせようと弘徽殿女御に仕えさせることに。激しい野分の後、夕霧

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    2025年07月06日
  • 森に眠る魚

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    怖いものみたさで読んだけど、母親になった女の醜い部分が露わで、特に容子と繭子が酷すぎてストレスだった^^;
    でもすごくわかる。情緒不安定にママ友のことが気になっちゃうのも、だんだん合わなくなっていく感じも。
    受験なんか絡んだらもう難しいよね。
    幼稚園にお受験思考のママ友がまわりにいっぱいいたので、色々思い出してしまう。
    深くなりすぎない方がいいね。

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    2025年07月01日
  • 今日も一日きみを見てた

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    ネタバレ

    初めての作家さん。
    私も猫を飼っているから、所々共感できるところがあった。
    「幸せな夢を見られますように」「元気で長生きしますように」と毎日声をかけ、それこそ私の寿命なんていくらでもあげたいと願うほど、私の中で猫の存在が大きくなっている。著者にとっては「猫は子供ではない」らしいけど私にとっては大事な愛娘。
    仕事のストレスで病んでいた時もこの子がいたことでどれほど救われたことか。そしてそれは現在も進行形。
    猫という生きものは本当に可愛くて尊くて偉大で不思議で素晴らしい天からの贈り物だと常々思う✨

    ただ猫ちゃんの可愛さはさておき、読みながら文体や言葉選びがあまり好きではないなと感じ、読みづらさが

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    2025年07月01日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    最初の一行でぶっ飛んだ。
    妊婦の日記形式で綴られる小説。
    主人公の妊娠から出産に至るまでの徒然な内容だが、実に笑える愉快な日々。
    また、だんながかまたどこか天然で憎めない。

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    2025年06月24日
  • タラント

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    みのりは不器用で自分の気持ちや考えをなかなか言語化するのが苦手な印象。はらはらするけれど、そんなところが私に似ているところもあって親近感。

    一方で奥底にもっている熱、青い炎の強い思い、頑固な思いがあって魅力的でした。

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    2025年06月23日
  • 晴れの日散歩(新潮文庫)

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    角田光代さんのエッセイですね。
    角田光代さんのエッセイは二冊目です。
    『オレンジページ』という料理雑誌で連載されていたエッセイの四冊目です。
    『十四年前、この連載をはじめる当初、私は親近感のある人たちと、だらだらとお茶を飲みながら、明日には忘れてしまうどうでもいい話をしている、そんなエッセイを書いていこうと決めた。実際、本当に些末なことばかり書き続けてきた。』と、あとがきに綴られています。
     1話が三ページほどですが、ご自分のことを、あっけらかんとユーモア混じりで綴られているのが、とても親しみやすく面白く、共感をもって愉しく読めます。
     年齢を感じるところなども、ここまであからさまに語られて良

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    2025年06月21日
  • 月夜の散歩(新潮文庫)

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    角田さんの人柄に惹かれてるのでやはりエッセイは読んでいて面白い。
    読みながらもクスッしたり、ふふっと笑ったり、そうそう一緒!と共感したり!
    大きなテーマに「食・人・暮らし」とあり、どれも興味のありどころなのでそこにも惹かれたかな。
    ずっと以前「よなかの散歩」「まひるの散歩」を読んですっかり角田さんのエッセイが好きになり、時々読みたくなる。
    第四弾「晴れの日散歩」を読んだらまた散歩シリーズのエッセイ初めから読み直したいなぁ

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    2025年06月18日
  • 紙の月

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    ホラーだね!怖かった!
    社員と同行してるときのヒリヒリした空気感、めっちゃ怖かった〜〜描き方が上手いな〜〜〜
    高額な買い物をしたときの高揚感と万能感、分かるなあ…それ以上に怖さが勝つから買い物依存にはならないけど

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    2025年06月17日
  • ツリーハウス

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    時間のない中、電車の中で読む本が欲しくて、表紙に惹かれて手に取った。
    初めは何の話かわからなかったが、あっという間に引き込まれ、あっという間に読み終わってしまった。

    ちょうど、私自身も自分の来し方を振り返って、いつのまにか、私も「人に歴史あり」の歴史ある人になってきたなあとか、それにしても普通の人として私は生まれたんだなぁとかそんなことを考えていたときだったので、とてもフィットしてた。

    いつのまに、角田光代さんはこんな本を書くようになったんだろう。
    すごく面白かった!

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    2025年06月16日
  • あなたを待ついくつもの部屋

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    ホテルという場所に行きたくなる1冊
    すべてショートで読みやすく、装丁がとっても好み♡
    もともと旅好きで、ホテルという場所は、作中のように華やかで凛とさせてくれる場所だと思ってる

    しっかし
    42編も趣きが違う作品を仕上げた作者に、1番の拍手を

    とくに好きな作品は
    『母と柿ピー』
    『父の背中』
    『ママにさようなら』

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    2025年06月15日
  • 私的読食録(新潮文庫)

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    danchuに連載された食に関わるリレーエッセイを集めた一冊。
    著者は角田光代さんと堀江敏幸さん。
    取り上げられるのは小説が多いけれど、エッセイやノンフィクションなど、幅広い。

    100作取り上げられていて(連載ではもっとたくさんあったのかな?)、自分が詠んだことがあるのはたった15作。
    タイトルだけ知ってはいる、というものを含めても、30余りしかないのだが、知らない作品に関するエッセイも面白く読ませてしまう。
    ここらへんはさすが手練れの作家のお二人。

    面白さを伝える力だけではない。
    作家の味読力のすごさも随所に感じられた。
    ピンポイントに「食」というテーマに引き寄せるものもあるのかもしれな

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    2025年06月15日
  • ゆうべの食卓

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    オレンジページで連載されていた物語。買い物袋の重さは生きるための重さ。生きていく時間の中で買い物、調理、食事、片付け、明日のメニューを決める・・・あれこれと食べるということに使う時間の多いこと。それを幸せな時間だと感謝できればいいな。

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    2025年06月13日
  • ひそやかな花園

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    2025/6/3 再読。
    角田光代さんの作品は、個人的になぜか読後の印象が薄いものが多くタイトルを見返しても内容が思い出せなかったりする。この作品もそうだったけれど数年ぶりに読み返してみたら内容が蘇ってきた。

    子どもの頃のサマーキャンプを大人になって思い返す。ある年突然なくなってしまったあれはなんだったんだろう?毎年夏の数日間だけを一緒に過ごす7組の家族、自分たちはどういう関係性だったのだろう?
    サマーキャンプの真相が明らかになるにつれてテーマは思いがけない方向へ向かう。他の方も書いているようにミステリーを装った社会への問題提起という感じ。

    7人の視点で物語が展開するので混乱はする。初読だ

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    2025年06月03日
  • 人生ベストテン

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    色んな移動中にちまちま読み終えた本
    本当に角田光代の心情描写は秀逸だなあと思う
    …んだけど、あまりにも構成が同じパターン繰り返されていてだんだん驚きみたいなのはなかった
    でもそれを『故郷を持たない人たち』としてまとめた後書きでちょっと消化された感がある
    こうも揃いも揃って物質的に見栄っ張りなのは、やっぱ平成の景気の良さの裏返しなのだろうか

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    2025年05月31日
  • 森に眠る魚

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    ママ友間の繋がりを彼女達は当初新鮮で、励まし合う関係を望んでいた。だが価値観の違いが足枷に。嫉妬、恨み、怒り、悲しみが渦巻き、関係は崩壊していく…。ある子供の秘密には背筋がゾッとしてしまうのだけれど、抱きしめたい衝動に駆られた。夫たちの言動には「俺ならもっと妻に寄り添うのに!」と鼻息荒く読んだが、妻には「あなたも彼らと一緒」と言われるだろうね。

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    2025年05月31日
  • 坂の途中の家

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    角田さんは好きで何冊も読んでます。
    内容を知った上で読んだけど
    読み終わった今、すごく気分が悪い。

    自分自身の子育ての辛かったアレコレを思い出すんですよね…
    りさこが水穂にそうだったように…

    興味深く読めましたが、辛い気持ちになりました。

    角田さん流石です………

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    2025年05月30日
  • 笹の舟で海をわたる

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    専業主婦の左織と精力的に働く風美子、義理の姉妹から広がる物語。佐織の言動や考えに引っ掛かりを覚えるため、全くの他人の人生を傍らで見ている心地がしながら読み進めた。風美子は過去に由来して左織に好意的だが、左織が一因を作っているとはいえ、風美子が家庭に深入りし、自らにはない信頼を築いていることに反発しないのか不思議だった。どことなく無力感が漂う左織にもどかしく思った。平凡な主婦を視点に全体的に独特な読み心地が続いて良かった。

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    2025年05月26日
  • 韓国ドラマ沼にハマってみたら

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     これは危ない本です。
    なぜかと言うと、作家の角田光代さんがご覧になった韓国のドラマや映画についてお書きになっているからです。

    そんな文章を読んだらどうなるか?
     見たくなるに決まっています!
      寝る間も惜しんでDVDや配信を見て、、、
       そして、沼にハマってズブズブと、、、
        ズ
         ブ
          ズ
           ブ と。。。 
    それで大丈夫なのか、わたし?
     いいえ、ぜんぜんケンチャナヨじゃない!
        ああ、怖い!
      
    でも、、
    読んでしまいました。。w

     『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』が最初に書かれていたのが悪い!
    わたしもこのドラマを見てましたから

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    2025年05月31日
  • 源氏物語 3

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    角田源氏3巻です。「澪標」、「蓬生」、「関屋」、「絵合」、「松風」、「薄雲」、「朝顔」、「少女」、「玉鬘」の9帖を収録。

    朱雀帝が譲位し、冷泉帝の御代に。明石の君は女児を出産。六条御息所が前斎宮とともに帰京するも、ほどなく死去。末摘花と再会。夫を亡くした帚木(空蝉)は尼になってしまった。斎宮女御と弘徽殿女御が絵合で競い合う。明石の君との姫君を二条院に引き取る。義父(太政大臣)が死去、藤壺の尼宮も死去。朝顔は相変わらず光君を拒み続けている。冷泉帝の后が梅壺(斎宮女御)に決定。葵の上との若君は学問に勤しんでおり、内大臣(頭中将)の姫君と思い合っているが、離ればなれにされてしまう。六条院が落成、こ

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    2025年05月24日